こんにちは、メディアコンサルタントの太田ジョーです。
LIGではこれまでLIGブログやクライアントのメディア運営で培ってきたノウハウを生かして「メディアコンサルティングサービス」を展開しています。
この度、キュレーションメディア「MouLa HOKKAIDO」の企画・編集をおこなう、株式会社ジイツウ様のご依頼で、メディアコンサルティングの支援をおこないました。
今回は株式会社ジイツウ様にLIGに依頼した背景やコンサルティングの効果などをお聞きしました。オウンドメディア運営のテコ入れをお考えの企業の方は、ぜひご一読ください!
▼今回インタビューしたのは……
MouLa HOKKAIDO編集長 辻豊大さん(株式会社ジイツウ)広告代理店で約10年間コピーライティングなどに携わった後、フリーランスとして独立。2022年1月に株式会社ジイツウ設立。広告運用、Webメディアの企画・運営などの事業を展開。 |
MouLa HOKKAIDOライター 金子愛加さん(株式会社ジイツウ)株式会社ジイツウでメディアライティング、SNSの運用代行などを担当。 |
※辻さま、金子さまはオンラインで取材に参加いただきました。
プロジェクト期間 | 3ヶ月 |
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支援内容(3つ) |
①目標設計 MouLa HOKKAIDOのメディアとして目指す立ち位置や目標値を見直し・再設計。 ②SEO支援 ③企画支援 |
運用5ヶ月で直面したPVの壁。10年前から知っていたLIGに相談
太田:まずはメディアコンサルティングを受けようと思った背景をお聞かせください。
辻:LIGさんに問い合わせをしたのは2022年12月当時、MouLa HOKKAIDOはローンチから5ヶ月目を迎え、PV数の伸び悩みなどの壁に直面していました。編集長として「メディアを成熟させるために、何か対策を取らなければいけない」と日々プレッシャーを感じていたなかで、メディア運営に知見のあるLIGさんに連絡したのです。
太田:PV数の増加は悩んでいるメディアも多いと思います。ただメディアコンサルティングをおこなう会社は多数あるなかで、なぜ弊社をお選びいただいたのでしょうか。
辻:実はLIGさんのことは10年以上前から知っていたんです。御社の「前社長が砂浜に埋められた」という記事がありましたよね? あの記事を読んで以来、LIGブログはずっとチェックしてきました。だから自然とLIGさんの名前が頭に浮かんできたんです。
太田:10年以上前からLIGブログをお読みいただいていたとは、知りませんでした! 先ほどメディアを成熟させたいというお話がありましたが、具体的にどういった支援を求めていたのですか。
辻:コンサルティングを依頼した目的は二つありました。一つは「SEO記事の定石の確認」、もう一つは「MouLa HOKKAIDOらしい記事広告やおもしろ系の企画記事の書き方を学ぶこと」でした。LIGさんはSEOはもちろん、おもしろ系の企画記事にも強いというイメージがあったので、相談してみることにしたんです。
太田:当初からLIGブログの強みを知っていただいて嬉しい限りです……! ちなみにほかの企業との比較検討はされたのですか。
辻:おもしろ系の記事も書ける企業でステキだな、と思うところはほかにも2〜3社ありましたが、実際に問い合わせをしたのはLIGさんだけですね。
太田:実は御社から問い合わせをいただいたタイミングは、弊社がメディアコンサルティングサービスを立ち上げた直後だったんです。まだこれといった実績もなかったなか、依頼を決断された決め手はどこにあったのでしょうか。
辻:新サービスをローンチされたことはまったく知らなかったので、このタイミングで問い合わせをしたのは本当に偶然です。依頼の決め手になったのは、営業担当だったイチローさんの顔でした(笑)。
太田:顔(笑)。
辻:はい(笑)。表情はテンパり気味なのに、目は全然動じない。真面目さと面白さが共存していて、僕がイメージするLIGさんをそのまま体現したようなお人でした。話をしていて「この人は信用できる」と思いましたし、一緒に面白いことができそうな予感もありました。だから相見積もりすることなくLIGさんに決めました。
