年収の差は約2倍!?日本と海外、Webデザイナーの年収事情と雇用状況の違いを調査しました!

年収の差は約2倍!?日本と海外、Webデザイナーの年収事情と雇用状況の違いを調査しました!

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは、教育事業部のペイです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、日本国内においてもWebクリエイターの重要性が高まっています。私たちが運営する「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)」では、現代でも活躍できるWebデザイナーの育成に取り組んでおり、多くの方に受講いただいております。

そんな中でよく耳にするのが、「海外のWebデザイン市場は日本より進んでいる」ということ。

今回は日本国内と国外において、Webデザイン市場にはどのような違いがあるのかを調査してみました。

Webデザイナーの年収事情の違い

Webデザイナーにおける、日本と海外の年収事情を比較してみます。

日本のWebデザイナーの平均年収

まずは日本のwebデザイナーの平均年収をみてみましょう。



出典:doda「平均年収ランキング」

Webデザイナーの平均年収は数年前と比べると上昇傾向になっています。全職種合計の平均年収が下がっているのに対して、上昇傾向にあることから、市場として盛り上がっていることが伺えます。

海外のWebデザイナー年収事情

続いて海外のWebデザイナーの給与事情をまとめた調査を見てみます。


出典:2017 Design Salary Survey

数年前の調査結果になりますが、上記のグラフは世界のデザイナーの給与の統計グラフです。デザイナーの年収として回答が一番多いのは、60,000$台となっており、日本円にするとおおよそ650万円前後になります。

世界のデザイナーの平均年収は日本よりも高い状態になっています。

 


出典:2017 Design Salary Survey

上記の画像はエリアごとの給与レンジを表したグラフです。

アメリカの給与レンジが最も高く、次にオーストラリアやニュージーランドと続きます。一方でアジア圏のデザイナーの給与水準は、海外と比べると、明らかに低い状態であることがわかります。

国外のデザイナーの仕事内容って?


ここからは国外のデザイナーがどのような仕事内容になっているのかを見ていきましょう。


出典:2017 Design Salary Survey

上記のデータを見てみると、1番多いのが「ブレーンストーミング」、2番目に「UIデザイン」、3番目「ワイヤーフレーミング(構成)」です。

ブレーンストーミングとは、通称「ブレスト」とも呼ばれ、簡単にいうと、集団でアイディアをまとめていく手法のことを指します。

国内のWeb制作会社などの場合、要件定義などはWebディレクターが行うことが多く、要件に合わせてデザインを制作するのがWebデザイナーの仕事になっている企業も多いです。しかし、このデータを見る限り、アイディアや構成までがデザイナーの業務範囲に入ってるのが当たり前になっていると考えられますね。

クライアントへの提案も業務割合として上位に位置していますし、デザイナーの仕事の幅は、日本に比べて広い状態であることがわかります。

日本はIT人材がIT業界に集中している

2020年度に内閣府が発表している年次経済財政報告の中に、日本のIT人材の配置図における国外との比較をするデータがありました。


出典:令和2年度 年次経済財政報告

上のグラフを見るに、他の国に比べて、日本国内のIT人材のほとんどがIT産業に参入している状態になっています。つまり、IT業界以外の産業には、まだIT人材の活躍する場ができていないのです。



出典:令和2年度 年次経済財政報告

上のグラフはアメリカとのIT人材の従事する業界の比較図です。日本はIT人材が製造業に集中しています。一方で、アメリカでは他業種にも人材が分布されており、明らかに日本とアメリカとでは、IT人材の働き方に違いが生まれているのがわかります。

国内外のWebクリエイターのフリーランス人口の違い


出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査 2021

上記は日本とアメリカのフリーランス人口の増加割合の図です。日本に比べるとアメリカのほうがフリーランスで働く人口が多いことがわかります。

アメリカに比べて、日本人のフリーランス人口が少ないことに関しては、国の経済政策や国民性など、さまざまな事情が関与するとは思いますが、IT産業の動きによる影響はかなり大きいものがあるでしょう。

今後、日本もWebデザイナーやエンジニアがIT業界だけでなく、様々な業界で活躍できる場が広がっていくことで、フリーランスの需要と価値が上がっていくことは考えられますよね。

案件ごとに仕事を受けるようなスタイルから、準委任契約と呼ばれる、フリーランスだけど、企業のプロジェクトに従事する働き方も増えてくるかもしれません。

フリーランスという働き方が気になっている方はこちらの記事もご覧ください。

企業に一人はWebデザイナーが常駐する時代が来るのでは

海外の年収事情や雇用事情を比較していく中で、Webデザイナーの待遇は、日本国内で見るとまだまだ伸び代を感じました。

また、まだ各業界でのIT人材の活躍の場が作れていないことを見ても、雇用の幅についても広がっていくことが予想できますね。

実際に私たちが運営するデジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)でも「インハウスデザイナー」の採用実績が増えてきています。日本国内でデザイナーを目指す人の間口も、徐々に増えてきていることを肌で感じています。

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私たちスクール運営者にできること

Webクリエイタースクールを運営している身として、今回日本と海外のWebデザイナーの年収事情や雇用状態を調べてみました。

とにかく変化のスピードが早い昨今ですが、私たちのできることは、このような時代の変化をいち早くキャッチアップをして、これからWebデザイナーを目指す方が、時代にあったスキルを学べるようにカリキュラムや学校としての在り方を変えていくことなのだと思います。

まだまだWebデザイナー市場が盛り上がっていくことを私自身も再認識をしましたし、これからWebデザイナーを目指したいと思っている方は、ぜひそのモチベーション大切にしていただきたいなと思います!

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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