こんにちは、転職エージェント「ReNew by LIG Agent」キャリアデザイナーの大澤です!
「ReNew by LIG Agent」とは?LIGが運営するクリエイター専門の転職エージェント。約20年のWeb制作会社としての経験から、企業が求めるスキルやマインドをふまえた転職支援が可能。独自のネットワークを生かした非公開案件も紹介している。 https://re-new.liginc.co.jp/ |
Web制作会社というとWebサイトの設計やデザイン、システム開発などWebに関わる仕事をしている会社というイメージがあると思いますが、実は紙媒体の制作やイベント設計などを行う会社もあるんです。
今回ご紹介する株式会社MASKMANもLPから紙の冊子、アニメなど有名IPが関わるコンテンツまで、Web上にとどまらず幅広く活動しており、そのクリエイティブ力の高さから依頼が絶えない人気のWeb制作会社なんです。
LIGとはWeb制作会社同士、かねてよりお付き合いがあり、弊社運営のWebデザインスクール「デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)」の卒業生も入社しています。
そこで同社にインタビューを実施し、仕事内容や働きやすさ、現在募集中のWebディレクターに求められるスキルなどを詳しく伺いました!
MASKMAN Inc. 「EXCITING WITH YOU」をコンセプトに、世の中にワクワクをつくりだすクリエイティブプロダクション。Web制作、AR・VR制作、広告設計、アプリやプログラムの開発、イベント企画など、幅広く対応。有名アニメとのコラボ案件なども担当し、国内外でさまざまなアワード受賞の実績を持つ。 https://maskman.co.jp/ |
LPから有名マンガコラボまで、多様なクリエイティブを制作
大澤:今回は仕事や働く環境についてお聞きしたいと思っています。先日noteで2024年の制作実績を公開されていましたが、すごくバリエーションに富んでいましたね。
▲株式会社MASKMAN 代表取締役 中西圭吾さん
中西:そうですね。特設サイトから体験型デジタルコンテンツ、紙のカタログまで、制作したクリエイティブは多岐にわたります。
会社を設立した2013年ごろは特設サイトの制作依頼が多く、事業内容を尋ねられた際には「Web制作会社です」と答えていました。
ただここ数年はマンガやアニメなどのIPコラボ案件や体験型のデジタルコンテンツなどが増えていて、アウトプットはWebにとどまらなくなってきています。
大澤:有名アニメのプロジェクトは大きな話題になりましたね。昔はサイト制作が中心だったということですが、ここまで案件の幅を広げられた経緯が気になります。
中西:僕がMASKMAN設立前に事業会社で働いていて、紙の制作物やマンガなどのコンテンツに関するクリエイティブを制作していたんです。
そのときのつながりで、いろんなところからご相談をいただいています。コロナ禍前は8割以上の案件が代理店経由でしたが、今は半分くらいが直接依頼ですね。
大澤:案件がWebから体験型コンテンツまで広がったことで、Webディレクターの仕事内容も変わったのではないですか。
中西:一般的にWebディレクターというと、Webサイトの制作進行・運用がメインだと思いますが、当社は社員が10人程度と規模が小さいこともあり、Webディレクターはデジタルに限らず、クリエイティブ全般の企画・制作、進行管理を担います。今はまだ職種名は「Webディレクター」ですが、実際は「ディレクター」と考えていいと思います。
大澤:Webのマーケティングや企画、制作はWeb上に閉じがちですが、これだけ制作物の幅が広いとWebに限らずより上流の工程にも携わることができそうですね。興味を持つ方は多いと思います。
「ユーザーを楽しませたい」、異業種の経験が輝く環境
大澤:先ほどWebディレクターは実質的にディレクターというお話がありましたが、案件にはどのように関わるのですか。
中西:当社の場合、まずすべての案件について全員でディスカッションをして、クリエイティブのゴールを設定します。
