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事業担当者必見!事業戦略のポイントと策定に役立つフレームワーク

Akemi

こんにちは、LIG事業戦略室のAkemiです。

振り返れば、「事業戦略」という部署に長く携わってきました。なかでも難しかったのが、事業戦略に配属になったスタッフへの教育や引き継ぎです。事業戦略は「正しい答え」があるわけではありません。

今回は、突然事業部を任された方や事業責任者を目指しているけど、事業戦略についての理解が浅い方へ向けて、事業戦略についての理解や、戦略の策定方法を中心に、会社が展開している事業に必要な戦略を立てる上で役立つステップやフレームワークを紹介していきます。

事業戦略とは?

事業戦略とは経営学用語の一つで、個々の事業ごとに定められている戦略のことです。企業は経営理念を基として事業ドメイン(事業領域)の決定、ヒト・モノ・カネ(経営資源)の配分、資金の調達を方向づけます。

これを、経営戦略(全体戦略)というのに対し、事業戦略は企業の特定の事業部門において、当面の競争相手に勝つための戦略を指します。企業の戦略は全体戦略と事業戦略が双方向的に影響を与えながら出来上がっていくものです。

なぜ、事業戦略が重要なのか

事業戦略とは、企業のビジョンや理念を実現し、業績やマーケットシェアといった企業として必要な数値目標を達成するための、現実的かつ具体的な道筋とされており、非常に重要な位置付けにあります。

ちなみに、LIGは
デジタルクリエイティブでより良い世界を作る 👍
というミッションを掲げています。

また、企業の目指す姿を実現するために、LIGの一人一人が行動するためのバリュー(価値基準)も制定されています。LIGの新バリュー

LIGはさまざまな事業で成り立っていますが、教育事業クリエイターを増やし、育てたクリエイターやBiTT事業(オフショア開発事業)制作事業など、みんなを巻き込んで、イケてるものをつくる

そしてそのノウハウを活かし、よりよい教育をする。このように、LIGのすべての事業がお互いに良い影響を及ぼし合うことに、企業としての価値がおかれています。

しかし、ミッション、バリューだけを掲げても、事業レベルに価値観が浸透せず、業績が芳しくなければ持続可能とは言えません。理想と現実を埋めながら企業の目指す姿を実現する方法として、事業戦略は役に立ちます。

事業戦略において欠かせないポイント

まず初めに、事業戦略で考えるべき要素を二つあげました。

事業としての目標設定

競合他社の戦略、消費者の志向、流通チャネルの変化など、顧客や市場環境をしっかりと分析して、事業機会を見出し、事業の目標や戦略を決定していきます。

最適な組織づくり

従業員の人数や人材のスキル、設備の水準、資金力など、戦略を実行する組織の力が不足していれば、事業戦略は決して成功しません。 つまり、事業戦略の成功のためには、組織の力を最大限に引き出せるような体制づくりやマネジメントも重要なポイントとなるのです。

 

事業戦略を策定するために覚えておきたい基本プロセス

目指すべき目標や、磐石な組織が整ったら、実際に事業戦略を策定するプロセスに移ります。

①事業全体の目的を設定する

何を達成したいのか、どのような業績を目標にやっていくのかなどを前のステップで決めたら、目的・定量的なゴール設定を行います。戦略策定のキモとなるので、先に決めた目標をできるだけ数値化しましょう。

②現状分析

ここでは、企業が属する市場や業界の分析をしたり、競合企業との比較を行うことで自社の競争力を測定します。競合企業と比べたときの強みや弱みの整理や外部環境(脅威と機会)などを整理し事業戦略の方向性策定する際に使っていきます。

後ほど紹介する、SWOT分析などのフレームワークを使って書き出してみるのもおすすめです。

③事業戦略の方向性の策定

②の分析を中心に、自社の事業の戦略方向性を検討します。ここでは、戦略の方向性は一つに絞り込む必要はなく、複数(代替的)の戦略方向性を準備しておきます

④実現可能性の評価

実現可能性の評価はフィジビリスタディとも呼ばれます。簡単にいうと事業戦略の実現可能性を評価するものです。

ここでは、③で複数準備した戦略の実現性、妥当性、効果をそれぞれ見極めていきます。そして、最も実現可能性の高く、自社にとって最良と考えられる戦略を選択します。

また、戦略実現に掛かる費用や効果、実現に向けて推進する上でのリスクのシミュレーションを行い、複数の戦略を客観的に評価することが重要となります。

⑤施策を設定して実行

戦略の方向性が定まった後は実行あるのみ!

