オフショア開発は私の人生です~「ラボ型開発」から生まれた、新しい「BiTT開発」~

オフショア開発は私の人生です~「ラボ型開発」から生まれた、新しい「BiTT開発」~

Tomohiro Oyama

Tomohiro Oyama

こんにちは。副社長の大山(@Twitterフォロワー募集中)です。

たまには真面目なことを書こうと思い、花粉の少ない沖縄で快適にリモートワークをしながら本稿を執筆しています(極度な花粉症の方には沖縄オススメです)。

今日のテーマは「オフショア開発」です!

私がオフショア開発に関わりはじめたのは約10年前。正直、なんでもっと皆さんが活用しないのか疑問なくらいオススメなので、今回文章に落としこんでみます。

オフショア開発との出会い

人材会社での営業時代

約10年前は、リクルートで中途の求人媒体の営業をしていました。担当の企業はベンチャーから大手まで、職種もさまざま。そのなかでもっとも採用が難しいと思った職種の1つがエンジニア採用でした。

※ リクルート関係者から「もっと詳細に職種分けてあったよね?」というご指摘をいただきそうですが、わかりやすいように「エンジニア」と表現します。ご理解を。

当時数十万から数百万の求人広告を提案していたのですが、いろいろな角度から広告をつくるものの採用に至らない企業も正直ありました。

なかでもとくに思い出深い、私がオフショア開発に関わるきっかけになった企業さまには、一番単価の高い広告を購入いただいていたんです。にもかかわらず採用数0という……最悪の仕事ぶりですし、怒られるのが当たり前のシチュエーションですね。しかし、当時その企業の担当だったI氏は、私が海外で起業したいという想いを親身に聞いてくれて、なぜか海外ビジネスに関わる人の紹介までしてくれたんです。ちなみにI氏とは、今でもお仕事をご一緒したり飲んだりする関係でお世話になっています。

この紹介をきっかけにベトナムでのオフショア開発に興味を持ち、現地視察に1人で行ったことが私のオフショア開発人生のスタートになります。

単身ベトナムへ

当時のベトナムホーチミンは、今とは違いガッツリビジネスを行っている日本人もそこまで多くはなく、ラーメン屋さんも数件くらいの状況。自信過剰な27歳の大山少年は、「採用のことは自分が一番わかっている」くらいに思っていましたので(現在はとても謙虚に頑張っております)、人材を安価で提供できる「オフショア開発」で間違いなくお仕事いただけるなと確信。

ただ、私は意外と慎重なところもありまして、リクルート時代に関わらせてもらった経営者の皆さんにも意見をもらったんです。「ベトナムでオフショア開発事業をやろうと思っているんですが、どう思います?」という感じで。

返ってきた言葉のほとんどが「いやー、無理でしょ」という内容でした。もしくは、簡潔にいうと「わからん・知らん」という内容(笑)。

「できないでしょ?」と言われると燃える性格ですし、逆張りの人生なので意思を曲げずに渡越! 今、考えるとリサーチもいまいちですし、よくやったなという感じではあるのですが、勢いって大事ですよね。ということにしておきます。

ベトナムでのオフショア経験

ベトナムで新たなビジネスモデルとして事業展開したのが「ラボ型特化」のオフショア。シンプルにいうと準委任契約以外はやらないということです。このあたりのビジネスモデルにご興味ある方はご連絡ください。

※準委任契約・・・受注者が約束した時間だけ「発注者の仕事を手伝ってあげる」「代わりにやってあげる」という契約で、仕事を完成させる義務を負いません。(引用:準委任契約(じゅんいにんけいやく):法律用語解説|システム開発契約(基礎編)(2) – @IT

当時のベトナムオフショアでは、「準委任契約でお仕事を請ける」という文化はそこまで浸透していませんでした。「ラボ型」という言葉は今でこそいくつかの会社で使われるようになっていますが、当時はない言葉でしたので……

「は? ラボ? ……なんですかそれ?」

と言われることもしばしば。でも、明らかに理にかなっていたんですよね。少なからず当時は。やがてベトナムオフショアがトレンドになり、すぐに会社は200名規模に。とはいえ、成長段階ではここには書けないようないろんなことがあったのですが……この経験は血肉となり、今に活きています。

現在のオフショア開発の状況

現在副社長をしているLIGでは、フィリピンのセブに150名規模の開発拠点を持ち、「BiTT開発」というさらに新しいビジネスモデルのオフショア開発に取り組んでいます。3年くらい前まではオフショアとしていただいた仕事がほぼ0に近しい状況でした。そこで一から会社を作り直し、現在の成長に至っています!

ベトナム時代のビジネスモデルとの大きな違いは、上流部分を日本人のメンバーがしっかりと対応するという点です。このあたりは下記で詳しくご紹介しています。

「ラボ型開発」と「BiTT開発」の違い

正直、ベトナムにいた際のビジネスモデルと比較した際に、運営サイドでのメリデメ、クライアントサイドのメリデメがあります。

BiTT開発のメリット・デメリット(ラボ型開発と比較)

メリット デメリット
運営サイド 高単価になる

(上流から携わることでより深いご提案ができるため、1社あたりのプロジェクト規模が大きくなる)

人員の確保が難しい

(事業をスケールさせるにあたり、コンサルタントやテクニカルディレクターが多く必要になる)

クライアントサイド 「なにから手を付けたらいいかわからない」といった戦略が不明確な状況からでもプロジェクトをスタートできる

(当社のコンサルタントが事業を整理し、価値のある開発をご提案するため)

ややコストが高い

(プロジェクトマネージャー含めすべての人員を当社が手配するため。ただ、大手コンサル会社と比較すれば半額以下なので、一概に高いとはいえない)

ご提案の際にはこのメリデメをきちんと説明させていただきます。ちなみにLIGとしてではありませんが、私自身は現在もベトナムでのオフショア開発に関わっています。30名規模の会社ですが、現状のベトナムに関しても少しは理解していますので、タイムリーな情報を加味してお話しできるかと思います。

オフショア開発の価値とは

オフショア開発の商談の場でクライアントからよく言われることは、当時から大きく変わりません。

「一度試したんですが、失敗しまして……」

失敗を経験した方がとても多いのですが、こういう方たちには「オフショアで一括りにせず、再度チャレンジしてほしい」と申し上げたいです。

エンジニアの採用状況は直近10年で改善しているでしょうか? 今後、エンジニアの採用状況は改善するでしょうか? 本当にすべてのオフショア開発が安かろう悪かろうでしょうか?

個人的には安かろう悪かろうではなく、安く価値が高いサービスだと思っていますし、実際に弊社のクライアントでそう思っていただけている方はたくさんいらっしゃいます。

ぜひ相談ベースでも構いませんので、気軽にお声がけください!

BiTT開発について詳しくはこちら

ご相談はこちらから

LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。

Webサイト制作の実績・料金を見る

この記事のシェア数

新卒にて株式会社ユナイテッドアローズ入社。イギリス留学を経て、株式会社リクルートに入社。その後、ベトナム法人EVOLABLE ASIA Co., Ltd代表取締役社長に就任。退任後は株式会社リンクバル入社。IPOを経験後、株式会社ケアクル創業。2017年より株式会社LIGに参画。2021年10月より代表取締役。

このメンバーの記事をもっと読む
デザイン力×グローバルな開発体制でDXをトータル支援
お問い合わせ 会社概要DL