Web編集者の憂鬱(4)「徹底比較!」なのに比較されていないんです。

Web編集者の憂鬱(4)「徹底比較!」なのに比較されていないんです。

ひゃくいち

ひゃくいち

反省

ライターさんに対して「決して僻んでいるわけではないんだけど」という雰囲気を前面に押し出しながら聞いてみたところ、「そもそも、これはシリーズ記事であり、最初は『レビューまとめ』として書いていたものを編集側が『徹底比較!』に変えたんじゃないか」と結局、怒られてしまいました。

実際に以前の担当者へ確認してみると「間違いない」とのこと。つまり、ただの「レビューまとめ」だとインパクトが弱いと思ったので「徹底比較」という引き文句をあまり深く考えずに使ってしまったようなのです。インパクトが弱いのであれば、レビューまとめの内容を充実させたり、切り口を変えたりすることもできたかと思いますが、時間に追われていたのでしょうか。

ただ、わたし自身も記事のインパクトを増すための引き文句を考えるときがありますので、気をつけなければいけないなと反省しました。ついつい引き文句の力だけに目が行き、その言葉の裏にどんな意味が含まれているのかを軽視してしまいがちなときもあると思ったからです。言葉だけに引っ張られて中身が伴っていないというのは、言葉を扱う仕事につく者としては背筋がぞっとする瞬間ではないでしょうか。

まとめ

最終的には、ライターさんに「ごめんなさい」と謝りつつ、「徹底比較する」方向で書き直していただくことにしました。それで届いたのが以下のような追記でして、せっかくなので一部だけ改変してご紹介します。

  • スイーツAよりもスイーツBのほうが食後にはぴったりのボリュームだね!
    (トリマー/30代女性)
  • スイーツBよりもスイーツCのほうがコスパはいいと思う!
    (会社役員/40代女性)
  • スイーツCよりもスイーツAのほうがポップだから、テイクアウトしたい!
    (トリマー/20代女性)

なんだか「じゃんけん」みたいになってしまったのと、トリマー率が高めなのが少し気になりますが、このような自前の(本当に実施したかは不明の)アンケート結果に基づく徹底比較について、みなさんはどのように思われるでしょうか。
ぜひ、セルフでお考えになってみてくださいね(丸投げ)。

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