Googleの検索結果でタイトルが書き換えられる時の解決策【実体験】

Googleの検索結果でタイトルが書き換えられる時の解決策【実体験】

Makiya

Makiya

「設定したtitleタグがGoogleの検索結果で違うものに書き換えられている!」

そんな経験はございませんでしょうか。僕は今回直面し、少し特殊なケースだったのですがなんとか解決することができました。

同じ問題で困っている人の助けになればという思いから、この記事ではGoogle検索結果のタイトルが勝手に書き換わる問題について、その解決策と僕の実体験を解説いたします。

そもそもなぜGoogleは書き換えてくるのか

通常、検索結果にはインデックスされたページのtitleタグが表示されます。

しかしページの中には、titleタグをそのまま表示させるのが相応しくないケースが存在します。

わかりやすい例だとtitleがページの内容と大きく異なっていたり、キーワードを詰め込みまくった無茶なtitleタグなど、「titleがページ内容を適切に伝えられてない」と判断されるものですね(もちろん例外はありますが、ここではザックリとお伝えいたします)。

ですのでGoogleは検索するユーザーのため、「このサイトに必要な情報があるよ!」と伝えるために、ページコンテンツや参照元ページの内容を考慮し、自動的にタイトルを生成することがあります。

これがいわゆるtitleタグの書き換えです。

もともとあった現象ですが、2021年8月のアップデートでこれの発生頻度がUPしました。

 

Googleのテストでも、タイトルを修正することで関連性が増し、クリック率が向上したなどのデータもあるそうなのですが……。

すべてが良い結果につながるわけではなく、中には「な、なんでそうなるの?」という書き換えをされてしまうケースもたくさん報告されています。

そしてこの書き換えを手動で変更する方法はありません。

謎のタイトルになることで、クリック率が下がって順位がガンガン下がっていきます。地獄のようですね(書き換え自体は順位が決定したあとに生成されると発表されてます)。

なので、書き換えが発生したら迅速に適切に対策し、自分が表示してほしいタイトルにする必要があります。

タイトル書き換えが発生した時の対処法 基礎編

もちろんすべてがそうというわけではありませんが、Googleによるタイトルの書き換えは、主にtitleタグがページに対して「適切でない」とみなされているケースが該当します。

まずはGoogle検索セントラルで「最適なタイトルリンクを出しやすくするためのベストプラクティス」が公開されていますので、まずはこちらから見ていきましょう。

サイト上のすべてのページにわかりやすいタイトルが指定されているか

titleタグが空白になっているページはございませんでしょうか。

空白では表示する情報がそもそもないので、Googleが書き換えせざるを得ません。

「空白のわけないだろ!」って思うかもしれないんですが、h1タグをtitleタグだと勘違いしているケースがマジでよくあります。

また、詳しくは後述しますが極端に長いor短いタイトルも書き換えられる可能性が高まります。個人的には28文字くらいで作ることをおすすめしてます。

キーワードを乱用していないか

目的とするキーワードを使いすぎると、書き換え率が高まります。

たとえば「新宿 花屋」で検索流入が取りたいからといって、

「【新宿】【花屋】新宿の花屋なら新宿の花屋ローズ 新宿で花屋を運営【新宿 花屋】」

みたいなタイトルにしてしまうと、書き換えられる可能性がだいぶ高くなります。キーワードをたくさん使ったら順位が上がる! ってことはまずないのでやめましょう。

上の例はかなり極端にしていますが、実際こんな感じのタイトルにしてしまっているページもたまに見かけます。

ペナルティのリスクもありますので、基本的には乱用せずにページ内容をわかりやすく伝えることを意識してtitleを作成しましょう。

タイトルで定型文を使ってないか

経験上、社名だけだったりとかはそんなに問題にならないのですが、定型文を使って全ページ数文字ちょっと変えただけのtitleタグなどは書き換えられやすくなります。

過去に知り合いの旅行ブログが、「都道府県名」だけ全て変えて、そこ以外の全てが全部同じの47ページを作っていましたが、ほぼ全部まともにタイトルなんか出てませんでした。

ページ内容に合ったユニークなタイトルをちゃんとつけて、可能な限り重複させないようにしましょう。

また、ページ内にあまり記載のないキーワードで狙うことはかなり難しいので、ちゃんと適切なタイトルをつけましょう。

タイトル書き換えが発生した時の対処法 より詳しく

「上の内容なんか当然全部クリアしてるのに書き換えられる!」という方もいらっしゃると思います。私もそうでした。

ここからは、SEOコンサルティング会社「Zyppy」の創設者サイラス・シェパード(Cyrus Shepard)さんが調査したZyppyのブログから、より詳しい対処法を見ていきましょう。一部前段と重複する箇所があるため、まとめて記載いたします。

