日本のみなさん、こんにちはぁ!カナダ・バンクーバーのマーケティング会社で働いております、のび太と申します。今回LIGのライターとして記事を書かせていただくことになりました。よろしくお願いしまーす!
さて、海外で働きたいという方は多いと思います。
「日本での残業がもうウンザリ!」「もっと刺激がほしい!」「グローバルな人間になりたい!」「海外の美女たちを実際にこの目で見たい!」など、日本を出たい理由は人それぞれだと思いますが..
僕は今から約2年前にバンクーバーにやってきました。当初は現地の学校に1年間通ってすぐ日本に帰るつもりでしたが、ベタボレにメロメロになるほど好きな人ができて、その人と同じ国に居続けたいがためにカナダでの就職を決意しました。
今回は僕自身の経験をもとに、海外で就職するために努力したこと、大事だと思ったことなどをお伝えしたいと思います。
現地就職のために有効なもの
僕はこれまで、こちらで現地就職された多くの日本人の方々とお話する機会がありました。彼らの話を聞いていて多くの方に共通していたことが3つありました。どれも自分にはなかったものばかりで「どれか1つでもあったらもっと楽に就職できただろうなぁ〜。」っていま切に思いますね!
日本での十分な経験と実績
「リーダーとして大規模なプロジェクトを成功させた経験がある」「会社の管理システムを再構築し年間100万円分の利益を作り出した」など、何か1つでも日本の会社で成し遂げた大きな実績や表彰された経験があるのはやはり強みになります。
特別な技術
例えばHTML、CSS、PHP、JavaScriptなどのプログラミング言語。これらが使えることは世界に通じる立派な特殊技術です。英語ができるよりも現地就職のためには強みになると思います。その他、MySQLやSQLiteなどのデータベース関連、PhotoshopやIllustratorなどツールを使いこなせることももちろん強みになります。
また、例えば、「魚がさばけて刺し身が作れる」「お寿司が握れる」「日本語が教えられる」など、何か日本に関連した技術をもっていると海外ではとても強いと思います。カナダに限らずどこの国でも「外国人より現地の人を優先的に雇う」という方針は変わりません。外国人を雇うためには現地の人ではなく、「なぜその人なのか?」という明確な理由がなければなりません。ゆえに、「お寿司が握れる」「日本語が教えられる」というのは日本人のあなただからできることとして認められやすくなります。
現地でのコネクション
「妻の知り合いだったから」「同じバーによく行く飲み友達だったら」など、何かしらのつながりから就職された方は周りで多いです。カナダでは日本よりもコネクション(人脈)が重視されると思います。周りの話しを聞くと「全く知らない人より少しでも知っている(または知り合いが知っている)人を雇いたい」と考える企業が多いようです。
ちなみにカナダではLinkedIn(リンクトイン)というビジネスに特化したソーシャルネットワークを使っている人が日本よりも断然多いです。キャリアアップや転職活動に生かす人脈を作るのに効果的としてすごい人気があります。
上記の3つのうち1つでもあると海外で就職できるチャンスが大きくなると思います。
「あれ?英語力は必要ないの?」って思われた方が多いと思います。こちらで就職された日本人の方々と話してきて強く感じたのが、英語力はそこまで重要ではないということです。もちろん通訳、秘書、教員など、英語をガッツリ使う仕事の場合は別です。しかし海外(特にバンクーバー)では、ペラペラ英語が話せなくても十分生活していけると思います。仕事で英語をよく使う場合でも「仕事をやっていくうちになんとか慣れていく」とおっしゃる方がとても多かったです。
また、日本ではわりと重要視される学歴もこちらではあまり強みにはならないと感じます。「どれだけいい大学を出たか?」よりも、「何ができるのか?」をより重要する会社がカナダでは多いと思います。
強みが何1つなかったら?
