オフショア開発相談会
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2019.04.16

新人必見?編集者になったら意識したほうがいいこと【後編】

やぎ

みなさんこんにちは。外部メディアコンテンツ制作チームで編集者をしているやぎです。

文章を扱う仕事に就いて6年。まだまだ編集者として修行中の私が、希望と不安でいっぱいの編集者になりたての方、はたまた編集者を目指している方に向けて、僭越ながら「これは意識したほうがいいかもしれないっ!」と思うことを前・後編に分けてお伝えしている本記事。【前編】では、主に雑務やリサーチ・手配業務、取材について書きました。

今回の【後編】では、原稿の編集作業とフィードバックに対する修正作業、文字校正について書きたいと思います。基本や技術的な部分について書き出すとキリがなくなってしまいそうなので、そうした部分は現場の上司や先輩に実地で教わってください。

あるいは、文章を正確にわかりやすく書く方法について書かれた本は世の中にたくさんあるので、参考にしてもいいかもしれません。文章が書けるようになれば、ある程度は自然と編集時や校正時に見るべきポイントが見えてくるはずです。

ここでは、そうした作業への“向き合い方”にフォーカスします。というのも私自身、ライターや編集者になりたての頃は、こうした作業にどう向き合えばいいのか、少なからず悩みながら取り組んできたからです。なのでこれから編集者になる方や、なったばかりの方が少しでももやもやしなくていいように書き残しておきます。

というわけで、さっそくいってみましょう!

原稿編集

躊躇せずに原稿に手をいれよう

一口に原稿編集といっても、ジャンルや形式はさまざまで、日本語として正しく、かつ読み手にとってわかりやすい文章にするためにも留意すべき点はたくさんあります。技術的な話は脇に置いておくとして、私が言いたいのは、「原稿に手を入れるときに躊躇はしなくても大丈夫!」ということです。

ライターさんなど、他人が書いた原稿に手を入れることに対して、はじめは少なからず抵抗感があると思います。でも、特にインタビュー記事の場合など、内容を上手くまとめきれていない原稿がライターさんから上がってきてしまうのは、わりにあることです。

インタビューを受ける側であるインタビュイーの魅力や言いたいことをわかりやすく伝えて読み手の興味関心を引き、知りたいこととマッチさせるのが編集者の務め。そのために文章を組み替えたり、文章自体をリライトしたりする必要があるのなら、躊躇はしなくていいのです。

ただ、署名原稿の場合は、そのライターさんが書いた原稿として名前とともに世に出るので、編集・修正した箇所を本人に知らせる必要があります。また、たとえば専門家や著名な方が書いた原稿に手を入れたり、部分的に書き直してもらったりする際は、「ご提案」という体でお伺いを立てれば波風が立たずに済むと思います。

つまり、編集者として客観的に原稿を読んだときに修正が必要だと感じたのなら、いかに最適な形に整えるかをしっかり考えることが肝心なのだと思います。

必要なら、言葉や表現も変えよう

インタビュー記事の場合、直接現場で話を聞いた編集者やライターは相手が言わんとしていることを理解できたとしても、それを文字に起こして少しまとめただけでは読み手に対して意味が十分に伝わらない、ということがあります。

その際に補足を入れるのはもちろん、言い換えることで本質的な意図が変わってしまわないのであれば、より伝わる表現や言葉に置き換えることも必要です。また、必ずしもインタビュイーが話した順番ではなく、出来事が起きた時系列順や、より伝わりやすく理解しやすい順番に構成そのものを組み替える必要もあります。

情報としての公平性を強く求められる媒体などでは、インタビュイーに原稿チェックを出さないことがあります。そうした場合は編集時により注意が必要かもしれませんが、チェックに出す場合は必要以上に気を使い過ぎなくても大丈夫だと思います。

原稿修正

制作の仕事は多くの場合、大なり小なり修正が発生します。それは記事制作においても同じです。なので、クライアントや取材対象者から一発でOKが出ないことがあっても、そんなに落ち込まないでください。

私はライター見習いになったばかりの頃に、上司から「修正依頼にいかに上手く応えるかが、プロとしての腕の見せどころなんだよ」と言われたことがあり、それがいまだに心に残っています。そして6年間を通して、その言葉は本当にその通りだとわかりました。

もちろん、はじめからクライアントや取材対象者のおめがねに叶う原稿をつくるにこしたことはないですが、それからの私は修正依頼が来たらセカンドチャンスだと思って、相手の意図を汲み取って全力で直せるように心がけてきました。そう意識してみるといい方向に働くことが多く、修正対応を褒めていただくことが増えたように思います。

なので修正依頼が来たら、どうしたら相手の要望を最適な形で反映できるかを考え抜きましょう。反映が難しい場合は、代替案を提示して解決するのがいいと思います。

文字校正

作業工程の順に項目を設けて書いていますが、編集者になったら実際には原稿編集や修正よりも先に、文字校正を頼まれることが多いと思います。校正の際は、誤字脱字の有無や固有名詞・数字、正しい日本語表現や文法かどうか、そして媒体ルールに沿った表記かどうかのチェックをしましょう。校閲にあたる内容の事実確認については、どの程度まですればいいのかを上司や先輩に聞いておくと安心です。

まだ十分に原稿編集ができないうちは、せめて文字校正作業をしっかりしましょう。そして、上司・先輩がライティングや編集をした原稿を校正するときも、必要以上の遠慮は無用です。読んでいてわかりにくい箇所や補足をしたほうが良さそうな箇所など、気になるところにはコメントを入れてください。

それが読み手にとって必要なことなのであれば、上司・先輩に角が立たないよう伝え方や表現に少し気を配れば大丈夫です。そうしてある程度正確な校正やコメントが入れられるようになったら、今度はできる限り簡潔な校正ができるように意識してみましょう。

最後に

どんな仕事でも言えることかもしれませんが、最初のうちは取材や原稿編集、校正した内容に対して、なるべく上司や先輩からフィードバックをもらうようにするといいと思います。そしてもらったフィードバックの内容は、メモに残してしっかり蓄積し実践していきましょう。

取材も原稿編集も、場数を踏んだり本数をこなしたりしていく中でしか上達はしないので、できる限りさまざまな媒体と企画を経験して多くの制作に携わることで、上司・先輩たちから仕事の仕方を学ばせてもらってください。

そうしていつか、素敵な制作物がつくれますように。

私もまだまだがんばります! ではでは、やぎでした。