更新頻度はSEOにどう影響する?Webサイトの適切な投稿頻度を解説

更新頻度はSEOにどう影響する?Webサイトの適切な投稿頻度を解説

Shumpei Suzuki

Shumpei Suzuki

WebサイトやブログのSEO対策をするうえで、多く質問をいただくのがコンテンツの更新頻度や投稿頻度についてです。

この記事をご覧のあなたも、「新規コンテンツはどれくらいのペースで投稿すべき?」「既存コンテンツのリライトの頻度は?」といった疑問を抱えているのではないでしょうか。

結論から言うと、2022年9月現在、コンテンツの更新頻度や投稿頻度はGoogle検索エンジンのランキング要因に入っていません。しかし、だからといって「更新頻度は低くてもいいや」と思うのは避けたいところです。

今回は、SEO対策とコンテンツの更新頻度の関係性や、SEO的な観点見たときに結局どれくらいの頻度で更新すべきなのか、Googleのアルゴリズムをもとに解説していきます。

SEO対策をおこなわれている方は、ぜひ参考にしてください。

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結論:更新頻度と検索順位に因果関係はない

Gooleなどの検索エンジンは、数百以上の要素を含むアルゴリズムにより、検索順位を決めています。冒頭でもお伝えしましたが、2022年9月現在、コンテンツの更新頻度はランキング要因に組み込まれていません。

つまり、ユーザーにとって有益なコンテンツであれば、Webサイトの更新頻度が高い・低いにかかわらず検索結果の上位にくるということです。

逆に言えば、ユーザーにとって有益ではない記事の更新はWebサイトやページの評価を上げることはできません。やりすぎるとかえってスパムと判断され、順位が落ちる可能性もあります。

※例えば以下のようなことは、ユーザーにとって有益な更新とはいえません。
  • 日付だけを更新する
  • 意味なく文の順番を入れ替える

ただし、コンテンツの品質を高めるにはある程度の更新頻度が必要

ただし、ユーザーにとって有益な記事コンテンツにするためには、ある程度の更新頻度が必要です。例えば、Webサイトで飲食店を紹介したとして、メニューが10年前のもので場所も移転していたとしたら、それはユーザーにとって有益とは言えません。

更新頻度は直接関係しないとお伝えしましたが、古い情報を最新のものに更新することでユーザーの利便性が向上し、結果的にSEO対策において優位に働くことは考えられます。

また、検索クエリの種類によっては、情報の鮮度がランキング要因に組み込まれることがあります。これについては次項目で詳しく解説していきます。

”情報の鮮度”はSEOの評価対象になる

更新の頻度は検索結果には影響しないとお伝えしましたが、検索クエリの種類によっては情報の鮮度がランキングに影響することがあります。

※検索クエリとは
ユーザーが検索エンジンを使うときに、実際に検索窓に入力したワードのこと。

これはQDF(Query Deserves Freshness)と呼ばれるアルゴリズム要素の一つで、ニュース性の高い検索クエリにおいて、情報が新鮮なページを優先して検索結果の上位に表示させようとするアルゴリズムのことです。

例えば、芸能人の氏名を検索した場合、通常は公式サイトなどが上位にきますが、結婚報道がでた直後はその報道に関するニュースが上位を占めることがあります。これはQDFのアルゴリズムが働いている事例です。

以上をふまえ、ニュース性の高いキーワードはできるだけすぐに最新情報を織り込んで更新することでSEO対策において優位に働く可能性があります。

例えば
  • 新発売の商品に関する検索クエリ
  • 開催中のイベントに関する検索クエリ
  • 報道に関する検索クエリ
  • アップデート情報に関する検索クエリ

逆に言えば、長期間にわたって求められる情報が変わらないコンテンツ(例えばレシピ、事件の記録、Q&Aなど)は、情報の鮮度による影響はほぼないと考えてよいでしょう。

トレンドを追うのに役立つツール「Google Trends」

Googleトレンド
Google Trends

Google Trends(グーグルトレンド)は24時間以内にGoogleの検索エンジン内で急上昇してるワードを、表示してくれるツールです。

コンテンツの投稿頻度・更新頻度の目安

更新頻度と検索順位の因果関係がないといっても、「更新頻度の目安がほしい!」と思われている方も多いと思います。明確な回答ではないですが、更新や投稿のタイミングは「ユーザーにとって有益かどうか」で判断するようにしましょう。

ここでは新規コンテンツの場合・既存コンテンツの場合の2つに分けてSEO対策における適切な更新頻度を解説していきます。

新規コンテンツの更新頻度

新規コンテンツの投稿時は、頻度を先に決めるのではなく、現在のリソースを踏まえて品質を落とさない更新頻度が目安です。例えば誤字脱字が多い、検索結果で上位にきているコンテンツよりも内容が薄いといった状態になってしまうのであれば、ユーザーにとって有益とはいえません。この場合は、更新頻度を落としたほうが賢明です。

(※ただし先ほど紹介したようなQDFのアルゴリズムに影響するような検索クエリで上位表示を目指す場合は、鮮度が高いうちにできるだけ早く更新をしましょう。)

ちなみにLIGブログ編集部のSEO担当者が記事コンテンツを作成する場合、競合調査やコンテンツ設計、ライティングまでを含めると一日一記事作成/人が目安です。(5,000~6,000字程度、内製する場合)これにさらに記事内画像やアイキャッチ画像を作成する時間がプラスされます。

