Webデザインアワード受賞!お客さま目線のサイトでPVが劇的改善。「日本テレビアート」リニューアル秘話

Webデザインアワード受賞!お客さま目線のサイトでPVが劇的改善。「日本テレビアート」リニューアル秘話

Hillary

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こんにちは、Webディレクターの平山です。

LIGではこのたび、日本テレビアート様のコーポレートサイトのリニューアルを担当しました。

コーポレートサイト

本プロジェクトでは、リニューアルによってコーポレートサイト経由のお問い合わせを増やすこと、そしてサイトを訪問した方々がワクワクするようなデザインを目指しました。今回は担当デザイナーの石田とともに、日本テレビアート様を訪問。LIGにリニューアルを依頼した背景や制作過程のエピソード、完成サイトの感想などを伺いました。

サイト制作、リニューアルをご検討の企業の方は、ぜひご一読ください。

株式会社日本テレビアート
日本テレビのグループ会社で、日本テレビの番組制作に関わる美術、照明、グラフィック、Webなどのデザイン全般を手掛ける。また放送業界で培ったコンテンツ制作におけるデザイン力を活かし、他業界にも積極的に展開を進めている。

より発信力のあるサイトに。短期間で再リニューアル

平山:まず、コーポレートサイトをリニューアルすることになったきっかけを教えてください。

▲株式会社日本テレビアート ビジネスプロデュース室 担当部長 滝澤 奈美子さん

滝澤:一言でいうと、「発信力の強化」です。弊社では主に日本テレビ関連の制作を行ってきたのですが、グループ外の案件受注にも力を入れていくことになりました。ところが以前のコーポレートサイトは必要最低限の情報しか入っていなかった。そこで全面リニューアルし、さらにコンテンツマーケティングも始めて、コーポレートサイトを「情報発信の場」として活用していくことにしたのです。

平山:実は全面リニューアルは二度目とお伺いしました。

▲株式会社日本テレビアート コンテンツデザインセンター センター長 デザイン開発部 部長 大竹 潤一郎さん

大竹:はい。一度リニューアルしましたが、思っていた成果を得ることができなかった。「マーケティング的に訴求力が弱い」「お客さまの心をつかむビジュアルになっていない」というのが主な問題でした。そこでリニューアルしたばかりだったのですが、再度リニューアルすることになったんです。

平山:ビジュアル面で課題があったことから、デザイン部門の責任者である大竹さんがプロジェクトを主導することになったのですね。

滝澤:ちょうどそのころ、日本テレビ外の顧客開拓を進める部署として「ビジネスプロデュース室」が新設されました。そこで大竹がコンテンツの検討などデザインの中身の部分を、またプロジェクトの実務は私たちビジネスプロデュース室が担うことになりました。

社内にももちろんWebチームはあるのですが、今回は新しい試みとしてあえて社外のパートナーを募ることになりました。ところがプロジェクトの実務を担う私たちがコーポレートサイト制作やWebマーケティングに不慣れだったんです。

平山:そうだったんですね。そのようなご状況のなかで、ありがたいことに弊社をパートナーに選んでいただけたのはどうしてですか?

滝澤:デザインが気に入ったサイトの制作会社さんをいくつか比較検討したのですが、LIGさんはLIGブログが有名なのはもちろん、デザインのクオリティが高く、マーケティングの知見も持っていると感じました。

他にも、リニューアルサイトでは、新たにオリジナルコンテンツを使ったWebマーケティングを始める予定でした。ですが初めての取り組みであり、成功に導くのは簡単ではありません。そのため私たちに知見がないことを理解し、しっかりとコミュニケーションを取って制作を進めてくれる会社にお願いしたいと思っていました。LIGさんは、営業の方がプロジェクト開始後も引き続き窓口として入ると聞いて、コミュニケーションの面でも安心してお任せできると思いました。

平山:プロジェクト開始時に窓口担当者が営業からWebディレクターに変わり、引き継ぎがうまくできずトラブルになるケースは少なくありません。弊社はそうならないように連携体制を整えていたので、そこをご評価いただきうれしいです。

CVに至らない。もっとお客さま目線のサイトにしよう

平山:以前のサイトは「マーケティング」と「デザイン」の面で課題があったということですが、もう少し具体的にご説明いただいてもよろしいですか。

▲株式会社日本テレビアート ビジネスプロデュース室 田中 一平さん

田中:マーケティングの面では、お問い合わせボタンはあったもののサイト訪問者の行動とマッチしておらず、コンバージョンにつながっていなかったんです。きちんと導線設計がされていなかったのが原因だと思います。

平山:御社から「トップページにお問い合わせに至るストーリーを作りたい」というご要望を聞き、ワイヤーフレームを引く段階でそこはかなり意識しました。会社概要や制作事例など、どのページから入ってもお問い合わせにつながるような導線設計をご提示したと思います。

大竹:デザインの面では、大きく分けて二つの課題がありました。一つは「サイトが重く、自由度が低いこと」です。サイトがともかく重かった。それに自分たちでトップページのカルーセル画像を変えることができないなど自由度が低く、不便さを感じていました。

滝澤:どうにもならないので、HTMLを書き換えて無理矢理変更していましたね(笑)。

大竹:もう一つは「会社目線で作られていた」という点です。以前のサイトは会社の組織構造に合わせて、各部署を平等に取り上げたデザインになっていました。ですがサイト訪問者の多くは「セットを作ってほしい」「グラフィックデザインを頼みたい」など、それぞれ目的があってページを開いていて、会社の全体像にはさほど興味はないはずです。もっとお客さま目線で、実態に即したサイトにしたいと思っていました。

