「ものづくりを仕事にしたい」という思いで、未経験から3ヶ月で動画クリエイターに

「ものづくりを仕事にしたい」という思いで、未経験から3ヶ月で動画クリエイターに

Taiga Akiyama

Taiga Akiyama

こんにちは! デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのトラです!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)とは?
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携し、運営しているWebクリエイター養成スクールです。上野・池袋・北千住・町田・川崎・大宮にSTUDIOがあります。個別説明会は各STUDIOとオンラインで実施中!

今回は、デジLIGを卒業し、未経験から動画クリエイターとして活躍されているヒロユキさん(仮名)にインタビューをしました! 現在は広告会社で動画制作をしているヒロユキさんに、デジLIGでの学習法や転職プロセス、現在の働き方についてお聞きします。
※今回はご本人のご希望で、マスク着用と名前は伏せてお届けさせていただきます

ico 人物紹介:ヒロユキさんネット動画ディレクター専攻(3ヶ月)を受講し、2021年8月末に卒業。広告制作会社に動画クリエイターとして入社し、主にゲームや漫画・アニメ関係の広告動画の制作を担当。副業として個人でも動画制作をしている。

動画編集を学ぼうと思ったきっかけ

トラ:早速ですが、動画編集を学ぼうと思ったきっかけを教えてください!

ヒロユキさん:「動画」自体はもともと学生時代から興味のある分野でした。しかし、実際に自分で作ることは考えておらず、自信もなかったですし、前職はIT業界で営業をしていました。

ただ前職で、お客様からバナー制作を依頼されることがあったのですが、それを自分でやってるうちに「作っているほうが楽しいな!」と感じてしまい……(笑)。周りの同期は嫌々やっている人が多かったのですが、自分はそういう感じはなく、「やっぱりものづくりを仕事にしたい」という思いが強まったこと、やるなら前から好きだった動画分野で、転職を目指そうと考えました。

あと漠然とですが、将来的にフリーランスにも興味があったためですね!

トラ:動画には興味はありつつも、なかなかクリエイターの道には進めなかったんですね。改めてチャレンジしたいとなったとのことですが、「スクール」での学習を選択された理由はなんですか?

ヒロユキさん:独学よりもスクールのほうが、私は手っ取り早いなと考えたためです。やはり、体系的に学べること、トレーナーに相談しやすい環境は求めていました。

個人で進めると、「何から手を付ければいいんだろう?」となるじゃないですか。ツールを学ぼうと調べても、サイトごとに書いてあることは違ったりしますし……。であれば確立されている教材や環境で学んだほうが早いと考えたためです!

トラ:効率的に学んで、早めの転職を目指していたのですね。数あるスクールのなかで、デジLIGを選んでいただいたのはどうしてですか?

ヒロユキさん:スクール選びは、実績とサポートのしっかりしていそうなところを探していました。なかでもデジLIGは、入学前のカウンセリングから、スキル習得や転職へのサポートも充実してそうな印象を受けて決めました。家からもスクールが近かったことと、自習でも利用できることもメリットでしたね!

最近はオンラインスクールが主流ですが、自分の場合は家で集中できないタイプなのでオンラインだけだと不安があったので、通学できる点もこだわっていました

トラ:学習環境を変えることが、モチベーション維持にも繋がると考えていたのですね! たしかに、ヒロユキさんは一日中教室で作品制作に没頭している姿をよく見かけました。

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デジLIGで学習を進めてみて

着実に身についていると実感できた

トラ:ヒロユキさんは、3ヶ月間の「ネット動画ディレクター専攻」を受講されていましたが、デジLIGではどのように学習をすすめましたか?

ヒロユキさん:私の場合は退職してから、がっつりスクールに通おうと考えていたので3ヶ月のコースにしたのですが、最初の1ヶ月でカリキュラムをすべて終わらせて、残り2ヶ月は自主制作に取り組めるように、受講スケジュールを組んでいました。

日々の勉強では、一日の初めに「今日はここまでやる」とその日取り組む教材を決めて、スプレッドシートにまとめて進めていましたね。

トラ:かなり前倒しで組んでいたのですね! 実際、計画通りに進みましたか?

