ハイクラス転職が失敗する3つの理由と対策【コンサルタントが解説】

ハイクラス転職が失敗する3つの理由と対策【コンサルタントが解説】

Sayuri Yamaguchi

Sayuri Yamaguchi

高年収が魅力のハイクラス転職ですが、転職後に「失敗したな……」と後悔している人が多いのをご存じでしょうか?

実は株式会社WARCと株式会社ハウクレイジーが年収800万円以上のハイクラス転職経験者137名を対象に実施した調査によると、転職者の92.7%が、入社直後に何らかの後悔を経験しているという結果が出ています。
出典:WARC×ハウクレイジー「転職後の後悔と対応」調査(2025年9月)

なぜ、これほど多くのハイクラス転職者が失敗したと感じてしまうのでしょうか。この記事では、ハイクラス転職が失敗する3つ理由や、転職前・転職後それぞれの対策、さらにおすすめのハイクラス向け転職エージェントまで、現役キャリアコンサルタントが解説します!

そもそもハイクラス転職とは?年収の目安と特徴

ハイクラス転職に明確な定義はありませんが、一般的には年収700〜800万円以上の求人が対象とされています。特に管理職や専門職など、高度なスキルや経験が求められるポジションへの転職を指すことが多いです。

各転職サービスの公式ページでは、以下のような基準で定義しています。

転職サービス ハイクラス転職の
年収目安
ビズリーチ 年収600万円以上
JACリクルートメント 年収800万円以上
doda X 年収800万円以上
リクルートダイレクトスカウト 年収700万〜800万円以上
LIGエージェントα 年収700万円以上

ハイクラス転職が失敗する3つの理由

ハイクラス転職を経験したすべての人が失敗しているわけではありませんが、事前に主な失敗パターンを押さえておくことで転職活動への向き合い方も変わってきます。

ここからは、入社後に「失敗だったな……」と気づくパターンとしてありがちな3つの理由をご紹介します。

  • 転職エージェントやスカウトを活用できていない
  • 自分の市場価値を客観的に把握できていない
  • 企業文化を軽視してミスマッチがあった

転職エージェントを活用できていない

「とりあえず大手転職エージェントに登録しておこう」という動き方は、ハイクラス転職においては必ずしも適切ではありません。

管理職経験や専門性の高いスキルが求められるハイクラス転職は、企業の経営を左右し得るポジションも多いです。重要なポジションの求人は外部へ情報を漏らさないためや、体制変更の不安を社内に与えないよう、サイトで公開せずにエージェントのみを通して求人を出す企業も多いです。

つまり、ハイクラス求人は転職エージェントや企業からのスカウトを通さないと、そもそも出会いづらいのです。

また、ハイクラス転職では経営層の近くで動く機会も多くなるため、企業のビジョンや事業戦略、社風などの情報を事前にしっかり握る必要があります。求職者だけで集められる情報はどうしても限界があるため、転職エージェントを利用して情報収集を積極的に行うことも大切です。

自分の市場価値を客観的に把握できていない

「自分の現年収はこれくらいだから、転職すればもっと上がるだろう」
「◯◯社にいた経験があるから他社でも高く評価されるはず」

このような動機で転職を考える方は少なくありません。

しかし、ハイクラス転職では、自分の市場価値を正しく把握できていないと、期待に見合った成果を出せず失敗に終わるリスクがあります

市場価値を見誤りやすいケース
  • どんな会社でも現職と同じポジションになれると思っている
  • 社内で通用するスキル=市場全体で求められるスキルと思っている
  • 過去の成功体験を他社でも再現できると考えている

同業種・同職位でも、企業の規模感や組織特有の仕組みなどによって必要なスキルは異なります。厳しい言葉になるかもしれませんが、自分の市場価値を過大評価してしまうと、成果を出せないまま短期離職につながることもハイクラス転職では珍しくありません。

企業文化を軽視してミスマッチがあった

ハイクラス転職では提示される年収や役職など、条件面のインパクトにどうしても引っ張られやすい傾向があります。しかし、スキルや経験以上に「環境」が成果を左右するのが現実です。

冒頭でもご紹介しましたが、年収800万円以上の管理部門のハイクラス転職経験者137名を対象に実施した調査によると、92.7%が入社直後に何らかの後悔を経験しているという結果が出ています。内容を詳しく見ると、最も多かったのは「企業文化の違和感」で、約5人に1人が入社後に企業文化とのミスマッチを感じています。

後悔の内容 割合
企業文化の違和感 21.9%
経営陣の姿勢 17.5%
残業過多 13.9%
IT・設備の古さ 13.9%
チーム力不足 10.2%
仕事内容の乖離 6.6%
特にない 7.3%

出典:株式会社WARC・株式会社ハウクレイジー共同調査(2025年9月)

