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2019.04.25

Apple大好き!ジャンプ大好き!なデザイナーがシルエット(形状)を活かしたブランディングについて考えてみた

もーりー

こんにちは。デザイナーのもーりーです。

突然ですが僕は盲信的なAppleユーザーです。

iMac / MacBook / iPhone / iPad / AirPods / Time Capsuleと、生活のかなりの部分をApple製品に助けられています。

ですが最近……

「AirPodsはなんでこのデザインにしたんだろう」(一部からは“耳からうどん”が出ていると揶揄されている)
「iPhone Xのノッチはなんで残したんだろう」(一部からは“M字ハゲ”と揶揄されている)

とデザインに対して思うところがあります。製品のシルエット(形状)を見たときにこのデザインは少しダサいなぁと正直思ってしまうのです。

そこで今回はシルエット(形状)について、ブランディングの視点で検証するとともに、最後にロゴデザインでのシルエット(形状)について少しだけ書きたいと思います。

『週刊少年ジャンプ』の主人公はシルエット(形状)で識別できる

皆さんは『週刊少年ジャンプ』の主人公といえば誰を思い浮かべるでしょうか。「孫悟空」「ルフィ」「ナルト」「黒崎一護」「ゴン」などたくさんいますね。

『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生、『To LOVEる -とらぶる-』の“矢吹神”こと矢吹健太郎先生は下記のように語っています。

尾田栄一郎「キャラはシルエットで描き分けないと駄目。全部同じ顔になる」「今『ワンピース』があるのはこの一コマのおかげ」 (引用:seiyu fan)
矢吹健太郎「やはりシルエットでの差別化が重要ですね。まず全身をイメージして「輪郭だけで誰か分かるライン」を考えるんです。それさえ確立できれば大丈夫!」 (引用:ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」矢吹健太朗 先生 & 御木本かなみ 先生

そうです。『週刊少年ジャンプ』の主人公ってシルエット(形状)だけで識別できるんですね。

「孫悟空」は髪型と道着で。「ルフィ」は麦わら帽子で。

そのキャラの形を見れば「〜〜だ!」と、皆に思わせるためのひとつのブランディングです。

ブランディングとは
「ブランド」というのは、簡単に言えばある商品を別の(類似した)商品から区別するための一連の要素です。商品のデザインやシンボルマーク、商標、名称、キャッチフレーズ、記号など、様々な要素が組み合わさってブランドを形作ります。そして、そのような「ブランド」を消費者に認知させ、市場における自社(商品)のポジションを明確化するのが「ブランディング」という活動です。分かりやすく言うと、「〇〇といえばあの商品」「このシンボルマークはあのサービス」…といった意識をターゲット市場に浸透させるのがブランディングという活動の目的です。
(引用:意外と知らない?「ブランディング」とは。正しい意味を理解しよう :: 株式会社イノーバ

Apple製品はシルエット(形状)だけで識別できる

下記の画像をみてください。

これは何かわかりますか?

では続いて下記の画像をみてください。

これはわかりますね。iPhone Xです。

最後に下記の画像をみてください。

これもわかりますね。AirPodsです。

おわかりかもしれませんが、Apple製品はシルエット(形状)だけで他社製品と識別できます

シルエット(形状)でもたらされるユーザーへの効果

それがどのような効果をもたらすかというと、以下の3つがあげられます。

バンドワゴン効果
「人が持っているから自分も欲しい、流行に乗り遅れたくない」と言う心理が作用し、他者の所有や利用が増えるほど需要が増加する効果です。「バンドワゴン」は行列の先頭をいく楽隊車を意味し、「バンドワゴンに乗る」とは、時流に乗る、多勢に与するということを意味します。他者との同質化願望が背景にあり、多くの流行やヒット商品にバンドワゴン効果が作用しているといえます。
(引用:マーケティング用語集 バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果 – J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

スノッブ効果
スノッブ効果とは、「他人とは違うものが欲しい」という心理が働き、簡単に入手できないほど需要が増し、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減少します。他者との差異化願望が背景にあり、限定性や希少性が価値を持ちます。
(引用:マーケティング用語集 バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果 – J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

ヴェブレン効果
ヴェブレン効果は顕示効果ともいい、米国の経済学者・社会学者、ヴェブレンが「有閑階級の理論」(1899)の中で、黄金狂時代の米国の有閑階級に特徴的だった、「見せびらかし」の消費(顕示的消費)について言及したことに由来します。高額ブランドを購入する心理の説明としてよく使われています。
(引用:マーケティング用語集 バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果 – J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

シルエット(形状)でわかる製品は、街中で見かけてもすぐに気づきます。

「あれ? あの人新しいiPhone使ってる」
「あのイヤフォン、AppleのAirPodsだ」

周りでそういう人を多く見かけるようになると、バンドワゴン効果が発動します。

「みんなが使ってるなら安心だし私も買おう」

形が変わっているという意味でもスノッブ効果も起きるかもしれません。

「ありきたりのものを使いたくない!」

さらに、Appleは最近高級路線に系統しています。シルエット(形状)でわかりやすく識別できるApple製品は“見せびらかし”であるヴェブレン効果も生みやすいです。

Apple製品はシルエット(形状)を参考にされることも多い

Appleは積極的に新しいジャンルや形状の製品を市場に投入し、市場を牽引する力を持っているので、他大手メーカーもこぞってApple製品の形状や機能を参考にします。

そうすると同じような製品がどんどん世の中に増えてきます。

でも世間の人々の反応はというと……

「あのイヤフォン(スマートフォン)、AirPodsと似てる(iPhoneと似てる)」

と感じるため、いつまでたってもあのシルエット(形状)といえばApple製品になってしまうのです。

Appleはシルエット(形状)をブランディングの一貫として利用している

以上のように、Appleは製品のシルエット(形状)を上手いことAppleブランディングの一貫として利用しているのではないかと考えます。

ですので、どんなに「iPhone Xのノッチがダサい」「AirPodsの形がダサい」とユーザーが訴えようが、しばらくの間は現在のデザインは変わらないと僕は思います。

ロゴもシルエット(形状)と配色で識別される

最後に少しだけロゴの話をします。VIでのブランディングでも同じことが言えます。

下記の画像を見てください。

いかがですか?

人は、ロゴの文字を読まずにシルエット(形状)と配色で識別しています。

また、下記の画像を見てください。

左からApple、Microsoft、Googleとなります。

シルエット(形状)だけでも十分、どの会社のロゴか識別できますね。

このように、シルエット(形状)はブランディングにおいて非常に重要なのです。

参考図書

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『週刊少年ジャンプ』やApple製品の話を用いてブランディングの話をさせていただきました。

皆さんも、デザインやその他ものづくりをするとき、シルエット(形状)を気にしてみてはいかがでしょうか。

以上、もーりーでした。