はじめまして。『灯台もと暮らし』の小松崎拓郎です。
皆さん、年末は実家に帰省しましたか?
ぼくは茨城県で暮らしているからなのか、都会在住の人から「田舎に移住したい」「古民家でゆっくり暮らしたい」「仕事ってどんなものがあるの?」といった田舎暮らしへの憧れや疑問の声をよく聞きます。都会で生活している人にとって、田舎は未知の世界とも言えるんですね。
そこで今回、田舎暮らしを知るのにおすすめの情報源を紹介します。
▼目次
田舎暮らしを知る
田舎暮らしをしていると、ご近所さんとのコミュニケーションが活発になったり、田畑で野菜やお米を作って自給自足をしたりすることが多い生活になります。皆さんも、山や海などの豊かな自然と接する暮らしや、のんびりした生活をイメージされるかと思います。
このような生活をしているのは、東京や大阪などの都市から地方に生活の拠点を移す定年退職した人びとや、20代の若者がメインです。
これから紹介するメディアは、その中でも比較的若い世代に焦点を当てています。
多様な田舎暮らしを垣間見られる雑誌4つ
1. ソトコト
媒体概要は以下です。
月刊『ソトコト』は、ロハスピープルのための快適生活マガジンです。地球と仲良くし、楽しく生きていくためのライフスタイルを探り、提案していくことをコンセプトに、1999年、世界初の「環境ファッションマガジン」として創刊しました。
ウェブサイトをチェックするのもよいでしょう。地方で活動する人のインタビューや、自然資源のある田舎だからこそできる暮らしの紹介などが掲載されています。
2. TURNS
「スマートローカルライフのすすめ だから僕らは地方を選んだ」「僕らが見つけた、地方の仕事地方だからできる生き方・働き方」特集など、地方の田舎暮らしに焦点を当てた雑誌です。実際に地方でさまざまな取組みを実践している人の言葉で語られている内容は、とても参考になります。
3. SINRA
1994年に新潮社から一号が発行され、2014年に復刊された雑誌です。コンセプトはこちら。
『SINRA』は「森羅万象」を愉しむライフスタイル誌です。
テーマは「NATURE & CULTURE(自然と文化)」。
「森のいのち」「田園回帰の時代」「里山の贈り物」という特集がこれまで組まれています。これらのキャッチコピーにピンとくる人は、ぜひ手に取ることをおすすめします。
4. 田舎暮らしの本
40-50代の世代をターゲットとした、田舎で暮らすことを実現するための情報誌です。田畑での農作物の育て方なども掲載しているので、かなり実践的な内容となっています。
田舎での働き方を学べるウェブメディア
5. 日本仕事百貨
続いて、インターネットメディアの日本仕事百貨です。
「地域にねざす」「日本の伝統」「農業漁業林業」などの、カテゴリごとにわけられた仕事の求人情報が掲載されています。求人情報の多くは地方のものです。また、単なる仕事内容や報酬が記載された求人情報ではなく、仕事にかける想いや地域の課題を訴求するような話が含まれているのも特徴です。
ストーリーテリングの要素も含まれているので、田舎暮らしや移住を考えている人には分かりやすく、とても参考になるでしょう。
6. FAAVO
FAVVOは、地域×クラウドファンディングの組み合わせによって、地域活性化のための支援ができるサイトです。クラウドファンディングについては以下を参照してください。
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す
このサイトを見ると、日本の各地で始まりかけている新しい取り組みを知ることができます。田舎でどのような暮らしを組み立てていきたいのかを考えるうえでも、アクションを起こしている人の姿をチェックできるのは、非常に参考になるはずです。
地域のコミュニティや活動を紹介するウェブメディア
7. マチノコト
「マチノコト」は、「つなぐ、つくる、つたえる」をテーマにコミュニティデザインにまつわることを紹介するウェブメディアです。
地域のコミュニティにおける国内外の活動を紹介しており、島根や京都、福岡や福井県などの日本各地の今を届けています。
8. greenz.jp
「greenz.jp」は、“ほしい未来”をつくるためのヒントを発信するウェブマガジンです。私たちは、“共感”を生むグッドアイデアこそ、人を前向きにし、社会を動かす力があると信じています。
書籍やイベント、さらには学校まで開催しているgreenz.jp。NPO法人の活動や地域活性化にまつわることに興味のある人にはおすすめのサイトですね。海外の事例も数多く紹介されています。
9. 灯台もと暮らし
『灯台もと暮らし』は2015年の1月1日にオープンしたばかりの、これからの暮らしを考えるウェブメディアです。田舎暮らしについて伺った記事もたくさんあります。地方への移住や古民家での暮らしを考えている若い世代、女性の暮らしという視点でも参考になるようなメディアです。
各地方の情報に特化したウェブメディア
上記で紹介してきたようなメディアを情報収集をしてみると、更に地域のローカルな情報を知りたいと思ってくるはずです。
10. 北海道Likers(ライカーズ) ~北海道の魅力満載!~
続いて、北海道の魅力を発信するLiKersというコミュニティサイト。札幌ビール株式会社が運営しています。
北海道の素敵な魅力を発信し、北海道を盛り上げ、そして、新たなビジネスモデルを生み出すことにチャレンジしていきます。
11. まだ東京で消耗してるの?
