記事監修とは?監修者の探し方・費用・依頼のポイント

Kaede Ayaka

Kaede Ayaka

昨今、インターネット上に多くのコンテンツが溢れていることから、信頼性の高い情報を発信することへの重要性が高まっています。

信頼度の高い記事を作成するために重要になってくるのが記事監修です。

本記事では、これまでナショナルクライアントの医療や美容系のブランドを多数担当し、薬事法に関連するコンテンツ制作に携わってきた私が、記事監修の重要性や依頼方法まで、その全容を解説します。

 

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記事監修とは何をするのか

記事監修とは、ある記事を執筆する際に、その記事の内容や表現などをその業界の専門家がチェックし、修正や改善を行うことを指します。

具体的には、以下のような作業が含まれます。

内容のチェック

記事内の情報が正確かどうかを確認します。また、記事の目的に対して適切な内容が含まれているかどうかもチェックします。

記事の校正

文章の文法、表現、誤字脱字のチェックなどは執筆者、編集者が行うことが多いですが、その業界に合った表現や業界用語の使われ方などは監修者がメインとなって確認します。

修正案の提供

上記のチェックを行ったうえで、必要に応じて修正案を提供します。修正案には校正のみならず、記事の内容も含まれます。

記事監修は、記事の品質を高め、読者にとってより価値ある情報を提供するために重要な作業です。特に、YMYL(Your Money or Your Life)領域と呼ばれる医療、美容、健康、法律などを筆頭に専門的な内容を扱う記事や、人々の人生に大きな影響力を与える可能性がある記事などでは、記事監修が必須となっています。

また、自社のWebサイトやブログなどで記事を発信する場合でも、記事監修を行うことで質も信頼性の高い記事を提供することができます。

読者にとっても、正確で厚みのある記事を提供できます。

現在のSEO対策で記事監修が必要である理由

監修者の表記があることはSEOの観点からも重要です。具体的には、以下のような点が挙げられます。

検索エンジンのアルゴリズム変化による影響

検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しています。過去には、キーワードの多さやリンク数が重視される傾向にありましたが、ご存じのとおり現在では、コンテンツの品質や信頼性が重視されるようになっています。

そのため、記事監修によってコンテンツ自体の品質を高め、信頼性を確保することが、検索エンジン上位表示のために必要不可欠な要素となっています。

YMYL領域におけるE-E-A-Tの重視

YMYL領域と呼ばれる医療や法律、財務など、人々の生活や健康、財産に関わる分野におけるコンテンツは、E-E-A-T【Experience(経験), Expertise(専門性), Authoritativeness(権威性), Trustworthiness(信頼性)】と呼ばれる要素によって評価されます。

つまり、専門知識や権威性、信頼性が高いと評価されたコンテンツが、検索結果上位に表示されるようになっているのです。そのため、記事監修によってコンテンツの品質や信頼性を高め、E-E-A-Tを向上させることが必要不可欠です。

間違った医療情報などが検索上位に来たりすることを避ける為にそうなっていると考えられており、YMYL領域においてはE-E-A-Tを向上させることがコンテンツの評価に大きく影響するため、記事監修は欠かせません。

例えば病名などで検索した場合、上位のほとんどは公的機関か病院のブログ、または医師監修の記事となっています。

記事監修者を探す方法

このように、コンテンツの品質や信頼性を高めるために監修者を入れることは、検索エンジン上位表示や読者からの信頼獲得につながっていきます。

では監修者に依頼したい場合、どのようなルートでお願いすればいいのでしょうか。

クラウドソーシングサービスを利用する

現在、多くのサービスが存在しており、そこで記事監修者を探すことができます。代表的なサービスを下記にまとめてみました。

記事監修者を探せるクラウドソーシングサービス例

これらのサービスでは、記事監修者のポートフォリオやスキルセット、過去の実績などを確認することができます。

監修者と直接やり取りするため費用が低く抑えられることや、少ない記事数から依頼が可能な点がメリットとして挙げられます。

ライティング代行会社やコンテンツマーケティングエージェンシーに相談する

これらの会社は、コンテンツ制作やマーケティングに関する専門知識を持っているため、記事監修者を紹介してくれることもあります。また、コンテンツ企画から記事執筆、記事監修までも請け負ってくれるので、ワンストップでコンテンツ制作を依頼できます。

