カメラ初心者が取材・インタビュー撮影で気をつけるべきポイント

カメラ初心者が取材・インタビュー撮影で気をつけるべきポイント

Ayaka Matsui

Ayaka Matsui

こんにちは、LIGブログ編集チーム・デザイナー兼カメラマンのまっつーです。

取材記事・インタビュー記事を作成している企業さんのなかには、「どうやったらいい写真が撮れるんだろう」とお悩みの方が多いのではないでしょうか?

今回は、私のカメラマンとしての経験をもとに、取材時の撮影のポイントをまとめました。プロカメラマンの井手さんからのアドバイスいただきつつまとめているので、カメラを始めたばっかりだけど、メディアに載せられる写真を撮れるようになりたい!という方はぜひご覧ください。

フォトグラファー 井手勇貴さん
1993年岩手県釜石市生まれ。都内スタジオ勤務、フリーアシスタントを経て、2019年に独立。
YUKI IDE

撮影に入る前のチェック項目

よくある、見つけたら片付けたいもの

卓上の小物 紙、手帳、時計、携帯(録音する場合を覗く)、名刺ケース、名刺、社員証、飲み物類、アルコールスプレー、ティッシュなど
コード類 床やテーブルに散らばっている場合は安全な場所へ移動
不要なインテリア 余分な椅子、移動式ホワイトボード、ハンガーラック、モニター(動かせるなら)
装飾品やポスター 一時的に移動させるかor撮影フレームからなるべく外す
カーテンやブラインド 中途半端になっていたら完全に開けるか閉じるか、撮影環境に応じて整える

NG例

▲余計なものが写り込んでいると印象がよくない…

OK例

▲無理のない範囲で、なるべく綺麗に片付けましょう!

取材する人、される人の服装と持ち物チェック

過激すぎるアクセサリーは避ける

主張が強めのアクセサリーは外してもらうようにお願いしましょう。社員証も外してもらいます。

身だしなみチェック

ヘアスタイルが乱れていたり、襟が曲がっていたりなど、身なりが乱れていたら伝えてあげましょう。(優しめにね)

パソコンの装飾

パソコンにシールが貼ってあったり華美な装飾がされていたらフレームを外すか、取材中にパソコンを使わなければ片付けてもらいましょう。

撮影位置・カメラマンの立ち位置

人物撮影ではモデルとカメラマンの立ち位置で写真が決まってしまうくらい、座る場所の指示はとても重要です。取材環境は様々なので、素早く状況判断し、お客様が一番綺麗に撮れる位置に座っていただきます。主役はお客様(取材を受ける人)なのでお客様には一番ベストな場所に座っていただきます。

テーブル中央で、向かい合って座る

左右に間隔を広くとり、向かい合って座ってもらうと、カメラを構える位置を変えれば様々な画角の写真が撮れやすくなります。また目線が前に向いている写真も撮れます。

窓に近い位置を選ぶ

背景に窓が入っていると開放感が出て抜け感が出ます。また自然光が顔に当たると綺麗に撮れます。

できれば避けたい場所

以下のような場所は、特別な理由がない限りはなるべく避けましょう。

  • 背景が白く、場所の情報がない(単調な印象になってしまうので)
  • 背景がごちゃごちゃしてる
  • ダウンライトの光が当たる(向きを変えられるなら変えてもらう)
  • 取材には関係ないポスターや広告、小物類がある
  • 背景にドアが映り込む

おすすめのカメラの設定は?

シャッタースピード 125分の1
ISO感度 1,600以下
F値 2.8〜4
フォーカスモード シングルフォーカス

シャッタースピードは人物がぶれない125分の1を目安に設定します。

ISO感度については人によりますが、低ければ低いほどノイズが入らずきれいな写真を撮ることができます。井手さんによると、自然光が入らない室内での環境光の撮影時はISO 1,600くらいまで上げることもありますが、それより高くなってしまうとノイズが出てしまったり後処理がしづらくなってしまうそうです。1,600でも暗い場合はストロボで調整します。

取材時、暗い場所で撮影する際は絞りを開放f2.8〜4で撮影します。(LIGでよく使う単焦点レンズはF値を開放すると1.8ですが、)1.8だと人物の目にピントがあっているけど頬はボケてしまっていたりと難しいので、2.8以上を基準にします。F値を4以上にすると暗くなってしまうので、ISO感度と調整しながら暗くなってしまうときはストロボで調整します。

また、フォーカスモードは基本的にシングルフォーカスに設定します。

カメラの詳しい設定方法は以下の記事を参考にしてください。

おすすめのレンズは?

