【三度の飯よりライティング!】LIG SHIP NAGANO #3を開催しました!

【三度の飯よりライティング!】LIG SHIP NAGANO #3を開催しました!

ゆっち

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長野の片隅からこんにちは! ゆっちです!

5/25(土)に野尻湖オフィス主催で、クリエイター向けイベント「LIG Ship nagano#3
三度の飯よりライティング!~長野でも東京でも、どこでも働けるライター・編集者の話〜
」を開催しました!

 

「LIG Ship NAGANO」ってなに? という方は、こちら)

この日は晴天。野尻湖オフィスがある長野県信濃町も、30度近くまで気温が上がりました。そんな中、たくさんの方にご参加いただき、会場の熱気は外以上にも感じられました。お越しくださり、本当にありがとうございます!

今回は、長野・東京の2拠点で活躍されるライターさんをお呼びし、地方で働くために大事にしていること、そして気になるお金まわりについても深く伺える内容となりました。

 


▲司会は信濃町出身のCTOづやさん。夏日なのにニット帽にパーカーというお馴染みスタイル

 

づやさんの乾杯からイベントスタートです!

長野+東京、かなりゆるめの2拠点ライター生活

最初のスピーカーは、東京と長野で活躍されているライターの石井 妙子さん。

「長野に暮らしながら東京の仕事がしたい」と行き着いた2拠点生活。大変なことも多いですが、自分がやりたいことを無理なく叶える方法だと現時点では思っています。3年半続けてみて感じた「拠点があると楽」「自分の専門性を生かす仕事は東京の方が需要がある」「長野の仕事はつながりが大切」などをお話しします。

石井 妙子さん
1981年長野市生まれ。大阪でコピーライター、東京で住宅雑誌の編集者を経て2015年にUターン。フリーランスの編集者・ライターとして活動開始。長野市をメインの拠点に、東京・銀座にある黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」の一室を拠点としてシェア。長野と東京を行き来しながら、住宅関係の雑誌やWebメディアを中心に編集・執筆活動中。AMラジオとレモンサワーが好き。

長野市と東京の銀座にオフィスをかまえ、建築関係・インタビュー分野のライティングを得意としている石井さん。

長野の仕事は「総合力」が重要で、記事の執筆以外にも編集や撮影など、一通りの仕事ができることが求められるそうです。地方はライターの絶対数が少ないので、なんでもできる人が重宝されます。

東京の仕事は、数が多く分野もいろいろあるため、得意なジャンルの仕事を選ぶこともできます。その反面、高いクオリティが求められる模様。東京の出版社に勤務されていたときは、体力勝負になるときが多く、疲弊が続き……。あらためて「自分らしく働くためには」と考えたとき、フリーランスを選択されました。

 

▲東京・長野での活動の大変さ、楽しさを語る石井さん

石井さんは銀座のシェアオフィスを利用しており、東京に拠点を持つことで首都圏の仕事が受けやすくなるそうです。賃貸料や交通費など、2拠点で使用している金額も開示。なかなか知りえない情報を伺うことができました。

東京で得意とする仕事を請けながら、長野の住みやすい環境の維持を両立できる今の働き方がとても合っているとのこと。東京に行った際には美術館を訪れるようにするなど「インプットする時間」を意識できるようになった。という言葉が印象的でした!

フリーになった当時、出版社へ自身の売り込みにハマっていた! という驚きの内容からは、大手の出版社も受け入れてくれ、地方の企画記事の話になったりと派生することもあったようです。

赤裸々なフリーランスのメリット・デメリットをフランクに語っていただいた石井さん。2拠点生活の苦労を感じさせない快活さ、行動すること・人付き合いの大切さを感じました。

フリーライターが+αで働く一例のご紹介

次のスピーカーは「ジモコロ」や「やってこ!シンカイ」で活躍するナカノ ヒトミさん。

地元・長野のベンチャー企業を経て、ライターとして独立して3年目。1年目はライターのみで生計を立てていましたが、2年目以降はお店の店長という肩書きを持ちつつ、ライター業を行っています。ライター以外の活動ってどんなことをやっているの? 収入は? アラサーフリーランスの赤裸々な仕事状況をお伝えします。

ナカノ ヒトミさん
1990年長野県佐久市出身。2017年よりフリーライターとして活動を始めた。どこでも地元メディア「ジモコロ」などウェブメディアを中心に執筆を行う。2018年4月に「やってこ!シンカイ」の店長になり、佐久市から長野市に引っ越す。シンカイで自分の子供を育てることが目下の目標。
やってこ!シンカイ:https://huuuu.jp/shinkai/

ライターになりたくて就職したわけではなく、業務としてのインハウスライターから始まり、ノウハウは何も知らずすべてが手探り。3年目くらいから「自分にしか書けない仕事」をしたいと思いたち、個人ブログを執筆し始めます。記事を投稿しつづけた結果、Facebookを中心に約500いいね! にもわたる反響があったそうです!