滝澤:自分たちでサイト制作を経験した今だからこそ言えることですが、以前のサイトはリニューアルすることが至上命題になってしまい、きちんとターゲットなど要件定義をせずに構築してしまったのだと思います。

平山:本当に大事な気づきだと思います。要件定義の重要性は、これから初めてWebサイト制作に取り組む企業のみなさんに知っていただきたいですね。

一番いいと思うデザインの提示がブレイクスルーに

平山:デザイン面は、LIGデザイナーの石田が対応しました。どのようにデザインの制作を進めていったのか、教えてください。

▲LIGデザイナー 石田

石田:デザインの制作を進めるにあたって、最初は遊園地をイメージしたデザインを提示しました。ですが、日本テレビアートさんも私も求めているものとは違うという感じがあり、作り直すことになりました。コミュニケーション不足で、ご要望をつかみ切れていなかったことが原因だと思います。

大竹:私たちもサイト制作を外注するのが初めてで、LIGさんにどの程度のことをお伝えすればいいのかわからなかった。今だから言えますが、お互いに遠慮しながら進めていたところがありましたね。

石田:あらためてヒアリングを行ったところ、「華やかなセットだけでなく、裏側でそれを作っている人たちにもっと光を当てたい」というお気持ちを知りました。それをふまえて第2案を作りました。大竹さんのご要望通りではなく、思い切って私が一番いいと思うデザインを提示したのですが、とても喜んでいただけて。これが契機となってコミュニケーションも活発になりましたね。

大竹:当時の自分のSNSを見返してみると、「初めてのデザイン発注。楽しみだけど、どうしたらいいんだろう」という、ワクワクと戸惑いが入り交じった投稿をしていましたね(笑)。

第1案目が通らず悔しかったと思いますが、石田さんは私たちが断片的にお伝えした内容をしっかりくみ取って、素晴らしい第2案を作ってくれた。「これでいきましょう!」と心から言えました。初めて「発注する側の嬉しさ」が理解できましたね。

ワクワクするデザイン、かつ更新しやすさを重視

平山:石田さんから見て、デザインでのこだわりはどこだったのでしょうか?

石田:今回のリニューアルサイトでは、特にトップページのデザインにこだわりました。サイトを訪問した方がワクワクする気持ちになるよう、写真を入れた3Dのカードが回転するデザインを採用しました。この表現は、大竹さんのご要望にあったセット制作の裏側を見せるということも意識しています。

また、サイトは運用し続けていくことが大事なので、更新のしやすさにも工夫しました。たとえば3Dカードはどんな写真を入れてもキレイに見えるように設計し、写真も自分たちで簡単に差し替えられようにしています。

▲株式会社日本テレビアート ビジネスプロデュース室 山下 祈さん

山下:私は記事コンテンツの入稿などを担当しているのですが、「あったらいいのに」と思っていたパーツがすべて揃っていて感動しました。社外の人に自慢したくなるようなステキなデザインなうえに、運用する人が作業しやすいよう設計されていて、本当にありがたいですね。

滝澤:自分たちで運用していけるのか大きな不安だったので、そこに向き合ってもらえて助かりました。今は週1回ほど更新しているのですが、わからないことがあってもLIGさんに質問をすると的確に回答してくれて、その対応力にも感心しています。

石田:ありがとうございます! 実際に更新しやすいと聞いてホッとしました。

平山:他にも、導線設計を見直したこともサイトの見た目に大きく影響したと思います。以前のサイトは各部署が並列で並んでいて、どんな仕事を頼めるのかよくわかりませんでした。そこで「スペースデザイン」「グラフィックデザイン」「Webデザイン」といったお客さん目線のカテゴリーに変更しました。日テレアートさんに何を発注できるかをイメージできるようにしたことで、お問い合わせにつながりやすくなったと思っています。

滝澤:導線設計を整えてもらったことは、今回のリニューアルで非常に大きな意味があったと思います。

PVが激増。社員の顔が見えるサイトに大満足

平山:2023年7月にリニューアルサイトを公開しましたが、そこからどういった変化がありましたか。

滝澤:コンテンツのページビューが劇的に増えましたね! サイトデザインもとても評判がよく、国際的なWEBデザインアワードも受賞しました。サイト訪問者が増えたので、今後はその方たちにお客さまになっていただけるように施策を打っていくつもりです。

大竹:サイトデザインはみんなが褒めてくれるし、僕のカブも上がったし、大満足です(笑)。

平山:ありがとうございます(笑)。では最後に本プロジェクトの感想を聞かせてください。

田中:最初の打ち合わせから、私たちのフワッとした要望を見事にくみ取っていただき、スムーズに話が進みました。それに営業の方の人柄とユーモアさも魅力的で、一緒にお仕事ができてよかったと思っています。

大竹:個人的に一番のお気に入りは、社員紹介のページなんです。みんな普段は撮影する側なので、撮影される側になるのは初めてだったと思いますが、LIGさんのおかげで楽しく撮影が進みました。すごくいい表情をした写真で社員を紹介することができ、感謝しています。

平山:テレビの裏側にいる人たちのことをもっと知ってほしい、という皆さんの思いが実現できたのであれば、私たちもうれしいです。本日はありがとうございました。

さいごに

LIGではコーポレートサイトをはじめ、各種Webサイトの制作を行っております。

豊富な制作実績、オウンドメディア運営の経験を生かし、目的に合わせたサイトを構築します。ご興味をお持ちの企業の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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1987年福岡県生まれ。2011年よりWeb業界のキャリアをスタートし、IT事業会社や制作会社でのWebディレクター・ライターのキャリアを経てLIGに入社。Webサービスの企画立案からサイト制作のディレクション、ライティングまで幅広く従事。顧客ニーズに合わせたコミュニケーション戦略を得意とする。 新日本プロレスが好き。

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