【ディレクター必見】撮影を成功させるための8つの心得

【ディレクター必見】撮影を成功させるための8つの心得

Yuki Hosoguchi

Yuki Hosoguchi

こんにちは。Webデザイナー兼ディレクターのほそです。Webサイト作るのは楽しいですよね。その一方でWebディレクターの皆様はこれで悩んでるんじゃないでしょうか。
 
そう、「撮影」です。

撮影、好きですか?

クオリティを上げるためには必須の撮影。しかし多岐に渡るディレクターの仕事のなかで、最適な段取りを組んで最高のものをつくることって難しいですよね。そんな悩めるディレクターの方に送る、撮影の段取り紹介の記事になります。

いろんなところで撮影をするぞ!

自分は結構撮影が好きで、駅、公園、市街地、スタジオ、ハウススタジオ、果てはテニス球場、友人の自宅など、様々な場所で撮影をしてきました。それぞれ、いろんな段取りがあり、許可取りなどの方法も千差万別です。

さらにモデルを手配したり、小道具を調達したり、美術をセットしたりと、創るビジュアルによって手間は膨大に増えていきます。
参考:メンズリゼLP
  
ということで、今回は、これこそデザインの華! こんな感じのビジュアルをつくる、モデル・ロケ・スタジオ撮影編をお届けします〜。
  
前回の準備編はこちらです!

心得1.コンセプト策定

まずは、撮影の狙いをはっきりさせます。案件ごとに解決すべき課題は千差万別ですが、凝った撮影をする場合はその狙いがしっかりとないと、ぶれていってしまいます。ですのでまずは与件を明確化し「何を伝えるためのビジュアルなのか」をしっかりと定めていきます。

心得2.カンプ作成

デザイン制作段階では、仮の画像で進めることが多いと思います。素材サイトからもってきたり、合成したり、あるいは最適なイメージがない場合はラフイラストを描いてイメージが伝わるようにしたりなど、作るべきビジュアルによって方法は様々です。

たとえば
・ポーズが色々欲しいモデル撮影の場合は、ポーズ集を作っておく。
・iPhoneなどを使って、レイアウト・構図きめの仮撮影をしておく
・欲しい構図やビジュアルを合成するなどして作る
・イラストでラフレイアウト作成

こんな感じでしょうか。方法はなんでもいいのですが、当日どんな美術が必要になるか、ゴールをクライアント、制作メンバー、撮影スタッフで一致させることが大切かと思います。
 

心得3.ロケハンをする

個人的にロケハンはとても好きです! デザイナー、カメラマンなどと、撮影予定の場所を訪れ、実際の構図などを確認していきます。
これは、遊んでいるわけではなくてロケハンで構図を決めているところです。

野外ロケの場合

事前に、GoogleMapなどであたりをつけて、撮影場所を確認しにいくことが多いです。撮影箇所が多岐にわたる場合は、電車で複数箇所移動したり、移動が多くなる場合もあるので、スケジュールには気をつけましょう。

実際に出向いてみると、おおっと思う場所を発見することも。飲食店や公共施設など、事前に連絡が必要なところは予約を抑えておくとスムーズです。アタリの構図や、周辺で撮影に使えそうなものなど、バシバシ撮っていきます。

スタジオの場合

白ホリスタジオの場合は、事前にサイズ感などを確認し当日の準備を進めて、あえてロケハンをしにいくことはないかもしれません。

ただ、ハウススタジオなどの場合は、サイトに載っている参考写真と、実際の現場の雰囲気が異なることもままあります(日当たりの関係、実際に行ってみると思ったより狭かった、欲しい構図のアングルで邪魔なものが入る、芝生が枯れていたetc……)。 

ネガティブなことばかりでなく、実際に行ってみるとおもったよりもドンピシャの雰囲気だった! ということもあります。ですのでぜひロケハンに行きましょう。
 
ロケハンに行く場合は撮影の費用が準備と当日で2倍かかってしまうので、気をつけましょう。交通費も2回分かかります……。

心得4.スタジオ、モデル、小道具などの手配

ここで撮影するぞ! という場所がきまったら撮影の詳細を詰めていきましょう。

スタジオの手配

スタジオに電話をかけて予定をおさえます。ここでの注意ポイントは人気のスタジオは往々にして予約が埋まりがちということです。なるべく早めにキープをかけていきましょう。

※キープとは?
撮影スタジオは予約制なので、いくつか候補日を伝えます。そのとき先に候補日に打診が入っている場合は、第1、第2、第3キープという感じで順番が振り分けられ、先の予約が解放されると繰り上がっていきます。撮影場所がここ!って決まっているときに、撮影予定日が空くか空かないか、ぎりぎりまで待つことになるとストレスで胃がキリキリします

