生成AIを活用したメルマガ作成のコツ

生成AIを活用したメルマガ作成のコツ

Kakeru Yanagi

Kakeru Yanagi

こんにちは。インハウスマーケティング部のかけるです。

メルマガを作成していると、「書くネタが思いつかない……」「なんか同じような文章を前に書いたな….」なんてことが結構ありますよね。

LIGでメールマーケティングを担当する僕も、そんなあるあると向き合いながら日々せっせと作っているのですが、生成AIによる文章生成が進んでいるなかで、メルマガ作成においても活用が期待できます。

そこで今回は、生成AIを活用したメルマガ作成例とそのコツについて解説します。「これからメルマガ作成に生成AIを活用していきたい!」と考えている方にとって少しでもヒントになれば幸いです!

※本記事では、テキスト生成AI「ChatGPT-4」(有料版)の利用を前提としています。

メルマガ作成における生成AI活用例

1.「件名」の生成

ChatGPTを使ったことがある方であればすぐにイメージできると思いますが、「件名」の生成はとてもシンプルなプロンプト(指示)でサクッと生成できちゃいます。

プロンプトとしては以下です。メルマガの作成をおこなうことと、対象となるURLを渡してあげるだけで生成してくれます。

【プロンプト例】

あなたは優秀なメールマーケティングの担当者です。この記事のメルマガを作成します。以下のURLを読み込んでキャッチーな件名を考えてください。

<URL>

※<URL>には任意のURLを入れる

実際にこの記事の件名を生成してみると……

しっかり記事の内容を読み込んで、件名を生成してくれましたね。

また、件名の生成では、以下の要素を追加で指示することも可能です。

  • 複数の案をアウトプットしてもらう
  • 件名に【】「」をつけてもらう
  • 文字数を指定する

 
全ての要素を追加して生成してみると、

【プロンプト例】

あなたは優秀なメールマーケティングの担当者です。この記事のメルマガを作成します。以下のURLを読み込んでキャッチーな件名を10個考えてください。
なお、件名には以下の#フォーマットでアウトプットしてください。【】にはユーザーを惹きつけるキーワードをいれてください。また件名は、25文字以内で生成してください。

#フォーマット”””
【xxxx】xxxxxxxxxxxx
“””

<URL>

※<URL>には任意のURLを入れる

このように指定の文字数以内かつ、【】を使って、件名のアイデア10案生成してくれました。

件名は企業ごとにフォーマットやルールがある場合もあるので、それらを細かく指示することで、より満足できる結果に近づくのでぜひ試してみてください。

2.「本文」の生成

本文の生成についても、件名と同じくシンプルなプロンプトで生成できます。

【プロンプト例】

あなたは優秀なメールマーケティングの担当者です。この記事のメルマガを作成します。以下のURLを読み込んで、読者にとって興味を惹く文面を考えてください。

<URL>

※<URL>には任意のURLを入れる
 
実際にChatGPTで生成してみるとこんな感じにアウトプットしてくれました。

ただ、これだといわゆる「生成AIっぽい文章」で、味気ない文章になりがちです。

その場合は、「親しみやすい口調で〜」であったり、「砕けた表現で〜」いったプロンプトを追加で与えることで、より自然で人間味にある文章を生成できます。

 

【プロンプト例】

あなたは優秀なメールマーケティングの担当者です。この記事のメルマガを作成します。以下のURLを読み込んで、読者にとって興味を惹く文面を考えてください。

なお、作成する際は以下の#要素を考慮して作成してください。

#要素”””
・読者にとって親しみやすい口調で作成してください。
・ただし、平常語ではなく敬語で作成してください。
・文章のはじまりは「〇〇」に統一してください。
・文章は250文字程度にしてください。
“””

<URL>

※<URL>には任意のURLを入れる

実際に生成してみると、このようにより人間味のある文章に近づきました。口調の指示の他にも、文言や文字数を指定することで、使いやすい文章を生成することができます。

また、基本的に生成した文章をそのまま使うのは避け、必ず内容(嘘がないかどうか)や文言をチェックしましょう。現時点では、あくまでたたき台としての活用をオススメします。

告知メールなど、伝える情報やテンプレがある程度固まっているメルマガを作成する場合は、「GPTs」を活用することもオススメです。

「GPTs」とは
GPTs(GPT Builder)は、個人の目的に合わせてノーコードでオリジナルのGPTを作成できる機能

たとえば、「対象記事のURLを送るだけで、テンプレートに従ってセミナーの告知メールを作成してくれるGPTs」を作成してみると、

【GPTsのプロンプト】

あなたはメールマーケティングを熟知した優秀なマーケ担当者です。
まずは、記事を読み込んで、記事のタイトルと内容を把握してください。
 
その記事のメルマガを日本語で作成してください。作成のテンプレートを用意しました。以下の#テンプレート に従い、[]の中を埋めるような形で生成してください。

#テンプレート:”””
[件名:25文字程度&キャッチーなコピー]

こんにちは、[記事の執筆者]です!

この度、[開催の日付(◯/◯(曜日)(開始時間)]に特別なオンラインセミナーを行います!