太田:まさか担当者の顔だったとは(笑)。でも信頼していただけて嬉しいです。とはいえ立ち上げたばかりのサービスを利用することに不安はありませんでしたか。
辻:LIGブログ運営で培ったノウハウを提供していただけると想定していたので、不安はまったくありませんでしたね。
3ヶ月間、3段階に分けてサポートを実施。自走できる体制へ
太田:MouLa HOKKAIDOへのメディア支援は「目標設定」「SEO支援」「企画支援」の3段階に分け、3ヶ月かけておこないました。
各段階を少し振り返っていきたいのですが、まずメディアの現状把握と目標の再設計をサポートさせていただきました。
辻:一応、メディアとしての数値的な目標は設定していたのですが、LIGさんからのアドバイスで現実的な数字への見直しをおこないました。メディアを分析したところ、検索ボリュームが多いキーワードで流入が獲得できていた一方、ドラマのロケ地などトレンド性のあるキーワードにもチャンスがあることが判明しました。そこで競合の状況から目標数値とKPIを設定し、キーワードを広げながら打ち手を考えていきました。
目標から逆算して対策に落とし込む方法を教えていただいたので、サポートが終わった今も自分たちだけでKPIを追いかけることができています。
太田:サポート期間終了後にお客さまが自走できるようにすることが弊社の一つの目標なので、それが実現できていると聞いてうれしいです。次に実施させていただいた「SEOのライティング勉強会」のご感想をぜひお伺いしたいです。
辻:勉強会では、まずチャートのような図を用いてSEOの概念をご説明いただいたのですが、とてもわかりやすかったですね。もともとSEOに関する知識はある程度あったので、細かなSEOのテクニックではなく、概念をしっかりとご説明していただいたことで理解が進みました。自分たちが考えるSEOの全体像とLIGさんの説明に乖離している部分があれば、質問してそこを埋めていけば力もつく。進め方としては、MouLa HOKKAIDOにぴったりだったと思います。
太田:ご満足いただいたようで安心しました。金子さんは勉強会の中で印象的だった内容はありましたか。
金子:一番衝撃的だったのは、「『エモい』『ヤバい』は使用禁止」という内容ですね。深く考えずに使ってしまっていたので、ハッとしました。
太田:「エモい」「ヤバい」といった言葉は便利ですが、それで済まさずちゃんと言葉で表すことで、読者に伝わりやすくなることはもちろん、文字情報が増えてSEO的にもメリットがあります。
それにMouLa HOKKAIDOは、地域に住んでいる人が記事を書いていることに大きな価値がある。地域の人ならではの言葉で書いてほしいという思いもあって、この内容を強調しました。
金子:言語化するのが難しいときにこういうフワッとした言葉を使いがちだったので、このお話を聞いてからは、より読者に伝わりやすくなるよう意識して書くようになりました。
辻:僕は「検索しているユーザーの知りたいことに端的に回答するのがいい記事である」というお話は、深く共感しましたね。弊社ではリスティング広告運用もおこなっていますが、そこでは検索クエリに対して広告文の最適化を図らなければいけません。SEO記事も同じなのだとあらためて整理できて、「記事タイトルと本文がユーザーの目的に合ったものか?」をチェックしやすくなりました。
参加者の熱量で勉強会は大盛況
太田:企画支援のステップでは、「コンテンツ強化勉強会」などを実施しました。こちらについてもぜひ感想を聞かせてください。
辻:勉強会ではスライドを使って企画記事の制作の流れについてご説明いただきました。実例として、実際のLIGブログの記事をご紹介いただいたのですが、弊社お気に入りのイチローさんのキャンプ記事のエピソードも披露いただき、盛り上がりましたね。
金子:事前課題として、参加者それぞれが面白いと思うアイデアをスプレッドシードに書き込み、勉強会ではそれらのアイデアと記事テーマを掛け合わせることでどういった記事が書けそうかを話し合いました。この部分は一番難しかったのですが、一番楽しかったですね!
