皆様、こんにちは。
ゲストハウスLAMP支配人の堀田です。
長野県信濃町に左遷されて早いもので半年近くが経とうとしていますが、ようやくこの信濃町での生活にも慣れ、町内にも友人ができ始めました。

そして、この度素晴らしいご縁がありまして、私、堀田。なんと一軒家を借りることになりました。これまでゲストハウスの寮で暮らしていたのですが、冬を迎える前に新しい生活をスタートさせる予定です。
LESS IS MORE 〜より少ないことは、より豊かなこと〜

世界三大建築家のひとり、ミース・ファン・デル・ローエが提唱した言葉に
「LESS IS MORE」
という言葉があります。これは、物質的な豊かさだけを求めるのではなく、省略し、よりシンプルにすることで美しくなるという考え方で、日本語に訳すと「より少ないことは、より豊かなこと」といった意味になるそうです。
僕は常々、現代の生活に対して疑問を持っていました。世の中には生活を豊かにする道具で溢れてはいますが、それによって本来の豊かさ、精神的な価値観が破壊されているのではないか、と。そんな想いを、この長野県信濃町という田舎に来て、ますます強く感じ、一度全てをリセットして「シンプルに生きたい」とずっと考えていました。
そんなときに出会ったのが今回の物件。
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コチラです。

いかがですか、このセクシーな外観。正直、一目惚れでした。

この家の凄い所は、壁面が全て窓になっていて、物凄く日当たりが良い点。こんな物件、そうそうありません。

スペックは
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間取り:1R
面積:7㎡
構造:木造
築年数:30年ほど
駐車場:有り
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という感じで、風呂も、トイレも、キッチンも、電気すらもありません。
しかし、これこそが僕の考える「より少ないことは、より豊かなこと」を体現するのにベストな家だなと思っています。
ちなみに、賃料はなんと5,000円(年間)です。年間5,000円で暮らせるのです。これはもう、(家賃が)より少ないことは、(貯金的に)より豊かなこと、ということなのではないでしょうか。
それでは中を御覧ください

では、さっそく中に入ってみましょう。

まだ、借りたばかりで前の住人が残した物が散らかっていますが……。

この広さ。僕一人が暮らしていくには十分過ぎるスペースです。

開放感があり、外と室内がシームレスに繋がった、四季を感じる家です。

古民家特有の太い丸太梁。正直、カッコイイです。

レトロな裸電球がいい感じ。

でも、残念ながら電気は来ていません。

壁の隙間。長野の冬はマイナス10℃を下回る日もあるようなので、なんとかしないと死んでしまいます。

観葉植物が自生する、豊かな環境です。

屋根からはなんと空を少しだけ見ることができます。天窓、と言うのでしょうか。とにかくオシャレです。

豪雪地帯なので、雪囲いもしっかりと完備。どんなに雪が降っても、窓が割れることはないでしょう。

意図的に低く設計されている屋根。雪下ろしのことを考えた作りだそうです。

雪囲いをこのようにスライドさせて、扉をロックすることもできるので、セキュリティ面でも安心。

さらに、家の裏には庭があり、春になったらここで作物を育てることができます。憧れのロハスな生活を手に入れたわけです。
リノベーションしていきます

さて、このような最高の立地に建つ、最高の物件を年間賃料5,000円という破格で手に入れたわけなのですが、このままではさすがに住むことはできません。
なので、これから僕の考える理想の暮らしを手に入れるために、少しずつリノベーションをしていきたいと思っています。

この家がどうなっていくのか。
僕自身が、一番楽しみです。
それではまたお会いしましょう。
以上、堀田でした。
【シリーズ「堀田小屋」】
※ わずか二坪。日本最小の住宅で暮らすことになりました。本当にありがとうございました。
※ 堀田左遷物語