転職エージェントを失礼なく断る方法!しつこい時の対処法も解説

転職エージェントを失礼なく断る方法!しつこい時の対処法も解説

Sayuri Yamaguchi

Sayuri Yamaguchi

こんにちは! 転職エージェント「ReNew by LIG Agent(リニュー)」キャリアデザイナーの山口です。

転職エージェントを利用したものの、「他のエージェント経由で内定が出た」「転職活動を一旦中断したい」などの理由から、最終的には求人紹介や各種サポートを断りたいという方は少なくありません。

しかし適切な断り方をしないと、担当者に失礼となってしまったり、その後もしつこく連絡が来てしまうことも……。

そこでこの記事では転職エージェントとの関わり方について、転職エージェント側の視点を交えつつプロが解説します。

また、望まない求人の打診や不要な案内などといった、求職者が対応に迷ったり困った際の適切な対応方法についてもご紹介しています。

メールや電話での例文も用意していますので、気持ちのよいコミュニケーションで転職活動を進めましょう!

転職エージェントの提案は断ってOK

転職エージェントから受けたサービス提案や求人紹介は、遠慮なく断ることができます。むしろ転職エージェント側は、求職者が希望する条件と合わない場合や、サポートの方向性が異なる場合には、きっぱりと断っていただくほうが助かるのが事実です。

転職意思がないにもかかわらず支援を受け続けたり、返信せずに連絡を放置することは、求職者自身の時間だけでなく、エージェントの時間も浪費することになってしまいます。そういった点でも断る決断をした場合は、迅速に意思表示をするのがベストな選択です。

お互いに齟齬がないよう、率直なコミュニケーションを心がけましょう。

ここからは、転職エージェントとの関係でよくある不安や疑問について見ていきます。

断ることのデメリットはある?

「断ることによるデメリット」より、「断りたいのに断らないデメリット」のほうが大きいと認識してください。

たとえば、希望に合わない求人応募を転職エージェントに打診され、もし断ることができずに選考に進んだ場合、志望動機などを考えて書類の準備する手間が発生します。

かつ、それに対して内定が出たらどうしますか。

内定承諾したくない……と困る求職者の一方で、採用企業に対して回答を待ってもらう転職エージェント。双方にとってデメリットしかありません。

求職者と転職エージェントの二者間だけでなく、採用企業やその求人に関わる他の求職者の選考にも影響が出てしまいます。希望する働き方など、自身が転職活動で大切にしていることは転職エージェントに共有しましょう。希望に合った提案を受けるためには欠かせないコミュニケーションです。

無視・フェードアウトするとどうなる?

一番あってはならないのは、連絡無視やフェードアウト。

しかしながら、意外とありがちです……。

ペナルティがないとしても、求職者への信頼は損なわれます。それこそ企業にも迷惑をかける可能性があるので、転職エージェントとしては当該の求職者に対しての積極的な求人紹介は控えることになるでしょう。転職活動の一環として転職エージェントを利用するのであれば、社会人としてのマナーは最低限守って利用することが大切です。

サービスを受ける側だからといって、不義理な対応が許されるというわけではないと心に留め、連絡の無視やフェードアウトは避けましょう。

転職エージェントの正しい断り方やマナー

それではどのような点に留意して、転職エージェントへ断りの連絡をすればいいのでしょうか。

ここでは正しい断り方や、マナーを解説していきます。

失礼にならない伝え方で

結論だけだったり「〜は結構です。」など端的な断り方でも問題ありませんが、なるべく丁寧な伝え方を心がけましょう。

断る理由や背景、他社エージェントでの選考状況が関わっている場合は、その旨も詳細に伝えると親切な印象になります。必ずしも理由があるわけではなく、なんとなく断りたいときもあるかもしれませんが、その気持ちも率直に伝えましょう。

さらによくあるケースが、内定から内定承諾までの連絡待ちです。

他社の選考などの兼ね合いがあるとしても、期日を切って待ってもらうよう依頼の連絡をすることが大切です。求職者にとっては「たった3日」でも、転職エージェントや採用企業にとっては「3日も待たされている」と感じることもあります。

急募の場合はなおさら企業に対して迷惑をかけてしまうので、承諾可否の回答ができる日時を具体的に伝えておくことをおすすめします。

内定辞退は決して悪いことではありません。せっかく労力をかけて転職活動をしているのですから、自身が納得のいく選択をしましょう。後悔しながら働くのは、求職者にとっても企業にとっても望ましくありません。

メールと電話、どちらで伝えるべき?

