長野の「古民家ゲストハウス梢乃雪」は消耗した心を癒してくれる最高の場所でした

長野の「古民家ゲストハウス梢乃雪」は消耗した心を癒してくれる最高の場所でした

のっち

のっち

古民家ゲストハウス梢乃雪の4つの魅力

それではさっそく、おじゃましちゃいましょう!

魅力その1: 玄関にかまえる大きな薪ストーブスペース

4

「こんにちはー」と玄関をくぐると、まず迎えてくれたのは年代物の立派な薪ストーブ。右側の階段スペースにも、薪のストックがぎっしりと詰まっています。

足下には近所の方からいただいたという柿が箱ででーん!と置いてありました。少し雑多な雰囲気が、緊張していた心をホッとさせてくれます。

 
3

ストーブを灯してもらうと、あったかい空気と共に「パチパチ」という軽快な音が響き出しました。足を伸ばして暖まっていると、音につられるように宿泊している方が集まってきます。

「あったかいですねー」とか「薪ストーブって初めてみました!」なんて言い合いながら、話題が膨らんでいき、話はなぜか「理想の結婚生活」に

こうやってゲスト同士の距離が縮まっていく雰囲気、大好きです。ひとり旅できたひとにとっても、ありがたいコミュニケーションスペースですね。

魅力その2: 昔ながらの囲炉裏

暖炉の奥の部屋を覗くと、これまた年代物の囲炉裏がありました。

10

夕飯はみんなでこの囲炉裏を囲って食べるのが梢乃雪流。ちょうど夕暮れ時ということで、着々と夕飯の準備が進んでいました。

ふと、「この感じ外国のお客さんにめっちゃウケそうだなー」と思い、梢乃雪を経営しているたつみかずきさんに海外のお客様は多いのか聞いてみたところ、

ico_c 実は外国人はほとんどこないんです。海外向けに広報していないというのが1番の理由かなと。「できていない」より「していない」のほうが正しくて。なぜかというと、外国人の方に日本文化を知っていただく前に、まずは日本の方に日本の田舎を知ってもらいたいんです。日本の8割が田舎のはずなのに、意外と田舎への入口がほとんどない。海外よりも遠い日本の田舎を、身近なものにしてほしくて。

とのこと。その考え方に、わたしも「確かになあ」とウンウン頷きました。

 
8

そういえば飾りで囲炉裏をみる機会は割とありますが、実際使われている場面って遭遇したことはあまりありません。「昔ながらの生活って良いよね! 古民家っていいよね!」と言いつつも、昔ながらを感じることのできるような田舎で育ったことのないわたしは「本当の昔ながらの日本」 の姿を良く知らないのです。

そこに対して「昔ながらの日本ってなんだ?」と疑問を持ったこともないまま「将来は古民家に住んでみたいな♩」なんて言っていたことに気付いた瞬間でもありました。

 
11

そんなことを考えていると、続々とお料理が運ばれてきました。地元野菜たっぷりのお鍋に、お手製の天ぷらがメイン。美味しくないわけがありません。

 
13

みんなで揃っていただきます!

 
26

この日、ゲストは一番下が10代、上は60代でした。若い世代〜シニア世代まで幅広い年代が大勢でご飯を囲むこの感じ。賑やかであったかくて、なんだかサザエさん家の夕飯の風景を思い出しました。

魅力その3: 名物宿主ぐっさんのごはん

16

今回そんな賑やかな夕食をつくってくれたのが年明けから宿主として梢乃雪を支える、ぐっさん

 
27

ちょっぴりシャイではにかんだ顔がかわいいぐっさんの作る料理は本当に絶品。

 
39

朝も昼も夜も、愛情をたっぷり込めてせっせとご飯をつくってくれています。

 
2

当たり前なんですけど、めっっっっっっちゃ美味しいんです! しあわせ。舌も体も心も全部がよろこんでいる感覚。他のゲストからも「美味しい!」「何これ!」「しあわせ!」の声が飛び交っています。

こんなに「美味しい美味しい」言いながら食べるご飯って、なかなかないんじゃないかなーとしあわせな気持ちになりました。ぐっさんに料理された野菜たちも、しあわせものです。

ところで囲炉裏のある部屋の壁にこんなものが貼られていました。

 
18

これは注文できるのでしょうか。……しいていえば「坂本がにぎる飯」がかなり気になります。注文していたら、「坂本」がどこからか来ておにぎりを握ってくれたのでしょうか。じわじわきました。

魅力その4:二階部分にもある縁側

次の日の朝起きて、ワクワクしながら向かったのは、昨日は暗くてまったく見えなかった憧れの「縁側」です。

21

それがこちら。ちょっと素敵な雰囲気すぎませんか? 外から見ると屋根に乗っているような、なんとも不思議な光景。

 
30

こんなに乗っても大丈夫! わたしも大人数で同じポーズ・同じ衣装で一列に座って写真撮りたい。

 
20

1階部分のスタンダードな縁側から足をポイッと投げ出してみました。目の前に広がる壮大な景色をみていると、なんだか何もかもどうでもよくなってきます。取材に来たことも忘れ、あまりの気持ちよさにしばらくポーッとしてしまった瞬間。周りからはシトシトと、静かな雨の音しか聞こえませんでした。

 
38

大好きなひとたちと団らんしたり

 
36

「午後から観光いこうよ!」なんて計画も忘れて、のんびりお昼寝したり

 
43

ときには触ったこともないような楽器で遊んでみたり。縁側の使い方はさまざま。みんな思い思いに過ごします。

この開放的な雰囲気に感動して、ぐっさんに「これ、夏マジで最高ですね!」と言ったら

ico_c 冬だって超最高だよ!

とのこと。

 
32

そんなわけで冬の縁側の様子がこちら。

 
41

素晴らしい雪景色です。というかこんなに雪が降る場所なんですね……!

 
33

すっごく積雪が多いときは、一階部分が全部埋まってしまうことも! 二階からの出入りは都会で住んでいたら(田舎でも)なかなか経験できません。

次は冬に縁側ライフを体験してみたいです。

この記事のシェア数

長野より愛を込めて | 71 articles