信濃町に移住する?何もない田舎の地域おこし【イベントレポート】

まさし


信濃町に移住する?何もない田舎の地域おこし【イベントレポート】

こんにちは! 長野サテライトオフィスから、まさしです。

冬ですね。スキーやスノーボード行ってますか? 僕らのいる野尻湖オフィスは、スキー場まで10分とウィンタースポーツ好きの人にとっては天国のようなところです。

我らが移住した田舎町、長野県信濃町ですが、はじめて地域おこし協力隊を募集するということで、先日、LIGの運営するコワーキングスペースいいオフィスで、信濃町のイベントが開催されました。

地域おこし協力隊(ちいきおこしきょうりょくたい)とは
人口減少や高齢化などの進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動をおこなってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度である。
地域おこし協力隊 – Wikipedia

Life is Good 信州・信濃町!〜小さな町の新しいシゴト&地域おこしの仕掛け方〜

このイベントは信濃町役場が主催、地域メディアのココロココさん主導のもと、地域おこし協力隊の募集を目的として開催されました。信濃町からは、ゲストハウスLAMP支配人の堀田と、LAMP料理人の川崎、落影農場の斎藤さんをゲストとして招待いたしました。

ゲストスピーカーの2人

スクリーンショット 2016-02-06 7.26.05 人物紹介:LAMP支配人 堀田
信濃町にあるゲストハウスLAMPの支配人。信濃町へ左遷され、はや1年半の月日が経つ。信濃町内ではみんなが知っている人気者。
スクリーンショット 2016-02-06 7.38.31 人物紹介:お米農家 斉藤さん
信濃町で日本一のお米をつくる農家さん。斉藤さんのお米は世界最大のお米のコンクール「米・食味分析鑑定コンクール」で2年連続金賞受賞。

LAMPから特別ゲスト

スクリーンショット 2016-02-06 7.52.29 人物紹介:料理人 川崎
ゲストハウスLAMPの料理人。都内の某人気フランス料理店からLAMPに転職し、2016年から信濃町町民に。

普段は信濃町で働いているこの3人が、東京のお客さんに信濃町の魅力を伝えるためにはるばるやってきました。僕も信濃町生活はまだ半年なので、東京のお客さんに近い目線で見えています。さて、信濃町のゲストたちからは、どんな魅力が語られるのでしょうか。

信濃町の魅力をそれぞれ語ってもらいました

堀田「癒されるというより、大自然と戦う感じ」

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堀田は、京都出身で介護の仕事をしていましたが、IT企業で働くことに憧れて上京しLIGに入社。そして入社半年後に社長の故郷である長野県信濃町へ左遷され、ゲストハウスLAMPの支配人になりました。

信濃町の魅力はズバリこれです

  • 空気、水、野菜がうまい
  • 意外と変わった人、おもしろい人が多い
  • 無限大の可能性。なにもないから、なにかつくる
  • 大自然がすぐそこにある
  • 今、信濃町がキテいる

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堀田:東京で働きたくて京都から出てきたのに、信濃町に左遷されてもう1年半が経ちました(笑)信濃町はとにかく自然が豊かで、野菜もすごく美味しい。自然を使った遊びもたくさんあります。

LAMPはゲストハウスということで、僕も信濃町の観光について関わることが最近は多くなり、町の観光パンフレットづくりのお手伝いもさせていただいております。町内のいろいろな場所に行ったり、いろいろな人と出会って見えてきたのは「信濃町って何もないと思っていたけど結構面白い人が多いし、いろんなことができるんじゃないか」ということです。最近では、LIGのサテライトオフィスもできて、仲間もどんどん増えています。これからもっともっと面白くなっていくと思っています!

地域おこし協力隊を募集するということで、ぜひ「変な人」に来てもらいたいです。この地域にない発想をもって、「ここでそれやる!?」みたいな変なことをやってくれる人と一緒に盛り上げていけたらなと思っております。

斉藤さん「みんな、思い入れのある場所を持っている」

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斉藤さん:私の仕事は、主にお米をつくっている農家です。黒姫山の雪解け水を使って米づくりをしているのが特長です。雪って、雪国では「邪魔者」「厄介者」というイメージがあるのですが、私たち農業者からすると雪は「恵み」ととらえています。

信濃町の野菜のことについて少しお話ししましょう。代表的な作物としてトウモロコシがあります。ここのトウモロコシは、なぜあんなに甘くなるかというと、夏の夕方にかかる「霧」がポイントなんです。農作物には、日中に陽が差してエネルギーを貯め、霧が出て寒くなるとエネルギーを糖に変えて甘くなるという作用があります。作物が甘くなる一番の要素である、寒暖差が信濃町にはあります。

