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2015.10.06

エバンジェリストがカギに!開発者向けマーケティング手法「DevRel」とは?

のびすけ

こんにちは、エンジニアののびすけです。

先日の記事「課外活動で勉強会を主催していたら会社の事業になった話 #IoTLT」の最後にも書きましたが、DevRelを支援する取り組みをLIGでも行うことにしました。

みなさんは「DevRel(デブレル)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

▼ のびすけチャレンジ!

まずは「DevRel」の基本をおさらい

DevRelは “Developer Relations” の略語です。外部の開発者とのつながりを形成し、自社製品/サービスを知ってもらうためのマーケティング活動を指します。まずは基本的な定義や歴史についておさらいしましょう。

DevRelとは?

開発者向けの製品やサービスを展開している事業者たちが抱える悩みとして、

  • せっかく作ったサービスがなかなか広まらない
  • 大手が広告や営業力でバンバン攻めてくるなかで、他社とどう差別化すればいいかが分からない

などがあります。

これらは、エンジニアの文化に馴染むようなPRができていないことに起因すると考えられます。

例えば、アフェリエイトやリスティング広告は、Webリテラシーの低い人たちには効果的かもしれないですが、エンジニアのなかにはアドブロックによって表示させないようにしている人もいるでしょう。そう考えると、エンジニアに対しては、Web上の広告はあまり意味がないのかもしれません。

だからこそ、エンジニアたちが自然と「このサービスがイケてるから、みんな使おうぜ!」と言い出すような文化を作ることが大事です。言葉にすると簡単ですが、これはとても難しく、時間が掛かります。

ベンダー側は、外部の開発者たちにサービスの魅力を伝える活動として

  • ブログや外部メディアへの寄稿
  • 自社における勉強会/セミナーの開催
  • 外部コミュニティ主催の勉強会/セミナーにおける発表
  • オンラインコミュニティ運営
  • ソーシャルメディア運営

などを行うわけですが、こういった「エバンジェリスト活動」と呼ばれるものこそが、DevRelなのです。これらの取り組みを通して、外部開発者からのニーズを聞き取り、サービスの開発側へ伝えてあげることも可能になります。双方向のコミュニケーションが取れる状態に持っていき、文化やコミュニティを形成していく共創マーケティングとも言えるでしょう。Googleではエバンジェリストという言葉を使わず、アドボケイト(Advocate)という言葉を使っています。

Evangelist という言葉は元々宗教の伝道師に使われる言葉です。しかし Google で Evangelist に類する仕事が作られた際、開発者の方に一方的に伝えていくだけでなく、対話やフィードバックから Google 自身も学び成長していくという意味を込めるため、Advocate という言葉が選ばれました。

(Google Developer Advocateの北村さんの記事から抜粋)

※本記事でエバンジェリストという表記をしている部分は”エバンジェリストとアドボケイト”と読み替えて頂けたらと思います。

DevRelの歴史

GoogleやFacebook、Amazonなどのアメリカ企業が日本市場へ入ってきて、サービス展開を成功させている裏側には、エバンジェリストの存在があった(=DevRelを行っていた)という共通項があります。エバンジェリストが現地の開発者たちに対してコミュニティ作りを働きかけ、文化形成を推し進めた結果、開発者に愛されるサービスとして成長したわけです。

AWSの日本ユーザーグループであるJAWSや、GCPの日本ユーザーグループであるGCPUGなどの関係性もその一例だと言えます。GoogleやAmazonはとても早くから上記のような取り組みをすることで、アドバンテージを獲得していきました。

では、DevRelとは、そもそもいつから行われている活動なのでしょうか?

最近になって登場した言葉なのかと思いきや、Googleで調べたところ、 2004年4月8日にGentoo Linuxのフォーラムページに「Gentoo Developer Relations」という記載がありました。問い合わせ先のメールアドレスは “devrel at gentoo.org” で、この頃からすでにDevRelという言葉が使われはじめていたのかもしれません。

国内でいうと2012年2月7日、Googleの「DevRelチームの紹介ページと API Expert の紹介ページをローンチしました – Google Japan Developer Relations Blog」という記事が、DevRelというワードを含む日本語サイトでは最古のものだと思います。

つまり、これまで国内のエンジニア市場においてDevRelという言葉を耳にはしなかったものの、エバンジェリストが自社製品に関する勉強会を開催したり、記事を書いたりする活動は行われていて、概念としては存在していたのですね。

私自身、このような活動領域があることは知っていましたが、DevRelという名前があることを知って驚いた一人でもあります。Web技術が広がる裏側には、常にDevRelという考え方があったと言っても過言ではないのかもしれません。

※ この項目は「DevRel.jp」の記事を参考に書きました→「DevRelについて

付録:DevRelに関する記事リストまとめ

国内ではまだまだDevRelというワードは普及していません。DevRelについての国内記事といえば、そのほとんどがMOONGIFTの中津川さんが執筆したものになります。以下にまとめておきますので、気になった方はぜひご覧ください。

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