こちらはプロブロガーで著名なイケダハヤト氏のブログです。東京から高知に移住して、田舎の古民家カフェをはじめとした食や、人、イベントなどの衣食住にまつわることを多く紹介しています。
田舎に移住するからこそできる趣味
さて、これまでは田舎の仕事や普段の生活にスポットを当てた紹介をしてきましたが、やはり田舎暮らしをしたいと思うのは、田舎だからこそ楽しめる趣味があるからかもしれません。
そこで最後に、少し変わった田舎ならではの趣味の参考になる雑誌やウェブメディアも見ていきましょう。
12. 薪ストーブライフ
田舎暮らしをしていると、家の近くの山にある木を切って、薪にできます。その一手間をかけてでも、揺らめく炎を見ながら身体を温めたくなります。地域の友人と一緒に薪を取りに出かけるのは楽しいものです。
13. Mushi-sha
なんと出版元がむし社です。虫へのリスペクトがひしひしと伝わってきますね。 『月刊むし』及び、『BE-KUWA』を発行。昆虫の愛好家やブリーダーに愛されている雑誌です。
大自然が手の届く範囲にある田舎だからこそ、昆虫に興味を持って観察してみるのもおすすめです。
14. BIRDER.jp
「鳥がもっと好きになる」を媒体コンセプトとして、はじめてバードウォッチングをする人のための機材の解説や、野鳥との出会い方、観察ポイントなどを紹介しています。
筆者も生粋のバードウォッチャーですが、野鳥は気づかないだけで身近にいるものです。そしてよく観察すると、鮮やかな羽毛はもちろん、しぐさや動作が本当に美しい。高齢になっても続けられる趣味なのでおすすめです。
15. 月刊アクアライフ
月刊アクアライフは今年で創刊36周年を迎える、熱帯魚・水草・金魚・川魚・海水魚などの観賞魚飼育の総合情報雑誌です。
田舎の川や海に行くようになると、川魚や綺麗な海水魚に興味を持つこともあるでしょう。魚の飼育に関することなら、月刊アクアライフをまず手に取ることがおすすめです。飼育や観察をとおして、自然とのふれあいについて考えるきっかけになるでしょう。
大切なのは、実際に田舎を訪れること
田舎暮らしや地方への移住を考えているなら、まずはこれまで紹介してきたようなメディアで情報を収集しつつ、実際にその土地に訪れることが大切です。その際は、以下の3つをチェックしてみましょう。
地域の雰囲気
田舎といっても、それぞれ地域の雰囲気が異なります。自分が好きだと思える田舎を見つけるためにも、その土地で暮らす人と会話をすることがポイント。地元の人と挨拶を交わしたり、おすすめの観光スポットを気軽に聞いてみましょう。人が集まる場に行くことで、その土地のもつ雰囲気を直感的に感じ取れるはずです。
風景の好き嫌い
じつは、風景の好き嫌いがあるのではないでしょうか。静かなビーチが近くにないと嫌だ!という人がいれば、田園が見えないと落ち着かない……なんて人もいます。また、山や森のなかでも紅葉が見事な広葉樹と、針葉樹の森は印象がまるで違います。これも要チェックですよ。
食べもの
田舎では、海沿いと山の中伏など環境の違いで、食べものも大きく異なります。茨城ならレンコン、愛媛ならみかんというように、地域の特産物は暮らしに大きく関わります。普段の生活に組み込まれる食生活のことも考慮して、田舎に行ってみましょう。
さいごに
今や定年退職した老夫婦はもちろん、20代の若者が地方に目を向けて田舎暮らしをはじめています。
古民家に住む、田舎で自給自足する、他にも生まれた故郷に戻って新しいことをはじめることもできます。そのためのファーストステップとして、まずは情報収集が大切です。次の一歩は実際に訪れることです。LCCをはじめ交通機関が発達しているので、早く、安く行くことができるようになりました。
ぜひ、田舎暮らしを実現させましょう! ではでは今日はこのへんで。
【都会から逃げたいあなたには】
※ 長野に来て半年で、僕は一軒家を手に入れました。本当にありがとうございました。
※ カツオとお接待と清流がすごい!魅力あふれる高知県に行ってきた。
※ 大自然で心のエネチャージ。道東(北海道)観光情報サイトご紹介!