満員続きのゲストハウスの増室をトレーラーハウスにした理由

満員続きのゲストハウスの増室をトレーラーハウスにした理由

Tomohiro Oyama

Tomohiro Oyama

こんにちは。LIG代表の大山(@oyama_tomohiro)です。

本日はこれからゲストハウスLAMPの目玉の一つになるであろう、トレーラーハウスを題材に、私がどのようなことを考えて、お客様により満足してもらおうとしているのかを語ります!

そもそもゲストハウスLAMPとは
長野信濃町に「LAMP野尻湖」、大分県豊後大野市に「LAMP豊後大野」、長崎県壱岐市に「LAMP壱岐」の3店舗がある。LAMP野尻湖には、アウトドアスクールやレストランが併設されているほか、サウナ施設の「The Sauna」もある。株式会社LAMPとして、再スタートをきってから2期目。詳細はコーポレートサイトをご覧ください。(株式会社LAMP
トレーラーハウスとは
トレーラーハウスとは車で移動ができる小さな家のこと。キャンピングカーと似ており、キャンピングカーは自走できるが、トレーラーハウスは移動時には車で牽引する必要がある。基本的に移動先で住宅や店舗として定住することを目的に作られているもの。

お客様満足の考え方

LMAPはとにかくお客様に喜んでもらうために日々試行錯誤しています。

お客様に満足していただいて、その結果が売上になる。売上と表現してしまうと、何だか違和感があると思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、LAMPでは売上≒お客様満足と位置付けています。

そこで、

  • どうやって売上をあげようとしているのか?
  • なぜトレーラーハウスを今やるのか?
  • どうやってお客様満足を最大化しようとしているのか?

ということをちょっとだけ今回公開させてください。

LAMPの売上構造

LAMP野尻湖の売上要素を分解すると、宿・サウナ・飲食・スクール・物販になります。本来もっと深くそれぞれの要素を掘り下げて調査していくわけですが、そこは割愛するとして……。

この内訳からどこが一番効率的に売上が上がるのかを検討しました。効率的にという部分に関しては、単純な数字部分の分析・ロジックだけではなく、どのような人材がその事業を担当しているのか、といった数字に表しにくい部分もみていくようにしています(ちなみにこのように要素分解して考えるのは、LIG全体に対しても同じことをやってきました)。

そこで一番筋が良さそうだなと思ったのが宿事業の改善。

宿に関してはこのコロナの状況下でありながらも、ありがたいことに満室状態の日が多く、お客様の行きたい! という気持ちにお応えできてないこともしばしば。予約できなかった方、ホントすみません(汗)。

現状の部屋を改装して宿泊部屋を増やせないか? 周辺の土地を広げて新しい宿泊施設を作れないか? 色々なケースを考えていきました。

でも……結構な投資だ(汗)……ということに当然繋がります。

そして、行き着く先は何年で投資回収できるの? 最大どれくらいの利益が期待できるの? といった当たり前の議論になります。「これくらいの人数が宿泊できるようになるので、稼働率が○○%だと仮定すると、いくらいくら」みたいな……。

 

面白くない……。
LAMPらしくない……。
話が小さすぎてワクワクしない……。

 

そのため、発想の転換をして、宿から違う事業にも昇華できるようなものはないかと考えました。その考えでピンときたのがトレーラーハウス。

以前からトレーラーハウスは災害時の有効活用で社会的な意義があり、また税制的な観点でみても面白い部分があり、さらに単純にかっこいい……ということでいつかやりたいなと思っていた事業でした。また、空家や廃業している宿が多い中、トレーラーハウスだと、どこにでも運べてリサイクル率の高い点もメリットとしてあります。

これに加えて、トレーラーハウスをLAMPの敷地内に置いたらかっこいいだけでなく、展示場的な観点でもいいかなと思いました。「なにこれ!?」「俺も私もほしい!」みたいな人も出てくるのでは? と……。