これからレンズを買う方におすすめなのは、24〜70ミリのズームレンズです。取材は限られた空間で撮ることが求められるので、ズームレンズで、撮りやすい24〜70ミリがおすすめです。

ライティングはどうしたらいい?

ダウンライト、スポットライトの場合

スポットライトがある場所は撮影に適していないので、基本的には光がまんべんなく当たる明るい場所で撮影しましょう。

どうしてもその場所しかない場合や、先方から撮影場所を指定されている場合は、スポットライトの真下に被写体をおいて撮るという方法があります。中途半端に光が当たっていると顔に変な影ができてしまいますが、真下に入ると影ができなくなります。

NG例

スポットライトの場所での撮影。顔に影ができている写真▲スポットライトの場所での撮影。顔に影ができてしまっています

OK例

スポットライトの真下でまんべんなく光が当たっている人物写真▲スポットライトの真下でまんべんなく光が当たっている(当たっていない)ため、ムラがありません

取材場所の都合で、どうしてもライトの真下に被写体をおくことが難しい場合、ストロボを使うのがおすすめです。LIGでは以下のようなストロボを使っています。

ストロボの光は直接当てるのではなく、天井や壁で光をバウンスさせて被写体に当てるようにします。

ただし、ストロボの光は白いので、オレンジの照明の室内などで使うと、ストロボが当たっている部分だけ白くなってしまいます。そのような際は室内の色味と揃えるために、フィルターを使うのがおすすめです。

ストロボにテープで固定することもできますし、付属品でゴムがついていて固定できるものもあります。

会社ロゴの前での撮影

企業の取材では、取材先の企業のロゴが映る場所での撮影をすることも多いと思います。しかし、光が当たりにくい場所だったりロゴが光っていたり、明暗差という観点でも、複数人にピントを合わせるという観点でも、撮影が大変ですよね。

OK例

LIGロゴ前の写真。文字も顔も綺麗に写っている▲LIGという文字が光っていますが、文字も顔も綺麗に写っています

撮影場所によってはロゴの光を落とせるところもあるので、そのような際はロゴの光を落とし、なるべく明暗差をなくすのがおすすめです。

どうしても明暗差があるときは、ロゴの光の強さに合わせて、ストロボを使うようにしましょう。

撮影場所に窓があるとき

光がうまく差し込んでいる場合は、その光を利用して撮影しましょう。自然光を活かすということを優先した配置がおすすめです。

OK例

両側に窓がある場所での撮影▲両側に窓がある場所での撮影

逆光の場合など自然光を活かしにくい撮影場所については、ブラインドやカーテンを閉めるといいと思います。

屋外での撮影

屋外での撮影の際は、ダウンライトのときと同様に、太陽が真上にきてしまうと被写体に影ができてしまいます。なので、屋外での撮影は可能な限り朝の時間に済ませることをおすすめします。

NG例

太陽が上にあることで顔に影ができてしまい、表情も眩しそうな写真▲太陽が上にあると顔に影ができてしまい、表情も眩しそうです

とはいえ、先方から時間を指定されているなど、なかなか朝に撮影するのが難しいケースもありますよね。そんなときは、日を背負って撮影するのがおすすめです!

OK例

日を背負った写真▲日を背負い、顔に直接日を当てなければ影ができることもありません

どうしても真上に太陽がある状態で撮影する際は、順光を当てるのではなく、被写体より太陽が後ろにある状態で、日を背負って撮影します。カメラの特徴的に、人物に強い光が当たると背景が暗くなってしまうので、背景が明るい状態にします。

また、意図的に陰影を出したいのであれば、日が傾いたときに撮影しましょう。太陽が真上にある状態でできる影は、あまり写りがよくありません。日が傾いたときに、日をライトに使って順光で撮ると、かっこいい陰影の写真になります。

どんな画角で撮影したらいい?