[セミナーの魅力や概要&300文字程度&親しみやすい口調]

【こんな人にオススメ!】
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[記事のURL]
””””

このようにテンプレに沿ったアウトプットを出力してくれます。このGPTsを活用すればセミナー告知メールの作成時間を大幅に短縮できますね。

3.文章の校正

文章の校正の際にも、ChatGPTを活用できます。

 

【プロンプト例】

あなたは優秀な編集者です。以下の文章を読んで、文中の文法エラーをチェックして、正しい形に修正してください。

<URL>

※<文章>には校正対象の文章を入れます。

こちらは、校正の中でも「文法のエラー」をチェックしてもらうためのプロンプトです。「表現のチェック」や「スペルミス」のチェックをする場合は、追加で指示を出すと良いでしょう。

実際にChatGPTで出力するとこんな感じになりました。正確に間違いを直してくれて、修正点も明示してくれました。

メルマガは一度送ると取り返しがつかないので、目視でしっかりチェックをしている方も多いと思います。ChatGPTを活用すれば、時間短縮をしながらミスを防ぐことができるので、ぜひ活用してみましょう。

4.ステップメールの作成

メールマーケティングでは、「ステップメール」を活用している方も多いと思います。

「ステップメール」とは
ステップメールとは、見込み顧客の行動を起点として、あらかじめ設定したシナリオを自動的に配信するメール

ChatGPTを活用すれば、見込み顧客から顧客に態度変容するまでのシナリオ作成を作成することができます。

例として、LIGの生成AIサービス「生成AIコンサルティング」の見込み顧客に対しての配信シナリオを作ってもらいます。

シナリオを作成するためにChatGPTに以下のプロンプトを入力します。

 

【プロンプト例】

あなたはメールマーケティングに精通した優秀なマーケターです。
LIGの生成AIコンサルティング(https://liginc.co.jp/solutions/technology/ai)の見込顧客に対して合計5通のステップメールを配信します。

最終的なゴールは、見込顧客が「生成AIコンサルティング」に興味を持ち、お問い合わせすることです。5通を通しての態度変容のシナリオを考えてください。フォーマットは以下の#フォーマット に従ってください。

#フォーマット:”””
1通目
└[メールで伝えるべきこと]
2通目
└[メールで伝えるべきこと]
3通目
└[メールで伝えるべきこと]
4通目
└[メールで伝えるべきこと]
5通目
└[メールで伝えるべきこと]
“””

すると、シナリオとして以下が生成されました。

CSSの中身はこちらです。


1通目
└[メールで伝えるべきこと]
 ・AIとデジタル変革の現在のトレンドとその重要性を紹介。
 ・LIGの生成AIコンサルティングサービスの概要と、それがどのようにビジネスの成長とイノベーションに貢献できるかの紹介。
 ・興味を持ってもらうための質問や小さなクイズを含める。

2通目
└[メールで伝えるべきこと]
 ・生成AIの成功事例やケーススタディを共有し、その影響力を具体的に示す。
 ・LIGの専門知識と実績を強調し、信頼性を築く。
 ・読者が自社の課題に対して生成AIをどのように活用できるかを想像できるようにする。

3通目
└[メールで伝えるべきこと]
 ・生成AI導入のステップとプロセスを簡単に説明。
 ・LIGのサービスが顧客特有のニーズにどのようにカスタマイズできるかの例を提示。
 ・小規模プロジェクトや試験導入のオプションを紹介して、低リスクで始められることを強調。

4通目
└[メールで伝えるべきこと]
 ・FAQセクションを設け、生成AIに関する一般的な質問や懸念に答える。
 ・特別オファー、無料コンサルテーション、またはデモの案内を提供して、アクションを促す。
 ・成功事例のアップデートや新しい成果を共有して、サービスの価値を再確認。

5通目
└[メールで伝えるべきこと]
 ・これまでのメールで共有した情報の要約と、生成AIが顧客のビジネスにもたらす可能性の再強調。
 ・直接のアクションを促す強いコールトゥアクション(CTA)を設置。例:「今すぐお問い合わせください」、「無料コンサルテーションを予約する」。
 ・個別相談や質問に対するオープンな招待を提示し、パーソナライズされたサポートへの扉を開く。

5通目までのシナリオをしっかり作ってくれました。ChatGPTを活用すれば、ステップメールを設計するための時間を大幅に短縮することができますね。

まとめ

いかがでしたか。今回は、生成AIを活用したメルマガ作成のコツについてご紹介しました。今後も生成AIの進化に伴い、メールマーケティングのあり方や届けるコンテンツも大きく変化していくでしょう。

そのためにも、今から積極的に生成AIを活用して、常にアンテナを貼っておくことがとても重要です。今回ご紹介した活用例が少しでもメルマガ作成に参考になれば幸いです!

LIGでは生成AIコンサルティングをおこなっています

LIGではChatGPTをはじめとする各種生成AIの導入コンサルティングをおこなっております。

AI事業の顧問として、生成AIやXRの第一線で活躍している梶谷健人氏を迎え入れ、常に最新のナレッジを社内でシェアしており、AIを活用した新規事業の創出や社内の業務改善を総合的に支援しています。

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大学卒業後、IT系上場企業に新卒入社したのち、2021年にLIGにジョイン。メディアディレクターとして、おもしろ企画からCVを狙ったストレートな企画まで幅広く担当。現在は生成AIコンサルタントとして、生成AIの社内推進・生成AIコンサルティング事業を担当。

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