リファレンスチェックを導入するべき三つの理由

リファレンスチェックを導入するべき三つの理由

Koji Murata

Koji Murata

こんにちは! 人事のコージです。LIGに参画して5ヶ月くらい経っても、まだまだ慣れない日々を奮闘しています。2021年は、人事としてスタートしていろんな事にチャレンジしてきましたが、その中でもリファレンスチェックについて、改めて考えてみました!

どんな会社やチームでも、リファレンスチェックを導入するべき三つの理由を事例を交えてお伝えします!

リファレンスチェックって何?

まず、リファレンスチェック?? と思った方のために、説明します。日本ではあまり馴染みがないリファレンスチェックですが、インターネット上にはこう書かれています。

「リファレンスチェック(Reference check)」とは、キャリア採用を行う企業が、採用しようとしている応募者の会社の上司などに、その職場での経歴や仕事ぶりなどについて問い合わせることです。
引用:HRpro

私は、2013年よりベトナム、2017年よりインドで勤務していたこともあって、リファレンスチェックは当たり前にやっていました。

インドやアメリカでは、BGCと呼ばれていて、バックグラウンドチェックの略です。専門の業者があり、転職者の選考時、内定直前に働いていた企業に電話やメールで実際に働いていたか、履歴書通りの職務を行なっていたかを確認します。一般的には人事が答えられるデータの確認のみで、上司のコメントなどはあまり求められません。

導入するべき理由

ポジティブに使える

「え、ポジティブ? 何言ってんの?」と思いましたよね。その疑問にお答えします。

LIGで実際に起こったことですが、ここではSさんとさせて頂きます。Sさんの選考を進める上で、知識や経験は申し分ないと判断し、最終的に内定するかどうかを議論していたとき、新たな疑問符がマネージャーから出てきました。

「担当業界が少しずれているため、カルチャーの違いや仕事の進め方が違うので、馴染むのに時間がかかるのでは?」

もちろんそうですよね。中途採用に求めるものは、即戦力です。採用する側は、本当にその方が入社して活躍してくれるか、馴染むのにどれくらい必要か? を検討するのは当たり前ですよね。

その際、新たにLIGで導入したASHIATOを確認したところ、直属の上司のコメントの中にこんなものがありました。

これを人事から改めて、採用に関わるメンバーに共有したところ、「それだけの意欲で仕事を取り組む方なら、少々業界が変わってもやれそう」「実績を出すために必要な行動は、積極的に自分から動いてくれそう」という声が上がり、無事に内定に繋がりました。

もちろん、活躍していただいてこそですが、リファレンスチェックがポジティブに活きたケースでした。

書類や面接ではわからないことがわかる

こちらもLIGで実際に起こった事ですが、リファレンスチェックを導入しようと考えた背景にもなります。ある職種で、経験やコミュニケーション力はとても良く、さらに自社HPからの応募でコストもかからない、という候補者の方がいらっしゃいました。

会社としては、もちろん人材紹介や求人媒体も使いますが、自社HPから応募してくれたら、そこに労力を使っている人間からすると、素直に嬉しいです。めちゃ嬉しいのです。

もちろん、それだけではなく、書類で経歴や学歴を確認して、3回も面接をして人物面や詳細のスキル面をチェックして、すべて問題なく即戦力になって頂けると判断したようです。

ただ、入社して数週間経ってクライアントから複数のクレームをいただきました。それも問題ないと思っていたコミュニケーションの部分でした。お客様とのコミュニケーションのときに、信じられない言葉遣いをしたり、考えられない呼び方でお客様を呼んだりしていました。

もちろんそれが発覚してから、すぐに謝罪して状況を確認したところ、本人には悪気はないとのこと。前職や今までは、これでも問題なかったとのこと。これは、我々の面接で見抜く力がなかったと言えばそれまでですが、しっかり過去一緒に仕事をしてきた方の意見を聞いて判断をしよう、となりました。

経歴詐称していた場合はすぐにわかる

日本では性善説の人が多いですが、それでも裏を取る(事実を確認する)ことは重要です。

海外での生活が長ったので、いろんな経験をしてきました。カルチャーショックを受けたのは、ベトナムで運転免許証が買えることや、各種資格の偽造証明書が数千円で手に入ることを知ったとき。

それに加えて、インドで学歴そのもの(大学名や学部)や、職歴の詐称が日常茶飯事なのを知ったときです。インドは13億人を超える大国で、ITの仕事が歴史上に存在しないからこそ、競争が激しいためと考えられます。

だからこそ、企業の人事が専門のBGC(リファレンスチェック)業者に1名500ドル程度を払ってでも、その経験や学歴が本当なのか裏を取ります。書類で書いていることや面接で話していることに嘘はないかを知るためにも、リファレンスチェックは大切です。

導入してよかった点と今後の課題

判断には時間が必要ですが、今のところ、概ね効果は良好だと認識しています。採用時、過去に働いていた方の声を理解した上で判断するため、自信を持って内定を出せますし、少し不安な部分があったときには、それを払拭する内容を見つけることができたり、リファレンスチェック内で出てきたストーリーを面接で確認できるのは有益です。

もちろん、課題もあります。それは、選考期間が伸びてしまうこと。今のところ95%以上の方にリファレンスチェックを受けてもらえていますが、時間が伸びることで採用上の競合企業がある場合、もちろんポジティブな反応ばかりではありません。

また、転職活動中の方が多く、現職の上司や同僚の話を聞けないことがあり、かなり昔の職歴や全然仕事で関わっていない方のコメントしかもらえないケースは判断に困ります。また、転職が一般的にはなってきていますが、未だにポジティブな意見ばかりではないため、過去の同僚に答えてもらえないケースがあることです。

上記をすべて含めても、リファレンスチェックはすべての日本企業が導入した方がよいと思っています。いくつか、使いやすいサービスがありますが、弊社ではASHIATOというサービスを利用しています。この記事を読んでリファレンスチェックを導入してみたいと思った方は、ぜひ一度使ってみてください。

では、また会いましょう!

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Koji Murata
Koji Murata 海外事業部部長 / CODY CEO / LTV Chairman / 村田 浩二

新卒で入社したエン・ジャパン株式会社にて、事業責任者を歴任後、ベトナムで最大手の求人メディアを買収後赴任し、戦略的な事業管理をおこない、新規事業開発・APACでの事業開発後、インドへ赴任。買収した子会社のPMIを実施しながら、4000名規模のIT企業の買収の成功。2020年にGOKIGEN株式会社を創業。2021年よりLIGに参画。2021年10月より現職。

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