ただし、会社によっては最低発注記事数や最低金額が決まっているので、依頼前に確認しておきましょう。

SNSや掲示板で募集する

SNSや掲示板で記事監修者を募集することもできます。具体的には、TwitterやFacebook、LinkedInなどのSNSを活用したり、クラウドソーシングサイトの掲示板を利用したりする方法があります。

ただし、これらの方法では、応募者のスキルや実績の確認に注意が必要です。SNSの場合は普段の発言なども見ましょう、稀にすごく偏った方もいます。(個人的には良いと思うのですが、監修、となると不適切な場合があります)

自分からオファーする

類似の記事を検索して、監修者として名前が乗っている方に直接アタックする方法もあります。信頼性の高い掲載媒体ほど監修者の身元も信頼が置ける可能性が高いこと、また監修業務に慣れている場合が多いことからスムーズな対応を期待できます。

以上のような方法がありますが、記事監修者を探す際には実績やスキル、過去のネガティブ要素の有無などをチェックすることが重要です。また、記事監修者とのコミュニケーションが円滑に行えるかどうかも確認する必要があります。

記事監修者を選ぶポイント

記事監修者を選ぶときには、以下のようなポイントに注意することが重要です。

実績やスキルを確認する

記事監修者の実績やスキルは必ずしっかりとチェックしましょう。

保有資格や出身大学での専攻、過去に手がけた記事の品質や取り組みなどを確認し、記事のニーズに合った記事監修者を選ぶことで、より良いコンテンツを制作できます。

もし監修者に論文や著書があるのなら、そのリンクを貼ってあげることも有効とされています。

コミュニケーション能力が高いか確認する

記事監修者とのコミュニケーションが円滑に行えるかどうかも重要なポイントです。記事監修では、自社の要望や方針を正確に伝えることが重要になるため、コミュニケーション能力が高く、スムーズに意思疎通ができる記事監修者を選びましょう。

また、その方がSNSでどのような発信をして、どのようなコミュニケーションを取っているのかをチェックするのも有効です

スケジュールや価格の調整ができるか確認する

記事監修者がスケジュールや価格の調整に柔軟に対応できるかどうかも重要です。自社のスケジュールに合わせた記事監修の進め方や予算に応じたコンテンツの作成ができるかどうかを確認し、問題なくコンテンツ制作が進められるようにしましょう。また、監修記事の掲載期間も忘れず合意を取っておくようにしましょう。

これらのポイントに注意することで、自社に最適な記事監修者を選ぶことができます。

記事監修の費用相場はどのくらい?

相場としては1記事あたり数千円から数万円程度が目安となります。

ただし、記事監修を依頼する際の費用相場は、以下のような要素によって異なります。

  • 記事の分量や内容、必要とする専門性
  • 監修の依頼先(フリーランス、制作会社、個人など)
  • 監修の経験やスキル
  • 監修の時間や手間

一般的に、記事監修の依頼費用はライティングの依頼費用よりも高めに設定される傾向があります。具体的な価格は上記の要素により変動します。また、制作会社などに依頼する場合は一定のコストが必要となりますので、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

私が過去に経験したものだと、著名媒体の記事を監修されているお医者様で1本3〜5万円といった費用感でした。ただし、監修者の方との関係性や、監修者の露出メリットなども費用を左右する要素になります。