もともと好きだった「ジモコロ」での活動は、イベントで知り合ったジモコロ編集長に、一緒に仕事したいという思いを伝え続けたことからはじまりました。そのころからフリーランスで活動したい思いがあったそうですが、いまいち決めきれなかったとナカノさんは言います。そのときに、お父さまから「自分の中ではもう答えが決まっているんだろ?」という言葉をもらったのが、後押しとなったとのこと。

 

▲思ってもないところで記事の反響があったり、叩かれることも……!? ライターの難しさを知る

現在は、ライティングの仕事よりイベントの企画や「やってこ!シンカイ」の運営が主を占めているのだそう。長野での仕事を中心にしたところ、それまでと比べ収入が半減……! 今は、農家さんからいただく野菜などでやりくりをして生活が成り立っており、特に不便は感じていないそうです。

これから独立を考える方にお伝えしたいことは、「貯金などなくても意外とどうにかなります。人とのつながりから仕事が生まれることが多いので、そこを大切にしてほしい!」

自費出版されている「シンカイSTORYBOOK」を購入していただけると、ごはんが食べられますー! と、お金周りの話も隠さず話してくれたナカノさんでした!

「編集」という仕事のコアバリューとは?

最後のスピーカーはLIGの鬼編集者! ケイさんの登壇です。

  • よいライティングをするために必要なこと
  • 情報発信をどのように行うか
  • ライティング・情報発信・企画をする上で参考にしたい書籍紹介
中野 慧(ケイ)
株式会社LIG エディター
大学在学時から雑誌や書籍の編集・ライティングを始め、「PLANETS」のWebマガジン編集を経て、2018年から株式会社LIGで企画・編集等を担当。

LIGブログの社員記事の編集、記事広告や動画コンテンツの監修なども行なってきたケイさん。最近よく「編集者・ライターになるにはどうすれば?」と聞かれるそうで、今回は基礎の基礎となる話を用意してきたとのこと。

ケイさんが雑誌のライターや編集の仕事を始めたのは大学生のとき。ふとご自身の仕事を時給換算したら◯◯◯円程度だったとか……。ですが、真面目なものからアイドルと関わる企画まで、雑誌・書籍から生放送や動画、イベント制作まで幅広く携わり、「何でもやった」ことによるジャンルの豊富さが現在の仕事の礎になっているそうです。

また、メディア運営をする上で、広告関連法令や著作権法等の知識と理解は必要不可欠。それゆえ常日頃からコンテンツだけでなく、政治や法律なども含め世の中全体への幅広い関心を持って勉強しておくことが、後でとても役に立つそうです。同じ企業に務める私でも知らなかった大変さがうかがい知れました。

 

良い記事を書く上では、やはり「こたつ記事」ではなく、身近な人でもいいし短時間でもいいから「取材」をするクセをつけること。本を読み、興味関心がある場所を訪れて新たな体験をし、自分の身の回りだけに目を奪われずに抽象度の高い視点を持っておくこと。書き方のテクニックだけでなく、広く深くインプットをすることが編集者には必要なのだそうです。

確かな知識を仕入れ、自分の中で仮説を立て、改善し続けていく……その中で自分が楽しみながらコンテンツを作っていくことが良い記事に繋がっていくそうです!

個人がSNSやブログで発信していく際には、単に「自分を見てほしい」というよりも「人を楽しませよう」という「Giveをする」エンターテイメント精神を持って、継続していくことが、後々に成果につながっていくとも語っていました。

編集者・ライターでもあるケイさんの「オススメ書籍」は、ライター駆け出しの方に参考になりそうなものばかり。最後に、宮崎駿さんが書かれたという『耳をすませば』の企画書を紹介していました。中学生の他愛のない恋愛映画というより、日本社会へのメッセージを込めたものだったという、企画自体の志の高さに驚かされます。良い企画をつくるには、それがコンテンツの表面に現れないとしても、「世の中」への問題意識を持っておくことが必要なのだそうです。

LIG Ship MAGANO#3の全スピーカーセッションは動画もご覧いただけます
石井さん、ナカノさんの赤裸々なフリーランス事情やケイさんのオススメ本もわかりますよ!

LIG Ship NAGANO#3 全スピーカー動画

最後はクロストーク

スピーカー3名を囲んでのクロストークでは、参加者から募集した質問に答えていただきました。

たとえば「編集者・ライター養成講座や編集系オンラインサロンにお金を払って通うのって実際どうなの?」など、編集・ライティング技術やお金事情を深掘りする質問から、好きな動物の話まで……。

ご参加いただいた方々も常々情報発信をしていることが多いようで、ご自身の課題を投げかけることも!

一体感がある、熱いイベントとなりました!

 
▲メモを取ってくださる参加者の方も多く、良いイベントでした!

次回イベントの予定は……?

次回のイベントですが、LIG Ship naganoとは別のイベントが8月末に2回開催されます! より制作者サイドに近くなる内容になれば……と思っています。近々告知がされますので、お楽しみに。

今回のイベントでライターになりたい! と思っていただけた方にも朗報の募集もはじまりますよ!

野尻湖オフィスではコワーキングスペースの貸し出し、ドロップインも始まりました。野尻湖を目の前にしたオフィスで、LAKE IS GOODな時間をお過ごしください! お昼はLAMPでハンバーガー、大自然の中でのアクティビティ、そして一汗流したあとはフィンランド式サウナ「The Sauna」もおすすめです。

 

LIG Ship nagano公式のFacebookページではイベントの情報発信を行なっています! ぜひいいね! していただけたらうれしいです!
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また次回、お会いしましょう! ゆっちでした。

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長野の片隅からこんにちは!WEBディレクターのゆっちです。 ものごとや人、様々なことに思いを寄せながら生きています! いつかその思いが形となって、誰かに届いたらいいなーと考えるのが幸せです。どうぞ、よろしくお願いいたします!

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