ヒロユキさん:計画通りに行かない日もありましたが、割としっかり進めることができましたね! 事前に「この教材をこの日までに終わらせるぞ」と決めたことが良かったと思います。自分でスケジュールを立てて、確実にその設定した日までに進めることがポイントかと思います。

トラ:漠然とした状態で一日の学習を始めるのではなく、その日ごとでゴールを設定して取り組んでいたのですね。とはいえ毎日続けるのは、モチベーションの維持も大事かと思いますが、学習のなかで楽しく感じる瞬間などはありました?

ヒロユキさん:教材を進めていくと途中で課題が出るのですが、それに取り組む際に「勉強したことが着実に身についてるな」と実感できると、楽しかったですね!

基本的には映像教材の動きを真似て、技術の基礎を習得しますが、いざ課題の作品制作を始めると、身に付いているところと、そうでないところがわかります。着実に理解できることが増えていくのを感じるので、その瞬間はとても楽しかったです。

もちろん初めてゼロから作品を完成させたときも、達成感がありました

とにかく作り続けた自主制作

トラ:学んだことの点と点が線で結びついて、作品として形になっていく過程が楽しかったんですね。また完成したときの喜びも大きかったとのことですが、逆に大変だったことはありますか?

ヒロユキさん:課題制作ではテーマが決まっていたのですが、自主制作するときは悩みましたね……。最初は誰しもが当たる壁だと思うのですが、まず「何をどう作ればいいんだろう?」という点に悩みました。

またよく使うようなエフェクトの名前も最初はわからないので、一から調べるのが大変でした……!

トラ:たしかに転職のためには、作品(ポートフォリオ)を用意しないといけませんからね。しかも3ヶ月のコースは「卒業制作」が組まれてないので、自ら時間を決めて作る必要がありましたね。
※「卒業制作」は1ヶ月かけて取り組むオリジナル制作のこと

ヒロユキさん:だからもう、私の場合はとりあえず何か作ろうと思い、「何が良いのか」という思考は捨てて、手を動かして作り続けていました。

トラ:なるほど、何か作品を作るにしても動画のテーマや方向性を決めることが大事かと思いますが、そのあたりはどのように決めていたのですか?

ヒロユキさん:そうですね、中高生時代から動画のなかでもアニメや映画、音楽だけ聞くよりもMVを見るのが好きだったので、転職はそういったジャンルに携わりたいと思っていたんです。なので、アニメーションの細かい動きを追求していきたいと思い、その方向性でインプットとアウトプットを重ねていきました。

トラ:たしかに私も転職相談させていただきましたが、ポートフォリオにもMV寄りの作品を入れていた印象があります。

ヒロユキさん:そうですね。MV系はコンテストに応募してみたり、個人で動画編集のお仕事を受けたりしていました。

トラ:意欲的にチャレンジしてたんですね! コンテストはライバルも多いことや、一定のクオリティも求められると思いますが、学習を始めたばかりで、期日までに作品を作り上げるのは大変でしたよね?

ヒロユキさん:大変でしたね(笑)。ただ、そのコンテストも自分の作りたい作品の方向性に合っていたので、実績を作るためにやってみようというスタンスでした。トレーナーの「軍曹さん」にも、色々フィードバックいただいてお世話になりました!

トラ:ちなみに、どんなアドバイスをいただいたのですか?

ヒロユキさん:もちろんエフェクトやテクニック的な部分もありますが、演出におけるアドバイスを多くいただきました

例えばMVだと、最初のサビとラストのサビがあったときに、それをどう趣向を変えて見せるか、「全体の世界観を崩さずに、でもわかりやすく盛り上がってる」「違和感がない程度に、でもサビの感じがある」など微妙なニュアンスを教えていただいたのが、印象に残っています。

そういった少し感覚的なポイントや、自分では見落としがちな箇所を、プロ目線で教えていただけました。私としてはそこがスクールの一番の強みだと思っています!

トラ:トレーナーの視点から、技術的な点だけでなく、細かい演出的な点もキャッチして、作品全体のクオリティを上げていったのですね!

ヒロユキさん:動画教材でわかりやすく、イチから学べたこともメリットでしたが、集中できる環境のなかで、いつでも相談に乗ってくださるトレーナーの方がいたことは大きかったです。

個人での動画編集のお仕事について

トラ:先ほど、コンテスト以外にも、在学中から個人で動画編集の仕事を受けていたと伺いましたが、どうやってお仕事をいただいたのですか?