書き換えされにくいtitleの文字数

引用:Google Rewrites 61% of Page Title Tags

数字が文字数(半角)、黄色い線が書き換え率です。

どんな文字数でも書き換えは発生しますが、比較的起こりにくいのは、半角で51-60文字くらいの範囲。

つまり全角で25〜30文字くらいのタイトルをつけることで、書き換えの確率を減らすことができます。

全角36文字以上になるとほぼ正しく表示されることがなくなってしまうようです。

書き換えされにくい括弧

海外でおこなわれた調査のため、「」や【】など日本でよく使われる括弧の書き換え率は不明ですが、[]と()の書き換え率のデータは出ています。

・[] では77.6%で書き換えが発生し、32.9%で括弧の中のテキストが削除
対して
・()では61.9%で書き換えが発生し、19.7%で括弧の中のテキストが削除されたとのこと。

もし[]を使っている場合、()にしておくのがいいかもしれません。

書き換えされにくい区切り記号

普段、タイトルの区切り記号は何を使っているでしょうか。

– – — : · • * ⋆ | ~ « »

色んな記号がありますが、特に区切り記号にルールを設けていないメディアがほとんどではないでしょうか。

日本でよく見かけるのは「|(パイプ)」ですが、「|」の書き換え率は約41%

もし書き換えが発生しているなら、区切り記号は「 – 」(ダッシュ)にしてみると書き換え率が約半分の19.7%になるというデータがあります。

分割はよくない

区切り記号と関連して、タイトルを分割しすぎるのもよくありません。

title:【2023発売】おすすめ冷蔵庫-プロが厳選(ランキング形式)

こういう感じにたくさん分割してしまうとタイトル書き換えが発生しやすくなりますので、わかりやすく意味が通る1文にしていきましょう。

h1と一致させよう

これはご存じの方も多いかと思いますが、h1タグとtitleタグの内容を同一にすることで書き換えをかなり減らせます。

Google検索のタイトル生成方法が公開されていますが、

titleタグのテキスト
ページに表示されるメインの視覚的タイトル(大見出し)
h1タグなどの見出し要素
スタイル処理によって大きく目立つように作られたその他のコンテンツ
ページ内のその他のテキスト
ページ上のアンカー テキスト
ページへのアンカー テキスト

引用:Google検索セントラル「Google 検索のタイトルリンクの作成方法

Google検索では上記の要素からタイトルを自動生成しています。この要素において、多くのページで目立つh1は比重の高い部分になります。

よく聞く「titleタグでなくh1タグが検索結果に表示される!」という現象はこういう理由からになります。

特別な理由がなければtitleとh1は一致させておくと無難です。

キーワード繰り返すなって、2回でもダメなの?

1つの単語を2回使うだけで書き換えが起こる可能性が高まっています。

しかし単語にもよりますが、キーワード2回は詰め込むつもりがなくても起こりうる現象です。

書き換えが起きていなければ無理に対策することもないと思いますが、可能な限り同義語などを使用した方が良い場合が多いです。

titleの要素は古くなってないか

例えば既存の「おすすめ掃除機」の記事を、2023年の最新情報でしっかり書き直したとして、titleタグが

【2022年最新】おすすめ掃除機ランキング

のままですと、内容とタイトルの不一致が起こります。こういった不一致は検出されやすく、タイトル書き換えの原因になります。

 

以上がサイラス・シェパードさんによるタイトル書き換え対策です。

すぐに実践できることがほとんどだと思うので、タイトル書き換えに悩んでいる方はぜひやってみてください!

以下では、実際にやってみて解決した具体例を紹介します。

hタグと合わせれないページの場合【実体験】

改めまして、インハウスマーケティング部のマキヤと申します。以前はフリーライターをやりつつ、上場企業で編集やSEO担当として働いていました。

今年1月にLIGへ入社させていただきまして、最初は遠慮していたウォーターサーバーを今では少しずつ使えるようになってきました。

 

僕が働くLIGでは大きく分けて4つの事業をしており、それぞれに事業ページがあります。

たとえばWeb制作でしたらこんなページ。

https://liginc.co.jp/solutions/design/website

お問い合わせフォームがあり、検索流入も多く、Web制作にまつわるお問合せが毎月たくさんくるすごく大事なページです。もちろんtitleも「Web制作」などで上がるように、ちゃんと作られていました。

1度目の解決 繰り返しの削除

ある日、このページのタイトルが検索結果において……

こうなりました。記事化すると思っていなかったので小さいスクショしかなく画質がガビガビで恐縮なのですが、titleタグではなく、h1が表示されて情報量が少なくなってしまっています。わかりづらいですが、meta discriptionも設定していたのにページ内から拾われています。

 

これが僕が入社して、「Web制作周りのSEOよろしく」と依頼された1月の出来事です。検索順位がみるみる下がっていき、問い合わせ数が目に見えて変わってました。

しかし書き換え自体はたまにある出来事ですので過去にも経験があり、ちょっと各種タグをいじりました。

「h1と一致させておければだいたい解決する」という経験があったので本当はhタグを触りたかったのですが、この事業ページ自体は別事業部の管轄なのでうかつに触ることができません。