デザインにこだわったメディアなどでは、斜めのアングルで撮ったり、左右に余白をあけることもありますが、インタビュー写真では基本的に人物を真ん中に置き、目線の高さで撮影するのがよいでしょう。

NG例

人物を真ん中に配置せず、斜め上からの撮影▲人物を真ん中に配置せず、斜め上からの撮影

OK例

人物を真ん中に配置し、アイレベル(目線の高さ)での撮影▲人物を真ん中に配置し、アイレベル(目線の高さ)での撮影

撮った写真はトリミングできるので、撮影時は余白を多めにとった画角で撮影し、後ほどトリミングするのがおすすめです。

被写体への指示はどうしたらいい?

NG例

手の動きがない寂しい画の写真▲手の動きがないと寂しい画になってしまいます

取材で手が机の下にあるのは変なので、机の上に出していただくように指示します。意図的に手に動きをつけるように指示してしまうと、取材に慣れていない方はぎこちなくなってしまうので、あくまで「上に出してください」くらいにとどめます。

OK例

手をつけることで動きが出ているまこりーぬ▲手をつけることで動きが出ますね(まこりーぬさんのナイスな表情にも注目です)

被写体の表情もすごく重要なポイントです。どんなにいい画角から撮っても、表情が微妙な写真は使うことができないので、数を撮るしかないです。ここだ! というアングルを決めたら待機して、話しはじめたタイミングでたくさん撮るようにします。

集合写真の撮り方は?

インタビューの撮影では、集合写真を撮影する機会も多いと思います。撮影場所の王道は、オフィス入り口など会社のロゴがある場所です。

このような場所で集合写真を撮影する時は、スピーディーに撮影環境を整えて、立ち位置を決めなくてはいけません。慌てないためにも以下の項目を押さえておきましょう。

撮影環境について

よくあるのがロゴの照明が強すぎたり、ダウンライトが強すぎること。撮影の仕上がりに大きな影響を与えるため、照明の向きを変えたり強度を調整できる場合は、速やかに調整をしましょう。

また、不要なものの映り込みを防ぐことも大切です。動かせる環境であれば、見えないところに動かしましょう。

よく映り込むもの
  • 内線表
  • 内線電話(タブレット)
  • ポスター、広告

立ち方、ポーズ

集合写真では、なるべく手は前で組んでもらうようにします。大人数で全員が同じポーズだと不自然な場合は、バランスを見て手を下ろしてもらったり、後ろで組んでもらったりするように指示しましょう。

また身長や服の色に応じて並び順を工夫したり、距離感のバランスも大切です。

おまけ:訪問前日までに確認すること

当日焦らないためにやっていることをまとめました。

持ち物の確認

必要な持ち物は以下の通りです。特に充電は前日までに忘れずにしておきましょう。

  • フル充電されたカメラと予備バッテリー
  • 予備のメモリーカード(あればでOK)
  • ストロボとカラーフィルター
  • ストロボ用の予備電池

訪問先までのルート確認

遅刻厳禁! アクセス方法は必ず事前に調べておきましょう。道に迷う、電車が遅延するなどの可能性があるので余裕を持って出発しましょう。

訪問先のWebサイトやSNSをチェック

頻繁に取材を受けている会社はインターネット上に取材記事が掲載されていることがあります。また会社のWebサイトには社内の写真が載っていることが多いので、取材前に撮影環境のイメージを掴むのに役立ちます。

さいごに

インタビューの撮影時のポイントや注意点について紹介しました。

ふだんから気をつけていることもあると思いますが、どういう写真がよくてどういう写真はあまりよくないのか、改めて認識する機会になれば幸いです。

私も、光の使い方、ストロボを使っての撮影などはまだまだこれからだと思うので、今後さらにいい写真が撮れるよう、精進いたします!

井手さん、ありがとうございました!

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Ayaka Matsui
Ayaka Matsui In-house Marketing / In-house Designer / 松井 文香

1989年埼玉県生まれ。新卒で入社した繊維商社に営業職として5年間勤務。その後退職し、旅行で沖縄の離島を訪れた際に、宿泊した民宿のオーナーに誘われそのまま働く。接客の仕事をしながら広報業務を行っていく中でwebデザインに興味を持ち、その後デジタルハリウッドby LIGに入学。現在はLIGのインハウスデザイナーとして、LIGブログのアイキャッチやバナー制作、取材撮影を担当している。

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