参考に、スタジオを探すならこんな感じのサイトがあります。
レンタル撮影スタジオ検索 studio DATA BASE
東京都内のレンタル撮影スタジオ・ハウススタジオ検索【SHOOTEST】

確定日までに撮影決定かどうか連絡しよう

また、通常スタジオでは大体1週間〜2週間前目安で撮影決定日が設けられており、それまでに予約確定かキャンセルかを連絡することになります。スタジオに連絡を忘れないようにしましょう。

撮影時間を決める

また、スタジオは時間当たりいくら〜という予算感で予約するので、撮影時間が何時間見込みなのかによっても費用が変わってきます。香盤表を作成し、撮影スケジュールを決めていきましょう。

スチル(静止画)のみなのか、動画も撮るのか、などによっても変わってくると思いますが、Web制作であればスチルのみ撮影で、動画はパートナーさんなどに頼むことの方が多いかと思います。

心得5.モデルの手配

モデルさんを手配しましょう。モデル事務所に連絡をして、費用感、日程、どんな雰囲気のモデルを求めているかを伝え、コンポジット(モデルさんのポートフォリオ)を送ってもらいます。

仕上がりのビジュアルから、自分達でアタリをつけて連絡をとることも多いです。また、モデルの手配事務所に用件を伝え集めてもらうこともあります。モデル手配の注意点としては以下のようなものがあります。

注意点
・買い切りの場合と年契約で更新費用がかかる場合があります。更新費用がかかる場合、クライアントに予算の確認をしましょう。更新費用も、モデルさんや事務所によるので確認しましょう。大体、モデル費用の20%程度のことが多いです。

・競合縛りがあるかどうか。競合サービスやプロダクトに出演しているモデルの場合、クライアントがNGをかけている場合があります。

 また、競合縛りをかけるかどうかでも、費用感が変わってきます。人気のモデルだと、すでに競合製品の広告に出演していて、NGがでることもあり悲しくなったりします……。
  

心得6.飲食店、公共施設や駅など使用許可の手配

どんどん調べましょう!(ざっくりで申し訳ありません)例えば「ドリンクのプロダクトサイトで、モデルが食事をしている場面を撮影したい」というとき、ハウススタジオもいいですが、意外と場所を撮影用に時間貸ししているお店なども多いです。

また、公園や道路など、公共の施設は市役所などに申請すると使用許可が降りたりします(たまに撮影不可の場所などもありますが)。駅などの場合は、かなり前から申請しないと許可が降りないのですが、調べると窓口がありホームでの撮影を受け付けています。

苦労も多いですが、こんなところで撮影できるのか! という意外な場所でいいビジュアルが撮影できると、会心の心地がするものです。

公園での撮影の1コマ。弊社デザイナーまいまいです。

心得7.小道具・美術の手配

ちょっとした小道具なら自分たちで作ったり、事前に調達したり、またちょっと凝った小物を使いたい場合は専門の小道具リースの店もあります。こちらはいろいろな小道具が集まっており、非常に便利です。
 
おすすめ小道具レンタルサイト:アワビーズ AWABEES / 撮影や展示会の小道具・家具・雑貨レンタル

おおがかりな美術になると専門のスタッフに依頼したりします。このあたりは予算次第となる箇所ではありますが、グラフィックを引き立たせるためには、カメラマンと相談していくのが欠かせないかと思います。

参考:Fondesk LP わざわざダミーの卒業証書や教科書を作ったりしたこともありました。

心得8.日程を調整しよう

モデル、カメラマン、スタジオ、クライアントの立ち会いなど、それぞれの空き日程を重ね合わせて、撮影日を調整していきましょう。都合の良い日はなかなか重ならないものですが、早め早めに決めていきましょう。

まとめ 撮影本番は段取りで9割決まる。

香盤表、カット割を作成し当日の準備を終わらせたら、あとは本番です。当日はカメラマンにいい写真を撮ってもらうのみ!

実際には当日もかなり神経が張り詰めるものですが、上記で整えた撮影のコンセプト、レイアウト、撮影場所、モデル、小道具などを総合したものが出来上がります。実は、準備段階でどれくらいの仕上がりになるか、というのはほぼ決まっているのです。

ですので、上記それぞれ、めざすべきグラフィックに向かって、最適な方向へ進めていきましょう。

それでは、良いものを創っていきましょう〜!また。

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大学卒業後、大手ゲーム会社に新卒入社しプランナーとしてコンシューマゲーム開発を経験。その後、デザイン事務所に転職、デザイナーとして広告業界で経験を積む。2019年LIGにジョイン。Web領域を中心に、ブランディング設計、メディア設計、コーポレートや採用サイトなどデザイン制作業に従事。

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