※注意点
Webサイトが検索エンジンに評価されるためには、上位表示させたいキーワードに関する情報の網羅性や豊富さが重要です。公式サイトでも「Googleの検索結果におけるサイトのランキングを上げるうえで最も大切なことは、情報を豊富にして、コンテンツのテーマを示す関連性の高いキーワードを適切に含めることです*。」と言及しています。

以上を踏まえると、Webサイト立ち上げ間もないタイミングであれば、それを満たすだけのコンテンツ数が必要になります。具体的なコンテンツの数はジャンルやドメインの強さによりますが、まずは20~30程度が目安です。この数に満たないうちは、できる限りの頻度でコンテンツを公開することをおすすめします。

*参考:Google検索セントラル「質の低いコンテンツ

既存コンテンツの更新頻度

新規コンテンツの公開後は、順位が安定するまで1~2ヵ月ほどかかるのが一般的です。

ユーザーにとって良いコンテンツであれば、ファーストインデックスで順位が芳しくないページでも、徐々にランキングが上がることがあります。そのため、公開後少なくとも1ヶ月は様子を見てからリライトをするのが無難です。

一度リライトした後も、基本的には1ヶ月程度様子をみて、順位が安定してから更新することをおすすめします。

とはいえ、すべてのコンテンツをこまめにリライトできないという方も多いかと思います。特にキーワードのボリュームが少なかったり、コンバージョンに繋がりにくいコンテンツの場合はつい更新を怠ってしまうこともありますよね。

しかし、更新すべきコンテンツの更新を怠ってしまった場合、サイト全体の評価が下がるおそれがあります。あまり手をかけられないコンテンツでも、最低限以下の項目に当てはまるものがあれば、リライトをおこなうようにしてください。

■更新タイミングのチェックリスト

Googleから評価されているか 順位がついていない、まったく読まれていないページは、低品質コンテンツとみなされている可能性があります。このようなページはあった場合は優先的にリライトをしましょう。
情報は最新であるか(古い情報が残っていないか) キャンペーン情報、商品の価格、お店の営業時間、バージョンなどを最新の情報にすることでユーザーの利便性を高めましょう。
リンクが正しく飛べるか リンクのURLが変更されている、リンク切れになっている場合は更新をしましょう。
検索クエリのニーズに変化はないか 時間の流れとともに検索ニーズが変わることがあります。こまめに上位表示しているサイトや業界の最新情報をチェックし、ニーズの変化にアンテナを貼っておきましょう。
大幅に順位が下落していないか コアアルゴリズムのアップデートなどで順位が落ちた場合は、適切なSEO対策が必要になります。

SEO対策で効果的なコンテンツの更新方法

更新頻度の目安がわかったところで、次に押さえておきたいのは「何をどう更新するか」です。コンテンツの質が大切とはいえ、具体的にどう改善したら良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

ここからは、最近のGoogleコアアルゴリズムアップデートの動向を踏まえ、SEO対策で効果的な更新方法のポイントをお伝えします。

コンテンツ更新のポイント
  • E-A-Tを満たしたコンテンツにする
  • コアウェブバイタルの対策を行う

それぞれ詳しく解説していきます。

E-A-Tを満たしたコンテンツにする

ここ数年のコアアップデートの動向を見ると、E-A-Tを満たしているかどうかがSEOに大きく影響していることが伺えます。特にYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる、お金や健康などの分野では、この傾向が顕著です。

※E-A-Tとは、「コンテンツの質」を決める上での評価要素で、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)のぞれぞれ頭文字をとって省略したものです。

この要素を満たすためには、その業界の有識者に執筆してもらう、専門家に監修をしてもらうといった対策が必要になります。また、発信しているメディアの評価(ドメインパワー)も大切です。

ドメインパワーについてはこちらで詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

コアウェブバイタルの対策をおこなう

ユーザーの利便性が大切ということをお伝えしてきましたが、コンテンツ内容がニーズを満たしていること以外にも、そのサイト(またはページ)がユーザーにとって使いやすいのかも近年重視されています。

コアウェブバイタルとは簡単にいうとサイトの使いやすさを計測するための指標であり、以下3つの指標で構成されています。

コアウェブバイタル3つの指標
  • LCP(Largest Contentful Paint):読み込み速度
  • FID(First Input Delay):応答するまでの速度
  • CLS(Cumulative Layout Shift):ページの視覚的な安定性

具体的な対策方法は以下の記事で解説しているので、併せてご覧ください。

まとめ

SEO対策とコンテンツの更新頻度の関係性や、適切な更新頻度について解説をしてきました。

ここまでの内容をまとめると以下の通りです。

  • 更新頻度と検索順位に因果関係はない
  • ただし、古い情報を更新することで、結果的にSEO的に評価される可能性はある
  • 検索クエリによっては情報の鮮度がSEOの評価対象になる

更新頻度に迷ってしまう人も多いかと思いますが、意識したいのは「ユーザーにとってよいコンテンツになっているのかどうか」です。まずはそこを意識し、日々Webサイトやブログの改善に努めていきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。
 

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Shumpei Suzuki
Shumpei Suzuki Digital Marketing / Account Planner / 鈴木 舜平(イチロー)

1996年生まれ。大学在学中に個人事業として営業代行を開始。後に教育系スタートアップ企業を立ち上げ取締役に就任。初年度で年間200名が通うスクールへとスケールさせる他、ファイナンス、新規事業、法人提携などを経験し2019年にLIGに入社。顧客のマーケティング支援や広告コンテンツの企画、オウンドメディアの運用支援を行う。「ユーザーの喜びはクライアントの喜びに、クライアントの喜びは我々の喜びに」をモットーに活動中。

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