こんにちは、クリエイター特化型転職エージェント「LIGエージェント」キャリアデザイナーの大澤です!
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LIGエージェントとは?LIGが運営するクリエイター専門の転職エージェント。約20年のWeb制作会社としての経験から、企業が求めるスキルやマインドをふまえた転職支援が可能。独自のネットワークを生かした非公開案件も紹介している。 https://re-new.liginc.co.jp/ |
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LIGエージェントでは、クリエイターのみなさんのキャリアに役立つ情報をお届けすべく、クリエイターが活躍している企業の独自の文化や取り組みを取材しています。
私はこれまでクリエイターを募集しているさまざまな企業とお話しをしてきたのですが、スタートアップ企業にはスピード感や社員同士の距離感の近さ、老舗企業には豊富なノウハウや安定感など、事業フェーズによって異なる魅力があると感じています。
そこで今回はモバイルオーダーやPOSシステムの提供で注目を集めている、急成長中のスタートアップ株式会社ダイニーを取材しました。
事業・組織拡大フェーズのまっただ中にいる企業の社内の雰囲気や求めるクリエイター像などについて、詳しくお話を伺いました。
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株式会社ダイニー「”飲食”をもっと楽しくおもしろく。」というミッションを掲げ、飲食業界のデジタルインフラを構築するテックカンパニー。モバイルオーダーやID-POSシステムを中心に、飲食店の売上向上だけにとどまらない包括的なソリューションを提供している。直近では74億円の大型資金調達を成功し、業界からの高い期待と信頼を獲得。店舗オペレーションの効率化に加え、従業員管理システムによるスタッフのモチベーション向上や、シームレスな決済ソリューションまで事業領域を急速に拡大している急成長企業。 |
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社員は全員「飲食店好き」!社内の会話は気づくと「顧客」が主語に
大澤:「ダイニーモバイルオーダー」は有名居酒屋チェーンなど多くの飲食店で導入され、オペレーション改善や売上アップに役立っていると聞いています。まずは御社の事業について、簡単に教えてください。
▲プロダクト部 デザインチーム 川上さん
川上:当社は「“飲食”をもっと楽しく おもしろく。」というミッションのもと、モバイルオーダーシステムやPOSレジ、顧客管理、勤怠管理など、飲食店経営に必要なさまざまなプロダクトを展開しています。
お客さまの体験価値を高め、従業員の働きやすさを向上させるサービスで、飲食業界が抱える課題の解決に取り組んでいます。
大澤:店頭で使うものだけでなく、バックオフィスのプロダクトまで開発されているのですね。ここまで飲食業界に特化して事業展開されている企業は珍しいと思います。
▲プロダクト部 デザインチーム 上田さん
上田:そうですね、一つのドメインに対してこれだけ深く理解してアプローチしている企業はなかなかありません。当社の強みであり、そこに惹かれて入社してくる人も少なくありません。
大澤:社員の方は飲食業界出身者が多いんですか?
川上:僕も上田も元料理人で、メンバーの中には飲食業経験があったり、副業として今でも飲食店でアルバイトをしていたりする人もいます。もちろん飲食店での勤務経験がない人もいて、最近は事業会社からの転職者も増えていますね。
ただ共通しているのは、全員「飲食店が好き」という点です。だから自然とみんな同じ方向を向いているんです。
それに飲食店に関係する業務をするので、仕事が“自分ごと化”できている。先日も実地テストのために有志を募って居酒屋に行ったところ20人以上も参加してくれました。
大澤:有志で20人以上も集まるなんて、すごい熱量ですね。飲食店のことを理解しようという、前のめりの姿勢を感じます。
川上:社内の会話も、気づくと主語が「顧客」になっていることが多いんです。たとえば、社内でデザインに対して意見が分かれたときも、「お客さまが何を求めているのか、ヒアリングしてみよう」と、自然と顧客視点で考えるようになっている。
顧客と直接話したり、接点を持っているメンバーが、どこか一目置かれたり、自然と尊敬されるような雰囲気もありますね。
大澤:顧客理解レベルが高ければ高いほど、完成物の制度も上がりますからね。そのカルチャー、うらやましがる企業も多いと思います。
CTOにシフト交代依頼!?飲食店に食い込みすぎてスタッフと勘違い
大澤:御社のnoteで拝見したのですが、「シフトイン」というユニークなカルチャーがあるそうですね。
川上:はい、シフトインは、ダイニーに加盟している飲食店で当社のメンバーがスタッフとして働かせてもらうという仕組みで、誰かが意図的に始めたというよりも、自然とダイニーらしいカルチャーとして根付いていったものなんです。
リアルな現場を体験して顧客を理解し、課題発見やプロダクトの改善につなげてもらうもので、部署を問わず利用できます。「飲食店での勤務経験がないので現場を知りたい」「スタッフの声を聞きたい」といった目的で使われることが多いですね。
大澤:サービスが実際に使われている様子を見られる、自分がスタッフとして使う体験ができる、というのはめちゃくちゃいい機会ですね。
上田:そうなんです。PC上で作り上げたものが現場ではどう使われているのか、操作性は問題ないか、自分の目で見てみる・手で使ってみることで、良い点も見直すべき点もわかる。その情報をもとに改善すればスピーディーにプロダクトのクオリティをアップしていけます。デザイナーにとって、かなり理想的な現場だと思います。
大澤:でも関係先とはいえ、他社の社員を店舗のシフトに入れるというのは、飲食店との信頼関係がなければできないことだと思います。それだけ飲食業界に深く食い込んでいるのですね。
