Webデザイナーが選ぶべきパソコンスペック完全解説

Webデザイナーが選ぶべきパソコンスペック完全解説

Rurika Shimizu

Rurika Shimizu

こんにちは! Webクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(通称:デジLIG)」の運営のるりです。

Webデザイナーに欠かせないパソコンですが、とくに未経験でこれからデザイナーを目指す方、デザインの勉強を始められる方は、たくさんの種類がある中で一体どのくらいのスペックのパソコンを購入すればよいのか、Mac・Windowsどちらが良いのかなど、いろいろなお悩みがあるかと思います。

今回はそんなみなさんに向けて、Webデザイナーが選ぶべきパソコンスペックについて解説いたします!パソコンの購入を検討しているデザイン初心者の方はぜひご確認ください。

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Webデザイナー向けパソコンの選び方

MacとWindowsどちらでもOK

まずはOS(Operating System)についてです。こちらはパソコンを操作するシステムのことで、個人向けパソコンのOSであれば、WindowsかMacかというところに当たります。

「どちらを選んだほうが良い?」という質問はデジLIGでもよくいただく質問ですが、結論、Mac・Windowsはどちらでも問題ありません!

デジLIGのトレーナーさん(現役デザイナー)も、Mac、Windowsそれぞれ使用している方がいらっしゃいます。コスパを重視するのであればWindows操作性やデザイン性を重視するのであればMacがおすすめですが、ご自身の予算と相談して決めていただければと思います。

Windows
  • 世界的シェア7割を誇るMicrosoft社のOS
  • Macよりも価格が安い(同スペックのパソコンを比較した場合)
  • Microsoft社のOfficeなどのソフトウェアとの相性が良い
Mac
  • Apple社のOS
  • iPhoneやiPadなど他のApple製品との親和性が高い(Airdrop使用可能)
  • ディスプレイが綺麗でスタイリッシュなデザイン

デスクトップよりもノートパソコンがおすすめ

デスクトップかノートパソコンについてはご自身の利用環境で決めましょう。

ご自宅や会社など長時間使用する場所が固定されているのであればデスクトップ、持ち運ぶ予定もあるのであればノートパソコンがおすすめです。

デスクトップは持ち運びができないため、迷っているのでしたらまずはノートパソコンを買うのが良いかと思います。

Webデザインを学ぶのに必要なパソコンスペック

Webデザインを学習するのにおすすめのパソコンスペックについて、それぞれの用語の説明と併せてご紹介します!

Webデザインをおこなうにあたり最低限ととのえたい推奨スペックは以下の通りです。

CPU Intel Core i5以上もしくはM1
メモリ 16GB(最低8GB)
ストレージ 256GB以上
画面サイズ 13インチ以上
(13,14インチは画面が小さいのでできれば15インチ以上推奨)

それぞれ初めて耳にすることばも多いかと思いますので、ご紹介します!

CPU

CPU(Central Processing Unit)は「プロセッサ」と呼ばれることもあります。パソコンの「頭脳」にあたる部分のため、部品の中でも最も重要です。

代表的なCPUとして、Intel社からはCore iシリーズ、AMD社からはRyzenシリーズが展開されています。

Intel社のCore iシリーズでは、Core i3・Core i5・Core i7・Core i9、AMD社のRyzenシリーズでは、Ryzen3・Ryzen5・Ryzen7・Ryzen9の種類があり、基本的にはこの数字が大きくなるほど高性能です。推奨としては、Core i5、Ryzen7以上のものを選ぶのが良いですが、CPUには世代があり、同じ数字であっても性能が異なるため、なるべく新しい世代を購入するのがおすすめです

またMacの場合、M1・M2・M3チップがあります。

これはApple独自で開発した小さなチップで、CPUやGPU(グラフィックボード)とよばれるモニターに映す内容を指示・処理する部品など様々なものが高性能で組み込まれているものです。電気効率も良いため、Macの場合は、要チェックです!

メモリ

メモリはパソコンの「机(処理能力)」に当たる部分で、大きいほど処理能力が高くなるのでさくさくと作業ができるようになります。
Webデザインの場合は、16GBは備えておきましょう。8GBでも全く作業ができないわけではないですが、作業効率的に厳しいのでおすすめはできません。

ストレージ

こちらも作業効率に関わる部分で、データの保管場所となります。ストレージは、256GB以上を選びましょう。パソコンを購入する際についている内部ストレージと、あとから外付けできる外部ストレージ(SSD・USB・オンラインストレージなど)を併用するのがおすすめです!

