2. 非言語コミュニケーションを前提とする
続いてTranslimit 花城さんの登壇から。
http://translimit.co.jp/services/brainwars.html
「BrainWars(ブレインウォーズ)」は、世界中のプレイヤーとお互いの脳をフル回転させて戦う対戦型脳トレゲームアプリです。
グローバル展開を前提にしたアプリということで、以下3点をUIデザインの方針としました。
- 海外で人気の高いシンプルなフラットデザイン
- 老若男女が楽しめる直感的なデザイン
- 翻訳コストカットのための非言語化
これら3つのメリットがわかりやすく集約されていると思うのが、以下の画面です。
ゲーム開始前に5秒間表示されるルール説明画面。
たった5秒で世界のユーザーが同じルールを直感的に理解し、共有することができます。
対戦相手とのコミュニケーションもアイコンだけでおこないます。
文字を使わないことで、翻訳コストが下がるだけでなく、言語の違うユーザー同士がコミュニケーションをとりやすくなります。
これまで日本語から英語へ翻訳していくものづくりが通例でしたが、非言語コミュニケーションを前提としたデザイン思考が世界で受けるサービスを生み出す秘訣だということですね。
3. 国際舞台で活躍するために必要な3つのポイント
AmazonのUXデザイナーである越智さんは、自身の苦い失敗の経験からグローバルな環境で働くデザイナーにとって必要な3ポイントを語られました。
OPENNESS
国際舞台に出たら、これまでのやり方に固執せずに新しいメソッド、意見、アイデアに耳を傾けてみる。対応するかどうかは後から決める。
IDENTITY
国際的な環境では個人のアイデンティティやバリューを日本以上に表に出していくことが重要であり、やればやるほど周りの信頼感を勝ち取ることにつながる。
CREDIBILITY
良いデザイナーとは自分のやりやすい環境を作れる人。信頼感を得れば得るほど、途中のアウトプットが良くなくても最終的に必ず良くなっていくとまわりから信頼されるし、さらに良くしていこうというポジティブな雰囲気がチーム内に生まれる。
越智さんのお話はグローバルな環境に限らず、チームでプロジェクトを進めていくクリエイターにとってとても大事な視点ですね。しかも誰もが今日からすぐに取り組めることばかりで大変参考になります。
4. 国に合わせてデザインを最適化する
最後はメルカリ濱田さんの登壇から。
「メルカリ」はApp Store Best ショッピング部門受賞の日本最大級フリマアプリです。
日本でのローンチ時はユーザーの出品ハードルを下げる狙いで、あえてデザインをダサくしたそうです。
狙い通りの成果はあったものの、アメリカ展開する際におこなったヒアリングでの評判が悪く、アメリカでのローンチ時にあわせてフラットなデザインに変更したとのこと。
展開していく国のトレンドや嗜好にあわせてデザインを最適化していくことも、グローバル展開においては重要なポイントだと言えそうです。
最後に
今回ご紹介したポイントをヒントに、世界中の一人でも多くの人がLIFEをGOODしていけるサービスを生み出していきたいと思っています。
UI Crunchは今後もさまざまなテーマでイベントを開催して盛り上げていきたいとのことですので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
それではまた!
キャリアアップ
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