つまり、宿事業としての部屋を増やすことに加えて、トレーラーハウスのメーカーになるのはどうかと考えたわけです。メーカーになれば当然売上の上限が宿泊可能人数ではなくなりますので、売上上限の考え方が変わります。上記の、売上≒お客様満足とすると、もっとお客様に満足してもらえる可能性や角度が広がります。

加えて、お客様に満足してもらえたら、他のLAMPでの横展開も可能なわけです。

さらにさらに! もっとカップルの皆さんの満足をあげたいといったことや、犬を飼っている方が満足できる施設をもっと増やしたいといった、私やメンバーの想いも実現できるようにしたいとも考えていたため、この点とも合致するなということもあり、設置することになりました。

トレーラーハウスとの出会い

トレーナーハウスのことをメンバーに説明している際、株式会社LAMP社長のマメから「参考になるトレーラーハウスがある」ということで一緒に観にいくことに。

とあるホテルに置かれているトレーラーハウスを見学。

LAMPに置く場合は少し変更するポイントはあるものの、直感的にはいけるかなと思いました。いきなり論理的ではない部分を記載しますが、ロジックに加えて、この「感覚・直感」もすごく重要視してます。ロジックが成り立っても違和感を覚えるものはやらないように心がけています。

そして、試行錯誤を重ねて完成したのがこちら!

細かなデザイン性はマメに任せたので、マメに苦労したポイントを聞きました!

ico世に出回っているトレーラーハウスの多くが、デザインやモビリティによりすぎたために居住空間の快適さを捨てているか、居住空間の確保を優先しているように感じました。
 
お家がのっているだけのような方向性になっている点をトレーラーハウスの課題とし、LAMPではこの点を解決することに加え、メイドインジャパンで唯一無二のデザインに落とし込みました。また、高級車なみの防音気密性、プライベートの確保をすることを強く意識しました。

私も特に気にしたのは防音気密性! LAMPではThe Saunaにご満足いただいているお客様が多くいるため、サウナのお客様の声がトレーラーハウス宿泊の方々に聞こえてもNGだし、トレーラーハウス宿泊の方々の声が、サウナでくつろいでいる方々に聞こえても、せっかくの良さがなくなってしまうことをとても懸念しました。

防音気密性に関しては、記事では100%理解してもらうことは難しいと思いますので、ぜひ体験してみてください。

こんなトレーラーハウスとトレーラーサウナ予約開始してます

1月19日15時から1月26日〜3月31日分の予約受付開始されております。

なんと、なんと! トレーラーハウスだけでなく、トレーラーサウナまで作ってしまいましたので、セットでご提供できればと思います。

ご予約はこちらから

*1月21日時点で3月31日までの予約枠の約80%が埋まっております。ご了承ください。

LAMP野尻湖は国立公園内ということもあり、許可申請をきちんとやらなくてはいけないため、オープンが雪のタイミングになってしまいました。この部分の計画は多いに反省し、次回に活かしていきますが、雪の中でのトレーラーハウス宿泊もなかなかできない体験だと思いますので、ぜひお越しいただければと思います。

今後のLAMP野尻湖の全体像

今後はこの構想をもとにLAMP野尻湖をさらにパワーアップしていきます! 「#LAND計画」でLAMP野尻湖のメンバーが日々の様子をツイートしているので、興味がある方はご覧ください!

ゲストハウスLAMPを覗いてみる
トレーラーハウスの詳細を見てみる

この記事のシェア数

新卒にて株式会社ユナイテッドアローズ入社。イギリス留学を経て、株式会社リクルートに入社。その後、ベトナム法人EVOLABLE ASIA Co., Ltd代表取締役社長に就任。退任後は株式会社リンクバル入社。IPOを経験後、株式会社ケアクル創業。2017年より株式会社LIGに参画。2021年10月より代表取締役。

このメンバーの記事をもっと読む
デザイン力×グローバルな開発体制でDXをトータル支援
お問い合わせ 会社概要DL