こんにちは、デザイナーの藤田です。
私は最近、日本語のロゴをひたすら眺めるのにはまっております。漢字とかな文字の組み合わせは、その他の言語のロゴには見られない個性があり、とても素敵ですよね。
というわけで今回の記事は、最近見つけた素敵な日本語のロゴをまとめてみました。
独学でつまずいていませんか?
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目次
※ 2014年10月16日に公開した記事を再編集したものです。
日本語の素敵なロゴ
眺めていて素敵で、デザインの勉強にもなるようなロゴを集めています。
1. 日記家具
ロゴマーク、ロゴタイプともに直線のみで表現をしており、ロゴ全体の統一感とバランスが素敵ですね。
2. 横浜開業マニア
https://ja-jp.facebook.com/YokohamaKaigyoMania(現在は閲覧できません)
漢字とカナ文字の組み合わせがとてもきれいで、「横」と「開」の文字に入れている斜めの切り口が、アクセントのつけ方の参考になります。
3. すみだ水族館
https://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/index.html
公共性の高い施設だけに、わかりやすいモチーフを使用し、誰にでも親しみやすいロゴになっていますね。
4. 山の家
文字を象形化しており、オブジェクトのユニークさと可読性のバランスのとり方が上手なロゴになっていますね。
5. 伊佐
http://www.bunkyo-isa.com/(現在は閲覧できません)
ロゴタイプの斜線を強調しており、ロゴマークとの統一感がきれいです。
6. たかしま農園
https://www.takashima-nouen.com/
ロゴマークとロゴタイプからレトロな印象をあたえつつも、古さを感じさせないデザインですね。
7. 茶屋町グルメ
https://nu-chayamachi.com/(リニューアル済)
ショッピングモールの中にあるフードコーナーのロゴです。どのような店舗が揃っているのか、ターゲット層である若い男女をシンボル化することで、直感的にわかるようになっています。
8. 茶の菓
フォント内に使用するオブジェクトに統一感を持たせることにより、すっきりとした印象となりますね。
9. 結いごろも
https://www.facebook.com/yuigoromo/
婚礼衣装のブランドですが、伝統を守りつつ新たなものを作っていきたいというブランドコンセプトを感じます。漢字のタイポグラフィーの参考になります。
10. anan総研
刺繍糸をイメージしているのでしょうか。クラフト感とファッショナブルなカラーリングの融合がすばらしいですね。
11. ぽっちり
https://www.kyoto-pocchiri.jp/shoplist
がまぐち財布ブランドのロゴですが、財布の留め金部分をシンボル化しロゴマークにしたのでしょう。とてもバランスが良いデザインだと感じました。
12. 十和田市現代美術館
美術館を通じ、人と人とのつながりが無限大に広がるといった意味でしょうか。とてもコンセプチュアルなロゴですね(違っていたらすみません……)。
13. JR東日本
https://www.facebook.com/ikuzetohoku/
これまでのJR系のポスターとかなり異なるイメージとなっており、はじめて見たときは衝撃を受けました。
しかし、ロゴがコピーの勢いをうまく表現しており、その潔いデザインがとても気持ちよく感じられます。
14. 富士山を世界遺産に
こちらは世界遺産登録される前のロゴなので、未完のプロジェクトをパズルに置き換えて表現していたのでしょうか(ちなみに現在は「いつまでも」という一言が追加されています)。
15. 新東名高速道路
フォントの端の左だけ鋭角を強調したり、斜体を用いたりすることにより、高速道路のスピード感をうまく表現していますね。
16. エバラ食品
ポップな書体と書体に絡めたスマイルマークが、「こころ、はずむ、おいしさ。」というタグラインを見事に表現しているように感じます。
17. にっぽんトラベルレストラン
http://www.travel-restaurant.jp/(現在は閲覧できません)
食を通じて文化を伝えたいという意図が、ストレートに伝わってくるロゴですね。
グラデーションを使用したロゴは珍しいですが、あえてオブジェクトに重みを出したいときなどには最適な手法ですね。
18. 渋谷ズンチャカ
さまざまな人やカルチャーが集まる街・渋谷にて開催される音楽祭のロゴです。主催者の思いやイベントの賑やかな雰囲気をうまく表現していますね。
19. 神戸市(こうべ食育ロゴマーク)