このような環境があるからこそ、私たちはお米づくりにこだわっているのです。その甲斐もあって、世界最大のお米の国際的なコンクールで平成25年、26年と2年連続で最高賞の金賞を受賞することができました。5000件中の17品の1つに選ばれました。自分としては奇跡かなと思っています。

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斉藤さん:さて、私は春〜夏場の田んぼから見える黒姫山が大好きです。信濃町に住んでいる人は私のように、それぞれに思い入れのある場所を持っていると思います。それを探すのも、移住の楽しみのひとつなのではないかなと思っています。

農業からしか信濃町の良さを伝えられていないのですが、あまり堅苦しく考えずに信濃町に遊びに来てもらえたらなと思っています。あまり考えすぎずに、「行ってみようかな」くらいの感じで、信濃町に来てもらえたら幸いです。

信濃町の「地域おこし協力隊」ってどんなことをするの?

地域おこし協力隊の仕事は、その地域によってさまざま。信濃町の地域おこし協力隊の仕事は、どんな働きを求められているのでしょうか。それは、信濃町が抱える課題を知れば見えてきます。

信濃町ってこんなところ

信濃町は、長野県の北端に位置する人口約9千人の町。
東京、名古屋、北陸方面へのアクセスがよく、北信五岳に囲まれ、町の中央には清流を貯える野尻湖があることから、夏はアウトドアスポーツ、冬はスキーやスノーボードといった季節に応じたスポーツを年間を通して楽しめる町として、多くの観光客が訪れます。近年の人口減少や少子・高齢化の進行が顕著にあらわれており、過疎化によるあらゆる分野においての担い手不足が進行、地域のコミュニティをどのように維持していくのか、また、地域の活性化をどのように図るのか、といった課題が山積みになっています。

地域おこし協力隊の募集要領(抜粋)

業務概要 (1)産業振興に係る支援
(2)地域資源の発掘に係る支援
(3)集落の生活環境維持に係る支援
(4)地域活動への参加と活動支援
(5)荒廃・遊休農地の解消に係る支援
(6)その他町長が必要と認める活動
募集対象 (1)現在、3大都市圏をはじめとする都市地域等に居住し、平成28年4月1日までに信濃町内に住民票を異動し、協力隊の任期終了後も町内に定住する意思があること。
 ※地域要件については、総務省の「地域おこし協力隊」の関連ページでご確認ください。
(2)過疎地域の活性化に意欲があり、地域住民と生活を共にする意思があること。
(3)普通自動車免許を取得していること。
(4)パソコンの操作ができること。
(5)任用の日において20歳以上50歳未満の方で性別は不問。
(6)土、日及び祝日の行事参加や夜間の会議出席など、不規則な職務に対応できること。
活動内容  移住啓発ホームページの更新・信濃町の魅力発信
 移住希望者との交流イベント等の計画・運用
 移住体験施設の運用
 空き家物件の調査、地元との調整
 雇用促進住宅居住者と地元との連絡調整
 観光関連事業を通じた移住交流事業の企画と立案
 農林業を通じた移住交流事業の企画と立案
 そのほか、移住交流に関して事業展開が可能と思われる事項
給与・賃金等 月額 180,000円(社会保険・雇用保険に加入します。)
待遇・福利厚生 (1)隊員の住居に関する費用(家賃)は、予算の範囲内で町が負担します。
(2)活動に使用する車両については、町が貸与します。
(3)活動で使用するパソコンについては、町が貸与します。
(4)その他活動に必要なものについては、予算の範囲内で町が貸与します。
(5)手当の支給はありませんが、公務出張の際の旅費については、職員の旅費に関する条例(昭和31年信濃町条例第7号)により支給します。
(6)引越しに必要な費用については、隊員負担とします。
(7)住居にかかる光熱水費については、隊員負担とします。

※募集期間は既に終了しております。

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堀田と斉藤さんに、時間の許す限り「信濃町のあれこれ」を聞いてみました

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− 自然以外で何かいいとこはないですか?

斉藤さん:東京に来てみるとなんでも揃うし、なんでもある。
だけど、信濃町には何もないですね(笑)でも逆に、何もないところが信濃町のいいところです。

堀田:何もないんですけど、何かできたときに大きな喜びがあります。最近1年越しで町内に2つの飲食店ができたんですけど、そういうのができるとみんなすぐに行くんですよね。そういうときって、だいたい隣の席も知ってる顔なんですけどね(笑)あとは、遊びがいっぱいありますね! 薪割りや、スキースノーボード、野尻湖で遊ぶなど、空いた時間でそのような遊びをしたり。秋になるとキノコ狩りをしたりと、東京にはない遊びがたくさんあるんですよ。

 
− どれくらい仕事していますか?