転職エージェントへの断りの連絡は、通常はメールで問題ありません。しかし、以下のような緊急性の高いケースでは、電話での連絡を推奨しています。

緊急性の高いケース例:

  • 面談日が迫っている
  • メールを送っても返信がない
  • 内定を辞退したい

緊急性に応じて連絡手段を選択することが重要です。

基本はメールでの連絡で問題ありませんが、早急な対応が必要な場面では電話で連絡をしましょう。

正直に伝える

断る理由や内容は、正直に伝えましょう。

誤った情報を共有すると、その後の転職支援に影響が出ます。望まない支援を受けるのは求職者側の負担にもなりますし、求職者のためを想ってサポートしている転職エージェントからも「正直に言ってほしい」と思われてしまいます。

また、曖昧な伝え方も避けましょう。丁寧かつ正直に転職エージェントに情報共有することが、転職成功の近道です。

▼転職エージェントとの面談のポイントを詳しく知りたい方はこちら

転職エージェントの断り方の例文紹介【ケース別】

状況に応じた具体的なケースごとに、メール・電話での伝え方をご紹介します! 転職エージェントへの返信や回答で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ケース①:他のエージェント経由で転職が決まった場合

メール例文

例)
〇〇エージェント
△△様

お世話になっております。
以前より転職支援をいただいておりました<氏名>です。

このたび、他のエージェント経由で転職先が決まりましたので、一旦貴社のサービス利用を終了させていただきたく、ご連絡いたしました。

これまでのご支援に感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<氏名>

電話で伝える場合の例文

例)
「お世話になっております、<氏名>です。
このたび、別のエージェント経由で内定をいただきましたので、今回は御社のサポート利用を終了させていただきたく、ご連絡いたしました。

これまでのご支援、本当にありがとうございました。」

ケース②:自分で転職活動を進めることに決めた場合

メール例文

例)
〇〇エージェント
△△様

お世話になっております。
以前より転職支援をいただいておりました<氏名>です。

このたび、転職活動を自分自身で進めることに決めましたので、貴社のサポート利用を終了させていただきたく、ご連絡いたしました。

これまでのご支援に心より感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<氏名>

電話で伝える場合の例文

例)
「お世話になっております、<氏名>です。

今後、転職活動を自分で進めていくことを決めましたので、今回は御社のサポート利用を辞退させていただきたく、ご連絡しました。

これまでのサポートに感謝しております。」

ケース③:紹介される求人が希望と合わなかった場合

メール例文

例)
〇〇エージェント
△△様

お世話になっております。
これまで求人のご提案をいただきありがとうございました。

しかしながら、私の希望する条件と合致する求人が見つからなかったため、
今回は貴社のサービス利用を終了させていただきたく存じます。

ご支援に感謝申し上げますとともに、
貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。

<氏名>

電話で伝える場合の例文

例)
「お世話になっております、<氏名>です。

これまでいくつか求人をご紹介いただきましたが、私の希望条件とは合致しないため、今回はサポート利用を終了させていただきたくご連絡いたしました。

これまでのサポートに感謝しております。」

ケース④:転職活動を一時中断する場合

メール例文

例)
〇〇エージェント
△△様

お世話になっております。
これまで転職支援をいただきありがとうございました。

現在、諸事情により転職活動を一時中断することにいたしました。

再開する際には改めてご相談させていただくかもしれませんので、その際はよろしくお願いいたします。

これまでのご支援に感謝申し上げます。

<氏名>

電話で伝える場合の例文

例)
「お世話になっております、<氏名>です。

現在、転職活動を一時中断することになりまして、しばらく求人紹介を控えていただければと思い、ご連絡しました。

再開する際は、またご相談させていただくかもしれません。

これまでのご支援、ありがとうございました。」

断ったのにしつこい場合はどうする?対処法を紹介

そもそも「しつこい」と感じる場合、通常そこに至るまでの経緯や原因があると考えられます。

なぜなら転職エージェントには、求職者に対して無理にサービスを勧めたり、しつこく提案するメリットがないからです。

転職エージェントは求職者が希望の転職を叶えるために、サービス提案や求人紹介をしています。

主な利益は募集企業から得られる成功報酬によるものなので、求職者にしつこく提案し続けることは、求職者に金銭的・精神的な負担をかけるだけで、エージェント側にもメリットがありません。

ではなぜ求職者が「しつこい」と感じるシチュエーションが生まれるのでしょうか。

それは円滑なコミュニケーションが取れていない場合に多く発生します。求職者とエージェントの間で、期待する対応や希望条件について十分な共有ができていないと、エージェント側が求職者の意向を正しく把握できず、不要な提案を繰り返してしまうことがあります。こうした行き違いを防ぐためにも、希望や状況を明確に伝えることが重要です。

まずは「すでに転職が決まった」「転職活動を一旦休止する」といった自分の状況を伝えましょう。それでもなお解消されない場合は「今後の連絡は控えてください」とメールや電話ではっきり伝えましょう。

最終手段としてメールをフィルタリングする・着信拒否するなどの対応が適切です。

さいごに

コロナ禍をきっかけにオンラインでのコミュニケーションが増えた今、多くの転職エージェントが対面でのサポートだけでなくオンラインでのキャリア面談や求人紹介を行っています。

メールや電話、SNSやチャットツールを用いて、時間や場所を問わずに便利に転職エージェントを利用できるというメリットもありますが、しつこいと感じるメール配信なども多くなりました。

本来は転職活動を有利に進めるためのサービスやコミュニケーションなので、求職者のためにサービス提案や求人紹介をしていると理解したうえで、お互いのミスマッチを防ぐために断るべきときは断るということに留意しましょう。

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Sayuri Yamaguchi
Sayuri Yamaguchi Digital Education / Career Designer / 山口 さゆり

クリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の受講生サポートに従事。大学卒業後、通信会社で9年間営業を経験し、3店舗の営業オペレーション改善を実現。1年間の海外生活を経てLIGに転身。前職での実績を活かし、スクール運営の効率化と質の向上に尽力している。

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