人物写真の撮り方講座!カメラ初心者が一工夫でワンランク上の写真をめざす

人物写真の撮り方講座!カメラ初心者が一工夫でワンランク上の写真をめざす

Yuri Iwata

Yuri Iwata

こんにちは、LIGブログ編集チームのゆりてん(@yuriten0122)です。

実は私はLIGブログの編集だけでなく、アイキャッチ(サムネイル)も撮影している……のですが……撮影って難しいですよね……。

私はLIGに入社してはじめて本格的なカメラを使ったのですが、設定がたくさんあってどこを動かしていいかわからなかったり、いつも同じような構図になってしまったり、「この写真で大丈夫かな……」と思いながら写真を撮っていました。

そんなとき社内で「アイキャッチ写真の撮り方を勉強しよう」とカメラ講座が開かれることになりました! 普段LIGの記事で写真を撮る機会のあるチームメンバーとともに参加しましたので、その内容をお伝えします!

初心者の方が少しの工夫で素敵な写真を撮れるコツを教わったので、ぜひ最後までご覧ください。

3つのカメラの基本設定

カメラの設定って難しそう……と思われがちですが、基本の3つさえ押さえれば大丈夫です!

1.絞り(F値)

レンズには光の入り具合を調整できる穴があり、この穴の大きさを表す値が絞り値(F値)です。

動物の瞳孔をイメージするとわかりやすいと思いますが、開けば開くほど光を取り込む量が多くなり、閉じれば閉じるほど(絞れば絞るほど)光を取り込む量が少なくなります。

また、F値が大きいと背景がボケやすく、F値が小さいと背景がボケにくくなります。

2.シャッタースピード

カメラのシャッターってどうなっているか知っていますか? シャッターをきった瞬間ガチャン! と一瞬だけ開き、開いた瞬間だけ、光がレンズを経由して通過します。シャッターの奥にはイメージセンサーというものがあり、そこに光が焼き付いて、写真が記録される仕組みです。

シャッタースピードとは、光をイメージセンサーに当てる時間の長さ、つまりシャッターが開いている時間のことで、露出時間とも言います。


一瞬の動きを捉えたいのであれば、シャッタースピードを速くする必要があります。

 


反対に、長時間の光の動き、星の動きなどを捉えたい場合はシャッタースピードを遅くする必要があります。

また、シャッタースピードが速いとシャッターが一瞬しか開かないので取り込む光の量は少なく、遅いとシャッターが開いている時間が長いので取り込む光の量が多くなります。

3.ISO感度

イメージセンサーが感知した光を、どれぐらい増幅するかの値をISO感度と呼びます。ISO感度の値を小さくすると暗くなり、高くすると明るくなります。なので、シャッタースピードとF値の設定でどれぐらい光を取り込むかに合わせ、ISO感度を調整します。

また、ISO感度は上げすぎてしまうとノイズが出てしまうので、注意が必要です。

▼カメラの用語について、この記事も併せてご覧ください

カメラの撮影モード

イチオシ!【A】絞り優先モード

F値とISO感度を決めると、それに合わせてシャッタースピードを自動で決めてくれるモードです。

スマホとカメラの違いは、なんといっても背景のボケ具合。スマホではF値を変えて背景のボケ具合を調整することはできませんが、カメラではF値を変えて調整することができます。

好きなF値に設定したら、シャッタースピードが1/125になるようISO感度を調整してみてください。初心者でも簡単に背景のぼかしを調整して写真を撮ることができます。

【AUTO】全自動モード

文字通り、カメラが自動ですべての設定をしてくれます。

【P】プログラムオート

初心者にとって難しい“絞り値”と“シャッター速度”の設定を自動的にしてくれます。

【S】シャッタースピード優先モード

シャッター速度、ISO感度、ホワイトバランスを自由に設定できます。

【M】マニュアルモード

すべての設定を自分で決めることができます。

▼詳しくはこちらの記事もご覧ください

カメラのレンズについて

望遠レンズと広角レンズ

カメラには望遠レンズと広角レンズの2種類があります。

望遠レンズとは、画角が狭く焦点距離が長いレンズのことです。広角レンズとは、画角が広く焦点距離が短いレンズのことです。

望遠レンズは人物を撮るのに適していて、広角レンズは建物や室内の全体の様子などを撮るのに適しています。

広角レンズで人を撮ると可愛く撮れないってほんと?