堀田:こちらに来たばかりのときは、本当に休みなく働いていましたが、最近は抑えてます。もっと「信濃町で遊ぶ」ということをやってみたくて。とりあえず、今は毎週スキー場に行っています(笑)ただ、信濃町には、めちゃめちゃ仕事していてもすぐに癒される環境があるので……。すぐに癒されるから、めちゃめちゃ仕事できちゃいます(笑)

斉藤さん:僕の場合は、逆に休みの使い方がわかりません。農業が生活の一部になっちゃっていて、ガツガツやっちゃうって感じですね。作物は生き物が相手の商売なので、生き物にあわせて休みをとるって感じです。作物に合わせた生活をしていかないといけないので、ガツガツやるしかないんですよね。

 
− 「Webが通用しない」などの、田舎特有のストレスってありますか?

堀田:いまLAMPでは、『LAMP通信』というチラシを地域内に配っています。それは、地域の人ってWebに載せてもあまり見てもらえなくって、チラシで配ったほうが効果があるからなんですよ(笑)やっぱりそういうところはありますね。

 
− 「変な人」に来てほしいって、具体的にどんな人ですか?

堀田:田舎には独特の文化があるんですよ。本当に地域独特の「暗黙の了解」があります。できれば、そういうことに気を遣わずに、「これがいい」って純粋な気持ちで言ってもらえる人に来てもらいたいです!

斉藤さん:出る杭は打たれます。どこの世界でもあると思うんです。なので、あまり気にしない人のほうが田舎暮らしに向いているんじゃないかなと思います。行政と民間を融合してくれるような働き方をしてくれる人が来てくれたら嬉しいですね。

 
− こういうお店がほしいってありますか?

堀田:パン屋さんが欲しいです。

斉藤さん:朝からやっているカフェがあったら嬉しいですね。
ロケーションの良いところに一息つける場所があったらいいな〜。

堀田:道の駅に市場があるんですけど、そこがもっと東京のファーマーズマーケットみたいにオシャレになったらいいなと思っています。今は、コンテナハウスみたいな形で売っているのですが、もったいないなと思っちゃいます。夏の期間だけでもオシャレな感じにして売ったら、長野からも人が来るんじゃないかなって思うんですよね〜。

 
− 最後に一言ずつお願いします

堀田:新しいことを見つけるのに、けっこう素材がいっぱいあるなと思っていて、田舎に足りていないものを埋める仕事をつくったら、信濃町を活かした新しい仕事が生まれるんじゃないかなと思っています。僕もいつも考えているんですけどね……。一緒にそれを考えてくれる人がいたらいいなと思いますね。本当に素晴らしい自然があるので、住んでもらえればきっとチャンスが多いってわかると思います。

斉藤さん
まずは3年住んでもらって、信濃町がよければ住み続けてもらえれば、またいいところを見つけてもらえるかなと。あまり堅苦しく考えて来てしまうと、楽しむことを忘れてしまいますので。もっとラフに「失敗してもいいや」という気分で取り組んでもらえたらなと思います。先のことをあまり考えすぎずに、今どういう風にしたら楽しいのかってことを考えてもらったら、きっと信濃町を楽しめます。そういう人に出会いたいなと思います。

懇親会ではシェフ川崎が信濃町の素材を使った料理をふるまいました

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本日のメニュー
・斉藤さんの作った日本一のお米
・ニンジンとキンカンのサラダ
・ニンジンスティックとディップソース
・ホウレン草のオムレツ
・ホウレン草のおひたし
・あったかポトフ
・野沢菜漬け
・ぼたこしょう

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しっかりとした野菜の旨味と、斉藤さんの話にあったように、ほんのり甘みも感じます。

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みんな美味しいゴハンを食べながら、楽しく歓談しました。いいオフィスでおこなわれる地域イベントの醍醐味は、やっぱり食事と懇親会ですね。

最後に、信濃町に移住した僕から

信濃町に移住した僕たちだから言えますが、東京からの距離感もよく、ほどよい田舎を楽しめます。東京とビジネスをする上でも支障のない距離感で、間違いなく「いいところ」です。「働く」となるとハードルがありますので、まずは遊びに来てみてください♪♪

信濃町の地域おこし協力隊でどんな方が来るのか楽しみです。
ぜひ、一緒に信濃町を盛り上げていきましょう!!

 

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まさし
この記事を書いた人
まさし

ディレクター

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