自分たちがそのゴールを達成できると判断したら、Webディレクションで培った制作進行のノウハウに加えて、個人の経験やスキルをすべて投入してゴールに向かってディレクションをしていきます。
大澤:経験やスキルというと、具体的にはどういったものが必要ですか。
中西:もちろんWebサイト制作の進行フローの理解、デザインやコーディングの技術はあれば大歓迎です。ただマストではありません。
実際、当社の主要メンバーの一人は以前校閲をしていて、デジタルに関する知見はほぼゼロでした。
一見すると畑違いなのですが、物事を正面からしっかりと捉えて、情報をより正確なものにしていくという細やかな気遣いが必要な校閲の経験は、Webディレクターにピッタリだったんです。それに彼は人柄もすごく誠実なんです。
ほかにもサービス系の仕事や広告制作のマネジメントなど、みんなそれぞれ培ってきものをフル活用して活躍してくれています。
大澤:いろんなWebディレクターの話を聞いてきましたが、校閲経験者は初めてですね! でも校閲スキルはサイトのテキストチェックにも生かせるので、確かにマッチする気がします。
中西:当社のような少数精鋭の会社では、そういった個人が持つエクストラスキルがとても重要です。
そしてそれを生かしていろんなことに挑戦していってほしい。逆にサイト制作以外に何もスキルがないと、当社では苦労すると思います。
あとは一人ひとりの業務範囲が広く、メインの仕事以外にも対応する必要があるので、ルールに沿ってきっちりと納品まで終えたいという方にとっては、イレギュラーなことが多くて戸惑うかもしれませんね。
大澤:なるほど、柔軟性も必要なのですね。マインド面ではいかがですか。
中西:当社はIPものが多いので、それに携わりたい、ユーザーを楽しませたいというマインドを持っている方は楽しく働けると思います。
商品を使う人、コンテンツを体験する人の顔を思い浮かべて、その人たちに喜んでもらいたいという意識で仕事ができる方と一緒に働きたいですね。
弊社が制作するクリエイティブはどんどん多様化してきています。
さまざまなものを作っていくことにやりがいを感じたり、制作過程でスキルが積み上がって自己成長していけることに喜びを感じたりする方にとっては、とても良い環境だと思います。
プライベートと両立しやすい環境だからこそ自分を律する力が必要
大澤:今度は御社の働く環境についてお聞きしたいと思います。魅力的な制度などがあればぜひ教えてください。
中西:仕事と家庭を両立しやすいというのは、一つのポイントだと思います。
小さい子どもを育てている社員が多いので、たとえば子どもの病気や送迎などの事情ですぐに対応できないことがあっても、みんな状況を理解してサポートしてくれます。
小さなお子さんを抱えている方のほか、介護などの事情を抱えている方も働きやすいと思います。
また裁量労働制で、勤務形態も基本的にリモートです。
月1回出社日がありますが、家庭の事情などで出社ができなかったとしても特にペナルティなどはありません。対面での打ち合わせなど、必要に応じて出社しています。
大澤:コロナ禍でリモートを導入する制作会社は増えましたが、クリエイターやエンジニアとの対面でのやりとりやサボり防止のために出社に戻す会社は増えてきていると感じます。
基本フルリモートでここまで大きな案件に対応できるというのはすごいですね。
中西:ちゃんと仕事が進んでいれば、リモートで全然いいと思っています。性善説で考えていますから。
それに何より、みんなと仲良くやりたいんですよ。ギスギスしたくない。会社としては、自分で自分の機嫌を取れる環境は用意しているつもりです。
ただ自由度が高い分、モチベーションの管理が必要になるので、それができない方は逆にきついかもしれません。
だから採用の際には、たとえスキルが高くて人柄が良くても、働く環境として当社がベストだと思えなければ採用はしていません。
大澤:近年は働きやすさが重要視される傾向があって、求人でもそこがフォーカスされがちです。
でも「働きやすい=自由」ではないので、自分を律することができなければその人にとっても会社にとっても、良いことはありませんからね。