ヒロユキさん:最初はTwitterでアプローチしていました。駆け出しの歌い手さんやボーカロイドで曲を作っている方などが「動画作りたいけど、どうしよう?」と募集を掛けているケースが多いんです。そういった方々に積極的にお声がけしていました。

トラ:なるほど、こちらも自分が作りたいジャンルに合わせて、行動されていたんですね。「実績作り」として、チャレンジしてみようと思われたんですか?

ヒロユキさん:はい、当時はとにかく転職に向けて実績を増やしたいのと、スキルアップがしたいと思って行動していました。なので、お仕事も金額は破格で受けてましたね……!

ですがそのときのご縁から、実はいまでも継続してご依頼いただいています。しかも最近、その私が作った作品を見たという別のお客様から、制作依頼のご連絡をいただきまして、めちゃくちゃ嬉しかったです!

トラ:依頼されるとは、すごいですね! 今も継続しているとのことですが、転職したばかりで忙しそうですし、本業とのバランスを取るのは難しくないですか?

ヒロユキさん:正直忙しいですね(笑)。土日しか稼働できませんので、自分のキャパを超えない程度に月2本程度に絞って受けています。ただ現在でもスキルアップの延長線として考えていますし、単純に楽しいので苦痛ではないですよ!

トラ:そんな忙しいときに、インタビュー引き受けていただいてありがとうございます!

未経験から転職活動について

1ヶ月で終わった転職活動

トラ:転職活動はどのように進めたのですか?

ヒロユキさん:実は3社しか受けていないんです(笑)。Wantedlyから応募して、そのうちの2社面接に進み、1社から内定いただきました。転職活動期間は1ヶ月くらいでした。自分でも運が良かったと思っています……!

トラ:少ないっ……! 少なすぎますね(笑)。すごいです! 企業を絞っていたんですか?

ヒロユキさん:自分はアニメーションメインで、After effectsを扱う業務ができる会社を探していました。最初からそれしか受けないつもりで活動していたんです。

転職活動と個人で受注した動画制作を並行していましたので、未経験なのもあり、受かったらラッキーな気持ちで応募してました。受からなかったら、一旦は個人制作を続けながら動画制作以外の仕事を並行していこうと思ってました。本当にタイミングが良かったと感じています。

トラ:やりたいこと以外はやらないスタンスだったんですね。少ない応募数ですが、しっかりと企業を選択されていて安心しました! 理想とする企業と、良いタイミングでご縁があって良かったです。

順調にいったようにも見えますが、転職活動は大変なことも多かったのではないですか?

ヒロユキさん:そうですね、業界でどのくらいの技術レベルを求められているか最初は不安でした。個人でご依頼頂いた動画を全力で作りながら、実務で必要となる部分のリサーチもしていたので大変でしたね。

転職活動の際は、自分の技術レベルをしっかり把握しておいたほうが、ミスマッチを防げると思います。

トラ:「これはできる・得意」という点や、逆に「これはできない・苦手」という点を明確にされていたのですね。

ヒロユキさん:はい、面接のときにすぐに話せるように、作品としても見せられるように準備しました。

また業務は動画編集がメインではありますが、とくに広告は「動画だけ作ればいい」というわけではないので、バナーやサムネイルなどの静止画作りなども、在学中に経験しておくのもオススメです。

作品のバリエーションで推したポートフォリオ

トラ:でもやはり未経験からのスタートですし、当時は苦手なことやできないことも多かったと思います。そのあたりはどのようにカバーしたのですか?

ヒロユキさん:確かに私の希望していたアニメーション制作の方向性だと、After Effectsだけでなく、他の編集ソフトや3Dもできますっていう人が多いんです。そういった人たちに負けない何かが欲しいと思っていました。

本当にどうしようか悩んだのですが、時間はなかったですし早めに転職したかったので、「とりあえず数かな」と思って作り続けました。「色んなデザインの動画を作りますよ!」みたいな。

トラ:なるほど、アニメーションに絞りつつ幅広いテーマで作品を増やしていかれたのですね。ポートフォリオの内容もヒロユキさんなりに工夫されたんですか?

ヒロユキさん:私の場合はポートフォリオサイトなどは作成せずに、作った動画すべてをYouTube上に限定公開でアップし、リスト化して送ってました。

それまで注力してきたMVや広告系だけでなく、自分が幅広いジャンルが作れることをアピールできるように、意識しました。ロゴアニメーション、YouTube動画、モーショングラフィックス系なども入れていましたが、デジLIGのカリキュラムでもこのジャンルは作っていたので良かったです。

また、とくに見て欲しい動画を上から順に並べたり、作成した際のこだわりや使用したソフト名も、各動画の概要欄に載せたりしていました。

トラ:しっかり採用側にもわかりやすく、目に留まる様な工夫をされていたのですね!

