こんにちは。ライターの菊池です。
人物紹介:菊池良 株式会社LIGに所属するライター。ブログ記事の企画・執筆を担当している。 Twitter:@kossetsu |
「コンビニのアルバイトは大変」ってよく聞きますよね。
そこで今回は実際にどのぐらい大変なのか、現役のコンビニ店員の方に聞いてみました。
人物紹介:Nさん 25歳。専門学校在学中にコンビニの夜勤を始め、卒業後も勤める。現在3年目。 |
――今日はよろしくお願いします。
N:よろしくお願いします。でも、僕もうすぐバイト辞めますよ。
――えっ!? それについても後ほど聞かせてください。
目次
実際、どのぐらいの作業量があるのか
――ネットではコンビニバイトはすごく大変だと言われているんですが、実際どうですか?
N:大変ですね。作業量がものすごいです。全体を把握できないぐらいあります。そうですね……。
- コンビニバイトがやらなきゃいけない業務内容
- ・商品(おにぎり、パン、弁当、お菓子、雑貨、カップ麺、飲み物など)が届くたびに棚へ並べていく
・揚げ物、中華まん、おでん、ドーナツを作る
・フライヤー(揚げ物を入れる器具)、コーヒーマシン、中華まん、おでんの器具を洗う(毎日)
・床拭き、トイレ掃除
・箸、スプーン等、消耗品の補充
・キャンペーン用の垂れ幕を貼る、剥がす
・立ち読み防止のため、雑誌を縛る
・雑誌が届いた分だけ、残っているのを店の奥に戻してダンボールに詰めて返本する
・商品の発注、廃棄のチェック
・商品が入ってくるたび、数をチェックして合っているか確認
・公共料金の支払いの受け付け、
・宅配便の受け付け
・TOTOくじの発券・払い戻し
・チケットの発券・払い戻し
・フェイスアップ(商品を綺麗に完璧に並べ直す)
――こうやって並べるとけっこうありますね……。
N:しかも、これらをレジ業務の合間にしなきゃいけないので、時間との戦いですね。忙しいです。
雑誌なんてジャンプだけで50冊ぐらい届いて、それを縛って並べるだけでもかなり時間がかかります。そのうえ、売り場に残っているのをダンボールに詰めなきゃいけないですから。
それと飲み物って裏側から補充しているんですが、あそこ普通に冷蔵庫なんですよね。飲み物がダンボールで65箱ぐらい届いて、1時間半ぐらい冷蔵庫の中にいなきゃいけないんですよ。少しでも薄着をしたら風邪を引いちゃいます。
――残業というのはあるんですか。
N:あります。毎回30分〜1時間ぐらいやってますね。時間内に作業が終わらなかったとか、商品が綺麗に並んでないから並べ直すとか、そういう理由です。
身体は大丈夫なのか、持つのか
――身体は持つんですか。
N:普通に具合が悪くなりますよ。夜勤なので眠たいですし。勤務中って基本的にずっと眠いんですよ。全員、常に眠たがっています。休憩の1時間で寝ていますね。家に帰っても昼間なので寝られなくて……。
一時期、咳が止まらなくなりました。病院にも行ったんですが、原因不明です。たぶんストレスだと思いますね。今でも咳は出やすいです。
あと基本的にコンビニのものしか食べてないので不健康です。休憩中に食事もとるんですが、コンビニの弁当なので。他のところから買ってこようにも、深夜なのでやってないんですよ。夜勤の店員は太っている人か痩せている人かしかいません。中肉中背がいない。
店長と店員、どっちが大変そう?
――店長と店員はどっちが大変そうですか。
N:店長の方が大変ですね。人手が足りないから常に店に出ていますし、バイトが急に来れなくなったら穴埋めをしなきゃいけないので、休みは週1くらいです。店員と同じ作業をこなしたうえに、お金の管理や本部への報告、クレームへの対応などをしています。あと、うちってオーナー以外は全員バイトで、店長もバイト契約のはずです。
店長は痩せていますね。
――店長の上にオーナーがいるんですね。
N:オーナーも毎日出てますね。正社員になると月給制なんですが、店長は時給だと思います。残業代が出ているかはわかりません。
バイトの半分は東南アジア系です。中国、ベトナム、ネパール……いろんなところから来ていますよ。日本語学校に通っていて、まったく日本語ができない人もいます。そういう人はどうするのかというと、身体で覚えさせますね。半年ぐらいすると覚えてきます。日本語が上手い人はだいたいアニメ好きです。