依頼時の注意点

では、実際に記事監修者に依頼する際には、どのような注意点があるのでしょうか。

依頼内容を明確に伝える

記事監修者に依頼する際には、依頼内容を明確に伝えることが大切です。依頼するコンテンツのテーマや目的、ターゲット層、記事の長さや形式などを具体的に伝えることで、記事監修者も求められるコンテンツを明確にイメージできます。これは、どんな仕事にも共通する大事なことですね。

記事監修者自身がE-E-A-Tの知見を持っているのことは少ない為、コンテンツ制作に反映できるよう監修者に伝えることも重要です。

納期や予算を明確にする

記事監修者に依頼する際には、納期や予算を明確に伝えることが大切です。納期や予算が曖昧なまま記事監修者に依頼すると、依頼した側が期待するようなコンテンツを作成できなくなることがあります。また、記事の掲載期間も忘れずに伝えてください。

納品物のチェックを怠らない

記事監修者から納品されたコンテンツには必ず目を通しましょう。誤字脱字の有無や、自社の要望と異なる内容になっていないか、チェックが必要です。

コミュニケーションを大切にする

記事監修者とのコミュニケーションをスムーズに行えるようにすることも大切です。依頼時の指示が曖昧だと記事監修者が自分で判断しなければならないことが多くなり、求めるクオリティのコンテンツが作成できなくなることがあります。

そのため、依頼する側は依頼内容を明確に伝えることはもちろん、記事監修者からの質問にも迅速に対応するようにしましょう。記事監修者に気持ちよくお仕事をしてもらえれば、そこから別の監修者を紹介してもらえたり、「こういうお仕事がある」と拡散に協力してもらえるかもしれません。

これらの注意点を踏まえたうえで記事監修者に依頼して、コンテンツを作成していきます。

監修者のクレジット表記について

記事上で監修者を紹介する場合には、以下のような方法があります。

監修者の名前と肩書きを記載する

記事の冒頭や結びに、監修者の名前と肩書きを明記する方法があります。例えば、「本記事は〇〇大学の〇〇先生による監修を受けています」といった形で紹介することができます。

プロフィールや経歴を紹介する

記事内に監修者のプロフィールや経歴を紹介することで、読者に監修者の専門性や知識をアピールすることができます。

例えば、「〇〇先生は〇〇分野の第一人者であり、〇〇年には〇〇賞を受賞しています」といった形で紹介することができます。賞や著書はリンクしてあげるのが望ましいですね。

監修者によるコメントを掲載する

記事内に監修者のコメントを掲載することで、読者により詳しい情報を提供することができます。例えば、「監修者の〇〇先生によると、〇〇には〇〇のメリットがあるとのことです」といった形でコメントを掲載することができます。

これらの方法を組み合わせて監修者を紹介することで、記事に厚みも出て、信頼性を総合的に高めることができます。

さいごに

ユーザーに対しても、SEOでも重要な要素である記事監修。様々なフェイクニュースや真偽が不明な情報が飛び交うインターネットの世界では「情報の身元」を提示すること、有識者が正しいとする情報であることを明示して読者に届けることが大事です。

ということで、この記事は、過去にコンテンツ制作で監修者とのお仕事を多数経験してきた楓がお届けしました。

また、わたしたちLIGは自社で培ってきたコンテンツマーケティングのノウハウを活かし、お客様のオウンドメディア支援を行っています。SEO対策に知見を持つ担当者が事業課題の解決や内製化を支援しますので、記事監修に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

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Kaede Ayaka
Kaede Ayaka Digital Marketing / Consultant / 楓 綾香(YAKA)

Web制作会社から広告代理店を経てLIGに入社。デジタルの世界にはまり込んで25年、仕事では15年以上になる。制作ディレクションからプランニング・営業・広告運用まで、ブランディングを含むWebの下から上まで一通り経験してきた変わった経歴の持ち主。デジタルプロモーションの企画やデジタルマーケティング上での課題解決を得意とする。食に貪欲で超愛犬家。
Twitter:@otanukisamayo

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