2. 切り口を考える
インタビュイーについて深く調べたら、今回行うインタビューの切り口を考えます。
限られた時間のインタビューの中で、相手の全てを聞き出すことは不可能です。事前に切り口を用意しておくことで深堀りした話を聞くことができるでしょう。
切り口を考える際は、以下の点を意識しています。
① 掲載先はどこか?
どこに掲載するインタビューを行うのか、その媒体のコンセプトや読者層をもう一度確認する。
② どんな人に届けたいのか?
その媒体の既存の読者に向けるのか、それとも新規読者の獲得のためなのか? また既存・新規ともに、それらがどんな人たちなのかをもう一度確認する。
③ 読者にどうなってほしいのか?
その記事を読んだ人が、次にどんな行動をしてほしいのか? またはどんなコメントをしてほしいのか? 記事の狙いを明確にする。
④ 新しい情報が引き出せるか?
既にある記事と切り口が被っていないか? 読者に新しい気づき・発見・情報があるか? 自分がインタビューをする価値は、ここにあると言っても過言ではないでしょう。
3. 聞きたいことを整理し、質問を考える
切り口が決まったら、事前にいくつかの質問事項を考えておきましょう。インタビューの場は、たった1回の真剣勝負です。「うっかり聞き忘れてしまった」なんてことがないよう、事前に質問内容も準備しておきます。
大まかな質問構成を作ってみる
まずは、全体の切り口を元に大まかな展開を考えましょう。記事にしたときの見出しのイメージに近いかもしれません。
例えば、僕が先日インタビュアーをやらせていただいたこちらの記事では、以下の展開を事前に想定していました。
【1】今の活動のキッカケ・原点 【2】撮影・執筆・発信に対するポリシーやこだわり 【3】海外へ活動を広げて(学び・気づき・変化したところ) 【4】今後のチャレンジ・野望 |
MustとWantで整理する
上記の項目に関する具体的な質問をざっと書き出し、「切り口を意識したときに外せない質問=Must」と「できたら聞いてみたい質問=Want」の2つにわけていきます。Mustな質問を明確にしておくことで、聞き漏れを防ぐことができるでしょう。
例えば、上記のシトウレイさんのインタビューでは、以下のように質問を準備しました。(一部のみ抜粋)
【1】今の活動のキッカケ・原点 〈Must〉 ・写真を撮り始めた理由、経緯を教えてください。 ・写真のどんなところに惹かれたのでしょうか? ・「これで食ってこう!」と考えたキッカケ(タイミング)と理由は? ・そのときの心境について 〈Want〉 |
事前質問が可能であればお願いしてみる
もしインタビュイーに対して事前に質問をすることができるのであれば、切り口の中心となるMust質問を送るのも◎。回答をもらえれば、それに対してさらに深堀りした質問を当日用に用意しておきましょう。
4. 目的・切り口・質問をインタビュイーに共有する
インタビューの目的や切り口、質問項目(当日の質問)は、事前に相手にも共有しておきましょう。目的を伝えておくことで「一緒に良いインタビューを作りましょう」という意識が相手にも生まれます。また質問を先に渡しておけば、インタビュイーも事前に回答を考えることができ、よりイイ話が聞けるはずです。