例)フォントやアプリは内部ストレージ、制作データはSSDやクラウドなどの外部ストレージへ保管する

画面サイズ

パソコンの画面サイズはインチで表されます。ノートパソコンの場合、やはり画面が小さいと見づらくなってしまいますが、画面が大きいものはその分重たくもなっていきます。

学習用であれば13インチでも問題ありませんが、できれば15インチ以上を選ぶと制作もスムーズです。

GPU

GPU(Graphics Processing Unit)は、パソコンの画像処理を担う部品です。グラフィックを鮮明になめらかに映すのに役立ちます!

GPUはCPUの中に内蔵されているものと、独立で存在するものがありますが、独立のものを独立GPUまたはグラフィックボードと呼びます。

このグラフィックボード(独立GPU)については必須ではなく、みなさんが今後よく使うIllustratorなどのソフトを使用するだけであればCPUに内蔵されているGPUで対応可能です◎

そのため、初めてPCを購入される場合はグラフィックボードをつけていなくても問題はありません。

パソコンの費用相場

はじめは約10万円〜30万円で考えていただくとよいかと思います。

安すぎるとスペックを満たせなかったり、消耗度が高かったりしますし、ゲーミングパソコンのようないろんな機能が盛々のハイスペックなパソコンは、高額かつWebデザインにおいてはオーバースペックになってしまいます。

ご自身の予算を考えてみたうえで、まずは最低限上記スペックを満たしているものをお選びください!

パソコン購入時の注意点

中古のパソコンを買うときは消耗度に注意!

中古のパソコンは、お手頃価格でパソコンを揃えられるため、視野に入れていただいても良いかと思いますが、バッテリーの劣化には注意しましょう。新品よりもバッテリーを消耗しているため、充電のもちが悪い可能性があります。また、保証期間も短くなっていたり、限定的な保証になっていることもあるため、購入する店舗の詳細や中古パソコンの状態を購入前によく確認しましょう!

色域の規格について

色域は、「画面上で表現できる色の範囲」を表したものです。つまり色域が広いほど、表現できる色が多いということになります。

様々な規格がありますが、Webデザインの標準規格は「sRBG」とよばれる色域規格です。sRGBの色域を多く表現できるモニターを使うのが望ましいですが、最終的にユーザーが目にする色は、各自のモニター(ディスプレイ)次第となるため、そこまで重きをおいて考えなくても問題ありません◎

まずは自分が慣れている形、OSを選ぶのもおすすめ

こちらはデザインの学習も併せて始めようとしている方かつ、これまでWindowsを使ってきていたが新しくMacに買い替えを検討しているなどOSの変更も伴う方への注意事項です。

新しいスキルを学ぼうとしている中で、パソコンもWindowsからMacへ切り替わると、若干使い方やキーボードが違う中でデザインの学習よりもMacの使い方に慣れるのに時間を費やしてしまう……という可能性もあります。

問題がなければOKですが、ひとつの注意事項としてパソコン選びの際に念頭に置いておきましょう。

これを選べばOK!おすすめのパソコン5選

それでもどのパソコンを選べばよいのか迷ってしまいますよね……! ここまで紹介したスペックを満たしたパソコンを、MacとWindowsからそれぞれ選出しました。

おすすめ5選を紹介するのでぜひ参考にしてください。

MacBook Air 13インチ(M1チップ)

MacBook Air 13インチ(M1チップ)出典:MacBook Airを購入 – Apple(日本)

MacBookを検討している方で予算を抑えたい方、またAirは比較的軽く携帯しやすいため、持ち運びが多い方にはおすすめです。

Webデザインの学習用や初めてパソコンを購入される方であればAirでも問題ありませんが、メモリ16GBのスペックは満たすようにしましょう! 予算的に余裕がある方や動画の編集なども予定される方は、MacBook Proを検討しましょう。

CPU 8コアCPU
メモリ 16GB
ストレージ 256GB SSDストレージ
画面サイズ 13インチ
GPU 7コアGPU
重量 重量1.29kg
価格 16万円〜

MacBook Pro 14インチ(M3チップ)

出典:MacBook Proを購入 – Apple(日本)

MacBook ProはAirよりもプロ向けに作られたモデルです。長時間の作業をする方や、より快適に制作を進めたい方にはこちらがおすすめです!

