こんにちは、デジLIG運営のはるなです!
- デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
- 株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をし、運営しているWebクリエイター養成スクール。現在、上野・池袋・大宮・川崎・町田・柏にて受講生を募集していて、個別説明会は各STUDIOとオンラインで開催中!
今回インタビューしたのは、50代でアニメーション制作を学び始め、卒業後に初挑戦した映像コンペで見事入賞を果たした本田さん。
「50代だから作れた作品がある」——写真やイラストへの愛情と、長い人生で積み重ねた経験が作品に宿ったとき、年齢はハンデではなく最大の武器になりました。
新しいスキルを学ぼうか迷っている同世代の方に、ぜひ読んでほしいインタビューです!
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人物紹介:本田さん【STUDIO上野 2024年8月生/動画クリエイター専攻+実践テク! AEアニメーションデザイン集中講座】 アニメーションが作りたくて50代で初めて動画を学ぼうと決意。2024年にデジLIGに入学し、動画撮影スキル実践講座や実践テク! AEアニメーションデザイン集中講座を受講して動画編集のスキルを磨く。ストックフォト販売やLINEスタンプ販売をしながら、動画制作に励む日々を送っている。 |
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「虎に翼」のアニメーションに憧れて。カメラ店閉店が50代の背中を押した
――50代というタイミングで動画編集を学ぼうと決意された、一番の理由を教えてください。

写真を撮ったりイラストを描いたりするのが好きで、その延長で動画もやってみたいという気持ちはもともとありました。
なかでも、NHKの連続テレビ小説「虎に翼」のオープニングで使われていたロトスコープアニメーションを見たとき、「こういう表現を自分でも作りたい!」という気持ちが一気に高まったんです。
――それは作りたくなりますよね! 実際にご自身でも学んでみたんですか?
そうですね。試しにまずはAfterEffectsなどの動画編集ソフトを独学で触ってみたのですが、YouTubeを何度見ても全然うまくいかなくて……。「ちゃんと学べる環境が必要だ」と感じていました。
――そこからスクールを探し始めたんですか?
スクールを探していたのですが、ちょうどそのころカメラ店のスタッフとして働いていたお店が閉店することになったんです。そこで「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象スクールとしてデジLIGを見つけました。
この支援事業は就労中でないと適用されないため、職場が閉店する前に「今しかない」と決断し、他のスクールとも比較検討したうえで入学を決めました。
――最終的にデジLIGを選んだ決め手は何でしたか?
他のスクールでは、動画もWebもどちらも学んだほうがいいと複数のコースをまとめて勧められることがありました。学費もかなりの額になってしまって……。
デジLIGでは、説明会のときに担当してくださった方が、無理に営業せず私の年齢や状況をちゃんと考慮したうえで、合ったコースだけを丁寧に勧めてくれたんです。その親身な対応が、入学を決める後押しになりました。
不安も、失敗も、すべてが糧に。学習中のリアルな日々
――デジLIGでの学習期間中、家事やご家族との関わりはいかがでしたか?
私の場合、ありがたいことに時間はありました。
子どもも手がかからない歳になり、逆に私の相談相手になってくれていました。スクールで学ぶことを見守ってくれた家族には本当に感謝しています。
――受講中、一番「難しい」と感じた壁はなんでしたか?
新しいソフトを次々と覚えていくのが大変でした。Premiere ProをやるとAfterEffectsを忘れ、AfterEffectsをやるとPremiere Proを忘れる、という繰り返しで……。
Adobe Auditionを間違えて開いてしまったのに、Premiere Proだと思い込んで1〜2日ずっと作業していたこともありました(笑)。
――もともとIllustratorやPhotoshopを使いこなせていたことや、カメラに携わってきた経験は、学ぶうえでのアドバンテージになりましたよね。
そうですね、その点は助かりました。
ただ、AfterEffectsは以前独学で全然できなかった実績があったので(笑)、ソフトによってまったく別の難しさがあるんだなとも実感しました。
――ソフトの操作面以外では、どんなことが難しかったですか?
ツールの使い方はトレーナーさんに聞けば解決できます。でも「文章力」「構成力」「企画力」。動画案件全体を仕上げる総合力こそが、一番大きな壁でした。
そこはトレーナーさんに相談しながら、AIも活用して補うようにしました。キャッチコピーが思い浮かばないときはAIに20個提案してもらい、そこから自分なりにアレンジしていく、という方法です。
個性的な先生、熱量高い仲間。デジLIGで得たもの
――デジLIGの学習で、印象に残っているエピソードはありますか?
AEアニメーションデザイン集中講座でトレーナーに言われた「一度、猫のことは忘れましょう!」という言葉が一番印象に残っています。
時計のブランディングCMを作る課題のとき、私がペルソナを「猫好きの女性」に設定したものだから、絵コンテのすべてのコマに猫を配置してしまったんです(笑)。コンセプトやターゲットを無視した、ひとりよがりな典型例でした。
――そのフィードバックから立て直したんですね!
はい。その後に完成させた動画はすごく褒めていただけました。失敗からちゃんと学べた経験です。
ちなみに卒業制作は自由制作だったので、思いっきり猫をメインにしたアニメーションにしました(笑)。
▼卒業制作もぜひご覧ください!
――卒業制作、とっても可愛いです!! スクールのコミュニティはいかがでしたか?
「動画」という共通の熱量を持つ仲間と学べる環境はとても刺激的でした。卒業後も一緒に集まれる友だちができたのも、スクールに通ったからこそだと感じています。
一緒にデジLIGを卒業した同期には、その卒業式の間に撮影した映像をリアルタイムに編集し、式の最中に作品として仕上げ、私たちに披露してくれた方々がいました。その完成度の高さと作業の速さには、正直驚かされました。
こんなにすごい方たちと同じ時期に学べたことは、本当によかったと思っています。
――そういう仲間と出会えるのも、スクールに通う醍醐味ですよね。実際に校舎に通って学ぶことで、得られるものは大きかったですか?
はい。やっぱり近くで見ていただける点がすごくいいなと思いました。
スクールに通う価値は、まさに対面でトレーナーさんに見ていただけることにあると感じています。質問したら時間をかけて丁寧に答えてくださるので、本当にありがたかったです。
初挑戦のコンペで入賞! 50代の人生経験が作品に宿った
――卒業後はコンペにも挑戦されましたね! 挑戦のきっかけを教えてください。
卒業したら、アニメーションを一本ちゃんと完成させたいと考えていました。締め切りがあるものなら最後までやりきれると思い、コンクールを探していたところ「愛顔感動ものがたり」の応募サイトを見つけました。
私が応募した映像部門は、「前年度にエピソード部門で入賞した体験談を題材に映像を制作する」というルール。ストーリーを一から考えるのが苦手な私には、原作となる文章がすでにあるこのコンクールがちょうどよかったんです。
――どんなストーリーに出会ったんですか?
エピソード部門で知事賞を受賞した長濵眞理さんの「カモメ対メダカの午後」に大変胸を打たれ、「この作品を映像化したい」と強く思いました。
――他の方にも声をかけてチームで制作されたとお聞きしました。
そうですね。ナレーションを保育士の友人に、おばあちゃん役を80代の友人2人に、背景イラストの一部を別の友人にと、友人たちに声をかけてみんなで一緒に作りました。
▼実際に本田さんが制作した映像作品
――温かくて、でもどこか切ないです……。この作品で一番伝えたかったメッセージは何ですか?
「老いていくことをあるがままに受け入れる」ということです。
原作は、認知症という「新たな得体の知れない敵」に攻め込まれていく母親を、温かい眼差しでときにはコミカルに、ときには切なく描いた作品です。「親から守られていた立場から、今度は自分が親を守っていく立場に変わっていく物語」でもあると感じました。

