LIGのブレストとは?
LIGでは特にステマでブレストをする場合が多いのですが、どんな風に行うのか簡単にご紹介したいと思います。
軽い声かけ
いきなり重々しい雰囲気で入るとアイディアも出にくいので、主催者側からの「ブレストするよ〜」という軽い感じの声かけから始まります。
少しでもリラックスした状態で参加できれば想像力も膨らみますよね。この時ブレストを効率的に進めるためにLIGの場合は参加人数は3人〜5人くらいに設定しています。
主催者からの説明
参加者の殆どはこの時に初めてブレストのテーマを知ります。主催者からの説明は大切で「なぜそのアイディアが必要なのか」、「最終的に達成したい目的は何か」を参加者と共有させます。
ただしアイディアの幅が狭くならないように「〜は今回、実現不可能だから見送ります。」というような情報はこの時点では必要ありません。
制限が色々と掛かることは当然ですがアイディアを出す段階では邪魔な情報となります。アイディアを出し切ってから現実的では無いものを取り除けば良いのです。
紙に個人でアイディアを書き出す
一つのテーマに対して5分の時間を設定して、メモ用紙や大きめの付箋に個人個人がその場で考えてアイディアを書き出します。
5分という時間設定は変に考え過ぎないようなシンプルなアイディアをたくさん集める為で、紙に書き出すのは後で主催者が集めてまとめやすくする為です。
アイディア発表
ここで全員が考えたアイディアを順番に一人一人発表していきます。紙に書いた事はどんなアイディアでも発表して頂きます。この時に発表者のアイディアに反応して「こんな風にしたらもっと面白くない?!絶対に面白いよ!」みたいな会話も出てきます。
ネタをまとめる
最後に参加者から出たアイディアをまとめるのですが、発表の時に一番盛り上がったものがほとんどの場合採用されます。
別々のアイディアを組み合わせて、更に良いアイディアになる場合もあります。
実際にブレストであった例
多分4原則の中で一番実践するのが難しいのは「粗野な考え方を歓迎する」だと思います。一般的な思考では現実的なアイディアしか思い浮かばず、それ以外のアイディアは実現不可能と勝手に判断されてしまう場合が多いので歓迎しづらいからです。
そこでLIGのステマ記事の中で「粗野な考え」が生きた例を、こちらの記事「絶望の中に希望を。命を救ったチャットワーク。」をもとに紹介したいと思います。
【お題】クラウド型ビジネスチャットツール「チャットワーク (ChatWork)」をどう宣伝するか。
この時のブレストで出たアイディアは、
- 全てのやりとりを(彼女や親)をチャットワークにしてみた。
- チャットワークでケンカするとこんなに合理的!
- チャットワークを完全に用途の違うWEBサービスとしてステマする。
- もしも桃太郎がチャットワークをしていたら?
- 変態からチャットワークを通じて謎の指令が来る
- チャットワークで社内恋愛。
- 社内会議をチャットワークのみでやり、ガマンできずにどれくらいの声が出ちゃうか実験。
- ライバル社にチャットワークについて推薦状を出してもらう。
などなど。
そんな中で、「変態からチャットワークを通じて謎の指令が来る」というアイディアに対し、とある某映画の設定が参加者の1人の頭に浮かびました。
そこで初めて「某映画のパロディを記事広告でやってみたらどうだろう?」というアイディアが生まれ、その場の参加者の支持を多く集めたのです。
その結果、「絶望の中に希望を。命を救ったチャットワーク。」という記事が完成し、公開されました。
「変態からチャットワークを通じて謎の指令が来る」というのはいかにも適当で「変態って何だよ。そもそも、なんでいきなり、メッセージが届くんだよ」という、常識的見地からあっさり切り捨てられそうなアイディアです。
ところがこのアイディアがブラッシュアップされて実際のネタとなっていきました。