「じゃあ、経験もスキルも人脈もなかったら海外で就職は無理なの?」
厳しくなるのは間違いないと思います。でも無理ではないと言い切れます!なぜなら僕自身、現地就職するための強みなど何1つなかったからです。
- 大学卒業後、日本の某製造社でたった3年間働いただけ(特別な実績1つもなし)
- IT、Webの知識、調理師免許など特別なスキル何1つなし
- カナダで誰か知り合いがいるなどの人脈も一切なし
それに加えて、「This is a pen?」ぐらいしか話せない英語力、1秒以上相手の目を見て話すことができなかったほど極度の人見知りな僕は、海外で就職できるなど到底思えない人間でした。そんなナイナイづくしだった僕が現地就職するために僕が実際に行ったことをご紹介したいと思います。
インターンシップ
カナダでは学校卒業後、インターン(研修生)として数ヶ月間就業経験を積み、その後やっと就職できるケースが多いです。というのも、カナダの企業では基本的に日本のように「新人を育てる」という概念がありません。就職するには即戦力、すぐ使えるやつにならなければなりません。「じゃなかったら、その前に無給で働くしかないよね」ってことです。
僕はなんとか人脈を作りたいと思い、バンクーバーの日系団体開催のネットワーキングイベントに参加しました。そこで、自分のマーケティング会社を立ち上げたばかりの方とたまたま知り合いました。その方にお願いし、僕はその会社で運良くインターンとして働かせていただくことができました。
インターンシップ中にやったこと
インターンさせてもらえたと言ってもまだ全然安心できません。インターン後に雇われるという保証は全くありませんでした。インターン後にお金をもらって働くことができる、本採用されなければ全く意味がないと僕は思っていました。
就職を勝ち取るためにはインターン中に、会社にとって必要な存在にならなければなりません。働き始めてしばらく経つと、会社が求めている人物像が徐々にわかってきました。
- PC、モバイル、その他ガジェットなどをうまく使いこなせるITリテラシーの高い人物
- Webプログラミング言語、Wordpressを使いこなし、Webサイトが作れる人物
- 運営する地域ポータルサイトで、質の高いブログ記事(Webコンテンツ)を定期的に作り出せる人物
Webマーケティングというサービスを提供する会社ゆえに、上記の3つの技術が必要なのは必然でした。「もし自分がこの3つの能力(ITリテラシー力、Web力、Webコンテンツ提供力)を高めることができれば、ひょっとしたらオレでもこの会社に就職できるかもしれない!」。インターンをしていく中で、僕はそう確信しました。3つともそれまでの自分には1ミリもない技術でしたが、現地就職のために絶対に身につけるしかない!と強く決意しました。
必要とされるスキルを身につけるためにやったこと
Mac Book Airを購入
まず僕はそれまでもっていたオンボロPCをパソコンの中でも最高峰と言われる「Mac Book Air」に買い換えました。「パソコンの性能の良さが仕事に大きく影響する」とのアドバイスを上司からいただいたからです。
マックのハンバーガーさえ買えなかった自分にはとてつもなく痛い出費でしたが、このとき性能の良いパソコンに変えて本当にいい投資だったと思っています。Macは反応が速いし、便利な機能が多いし、そして軽い!開発系の作業をよくする、そして、頻繁にPCを持ち運ぶことが多い自分にとってMacはすごく合っていましたね。
Macを使いこなすため、いろいろなサイトを見て使い方を習い、ショートカットなども覚えて仕事の効率化に努めました。
現在WindowユーザーでMacに興味がある方は以下のLIGさんの記事がとても参考になると思います。
生粋のWinユーザーがMacにすんなり馴染める!便利な無料アプリや、設定まとめ
Windowsユーザーも必見!Mac初心者から中級者になるための6つのTips
Webレッスンを受けた
現地でWebディレクターとして働かれているバンクーバーのうぇぶ屋セナさんにWebレッスン(週1回を2ヶ月間)をお願いしました。Webの勉強でいろいろなサイトを見ていた時に「バンクーバーのうぇぶ屋」をたまたま見つけて、「え?この人オレと同じバンクーバーにいるの?しかも同じ日本人!じゃあ教えてもらえるかもしれないな。よし、お願いしよう!」ってことで早速連絡をとりました。「何かを習うなら上達者から教わるのが一番早い」というアドバイスをアニキにもらったからです。
いきなり「Webを習いたい!」とムチャぶりしてきたド素人の僕に親切に教えてくれたセナさんには本当に感謝しています。セナさんの日程の都合もあり合計20時間ぐらいしか教えてもらうことができませんでしたが、この時Webのプロにコーディングの基礎や様々なノウハウを教わることができたのはすごく大きかったと思います。
「え?HTMLってなんっすか?」ってレベルでしたが、わかりやすいセナさんのレッスンとめちゃめちゃ参考になるLIGさんのブログ記事をもとに勉強したおかげで、なんとかWebサイトを一から作れるようにまでになりました。(僕は今でもLIGサイトを教科書代わりに使わせていただいています。)
まだまだ初心者のレベルですが、LIGさんのブログをもとにこれからも頑張ってスキルアップに努めていきたいと思ってます!
