「会社で社員の名前を呼べないのは、ヤバいでしょ?」アライアンスで企業の課題解決を支援する| 株式会社ハイウェル

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タクロコマ

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「もう、転職には飽きてたんです」うちで働くことがおもしろくなきゃいけないし、やりがいがなきゃいけない

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新卒入社した会社でオフライン上のコミュニケーションの重要性を学んだ近藤氏。さらに「もっと成長したい」という想いが強くなり、外資系のコンサルティング企業に転職をしますが、現場は過酷を極めたそうです。

近藤
社内で自分より5歳ぐらい年上の人をキャリアモデルとして見たときに「やってることもいいし、英語も喋れるし、いいなあ」と思ってたんです。でも、モデルに選んだその人は、トイレに行くと血尿を出すくらいプレッシャーを感じていたみたいで。「これは長くする仕事じゃないな」と。

それに、当時の会社は社員が1000人以上いる大企業だったので、はじまりから終わりまでが見えづらいんです。本当に歯車の一部というか、構造的に解消困難な状況でした。

こうした経験が近藤氏の “もっと成長したい” という、仕事に対する価値観を変化させます。

近藤
「少しゆっくり働きたい。ビジネスの全工程がわかるような立ち位置で仕事がしたい」と思って、次はベンチャー企業に転職しました。ベンチャーだと、会社の細かい動きまで見えるようになるんですよね。そうすると、また欲が出てくるんですよ。IT業界は初期投資が少なくても事業をはじめられるので、だったら自分で事業をやろうと思い立った。

自分のペースを保ちながら仕事をしたい。もう、転職には飽きてたんです。

こうして近藤氏はベンチャー企業を退職し、1人で仕事をスタートさせます。しかし、3期目が終わったタイミングで「プレイヤーとして手を動かし続けないと、生活を維持できない」と危機感を感じたそうです。

近藤
だから、ハイウェルをつくりました。誰かに仕事をお願いしたいのと同時に、やっぱり1人は寂しかったです。同じ方向に向かって「がんばろう」と仕事ができる雰囲気や環境がほしかった。3、4期目ぐらいから1人、2人という感じで、社員を雇うことができるようになってきて。

それまでは会社が誰のためのものかというと、当然ながら設立した僕のものだと思ってました。でも、今は会社に主体的に働きかけ、意思決定をする社員がいます。

だからこそ、こんなベンチャー企業に入ってくれた以上は、社員がハイウェルで働くことがおもしろくなきゃいけないし、やりがいがなきゃいけないし、やった分に対しての評価が見える会社にしたい。

「俺たちはハッピーじゃねえよ!って思われたら、そこで社員との関係は終わる」 “悪くしない” って最高に愛がある

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そして、2007年に創業したハイウェルは「まだまだこれから組織の基盤をつくって強化するステージにある」と近藤氏は話します。

近藤
僕は、石橋叩いて渡るタイプらしいです。「一点勝負だ!」みたいなことはあんまりないんですよ。だから、会社を立ち上げたときもそうですけど、なるべくミニマムコストで初期投資を抑えて、トライ・アンド・エラーを繰り返しながらやってみる。

実は本当にやっていきたい事業っていうのが、まだないんです。そういうのに巡り合いたいですね。

経営者としては、ちょっとどうかと思います。ただ、利益度外視で赤字垂れ流しながら「俺はこれをやりたいんだ!」という暴走した経営をするより、ずっといいと思っています。それ、お前はハッピーかもしれないけど「俺たち従業員はハッピーじゃねえよ!」って思われたら、そこで社員との関係は終わる。社員がいなくなれば事業は成り立たなくなりますから。

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