――ご自身にも、重なる部分があったんですか?
私自身の両親は他界しているのですが、父は65歳で認知症になり、長年意思疎通ができない状態が続きました。母も晩年認知症になり、娘の名前を、日々の簡単な動作を、少しずつ忘れていきました。
寂しさ、悲しさ、やりきれなさ。それでも笑顔でいてくれることへの愛おしい気持ち。そういった思いを、この作品を通して伝えたかったんです。

気に入っているシーンは、縁側でおばあちゃん2人が仲良く座ってしりとりをするところです。
終わらないしりとりに笑いころげる2人の底抜けの明るさに、見るたびに救われる気がします。
――入賞を知ったときのご家族や周囲の反応はいかがでしたか?
家族には何度も見てもらって意見をしつこく聞いていたので、半ばうんざりしていたようですが(笑)、受賞したことはとても喜んでくれました。
ママ友の中にも親が80歳を過ぎてきた方や、親を亡くされた方もいらっしゃるので、「胸に込み上げるものがあった」と共感してくれた方が多かったです。デジLIGで知り合った友だちも一緒に喜んでくれたことが、とても嬉しかったですね。
――本当に素晴らしいです……! 年齢や経験が、作品の強みになったと感じますか?
この歳になったからこそ感じることはたくさんあって、それが作品を作る原動力になると実感しています。
若いころだったら、きっとこの作品を作ろうとは思わなかったと思います。積み重ねてきた経験も、たくさんの失敗も、すべてが動画制作の糧になっています。

▲制作に使用した絵コンテとラフスケッチ。本田さんの作品への丁寧な向き合い方が伝わりました。
「今」が一番早いスタートライン
――動画編集というスキルを得て、日常の見え方は変わりましたか?
日常で目にする動画を気にするようになりました。きれいだな、こんなふうに作りたいなという動画を模倣して学びたいと思います。
デジLIGに入る前は何も作れなかった私が、入学して動画作品を作れるようになったのは大きな喜びでした。対人でスキルを学ぶことは、最強の近道だと実感しています。
――これからどんな作品を作りたいですか?
子どもも大人も見て温かい気持ちになれる作品を作り続けていきたいです。
自分の子どもが小さいころに手作り絵本の会に通っていたのですが、そのころ作った絵本を動画にできたら嬉しいなと思っています。
――「年齢的にもう遅いかも」と思って、一歩踏み出せずにいる方もいます。そんな方へ、メッセージをお願いします!
時間は有限だからこそ、これから始めるなら「今」始めるのが一番早いと思います。なにより、「好きなことを学ぶのは何歳になっても楽しい」ということを、同世代の方に伝えたいです!
――本田さんのお話は、これから新しいことに挑戦しようとしているすべての方にとって、背中を押してくれるものだと思います。本日はありがとうございました!
さいごに

今回は、50代で動画制作を学び始め、初挑戦のコンペで入賞を果たした本田さんのお話を伺いました。
コンペで入賞を果たした受賞作品は、ご両親の介護という経験があったからこそ生まれた、まさに本田さんにしか作れない深みのある一作です。年齢を「ハンデ」ではなく「武器」に変えた本田さんの姿が、同世代のみなさんの背中を押してくれることを願っています。
「教わって覚えられるのは、一人でやっているのと全然違う」。そう話してくださった本田さんの笑顔が印象的でした。作品にフィードバックをもらえる喜びが、学ぶ方の挑戦を前へ前へと突き動かしているのだと感じました。
デジLIGでは、Webクリエイター・動画クリエイターを目指す方々を応援しています。スクールでの学習をご検討の方は、ぜひお気軽に無料個別説明会へお越しください!