https://www.city.kobe.lg.jp/a15830/kenko/health/promotion/eating/
コンセプトやロゴに対する思いが上記リンクからも確認いただけますが、とても良いコンセプトワークをおこなっているなと感じました。
20. 包丁工房タダフサ
「すみだ水族館」と同じ廣村デザイン事務所の制作物です。作業工程を職人の手作業でおこなっていることを「鍛冶鋏」をモチーフにすることで表現しています。
ロゴタイポを安定した形状のレイアウトにしたことは、職人さんの信念・気質などを表しているのでしょうか。
21. ウッドベリーズ
「生フローズンヨーグルト」販売店のロゴですが、「ウ」「ッ」の点や濁点の形を統一することで、ロゴタイプが面白味のある形状となり、視線を左から右に上手く誘導させる、デザインになっているかと思います。
シンボルマークもヨーグルトの舌触りや、無添加の果物を使った、体に良いものであるという商品の特長を上手く表現できていて、とても素敵なデザインです。
22. 吉田養蜂園
http://www.mapion.co.jp/phonebook/M26027/10207/0276736136-001/
シンボルから蜂蜜の「シズル」感が出ていて、ネガティブスペースが蜂園のイニシャルの「Y」になっているという、ウルトラCの離れ業を成立させている、とても素晴らしいロゴではないでしょうか!!
ロゴタイプも伝統を感じさせつつも、モダンな雰囲気に仕上げていて、とても素敵です。
23. 東京防災
http://liginc.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/index.html
注意喚起を促す黄色と黒を大胆に取り入れることにより、とても印象が強いデザインになっています。
ロゴタイプの形状も「東」の口の中にアイキャッチを設け、しっかりとしたバランスで作られていて、とても好感を持てます。
24. イタリア料理たなか
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13054324/
前回のロゴまとめで掲載させていただいた「串揚伊佐」のロゴ制作をおこなったデザイン事務所「KOTOHOGI DESIGN」の制作実績より取り上げさせていただきます。
ロゴタイプの部分に同じオブジェクトを繰り返し使用することでリズムが生まれ、強く印象の残るデザインになっています。
25. 北雪
「100年前から続いていた企業がさらに100年先もつづくように」という願いにより、時代を感じさせないデザインになっています。
上記サイトからロゴコンセプトを確認することができますが、企業に対して真剣に向き合ってデザインを考えたデザイナーさんの想いが感じ取れます。
デザインにコンセプトが明確に表現されている、素敵なロゴだと感じました。
26. 萩原精肉店
https://www.facebook.com/hagiwarastore
肉の文字を記号化して作られたシンボルマークが上に向いた矢印の様に見え、精肉店の勢いの良さが感じられます。
またロゴタイプも含め非常にバランスの良いデザインに仕上げていて、ロゴマーク全体から洗練されたおしゃれな印象を受けます。
27. 寿あん
シンボルマークには日本料理の繊細さとお客様とのつながりを大切にしたいという意図が込められていて、店舗の目指すべき姿をストレートに表現した素敵なロゴだと感じました。
こちらのロゴのように細い線でデザインされたものは珍しいので、とても参考になります。
28. 岡山県立美術館
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/
シンボルマークは美術館という公共の施設ならではの、開かれた空間をイメージしているのでしょうか。
ロゴタイプの漢字の崩し方がモダンな雰囲気をより強めていて、とてもすてきなデザインだと感じました。
おまけ:参考サイト
今回の記事で私が参考にした日本語のロゴが多くまとめられているサイトを紹介します。日本語のロゴデザインをするとき、アイディアの参考になればと思います。
まとめ
いかがでしたか。個人的には「キリギリス」フォントのようなものを使用した、狙った野暮ったさを演出しているロゴが気になっております。
ロゴは、企業やサービスが持つ理念や内容などを伝えるためのコミニケーションツールとして、一番最初に顧客の目に入るものです。とてもコンセプチュアルなものであり、デザインをするのはとても大変だと思います。
だからこそ、いい日本語のロゴは勉強になります。今後も引き続きロゴに注目していきたいです。
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