太田:みなさん記事を書き慣れているからか、どんどんアイデアが広がっていって僕も驚きました。リモートで実施したため東京と北海道で物理的な距離は離れていたのですが、まるで隣で一緒に作業しているような感覚になりました。
辻:太田さんはスプレッドシートのアイデア一つひとつにコメントを書いてくれたので、みんなめちゃくちゃ喜んでいましたよ。ここまで対話的なやりとりをしてもらえるとは、正直想像していませんでした。途中で諦めそうになりながらも、太田さんの熱意に背中を押されて最後まで参加できた人もいると思います。
太田:ありがたいお言葉です。スプレッドシートにはみなさんのすばらしいアイデアがあふれていたので、ちゃんと応えたかったんです。それにいろんな人のアイデアを知ることは、僕にとっても学びが多かったです。
辻:企画支援を受けているときに、「もっとコンサルティング期間を長くすればよかった」と後悔しました。もともとコンサル期間として半年をおすすめされていたのですが、弊社の都合で3ヶ月を選んでいたんです。ですが、このアイデアを生み出す部分は一朝一夕で身につくものではなく、反復練習が必要です。メンバーにはコピーライティングや広告業界の経験者はほとんどいないため、LIGさんには本当にわかりやすく説明していたただいたのですが、欲を言えばもっと時間をかけてやりたかったですね。
そこで今、ライターのみなさんに対して今回の勉強会のようなワークを含めた講座の実施を考えています。次につながったという意味でも、とても意義のあるコンテンツでした。
記事にメンバーの意識に前向きな変化
太田:3ヶ月間のコンサルティングを受けて、MouLa HOKKAIDOに何かプラスの変化はありましたか?
辻:ライティングに関しては、それまでSEOのあいまいな知識をもとに書かれた記事が多かったのですが、全体的にSEOを意識したタイトル付け、タグの活用、タイトルと本文の関係性の考慮などが自然とできるようになったと感じます。
企画記事については、メンバーからも「LIGさんに教えてもらったことを早く実践したい」という声があがっているので、これから取り組んでいくつもりです。みんなの意識がすごく前向きに変化していて、SEOでも企画記事でも、本当に効果があったと思っています。
金子:私はコンサルティングを受ける前はあまりSEOや広告の知識がなく、正直、ついていけるのか不安でした。ですが、LIGさんはイチから内容をかみ砕いて説明してくださったので、とてもわかりやすく、自分で応用できそうな内容もたくさんありました。今は事前に同じテーマで書かれた記事をリサーチしたり、読者の気持ちを考えてみたりするなど、ライティングへの向き合い方が大きく変わりましたね。
太田:SEOやマーケティングはカタカナ用語も多く、とっつきにくいと感じる人は多いと思います。それでもわかりやすかったと言っていただけて担当冥利に尽きます。
では最後に、LIGのコンサルティングを受けた感想を教えてください。
辻:LIGさんを知って10年以上経ちますが、まさかこんな形でご一緒できるとは思ってもいませんでした。今回3ヶ月という短い時間ではありましたが、本当に十分な支援をしていただきました。
少し抽象的な表現になってしまうのですが、コンサルティングを受けていて「やっぱりLIGさんはLIGさんだな」と感じました。僕のイメージどおりで、最後まで1ミリも崩れることはありませんでした。チームワーク、社内の雰囲気、きっとさまざまな要素があるのだと思いますが、「LIG」のブレないブランド力は大きな強みだと感じます。楽しい3ヶ月をありがとうございました。
太田:最大級の褒め言葉をいただき、感無量です……。僕にとっても非常に濃密な3ヶ月でした。御社は当初からコンサルティングによって達成したいことを明確にお持ちだったので、それに120%で応えたかった。それが実現できたとわかり、ほっとしています。
MouLa HOKKAIDOは地域のライターさんならではの視点を生かした、輪郭のハッキリとしたメディアです。それゆえにただPV数などの数字を追い求めるのではなく、ライターの個性をより生かしていけるようなノウハウ提供を意識しました。「個人の味を出す」という部分はLIGブログとも重なっていて、弊社としても支援しやすかったし、楽しかったです。こちらこそ、ありがとうございました!
さいごに
今回、東京と北海道という距離の関係でほぼすべてオンラインでの支援となりましたが、ワークなどを盛り込みより実践的な内容としたことで、距離を感じない熱いやりとりができました。SEO記事、企画記事を含めたMouLa HOKKAIDOの成長が楽しみです。
LIGではオウンドメディアへのコンサルティングサービスをおこなっています。メディア特性に合わせた支援プランを考えますので、メディア運営でお悩みのご担当者の方、これからメディアを立ち上げたいと思っている方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。