入金タイミング
これはいわゆるキャッシュフローです。
キャッシュフローも、請求タイミング以上に重要なことです。いくら請求しても、実際にお金が入ってこないと意味がないですからね。。。
入金タイミングは月末請求、翌月末払いとなることが多いです。
しかしこれも注意が必要です。クライアントによっては、月末請求、翌々月末払いと会社のルールで決まっていることもしばしば。
この場合は、5月末に請求すると、実際に入金されるのは7月の末日となります。
これも会社の資金力が必要となってしまうので、入金日を早められないか事前に調整すると良いかもしれません。
手形とは?
そしてもう一つ気をつけたいのが手形の存在ですね。
請求書を送った後、クライアントによっては手形が発行されるケースがあります。
手形は有価証券に分類されますが、会社の信用力で「支払いの約束」をしているだけです。手形には支払期日というものが明記されており、その期日を迎えないと現金化することができません。
支払期日が発行日より3ヶ月後というケースもざらにありますが、そうなると現金化できるのが3ヶ月後になります。この3ヶ月間は入金がないことになるので、契約段階で確認するようにしましょう。
パートナーさんの費用
制作業界では、フリーでお仕事を受けてくれる方がとても多くいらっしゃいます。
いわゆる個人事業主・フリーランサーと称される方々です。
かくいうLIGもたくさんのパートナーさんとお仕事をさせていただいており、その中にフリーランサーの方もたくさんいらっしゃいます。
源泉徴収に注意しよう
そんなパートナーさんにお仕事を依頼したときの請求書で注意したいのが、源泉徴収と呼ばれるものです。
源泉徴収とは「支払者が事前に所得税などを差し引いて、支払いをする制度」のことです。そうです、税金です。
ここでポイントなのが「支払者が納める」ということです。ちょっと例を使って説明します。
例えば100万円でWebデザインをフリーランサーの方にお願いしたとすると、
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デザイン費用:100万円
消費税 :8万円
源泉徴収税額:-10万2100円
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合計 :97万7900円
という請求書が届くと思います。
100万円のお仕事なのに、源泉徴収税額という項目によって合計が減ってますよね。
これが源泉徴収というもので、総額の10.21%にあたる金額を所得税として支払者が納める必要があるので、減っているのです。
まれに、パートナーさんから請求書をいただいた際、源泉徴収という項目が抜けている場合があります。
請求書から抜けていても、支払側は所得税を納めなければならないので、ちょっと損してしまいます。そのため、抜けていた場合はそっと伝えてあげましょう。
※源泉徴収は100万円を超えると、超えた金額に対して20.42%を所得税として納める必要があります。
フリーランサーの方にお支払いする源泉徴収については、以下のブログで詳しく解説されています。
- フリーランスに支払う報酬の源泉徴収まとめ|中央会計株式会社
さいごに
いかがでしたでしょうか。
財務の知識はとっても広く、今回ご紹介したのは現場でよく出てくるほんの一部です。
ディレクターは制作面だけに関わらず、財務の心配もしなければいけないのです。
僕も書いてて改めて勉強になったので、お金周りもしっかり管理できるディレクターになりたいなと思います。
それでは!
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