転職で失敗しないために重要なのは、「その会社・環境で自分が成果を出せるか」という視点をもつことです。条件面だけで判断しないよう、注意しましょう。

【フェーズ別】ハイクラス転職を失敗させないための対策

ここからは、先ほど紹介した失敗パターンを防ぐための具体的な対策を、転職前・転職活動中・転職後のフェーズ別に解説します。

【転職活動前】ハイクラス特化エージェントに登録する

まずはハイクラスに特化した転職エージェントに登録することをおすすめします。エージェント選びでは以下のポイントを確認してみてください。

  • ハイクラス特化を謳っているサービスか
  • 志望する業種・業界の非公開求人保有数
  • コンサルタントのレベル(情報のキャッチアップができているか)
  • 転職希望先の業界事情に詳しいか
  • スカウト型か、エージェント型か

非公開求人の選択肢を広げるためには、複数のエージェントを併用するのも効果的です。ただし、それぞれの転職エージェントから同じ企業に応募する「重複応募」が起きないよう、現在選考が進んでいる企業の情報は各エージェントに逐一共有するようにしましょう

💡【関連記事】おすすめのハイクラス特化エージェント20選を見る

【転職活動前】自分の市場価値を客観的に把握する

応募を始める前に、まずは自分の市場価値を客観的に把握することが大切です。市場価値と自己評価に乖離があると、ハイクラス転職は失敗しがちです。

自分の市場価値を知るために最も手軽で効果的な方法は、転職エージェントに相談し、客観的な視点でフィードバックをもらうことです。様々なハイクラス求人の情報を握っているエージェントだからこそ、市場の現状などを踏まえてあなたのスキルを客観的な視点で棚卸ししてくれるはずです。

【転職活動中】エージェント、スカウトを併用する

ハイクラス転職サービスには大きく分けて「スカウト型」と「エージェント型」の2種類があります。転職活動を進める際は、自分に合った求人を広く見ていくためにも、スカウト型、エージェント型を併用するのがおすすめです。

▼スカウト型とエージェント型の違い

タイプ 特徴 向いている人
スカウト型 職務経歴書を登録し、企業やヘッドハンターからのオファーを待つ 現職が忙しい人、自分の市場価値を知りたい人
エージェント型 担当キャリアコンサルタントが求人紹介から年収交渉まで伴走 転職活動に不慣れな人、手厚いサポートを受けたい人

ただし、スカウト型は求職者の経歴を詳しく見ずに自動送信でオファーを送ってくる場合もあるため、オファー内容が自分とマッチしているか必ず確認しましょう。逆に「自分の経歴をちゃんと見てくれているな」と感じるオファーがあれば、ぜひ話を聞いてみてください!

【内定前後】企業文化のミスマッチを防ぐ

企業文化とのミスマッチを防ぐためには、面接の段階で「入社後の具体的な期待役割」「チーム構成」「経営陣の姿勢」を確認することが重要です。応募要項には書かれていないこともあるかもしれませんが、面接時の質問や、転職エージェントサービスの担当者からも積極的に探っていきましょう。

もし面接や内定前後のやり取りで違和感を覚えた場合は、無理に入社しない勇気を持つことも大切です。入社してから「やっぱり合わなかった」と短期離職してしまうリスクを抱えるよりも、長期的なキャリアを見据えてプラスになる選択をしましょう。

ハイクラス転職におすすめのエージェント4選

最後に、ハイクラス転職に特化したエージェントの中から、特におすすめの4社を紹介します。

リクルートダイレクトスカウト

出典:https://directscout.recruit.co.jp/

▼リクルートダイレクトスカウトの特徴
  • 年収800万円以上の求人を多数保有、転職決定年収の平均は約900万円超
  • 登録するだけでヘッドハンター・企業から直接スカウトが届く
  • 審査なしで利用可能、完全無料

リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが提供するハイクラス転職に特化したサービスです。誰しもが知っている大手転職エージェントですが、このサービスは年収800万円以上の求人を多数取り扱い、キャリアアップや年収アップを目指す方に最適です。

登録すると職務経歴書をもとに、企業の採用担当者やヘッドハンターから直接スカウトが届きます。母体が大きい分、非公開求人も豊富で、転職活動の効率を大幅に向上させられます。

サービス名 リクルートダイレクトスカウト
サービスURL https://directscout.recruit.co.jp/
対応地域 全国/海外

ビズリーチ

出典:https://www.bizreach.jp/

▼ビズリーチの特徴
  • 年収1,000万円以上の求人が全体の3分の1を占める
  • 有料プランでより質の高いスカウトを受け取れる独自システム
  • 登録時に審査あり(年収・経歴で判断)

