こんにちは! 外部メディアコンテンツ制作チームのエディター、さなえです。
広告に欠かせないキャッチコピー。電車のつり革広告やテレビコマーシャルなどのコピーが小さいころから大好きだったのですが、子どもが産まれてから新しい目線で見るようになったコピーがあります。そこで今回は、「親心に響く名作キャッチコピー」を選出しました。
目次
名コピーの定義とは?
同じフレーズでも感じ方は人それぞれ。誰が読んでも不快にならないということが、広告のコピーとして大切ではないかと思っています。時代性に合ったコピーも大事ですが、これから紹介するコピーは、私が出産する前ももちろん好きだったけど、出産を経て感じ方が変わり、違う目線で見られるようになったものたちです。
お父さんが撮ると、私が主役になるから、不思議だな。(SONY)
SONYのベータムービーのCMコピー。1980年代のコピーですが、2019年の現役バリバリ親世代にも響いています。主役だろうが脇役だろうが、ファインダーの焦点は常に我が子なのはどの家庭も一緒。当然、我が家のパパもそのようで、保育園の発表会の思い出話をしていた際、「お姉ちゃんのリトルマーメイドのときさぁ」と話し始めたのですが、本当のお題目は『ピーターパン』。我が子が「人魚役その1」だったので、記憶が改ざんされていたようです。
ごはんの数だけ、家族になる。(東京ガス)
「お父さんのチャーハンが食べたい」。結婚前夜を迎えた娘のセリフからはじまる、東京ガスのCM。父のずっと変わらない娘への愛情と、愛情を感じながら思春期を超えて成長していく娘の姿が描かれています。何百回、何千回、どんどん増えていく家族とのごはんの時間。ぜひ、このCMの動画を「東京ガス お父さんのチャーハン編」でググってください。想像力が豊かな方はハンカチのご用意を忘れずに。
こどもといっしょにどこいこう。(ホンダ ステップワゴン)
「まぁ、そうだよね」と思っていたコピーでしたが、親になってジワジワこみ上げるものがでてきました。出産までペーパードライバーだった私。交通の便が良い関東圏にいると車の必要性はあまり感じていなかったのですが、子供との時間をもっと広げたくて再びハンドルを握りました。週末しかり、家族の時間ができたら、まさに「どこいこう」と考えます。
共感はもちろん、その先に楽しんでいる家族の情景が浮かぶワクワクするコピーです。すべてひらがな表記であるのも、大人のなかの子供心を表現していますよね。万人が考えるなにげないフレーズを大胆にコピーで表現した名作ではないでしょうか。
なんども来ない、子供の夏。(JR九州)
はっとさせられるコピーです。時間に追われる忙しい毎日ですが、過ぎ去ってしまった時間は取り戻せません。子供の成長の速さを実感しつつ、子供の「今」を見つめるべき愛が感じられますね。子供との時間をより大切にしたいと思わせてくれます。
自分はきっと想像以上だ。(大塚製薬 ポカリスウェット)
どちらかと言うと、引っ込み思案で受け身なところがある長女。成長していくにつれて、挙手制の代表に自ら立候補したり、運動会のリレー選手で活躍したりと意外な面を見せてくれるようになりました。子供の可能性って無限なんですよね。
このコピーのペルソナは青少年向けではあるのでしょうが、大人の私が見ても、新しいことに挑戦したくなる気持ちを掻き立てられます。
大人から幸せになろう。(POWER FORUM事務局)
子供の幸せを願うあまり、自分のことは二の次になることが多いのですが、このコピーを見てハッとしました。ボディコピーに「いちばん大切なのは、あなたが幸福であること」というフレーズがあります。親が子の幸せを願うと同様に、子供だって幸せそうにしている親を見ていたいよなぁと思わされました。コピーライターは、冒頭のSONYと同じ岩崎俊一さん。岩崎さんのコピーは、立ち止まる私の背中を少し押してくれます。
まとめ
人に寄り添う「愛」を追求しているコピーは、時代を超えても多くの人が共感できるのではないのでしょうか。短いフレーズの中にドラマがあり、切なくなったり元気づけられたり。同じフレーズなのに、一年前と見え方が変わったりするので、「言葉のちから」っておもしろいなあと思っている今日この頃です。
LIGには、言葉を大切に扱い、おもしろいことを真剣に考えるメンバーがたくさんいます。私の所属する外部メディアコンテンツ制作チームでも一緒に働く仲間を募集しているので、気になる方はぜひ問い合わせてみてください。
以上、さなえでした。