中西:その通りです。会社があれこれ言わない分、自分で進行管理し、クオリティに対して厳しい目を持ち続けることが必要です。
あとは案件によっては戻しが多く、何度もディスカッションをしながら作り上げていくことになるので、目標をちゃんと持って諦めずにやり通すタフさも大事です。
仕事柄、どうしてもお客さまの要望で少し早く出社しなければいけないときはあるし、30分残業すればクオリティが格段にあがるときもあります。それに対応できるフレキシビリティも持っていてほしいですね。
仕事もプライベートも、生きていくのに必要なことを丁寧にがんばれる人に仲間になってほしいと思っています。
日本のクリエイティブで体験と感動をつくり、世界を驚かせたい
大澤:お話からユーザーを楽しませたい、自分たちも楽しく仕事をしたいという思いがとても伝わってきます。
デジLIGの卒業生で御社に入社した二人のSNSを見ていると、担当案件に対する愛がものすごく深くて、楽しんで仕事をしていることがわかります。
中西:私もそれを感じますね。仕事なので工数や予算は守らなければいけませんが、自分が携わるクリエイティブに対する熱い思いを持つこと、愛情を注ぐことは大事です。
二人は当社の制作物を見て「絶対にここで働きたい」という強い思いを持って採用に応募してくれました。
そして入社後はすぐに力を発揮してくれています。LIGさんは当社のことをよく理解してくださっているからこそ、当社にマッチする人材をご紹介してくださったのでしょうね。本当に感謝しています。
大澤:うれしいお言葉をありがとうございます!では最後に今後の御社の目指す未来について教えてください。
中西:当社は「Web制作会社」から「制作会社」になりつつあり、「Webディレクター」も仕事内容は「ディレクター」になってきています。
今後はディレクターと一緒に、彼らが培ってきたプロジェクトマネジメントやコンテンツメイクのスキルを生かしつつ、「ブラウザから飛び出した仕事」をしていきたいと思っています。
当社の行動指針の一つに「ユーザーの時間を奪うすべての事象をライバルと捉える」という項目があります。
私たちにとってのライバルは同業他社ではなく、映画やテレビ、本などユーザーが時間を使うものはすべてであり、そこに費やしている時間の1分でも1秒でも当社がつくるコンテンツに振り向けてほしい。
その中で、コロナ禍前からリアルイベントにもっと力を入れていきたいと考えていて、今ようやくそちらに舵を切りつつあります。
僕たちは、日本人がつくるクリエイティブで、もっと体験や感動をつくっていきたいんです。
たとえば「ONE PIECE」のコンテンツも、海外の「ONE PIECE」ファンが「これはやられた! 」と喜んでくれた。日本発のクリエイティブで世界を驚かすことができたんです。
そういう体験や感動をつくっていくことで、特に若者世代がこの国で働いていてよかったと思えるようになると考えています。
日本のコンテンツは本当にポテンシャルが高く、まだまだ世界をあっと言わせることができる。制作会社という小さな単位でも、できることはたくさんあると思っています。
大澤:とてもステキな言葉を聞けて、御社がこの先どんなことを展開してくれるのか、とてもワクワクしました。
この記事を読んだ方きっと同じ気持ちだと思います。本日はありがとうございました!
さいごに
インタビュー中、何度も「楽しませたい」「楽しく仕事がしたい」という言葉が出てきたのがとても印象的でした。
「クライアントも、ユーザーも、クリエイターも、MASKMAN に関わるすべての人を盛り上げ、ハッピーにする」という会社のビジョンを、高いクリエイティブで、そして働きやすい環境でしっかりと実現していて、話を聞いていてこちらも気持ちが明るくなりました。
「ReNew by LIG Agent」では、Web制作会社として培ってきた経験や業界のつながりを生かして、クリエイターの転職支援を行っています。
MASKMANさんなど魅力的な求人も紹介できるので、転職を考えているクリエイターの方は、まずは会員登録してくださいね。