コンテンツ提供力を鍛え続けた
僕の会社ではLifeVancvouer カナダ・バンクーバー現地情報という地域ポータルサイトを運営しています。僕がインターンしていた頃はまだあまり多くの人に知られておらず、認知度を高めるために質の高いコンテンツを定期的に提供することは必須でした。覚えたWebスキルでまずはサイトのリニューアルさせていただき、そして記事も書かせていただくことになりました。
子供の頃日記さえまともに書けなかった僕がバンクーバーに住んでいる日本人に向けて、おもしろ・役立ち記事を定期的に提供するというのは本当に厳しい試練でした。
「一体どんなこと書けばいいんだ!?」、「どんなふうに書けばいいんだ!?」。特に最初の頃は、1つの記事を書き終わるのに1日まるまる潰れてしまったときもありましたね。
コンテンツ力を鍛えるために僕が毎日したことは、ネット上にある多くの様々な種類のブログ記事を読んで「おっ、このキャッチコピーいいなぁ」「うん、この言い回し使えるな!」と思ったものを毎日Evernoteにメモして自分の引き出しを増やしていきました。
また、自分のブログ(がんばれ!のび太!)を立ち上げ、ユーザーが見て「役に立つ」「おもしろい」「共感する」と思ってくれる記事を強く意識し、休日を使って記事を書き続け、コンテンツ提供力を鍛えていきました。
自分のブログを頑張って書き続けてきたことで、徐々に“書ける力”がついてきたと実感しています。また、単純に文章を作る力だけなく、クライアントサイトや自社サイトに作る際に求められる「Webコンテンツを作る力」も鍛えることができたと思っています。
コンテンツ提供力向上のためにとても参考になったサイト:
誰でも最短かつ確実に売れるコピーライターになるための10の方法(バズ部)
コンテンツ作りに役立つ基本的なマーケティング心理学まとめ(LIG)
まとめ
「オレは海外で就職するためにめちゃめちゃ努力した!」みたいに偉そうに書いてきましたが、僕が現地就職できたのは運が良かったというのと、周りの人に恵まれたというのが一番大きかったです。
何1つ取り柄のない僕にチャンスをくれて、失敗ばかりの僕を雇ってくださった今の会社には本当に感謝しています。また、Webを教えてくれたセナさん、貴重なアドバイスをくれた上司や同僚、優秀でお手本になった周りの方々など、すべての人たちに感謝しております。彼らの協力なしには強みが何1つなかった僕が現地就職できることは絶対にできなかったと思います。
最後に、現地就職するために一番大事ことは間違いなくモチベーションだと思います。
好きな人と同じ国に居続けるために「絶対にカナダで働きたいんだ!」という強いモチベーションがあったからこそ僕は頑張れたと思います。
海外で働きたいと思っている方はまず「なぜ海外で働きたいのか?」という理由を明確にし、強いモチベーションで望むべきだと思います!