年収1,000万円以上の求人が3分の1を占めるビズリーチ。ハイクラス転職向けサービスとして知名度が高く、大手企業の求人も多数掲載しています。

企業の採用担当者やヘッドハンターによるスカウトを受けることができ、質の高い求人と出会えるチャンスがあるのも魅力。

無料で利用できますが、有料会員になることで、より有利にスカウトを受け取れるなど、転職活動を効果的に進められる機能も特徴の一つです。

サービス名 ビズリーチ
サービスURL https://www.bizreach.jp/
対応地域 全国/海外

JACリクルートメント

出典:https://www.jac-recruitment.jp/

▼JACリクルートメントの特徴
  • 外資系・グローバル企業への転職に圧倒的な強み
  • コンサルタントが企業と求職者の両方を担当する「両面型」
  • 公開求人の約10%が年収800万円以上のポジション

JACリクルートメントは、国内外でのハイクラス転職に強みを持つエージェントです。公開求人数の約10%が年収800万円以上のポジションであり、海外勤務を希望する方や外資系企業でのキャリアを目指す方に適しています。

顧客満足度が高く、特にハイクラス層やミドルクラスの転職で多くの実績を持っています。

サービス名 JACリクルートメント
サービスURL https://www.jac-recruitment.jp/
対応地域 全国/海外

LIG Agent α(リグエージェントアルファ)

リグエージェントアルファ出典:https://liginc.co.jp/lig-agent/highclass

▼LIG Agent α(リグエージェントアルファ)の特徴
  • クリエイターのハイクラス転職に特化
  • 年収700〜2,000万円の中核ポジションを厳選して紹介
  • 企業と候補者の両方を一人で担当する「一気通貫」体制

弊社LIGが運営するLIG Agent α(リグエージェントアルファ)は、クリエイティブ領域のハイクラス転職に特化したエージェントです。制作会社として現場と向き合い続けてきた経験から、チームの成熟度、意思決定プロセス、評価基準など、求人票からは見えない「環境との相性」まで見抜いたうえで求人を紹介しています。

同業ネットワークやプロジェクト協業から得られる、一般には出回らない非公開求人も多数保有。アートディレクター、UI/UXデザイナー、PdM、PMなど、プロダクトの上流から関われるポジションが揃っています。

サービス名 LIG Agent α(リグエージェントアルファ)
サービスURL https://liginc.co.jp/lig-agent/highclass
対応地域 首都圏中心(東京・神奈川・大阪など)

💡もっとおすすめの転職エージェントサービスを見たい方はこちら

ハイクラス転職の失敗に関するよくある質問

Q. ハイクラス転職は何歳まで可能ですか?

ハイクラス転職に年齢制限はありません。弊社LIGにも、50代で転職して入社した方もいます。 ただし、市場全体においては年齢が上がるほど求人数は減少し、競争は厳しくなります。年齢に応じたアピールポイントを明確にすることが重要ですので、転職エージェントなどに相談しつつ、ご自身のスキルや経験を棚卸ししてみてください。

Q. 転職回数が多いと不利になりますか?

必ずしも不利にはなりません。 重要なのは、これまでの職場で得た経験やスキルを踏まえて、転職理由を前向きにアピールできるかどうかです。「なぜ転職を繰り返したのか」「そこから何を学んだのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。

まとめ

ハイクラス転職は「内定獲得」がゴールではありません。入社後、その環境で自分が成果を出せるかどうかが真の成功・失敗の分かれ目です。

今回ご紹介した「失敗しないためのポイント」が、みなさんのより良いキャリアプランの実現に役立てると幸いです!

💡ハイクラス転職で失敗しないためのポイントまとめ
  • ハイクラス特化のエージェントサービスに登録する
  • 条件面だけでなく「企業・環境との相性」を見極める
  • 前職のポジションや年収にとらわれず、自分の市場価値を客観的に把握する
ハイクラス転職で失敗したくないあなたへ

2007年創業のLIGが運営するハイクラス特化転職エージェント「LIGエージェントα」では、制作会社の現場知見で「環境との相性」まで見極めた求人をご紹介しております。

  • 年収700〜2,000万円の中核ポジションを厳選して紹介
  • 企業と候補者の両方を担当する「一気通貫」体制でミスマッチを防止
  • 非公開求人も多数保有

キャリアの棚卸しや市場動向など、ご相談だけでも歓迎です。詳しくは以下のページをご覧ください。

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Sayuri Yamaguchi
Sayuri Yamaguchi Digital Education / Education,HR / Career Designer / 山口 さゆり

クリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の受講生サポートと「LIG Agent」のCA/RA業務に従事。大学卒業後、通信会社で9年間営業を経験し、3店舗の営業オペレーション改善を実現。1年間の海外生活を経てLIGに転身。前職での実績を活かし、スクール運営の効率化と転職支援の質の向上に尽力している。

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