光×影のアーティスト「ひょうたんランプ作家」を訪ねて長野県の山奥にいってきました。

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のっち

のっち

模様を刻み込みます

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ここがタクさんの作業スペース。部屋の周りにもギッシリと彫りかけの作品や、ニッコリ笑顔の模様が描かれた、奥さんオリジナルのひょうたんランプなどが置いてありました。ここだけ時間が止まっているような、不思議と落ち着くスペースです。
 

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天井にはこんなものも! ひょうたんで作られた「スピーカー」がありました。もちろんタクさんのオリジナル作品です。実際に音を聴かせていただきましたが、中の空洞部分で音が響き合っていて、すごく心地良い音が鳴り響いていました。特に重低音の響きが綺麗! 欲しい。
 

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このドリルを使って柄をいれていきます。先端のハリの太さは、開けたい穴の大きさによって少しずつ変えていくのだそう。
 

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こちらが今回使用していく、カラカラに乾燥させたひょうたん。綺麗な色のものはそのまま、少し傷がついてしまったものは黒く塗ったりと、工夫しながら作品づくりをしています。今回はひょうたんの色が綺麗なので、そのままを活かした作品にしていきましょう。
 

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穴の大きさや細かさなどを考慮しながら、まずは鉛筆で掘りたい模様の下絵を描いていきます。この時点でめっちゃ細かい……。
「描いているときが楽しくて、ついつい細かく描き込んでしまったりするのですが、あとでめっちゃ後悔しますね」と笑うタクさん。それでも一度描いたものは、最後まで仕上げるのがタクさんのポリシーです。
 

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下絵が完成したら、絵に沿って穴を開けていきます。作業自体はシンプルですが、大きい作品やむずかしい柄のものだと半年以上かかるのだそう。部屋にひょうたんを削る機械音が響き渡ります。だんだん模様ができていく過程を見ているのが、本当に楽しく集中してしまいました。
 

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ランプの土台もタクさんの手作りなんだそう。ひょうたんの形や柄、シチュエーションなどに合わせて木を選び、一つひとつ丁寧に作り上げています。
 

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世界にひとつだけの特別な癒し空間を、魂込めてつくり上げていくタクさん。できあがっていく工程を見ながら「あのひとに渡したら喜びそうだな」とか「あの辺りに置いたら絶対癒されるな」とか、思いをめぐらせていました。

完成作品を見せていただきました!

本日、工程を見せていただいた作品の完成は約1ヶ月後!ということで、すでに仕上がっている作品をいくつか見せていただきました。

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こちらは以前にタクさんが制作した、お花をイメージしたスタンドランプの作品。マンダラのような模様が施されています。
 

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明かりを灯すとこんな感じに。模様の彫りの深さによって、中に入っている光の透け方も変わります。美しすぎる……。
 

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こちらはタクさんがかなり苦労してつくったという一品。四方に落ちる影と、丹念につくり込まれた編み目になった模様が素晴らしい。編み目の幅を調整することで、丸いひょうたんに奥行きが生まれています。

制作にどれくらいの時間がかかるのか聞いてみると「何度もつくり直したので、制作には半年ほどかかりました」とタクさん。もらった側もここまでのクオリティで作品が送られてきたら、感動しますよね。もはや、どこがどうつくられているのかわかりません。
 

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こちらは人気作品。真っ黒に塗られたひょうたんに模様が浮かび上がる「宇宙ランプ」。さまざまな大きさに彫られた無数の丸が星くずのように、ひょうたんの上にオリジナルの宇宙をつくり上げています。

その他にも、家の天井ランプや玄関など、家中ひょうたんアートだらけでした。癒された……。帰り道、山奥から聞こえるいろいろな獣の声(実際に野生動物がものすごく多いそう)は怖かったですが、本当に自然に囲まれた、素敵な場所でした。

これからも光と影の世界で、人々の心を魅了し続けていってほしいと思います。

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