川上:サービス検証にご協力いただいている加盟店からは、店舗のグループLINEで随時フィードバックをいただいているのですが、たまに飲食店のアルバイトスタッフからも店舗のスタッフだと勘違いされるケースもあるんです。
先日も当社CTOの大友に、実際の飲食店のスタッフから「シフトを替わってもらえませんか?」と依頼が来ていましたね。
上田:CTOはほかの店を含めて3〜4回はシフト交代を頼まれていますよね(笑)。
大澤:非常に面白いですね(笑)。スタッフだと勘違いされるくらい、距離感が近いんでしょうね。
デザインはあくまで手段の一つ。職種の枠を超えて動ける人が活躍
大澤:ここからはデザイナーチームのことを教えてください。
上田:メンバーはUI・UXやWeb領域の経験者が多いのですが、営業だった方もいて経歴は多様です。共通してみんな本当にいい人なんです。
川上:向上心が高くて、チャレンジャーなメンバーが多いですね。
やりたいことをふと口にしても、誰も否定しない、むしろ背中を押してくれる。だからみんな自主的にさまざまな活動を始めるようになり、それが結果的にお互いを高め合うことにつながっています。
大澤:ステキなカルチャーですね。その中で、特にどういった方が活躍されているのですか。
川上:職種の枠にとらわれず、目的を達成するためにほかの領域にもはみ出して動いていける人、推進力のある人が活躍しています。
デザイナーの中には、セールスやプロダクトマネジャーが担うような業務まで手を広げている人もいるんです。
上田:デザインはあくまで手段の一つです。「デザイナーだから」ではなく、「この事業を推進していくために必要だから」といった動機で動ける人は活躍できるし、僕も一緒に仕事がしたい。
デザイナーに限らないことだと思いますが、やはり自分で仕事をつくっていける人は強いですよ。
大澤:同意ですね。事業全体のことを考えられるというのは、会社の目標やビジョンが社内に浸透しているからだと思いますが、それが実現できているのには何か秘訣があるのですか。
上田:OKR*という目標管理手法のおかげかもしれません。会社のOKRをもとに部署のOKR、個人のOKRが設定されているので、会社が目指していること・大事にしていることがメンバーに見えやすいんです。
- *OKR(Objectives and Key Results):
- 「目標(Objective)」と、それを測るための「主な成果(Key Results)」で構成される目標管理のフレームワーク。挑戦的な目標を掲げ、達成度を数値で測ることで、組織やチームの方向性を揃えるのが特徴です。
一方、KPI(Key Performance Indicator)は、業務の成果を定量的に把握するための指標で、主に目標達成の進捗管理やパフォーマンスの確認に使われます。
大澤:なるほど、目標が明確になっているとやる気にもつながりますね。
「私がダイニーをつくった」と自慢していい。急成長の今に携わる意義
大澤:先ほどお二人とも元料理人だとおっしゃっていましたが、ぜひ入社経緯を教えてください。
上田:私は2025年4月に入社したばかりなのですが、料理人時代は毎日疲弊していて、飲食業界で働き続ける未来は描けませんでした。
「もっとクリエイティブな仕事がしたい」と料理人を辞めたのですが、離れてみて初めて飲食業もクリエイティブな仕事だったと気づいたんです。
ダイニーは飲食業界に特化していて、ビジョンにも共感できた。料理人以外の形で業界に貢献できるならと入社を決めました。
川上:僕も上田と同じように日々の業務に疲弊し、将来のビジョンが見いだせずに飲食業界を離れたのですが、やはり料理人という仕事が好きだった。とはいえ、もう一度戻りたいとは思えませんでした。
そんなとき、ダイニーならデザインスキルを生かして飲食業界を支援できることに感銘を受け、転職したんです。
大澤:お二人とも経歴もダイニーに入社した理由もほとんど同じなんですね。今はどういったときにやりがいを感じますか。
川上:僕は今、出退勤の打刻やシフト作成、給与計算などができる「ダイニー勤怠」に携わっています。
「ES(Employee Satisfaction、従業員満足度)」につながることから、社内では「ESプロダクト」と呼ばれているのですが、従業員満足度が高くなればお客さまによりよいサービス提供ができ、お客さま満足度が高まる。するとリピーターが増えて、売上がアップする。
この好循環を生み出す大元であるESの向上に貢献できていることは、モチベーションになっています。
上田:当社は今後、グローバル市場にも挑戦していきます。自分がそこに携わることができているのは、やりがいにつながっています。
大澤:企業の急成長を現場で経験できるというのは、求職者にとって非常に魅力的だと思います。
川上:当社は日本が世界に誇る飲食産業を盛り上げるという、とても大きく意義のあることに取り組んでいます。
社長はよく「みんなは『私がダイニーをつくりました』って言っても大丈夫です。僕が許可します」って言っているのですが、今から入社するメンバーもまだまだ会社の初期メンバーです。
組織づくり、カルチャーづくりが進められている今のカオスを楽しめる人、会社とともに楽しみながら成長していきたいという人は、ぜひ仲間になってほしいですね。
ともに「ダイニーをつくりました」と自慢できるようにしていきましょう。
大澤:日本の飲食業界を支える存在として、これからも期待しています。本日はありがとうございました!
さいごに
飲食店が好きだからこそ、飲食業界が抱える課題を自分ごととして捉え、向き合い続けているダイニーのみなさんの姿勢が印象的でした。
「現場に入り込む」「顧客の声に耳を傾ける」「役割の枠にとらわれず動く」その一つひとつに、プロダクトへの強い責任感と、飲食業界への深い愛がにじみ出ていました。
急成長中の今だからこそ味わえるスピード感、チャレンジできる土壌、仲間とともにつくりあげるカルチャー。それらが、チームや個人の成長につながっているのだと感じます。
私たちLIGエージェントでは、こうした志のある企業の存在を、これからも多くのクリエイターに届けていきたいと考えています。ダイニーの挑戦を心から応援しています!