こんにちは。Webディレクターのほそです。Webサイト作るのは楽しいですよね。
その一方でWebディレクターを含むディレクターの皆様は、これで悩むことがあるのではないでしょうか?
そう、「撮影」です。
目次
撮影、好きですか?
クオリティを上げるためには必須の撮影。しかし多岐に渡るディレクターの仕事のなかで、最適な段取りを組んで、最高のものをつくることって難しいですよね。特にWebサイトでは、コーポレートサイトや採用サイトの案件などで、クライアントの社員様撮影、オフィス撮影などがよく発生すると思います。
私は以前広告系のデザイン事務所にいたのですが、この社員様撮影、オフィス撮影というのはWeb制作独特の文化だなと思います。独特の文化であると同時にお客さまのご協力が必要なため、段取りを組むのが非常に難しいです……。
そこで今回はコーポレートサイトや採用サイトでよく行う、「オフィス撮影」に関して効率的な撮影のやりかたをお伝えします。
香盤表のテンプレート(ご自由にお使いください)
サンプル香盤表を用意してみました。こちらを参考に、チェックポイントを検討していきたいと思います!
下記をクリックするとExcelにてサンプル香盤表がダウンロードできます。ダウンロードされたExcelをGoogle Drive上のスプレッドシートで開くと、上記と全く同じものを再現できますので、こちらのご対応をしていただけると幸いです。
サンプル香盤表をExcelでダウンロード
撮影までの段取りのポイント
どうやってお客さんのスケジュールを押さえるか?
とにかくこれです。
モデルの方を起用する場合は、ある程度撮影の日程調整や香盤表に融通がききますが、お客様はいつからいつまでお時間が取れるかわからない。また、先方にお邪魔することも多いので、オフィスや会議室など、予定を押さえてもらうのも大変です。
こちらのサンプル香盤表では、スケジュールに合わせて、撮影に参加いただく時間をシートに記載しています。実際に使う際はこちらのシートを叩き台として提出し、クライアントに実際のスケジュールとすり合わせをしてもらいます。
それでは、撮影順の基本的な決め方をお伝えします。
撮影の順番は時間x場所x人で考える
基本的に、撮影に関係する「時間、場所、人」が大から小になるように意識しています。
たとえば、4名に参加いただくカット → 3名に参加いただくカット → 個別に撮影するカット……といった順番です。場所や時間に関しても、撮影場所を確保してもらうものは先に終わらせる、準備に時間がかかる難しいカットは先に終わらせる、といったイメージです。
基本的にクライアントに参加いただく撮影はお時間をいただいているため、拘束時間をなるべく短くしたいと考えています。ですので、関係者の方がなるべく早く解放される順番や、オフィスの予約などが早めに空く順番で進めるのがベターです。
また、時間が読めない難しいカットを先に終わらせることで、精神的な余裕もできのでおすすめです。
撮影カットのサンプルを香盤表に入れておく
撮影当日は、香盤表をもとにタイムキーピングしながら動くことになります。ここで、関係者全員がすぐに「次はあのカット!」とわかるように、サンプルを貼っておくと意思疎通がしやすくなります。
事前に決めること
さて、ここまで効率的な香盤表の作り方をお伝えしてきましたが、それよりも前の段階、つまり最初の準備段階で行うべきことをお伝えします。
ロケハン
まずはこれを早めに済ませましょう。
コロナ以前は対面のMTGが多かったため、オフィス訪問時にざっくりとアタリをつけたりもしていましたが、テレカンMTGが多い今ではお客様のオフィスがどれくらいの広さで、どのような撮影ポイントがあるのか把握するのが難しくなっています。
ですので、現在は撮影することが決まっている案件は、なるべく早めにロケハンをさせていただけるようにお願いしています。
カット採番 / カットリストの作成
デザインが完成したら、どのページにどんな写真が何枚くらい必要かを洗い出します! ここでカット数を洗い出すことで、全体の撮影ボリュームが決まります。
予算によって、1dayか2dayかが決まってきますが、枚数によってはかなりシビアなスケジュールになることも。
目安ではありますが、社員インタビューなどはお時間がかかることも多いため、採用サイトは2dayを目安にすることが多いです。
カット資料の作成
香盤表だけでなく、撮影カットの資料も作成することが多いです。こちらは現場でADがカットの内容をチェックするための資料です。
カンプ画像のほか、写真を合成したり、自分たちでイメージ写真を準備することもあります。実際の撮影内容に限りなく近づけることで、イメージと仕上がりの差異がなくなります。
ヘアメイクの起用に関して
予算次第でお願いしています。ヘアメイクさんが入ると一段上の仕上がりになるので、採用サイトの場合など綺麗なビジュアルも重視される案件の場合は、なるべく入ってもらいたいところです。
撮影は準備が9.5割!
準備ができれいれば、あとはカメラマンとデザイナーを信じて、当日はタイムキーピングを行います。面白いもので、撮影は大体事前の準備で想定しているものが出来上がります。この辺りでこういう画が撮れそう、こういった撮影ができそう、という準備が大切なのですね。
終わりに
クライアントに参加いただく「オフィス撮影」は、事前の時間調整が一番難しいと思います。が、こちらのテンプレートを使うと、調整がしやすいのではないでしょうか?
次回は、モデル撮影編をお届けしたいと思います!
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