どうも、ビールです。エンジニア上がりのディレクターのビールです。ビールというあだ名の人です。
今回は、Webサイト制作をスタートする前に、アウトプットの精度を高めるためのリサーチというところに焦点を当てた記事になります。
ビジネスにおいて、どんなプロダクトを作るにあたってもリサーチが重要であることは変わりません。Webサイト(プロダクト)が担う役割を明確にし、役割に対する精度を高めるために適切なリサーチを行いましょう。
リサーチの種類
一言に「リサーチ」と言っても、世の中には実に多くのリサーチ手法があります。私たちに関連性が高く、Webディレクターとしてぜひ知っておきたいところで言えば、「マーケティングリサーチ」や「UXリサーチ」などでしょうか。
僕も上手く説明できないので、こちらの記事を参考にしました。
なるほど。簡単に説明すると、「マーケティングリサーチ」は製品を「売る」ための調査。「UXリサーチ」は製品を「作る」ための調査ということですね。わかりやすい……ありがとうございます……!
もっと詳しく知りたい方はこちらの書籍がもおすすめです。
「Webサイトを制作する」という仕事において、どちらの手法も知っておいて損はなさそうです。
どんなことをする?
「マーケティングリサーチ」「UXリサーチ」、それぞれの手法・視点を持っておくことは重要です。しかし、世の中には「リサーチャー」と言う専門的な職種の方もいるほど、どちらも奥が深い世界です。
クライアントの予算や納期といったところを考えると、一つのWebサイトを制作するのに調査会社に依頼するような大規模なリサーチを行うことはあまり現実的ではないかもしれません。今回はあくまでWebサイトを制作するにあたってのディレクターとして稼働できる範囲の中でのお話しさせてください。
ヒアリング(クライアントの事業・要望を正しく理解する)
リサーチを行うにあたっての第一歩として、まずはこれです。大前提としてクライアントは自分たちよりもその業界に詳しいということを肝に銘じて、可能な限り共有してもらいましょう。
以下はとくにマストな質問項目なので、ぜひ丁寧にヒアリングしましょう。
事業について
- 経営ビジョン
- 事業のビジネスモデル
- 同業他社との差別化要素
- (可能であれば)組織の中長期経営計画
Webサイトについて
- 制作のお問い合わせに至った経緯/背景
- 現サイトに感じる課題(リニューアル時)
- Webサイトに期待する効果
- 現状のサイト運用方法について
- MA/CRMツールとの連携について
デスクリサーチ(業界・競合を知る)
業界調査
業界の市場動向はあらゆる方法で調査可能です。
優先度・情報信憑性が高いとされるものから順番に挙げると、以下のとおりです。
- 官公庁資料(e-Stat)
- 業界団体資料(「業種名 業界団体」などで検索)
- ニュース・PR記事(Yahoo!ニュース・PR TIMES)
すべてに目を通そうとするとおそらく膨大な数になるので、必要な情報に絞って情報収集するようにしましょう。
競合調査
競合調査で私がよく利用するのはこちらのサービスです。
Baseconnect|あなたの調べ物を10倍早く、効率的にする、ナレッジエンジン
業界別に会社を検索できるだけでなく、地域や会社設立年で絞り込みができるのが非常にありがたいですね。ヒアリングでは収集しきれなかった競合の情報を調べる際に非常に役に立つでしょう。
また、意外ですが業界/競合調査で役立つのが採用募集媒体です。マイナビ・リクナビ・その他採用媒体では、各企業の差別化要素・ビジョンが非常にわかりやすく書かれていることが多いので、競合他社のマッピングを作成する際はぜひこちらも見てみてください。
その他(アンケート調査・インタビュー)
もしも制作するプロダクトのエンドユーザーの意見を収集できる状況であれば、必要に応じてアンケート調査・インタビューなどを行うのもいいでしょう。アンケートであれば、Googleフォームを利用して対象者へURLを共有し、回答をスプレッドシートに自動的にまとめることも可能です。
さいごに
表面的なデザインだけではない「良いWebサイト」を作っていく上で重要な作業となる「リサーチ」。今回はその手法について、まとめてみました。
- リサーチすべきこと
-
- ヒアリング
→事業について、 Webサイトについて - デスクリサーチ
→業界調査、競合調査 - その他アンケート調査・インタビューなど
- ヒアリング
それでは!
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