実際に動画クリエイターになった今

トラ:現在はどんなお仕事をされていますか?

ヒロユキさん:広告制作会社で、主にゲームや漫画・アニメ関係の広告用動画やバナーの制作をしてます! 動画はTwitterなどSNSで流れるものや、YouTube広告やPVを作っています。実写の動画制作はほぼないですね。

トラ:実際に動画クリエイターになっていかがですか? 入社前とのギャップはありましたか?

ヒロユキさん:本当に楽しいです! もちろん納期によっては忙しい時期もありますが、まさに自分がやりたいことだったので、苦に感じてないですし、ギャップもありません。

今は修行期間で、本当に勉強の毎日ですね。先輩方が作ったファイルを見れますし、クリエイティブのアドバイスもいただいて、たくさんのことを吸収しています。公式のイラストを動かして制作できる点も、面白いです!

また、副業もできる会社なので個人での活動も続けていますが、会社の業務で培ったデザイン的な思考や技術が、個人制作でもいきていることを最近実感します。逆も然りで、今まで作品を作ってきたお陰で、業務で役に立っているところもかなり多いです。

トラ:ヒロユキさんの生き生きしている姿を見れて良かったです!

これから動画編集を学ぶ人へアドバイス

トラ:最後に、未経験から動画クリエイターを実現するために大事なことをぜひ教えてください!

ヒロユキさん:あくまで個人的な考えですが、3つあります!

1つ目は、楽しくても苦しくても動画をたくさん見て作り続けることです。技術力を身につけるには、作る量だと思っていて、ソフトの基本動作やよく使うエフェクト、表現のアイデアなどはたくさん作って習得できると思います。

質については良いインプットがないと、アウトプットの質は上がらないと思うので、大量に良い作品を見たほうが早いです。最初は質より量だと思います。

2つ目は、スケジュールを決めて取り組むことです。期間は3ヶ月〜4ヶ月しかないので、受講開始前にスケジュールを決めておいたほうがいいです。

私の場合、3ヶ月内に転職ポートフォリオ用の動画制作まで辿り着きたかったので、約1ヶ月で教材の学習と課題を終わらせて、自主制作を沢山トレーナーの方に添削して頂きました。

3つ目は、目的を明確にすることです。意識の問題ですが、なぜ動画制作をしたいのか、独学ではなくデジLIGにしたのかを明確にしたうえで勉強したほうがいいと思います。

人により個人でお仕事を受注したいのか、転職したいのか、今の仕事で使うのかさまざまだと思いますが、この期間中に目標達成する勢いが大切だと思います。何となくでやると時間とお金がもったいないです。

トラ:アツいですね、大変参考になりました。全体を通してヒロユキさんの強い意欲とやる気を感じたお話でした。本日は貴重なお話いただき、ありがとうございました! 今後も本業と個人制作を通して、更なる飛躍を応援しております!

さいごに

今回は、未経験から動画編集を3ヶ月間学び、動画クリエイターとして転職されたヒロユキさんのご紹介でした。入学時から進みたい方向性を決め、そこに向かってブレずに愚直に取り組んだ結果、理想の転職を叶えられました。

またヒロユキさんの場合、企業選考の数も少なかったですが、転職はタイミングも重要であると、改めて実感しました。チャンスを掴むためには、いつでも転職活動ができるよう早めの準備と行動が大切なのではないでしょうか。お仕事を退職されて取り組むという覚悟に対し、デジLIGが目標達成まで伴走できたことに私も嬉しく思います。

デジLIGでは、動画クリエイター・Webクリエイターを目指す方を応援しております! 転職だけでなく、フリーランス、副業、趣味などで学習を検討されている方は、ぜひ無料個別説明会へお越しください〜!

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Taiga Akiyama
Taiga Akiyama Digital Education / School Adviser / 秋山 大河

大学卒業後、地元長野で地域密着型のメディア・出版・広告を扱う会社に企画営業を経験。並行して、複数の地域振興団体に所属し、自治体と青少年育成・まちづくりに取り組む。その後に不動産会社で広報職を経験し、LIGに入社。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのセールス・企画・運営を担当し、クリエイターを目指す方々のサポートを行う。

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