こんにちは。The Saunaの野田クラクションべべーです。
サウナプロデュース 第4弾ということで、茨城県・高萩市で「コアミガメ」というサウナを作りました。
▼第1弾〜3弾はこちら
奈良県にうまれ・めざめるサウナ「ume, sauna」が完成しました。
北海道・塘路で釧路湿原を眺めながら入るSL風サウナが完成しました!
海と溶け合う「真っ白」なサウナを新潟県・柏崎で作りました
コンセプトは「川とサウナと魚」。
サウナ小屋の目の前には、大北川という二級河川が流れており、とても穏やかで気持ちいいです。そこには、イワナやヤマメといったお魚が泳いでおり、その魚を釣って食べることもできます。
本記事では、制作に至るまでの過程やコンセプト、実際にできあがっていく様子をご紹介したいと思います。
目次
出会いは「The Sauna」
※なんか僕だけ上裸ですいません。コアミガメが完成して一緒にサウニングしたときの一枚です。
今回のオーナーさんである「ぶぅちゃん(写真左)」と「きょろちゃん(写真右)」は2019年にオープンして間もないThe Saunaに遊びにきてくれた2人でした。
たまたま同い年ということもあったり、サウナの話とかをしていたりしたら、「地元の茨城で宿やろうと思っていたんですけど、サウナも絶対に建てたいです!」と言われたんです。
なにか必須条件はありますか? と聞かれたので、キレイな水辺の近くがいいですよ。と伝えたら
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突然の連絡
突然連絡がきました。一年ぐらいったある日、2人から「べべさん! 川沿いのいい感じの土地見つけました!」と。
一度見に行ってみたら、そこは天国かな? と思うほどの渓流。
激しすぎず、緩やかすぎず……釣りにハマっていた自分からするとここで、魚釣ってサウナ温めて食いたい。それがコンセプトになりました。
役場の人から言われた、「うちの町は自然は豊かなんですけどね……」
オーナーの2人は地域おこし協力隊をやりながら、開業を準備する立場。
僕は役場の皆さまを説得する必要がありました。絶対に作るべき本当にいい場所だったので、めちゃくちゃ熱弁したことを覚えています。
役場の人たちからは「野田さんが今まで作ったサウナにお客さんが来てても、新しくうちに作って来るとは限らない。自然はあるけど、他に何もないようなところなんですよ……」と。
もう、それが答えです。むしろのそういうところにサウナはあるべきで、地域の魅力がさらに高まるんだと。
そこから、絶対に最高のモノを作るので! と自分を信じてもらい、プロジェクトはスタートしました。
あくまでも「きょろ&ぶう」が主人公。サウナはおまけ
今回のサウナで大切なのは、ハードよりもソフト。結果的にハードも素晴らしくなってしまった。羨ましいぞ。
▼こちらの記事もご覧ください。
施設を長く続けていくために「ハード」ではなく「ソフト」が重要である理由
2人は地域の人とこれまで関わってきた”縁”を大切にして、ひとつひとつプロジェクトを進めていきました。
▲サウナ室は安曇野で設計事務所をしているマイグラントさん
▲イラストは大角真子さん
スタート当初は右も左もわからないなかで、本当にこのプロジェクト大丈夫か? と不安になることもありました。しかしMTGをしプロジェクトが進むたびに、仲間がどんどん増えていく2人の姿は、まるでワンピースのルフィのような雰囲気さえ感じました。
新聞などを見た近所の人や高萩市内の方が、フラッときていろいろと作ってくれたり、薪を割って置いておいてくれたり、細かい備品を買ってくれたり……。もうそのときに自分の役割は終えた、と思いましたね。
結局一番大事なのは、そういった積み重ねであり、サービスの1つとして、たまたまサウナをやっているだけ。今後の2人がどうなっていくのだろう? というワクワク感こそが最大の価値なんじゃないかと思っています。
すこし前置きが長くなりましたが、サウナができていく工程をご紹介します。
センスに圧倒!マイグラントさんと作り上げるサウナ作り
もともとはこんな感じの蔵。
荷物だらけ。
2階も味のある本とかばかり。
それが……
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どん!
どんどん!
パァーーン!
こんな感じになってしまうから驚きですよ。
サウナ室内は左官屋さんが、丁寧に何度も何度もモルタルを塗り重ねて、カメの甲羅のような雰囲気を再現してくれました。
漆喰はワークショップでみんなで塗り塗り。すごい楽しかった。
ベンチもものすごいオシャレ。大工さんすごい。
外に出るようの扉もあります。
2階は外気浴と室内の中間である「内気浴スペース」。魚を焼いて、サウナ→水風呂→外気浴→魚という絶頂ととのいを演出しました。
看板犬のスライリーもこの顔です。ととのってますね〜。
本当の完成は来年。ペットと一緒に楽しめる宿
ペットルームが順調にできている🐶
合間にきて作ってくれる大工さんありがとうございます! pic.twitter.com/iZCVqoS3cO— コアミガメ (@KOAMIGAME) September 7, 2021
コアミガメさんのTwitterでは、日々アップデートしている様子などが見れるので、オススメです。 サウナはあくまでファーストステップで、ゴールはペットも一緒に泊まれる宿を作るところ。
2人の想いはクラファンを覗いてみてください。
ドッグランも作り途中らしく、楽しみワクワク……!
都心から2時間半でいける楽園へ、ぜひ行ってみてください。
コアミガメの営業について
所在地 | 茨城県高萩市下君田741 👉Googleマップ 高萩ICより車で約16分(高萩ICを降りて、左折し直進14km) |
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電話番号 | 080-7557-0127 |
営業時間 |
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定休日 | 火、水 |
定員 | 8名 |
料金 |
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<プロデュース>
株式会社LAMP
野田クラクションベベー(@nodaklaxonbebe)
<設計>
株式会社MIGRANT
<大工>
鈴勇住宅工業
<イラスト>
MASAKO OKAKU