人を撮るときは望遠レンズがいいと言われていますが、なぜ広角レンズで撮るとダメなのでしょうか?

▲こちらiPhone(広角レンズ)で撮った写真です。

一番手前の女性の顔が歪んでしまっていますよね。このように広角レンズで撮ると、歪んでしまう場合があります。

写真の画づくり

続いて、写真の画づくりについて説明します。画づくりで大切なのは構図と表情です。

構図

構図においてダメな例は、カメラマンが動かないこと、被写体を動かさないことです。
▲5人のミーティングシーンを撮っても、主役も決めずなんとなく撮ったら情報が伝わりづらいです

 



▲撮りたい画に合わせて、上から撮ったり下から撮ったりしてみましょう

「この人が主役で、こういう構図でこういう画が欲しい」というのを決めて、撮影するようにしましょう!

表情・ポージング

LIGブログに出演するのはプロのモデルさんではなく、社員なので素人です。カメラマンが撮影現場を盛り上げ、表情やポージングの指示をする必要があります。

その際必要になってくるのがコミュニケーション能力です。笑顔の写真を撮りたかったらカメラマンが出演者を笑わせましょう!

また、出演者が一番かわいく・かっこよく写るよう撮るという意気込みで写真を撮りましょう。出演者が気に入ってくれてSNSのプロフィール画像などにしてくれたらカメラマンとして大成功ですね!

実際にアイキャッチを撮ってみた

実際にこのカメラ講座の記事のアイキャッチを撮ってみました! 今回撮りたい写真は下記のとおりです。

  • 出演するのはカメラ講座に参加したメンバー
  • 主役は執筆者(ゆりてん)
  • カメラ講座の記事

まずは外で撮影してみました。

LIGのロゴと人物を入れて撮影したかったのですが……自転車やテーブル・椅子など、余計なものがたくさん写り込んでしまっています。

それに人物との距離が遠すぎて、何が主題なのかがわかりません。
 

続いて室内で撮影しました。

さっきよりは人物と近づいて、メインは人物なんだとわかるようになりましたが……私(写真左)とぱんちゃん(写真右)が並んでいるので、「私・ゆりてんがメインなんだ」ということはイマイチわかりません。あと、暗いですね。
 

画角はだいぶ良くなりました! 私にピントがしっかり合っていて、ぱんちゃんはボケているので私が主役なんだということもわかります。

しかし色味が黄色っぽくなってしまっています。ホワイトバランスを調整しましょう。

ホワイトバランスとは撮影環境(外・室内・蛍光灯の下など)での光の影響を調整する機能のことです。カメラで設定することができます。
 

そして撮れたのが今回のアイキャッチです! 私が主役で、カメラで何か撮影したということがわかる写真が撮れました。

まとめ

LIGに入るまで「カメラ難しそう……」と思っていた私ですが、少しポイントを押さえるだけで素敵な写真が撮れるということがわかりました。最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • カメラの3つの基本設定はF値、シャッタースピード、ISO感度
  • 初心者はAモード(絞り優先モード)でF値を設定して撮るのがおすすめ
  • 人物を撮るときは望遠レンズを使う
  • いい写真を撮るためにはカメラマンは動く! 出演者も動かす!

LIGブログでいい記事を届けるべく、今後もカメラの腕を上げていきます💪

私のようにカメラをはじめたばかりの人のお役に立てたら幸いです! 以上、ゆりてんがお送りしました〜❤︎

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1998年生まれ。東京外国語大学卒業後、フリーランスとして記事制作に関わった後、2021年10月第二新卒でLIGに入社。LIGブログの企画・執筆・撮影・編集など、記事制作のすべての工程に携わる。

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