そのために、まずは戦略レベルの内容から実行可能なレベルの施策に落とし込む必要があります。戦略の落とし込みを行う際には、ロジカルシンキング=論理展開が重要となります。戦略とはあくまで方向性に過ぎないので、そこから具体的な実行内容へと落とし込む必要があります。

そして、必要な施策を複数設定したら、重要度、緊急度、自社のリソースなどを鑑みて優先順位を決めてスケジューリングし、実行に移します。

ビジネスパーソンに必須の戦略フレームワーク

ビジネスにおいて、物事を的確に、素早く把握するにはフレームワークを使うのが有効的です。

フレームワークには様々なパターンがあり、ハーバード・ビジネス・レビューによると代表的なものだけで、81個の戦略フレームワークが提唱されてきたことがわかります。

上手く活用すれば状況判断や意思決定のスピードを一気に上げられますが、どんなときにどのフレームワーク使えば良いかわからなくなっては本末転倒です。今回は、入門編として基本方針を考えるためのフレームワークを二つに絞って紹介します。

SWOT分析

Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(驚異)、それぞれの頭文字をとったSWOT分析は、会社の強み・弱みなどを把握し、事業における新たなアプローチを発見する上で役立つ定番のフレームワークです。

戦略策定を目的とする場合には、以下の点に着目して分析するとよいでしょう。

  • Strength:主力となるプロダクトやサービス・優れた人材・コアコンピタンス
  • Weakness:競合よりも劣るサービスやプロダクト・抱えている問題点・自社の短所
  • Opportunity:属する業界のポジティブな市場の動向・顧客のプラスな印象
  • Threat:属する業界のネガティブな市場の動向・顧客のマイナスな印象

3C分析

Customer(顧客)・Competitor(競合)・Comapany(自社)、それぞれの頭文字をとった3C分析は、自社が置かれている状況を把握し、これから何を目指すべきかを明確にできるフレームワークです。それぞれの分析項目においては、以下の点に着目して分析するとよいでしょう。

  • Customer:市場における顧客の動向
  • Copetitor:競合他社が生み出すサービスやプロダクト・競合他社の実績や達成手段とその過程
  • Company:顧客の動向と競合他社の情報を踏まえた自社の市場におけるポジション

また、3C分析は以下のように、SWOT分析と組み合わせて使うと、さらに正確で効果的な分析が可能です。

  • Customer&Opportunity:市場における顧客の動向及び、属する業界のポジティブな市場の動向・顧客のプラスな印象
  • Copetitor&Threat:競合他社が生み出すサービスやプロダクト・競合他社の実績や達成手段とその過程及び、属する業界のネガティブな市場の動向・顧客のマイナスな印象
  • Company&Weakness:顧客の動向と競合他社の情報を踏まえた自社の市場におけるポジション及び、競合よりも劣るサービスやプロダクト・抱えている問題点・自社の短所
  • Company&Strength:顧客の動向と競合他社の情報を踏まえた自社の市場におけるポジション及び、主力となるプロダクトやサービス・優れた人材・コアコンピタンス

さいごに

事業戦略や策定のためのフレームワークは、目的を達成するための手段です。フレームを埋めることに必死になって本来の目的を忘れてしまっては意味がありません。戦略フレームワークを活かすためには、分析結果だけでなく、事実やそれを引き起こしている要因についても理解することが大切です。

その上で、最善だと思う手段を見定め、事業部一体となって行動に移すことが成功の鍵となります。常に最良の戦略で事業展開ができるよう、私もみなさんと一緒に頑張りたいと思います!