いざとなれば指示書を作って対応してもらうつもりでしたが、とりあえず上記の事情から自分でできる範囲でやってみようと対応しました。

書き換えられた元のタイトルがちゃんと残っていなくて恐縮なのですが、「制作」というキーワードが多く使われていて繰り返しに引っかかっている気がしたので少し減らしたりした結果、ちゃんとタイトルが表示されました。

ちょっとだけタグもいじったので「Web制作」「ホームページ制作」「Webサイト制作」など主要なワードですべて1ページ目に来ました。もう何も問題はありません。あとは事業を頑張っていくだけです。

2度目の解決 区切り記号だった

春になりました。表示が戻って順位も回復しいろんなワードで流入している事業ページですが、数ヶ月経ち、「Web制作会社」というワードでの流入が特にお問い合わせに結びつきやすいとのデータが判明しました。

なので当然「Web制作会社」というワードをメインで上げるようにと、求められていきます。(当時、「Web制作会社」というキーワードでは9位や10位あたりにいました。)

その頃には僕の業界研究もちょっと進んでいて、競合のページを見てもそういうふうに組んでる感じがしたので、きっと事業として正しい判断だったと思います。

ただ、ネックがありました。

「Web制作会社」で調べ、検索結果を確認すると……

  • Web制作会社のトップページ
  • Web制作会社を比較してまとめた記事

で占められています。そんな中に「Web制作もやっている会社の1事業ページ」が入り込めるだろうか。という点です。

 

LIGはWeb制作を2007年の創業以来やっていますが、他にも核となる事業がある会社です。

「Web制作会社」と検索して1事業ページが出ることを「ユーザーにとって適切であると、Googleが判断してくれるかどうか」、という部分がポイントになるだろうと思いました。

本気で狙うなら事業ページ自体をいろいろする必要があると思うのですが、先述の通りちょっと気軽に触れない事情があります。

「何パターンか試してみます」と伝え、自分のできる範囲で解決するかどうか確かめる意味も含め、書き換えが直ったタイトルをまた調整しました。

またこうなりました。どのように文章を調整しても、「Web制作会社」で上がるようにtitleタグなどを作ると100%でh1に書き換えられました。

h1と合わせたいのですが、事業ページに大きく表示されている部分なので表記が崩れますし、display_noneとかで非表示にするのもしたくはありません。また、無理を通して合わせたからといって元に戻る保証もありません。

おそらくGoogle的にも、「Web制作会社」で1事業ページが上がる状態は望まれていないのだろうと思いました。

メンバーとも相談し「このページのままでは”Web制作会社”として上げるのは難しい」と判断、いったんこの件を先送りにして元に戻すことにし、僕はtitleタグなどをちゃんと表示された1月の状態に復元しました。
(代わりに、「Web制作会社」という単語ではLIGの会社比較記事が上がりました)。

しかしなぜか復元しても戻らなくなりました。

もともと問題なく表示されていたタイトルをいじって戻したら、書き換えられるようになりました。初めての経験です。

ここからはずっと、書き換えが起きなくなるまで原因となっている可能性を1つずつ潰していきました。


元々は「文章に問題があったか?」と思っていたので、色々なことを試しました。

タグを変えてから書き換えられたと判明するまでラグがあるので、この期間中はずっと胃が痛かったです。

結果的に、このページの書き換えは区切り記号を変えることで直りました。

「|(パイプ)」から「 – 」(ダッシュ)に変えたところ、ちゃんとtitleタグが表示されるようになりました。これだけでした。

今では無事に表示されています。順位も戻ってきました。

 

少々特殊なケースですが、もしかして同じことで困っている人がいるかもしれないと思い、過去の私に向けて書きました。

まとめ

タイトル書き換えが発生したら、まずは基本的な部分を確認してください。その上で書き換えられ続けるのなら、まずは「h1と合わせる」ことが解決に近いと思います。

ただページによってはh1を合わせられない、ということもあると思います。

そんなときはこの記事に記載した対処法をいろいろ試してみてください、今回のように、何かがハマるときがあるかもしれません。

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この記事が何かのお役に立てば幸いです!

 

LIGではWeb制作だけでなく、メディアコンサルティングなど、さまざまな企業さまのデジタルマーケティングご支援をしております。ぜひお気軽にご相談ください。

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参考リンク
Google Rewrites 61% of Page Title Tags(Googleは61%のタイトルを書き換えている)
10 Ways To Stop Google Rewriting Your Title Tags(Googleにタイトルタグを書き換えられないようにする10の方法)

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日本大学芸術学部卒業後、ハードな営業職やフリーライターを経て、一部上場企業にて複数メディアのSEO担当や編集責任者を務める。2023年1月よりLIGにジョイン、SEOを中心としたコンテンツマーケティング職に従事。

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