CPU 8コアCPU
メモリ 16GB
ストレージ 512GB
画面サイズ 14インチ
GPU 10コアGPU
重量 重量1.55kg
価格 27万円〜

Mouse Pro C4-I5U01BK-A(14インチ)

出典:Mouse Pro C4-I5U01BK-A(14インチ)

これからデザインを学習される方におすすめのエントリーモデルです。軽量かつ薄型で、タイピングしやすさを重視した新設計キーボードも採用されています。

CPU Core i5-1155G7
メモリ 16GB
ストレージ 265GB
画面サイズ 14インチ
重量 重量1.35kg
価格 13万円〜

Mouse DAIV Z6-I7G50SR-A(16インチ)

出典:Mouse DAIV Z6-I7G50SR-A(16インチ)

マウスコンピュータのなかでも比較的安く購入できるモデルです。

スペックは変更可能なので選択に応じて価格も上がりますが、初心者の方にはおすすめのPCです。画面も大きく見やすいため、作業もしやすそうですね!

CPU Core i7-12650H
メモリ 16GB
ストレージ 500GB
画面サイズ 16インチ
GPU GeForce RTX™ 3050 Laptop GPU
重量 重量1.59kg
価格 20万〜

HP ENVY 16-h1011TX(16インチ)

出典:HP ENVY 16-h1011TX(16インチ)

動画の編集も併せて検討されている方におすすめのPCです!

Webデザインの学習においては少々オーバスペックかもしれませんが、高性能なWindowsのノートパソコンを探している方は視野に入れてみてはいかがでしょうか。

CPU Core i7-13700H
メモリ 32GB
ストレージ 2TB SSD
画面サイズ 16インチ
GPU NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop グラフィックス
重量 重量2.67kg
価格 25万〜

現役デザイナーによるパソコン選びのアドバイス

最後にデジLIGのトレーナーの皆さんにアドバイス・ご自身のパソコン選びのポイントを教えていただきました!

現役のWebデザイナーさんそれぞれのパソコン選びの視点もぜひご参考にしてください。

  1. メモリが最優先!8GBは正直厳しいと思うので、16GBあったほうが良い
  2. 今購入するのであれば、メモリ16GBとCPU(M1)は外せない
  3. 写真の編集などをするため、ストレージは多い方が便利(2TB以上はなくても良い)
  4. Mac/Windowsはどちらでも良いが、周りのデザイナーはMacが多い(予算と要相談!)
  5. 基本的には周りの制作環境や参考にしている人や教材などに合わせるのがおすすめ(OSの違いで困ることもなく、疑問もすぐに解決できる)
  6. おすすめは汎用性があるWindows、気分が上がるのはMac
  7. 仕事の効率に直結するものなので予算内でスペックが最高のものを選ぶようにしている

やはり、仕事にしていくとなると、スペックは良いものを揃えて効率よくお仕事をされているんですね!

Mac、Windowsどちらも使用されているトレーナーさんがいらっしゃいますので、おすすめもそれぞれですが、ぜひご自身の環境にあったパソコンを選んでいただければと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか? この記事がみなさんのパソコン選びの参考になれば嬉しく思います。

デジLIGでは、現役デザイナーさんがトレーナーとしてみなさまのフィードバックを担当しております! 在学中はパソコン購入の相談にのることも可能です。

Webデザイナーとしてのキャリアチェンジや副業などをお考えの皆様は、ぜひ一度個別説明会にご参加ください!お待ちしております◎

Webデザインを学ぼうとしている方へ
Webデザインを学ぶならパソコンだけでなく、勉強方法も検討しなければいけません。せっかく学ぶなら高いデザイン力を身につけたいですよね。

効率よく高いデザイン力を身に着けたいなら、プロが指導するデジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)はいかがですか?

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などの特徴があり、業界に通用するデザイン力を鍛えられます。毎日無料で説明会をおこなっておりますので、ぜひお気軽にお越しください!

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Rurika Shimizu
Rurika Shimizu Digital Education / Education / School Adviser / 清水 るり夏

大学を卒業後、LIGに入社。大学で教職課程をとり教員免許を取得した経験や、イラストや広告などクリエイティブなものを見たりつくったりするのが好きだった経験から『デザイン×教育』に携わることができるDigital Education部にて、「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」でのカウンセリング、スクール運営・企画、受講生のサポートを行う。

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