羊のオリジナル年賀状イラストを描いてみた
下記の記事で、デザイナーのぺちこと姐さん、私でいくつかイラストを描き、フリー素材としてダウンロードできるようにしました。
羊のオリジナル年賀状イラストを描いてみた※フリー素材として無料ダウンロードOK
こちらで私が描いたイラストについて詳述していきますね。
瑞色鮮やかなり(配布素材)
- 制作時間
- 下書きからレイアウトの完成まで4時間程度
これは一番個人的な需要で描きました。結局使わなかったけど。
「瑞色鮮」あるいは「瑞色鮮やかなり」とは「おめでたい色がたいへん鮮やかですね!」という寿ぎの言葉らしいです。
羊との配置の関係で、3文字の賀詞を探して入れたという具合なので、あんまり細かく聞かないでください。
解説
- 使用ツール
-
- ZEBURA丸ペン Eタイプ
- Photoshop
ちょうど漫画用のインクとつけペンを会社に置いてたのでそれで清書しましたが、別にそこまでしなくても良かったなあとも思います。というか、多分普段だったら「ユニボールシグノの極細シリーズ」で清書していたと思います。
ユニボールシグノは書き込みしやすいし、“泣き”ができにくいし、いいボールペン。好きです。
ただ、ボールが小さいせいか比較的インクでボールが固まりやすいようで、つい放置してしまうと、うっかり使えなくしてしまうことがあります。
「真ん中の羊はどうしたの?」と社内で聞かれたんですが、これは羊の写真を見ながら自分で描きました。
最初にこういう感じのラフを描きます。
(右下に羅列されているのはお正月と聞いて思い出すアイテムです)
「座ってる羊が必要だな」ということでざっくりポーズを決めて、「羊 座る」で画像検索をし、想定したポーズのときに羊の身体がどのように変化するのかを確認しながら描きました。
骨格の解釈を間違えると実際の形と違った絵ができてしまいますが、そこはただひたすら精進です。
イラストのペン入れまでをアナログでおこない、ベタ以降はPhotoshopで作業しています。黒ベタの範囲や位置によって画面の印象が変わるので、微調整をしたり白抜きをしたりするのにデジタルでの作業の方が容易だからです。
白ベタと黒ベタ両方塗る必要がある場合は、白ベタでレイヤーマスクを作成すれば主線の外に黒ベタがはみ出す心配をせずに済むので、白ベタを先に塗ります。
角の人(配布素材)
- 制作時間
- 下書きから5時間程度
多分慣れた人なら3時間位で終わるんじゃないでしょうか、精進です
なんで描こうと思ったのかよく覚えてません。頭湧いてたんじゃないかな?
オチのように置いておいたら「急に出てきて笑った」という感想をもらったので、描いた甲斐はありました。
解説
- 使用ツール
-
- ステッドラー鉛筆 B3
- Photoshop
普段家では主に「SAI」で絵を描いているんですが、主線をパソコン上で描こうとしなければSAIの代わりにPhotoshopで彩色してもそれほど違いがありません。
MacではSAIが使えないので「FireAlpaca」という手もあります。それらのツールよりPhotoshopがペインティング面で優っていることは、ブラシのカスタマイズが容易なことだと思います。
男性の着物でたすき掛けしたときの布の変化がよくわからなかったので、「たすき掛け 着物」で画像検索しました。
もういっちょ、袴の横から見た絵と後ろから見た絵、紐の通る場所などがわからないので「袴 男性 後ろ」で画像検索。
画像検索は基本的にものの構造を把握するために使います。資料力は検索力です。何度も言いますがトレスはダメですからね。
たすき掛けはひとりでするなら結び目は後ろに来ないんですが、ヒラヒラしてたほうがかわいいので、そういう見た目優先で道理を融通させることはよくあります。
この絵では基本のブラシからカスタマイズはしていません。透明度をいじって重ね、ぼかしツールや消しゴムでぼかしています。
時間がないので鉛筆を主線にしましたが、アニメ・ゲーム向きのグラデーションを多用したイラストは線が繊細なものが好まれるので、こだわるならちゃんとパソコンで線画を起こしたほうがいいと思います。
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