こんにちは。Web事業部マネージャーのさささん(さっさん)です。
今回で「図を描けるようになろう」シリーズも3回目です。【0.準備編】では「図を描くこと」に関して、その次は「ユースケース図」に関して執筆しました。今回はアクティビティ図という図について解説します。
アクティビティ図は、簡単にいうと手続きの流れを表す図です。ある事象の始まりから終わりまでの連続する手続き(実行処理)の流れを表現することに利用されます。この図はビジネスロジック、業務フローを整理するときに役立つので是非ご覧ください。
図を描けるようになろう【0. 準備編】 図を描けるようになろう【1. ユースケース図編】
アクティビティ図とは
コトバンクで引いてみると、次のように説明されています。
UMLでシステムの振る舞いを動的に表現するダイヤグラムのひとつ。業務やプログラムの処理の流れなど、ものごとが進んでいく際の逐次的なステップを表現するのに用いる。(アクティビティ図(あくてぃびてぃず)とは – コトバンク)
期待できること
アクティビティ図は、一連の作業の流れにおいて、組織や業務に関わる人の担当作業を整理することができます。作図において、業務の流れが正しいか、無駄がないか(効率的か)、無理がないかを俯瞰して確認することも可能です。
業務をシステム化する際もアクティビティ図を描くことで、システムの役割も明確になると考えます。
書き方
今回も簡易的なアクティビティ図の書き方として、メディアサイトの記事作成から公開までの流れを例に記します。
1. 業務に関わる人(アクター)を洗い出す
まずは、メディアサイトの記事作成から公開するまでの業務に関わる人を洗い出します。
- 執筆者
- 編集者
2. アクターごとのアクティビティ(行動)を洗い出す
業務に関わる人(アクター)を洗い出せたら、それらのアクターのアクティビティ(行動)を洗い出します。
- 執筆者のアクティビティ
- 記事を書く
- 記事を入稿する
- 記事を修正する
- 編集者のアクティビティ
- 記事の内容を確認する
- 記事を差し戻す(執筆者へのフィードバック)
- 記事を編集する
- 記事を公開する
3. レーンを描く
ここからアクティビティ図の作成です。アクターをレーンに当てはめます。
4. 各アクティビティ(行動)の流れを描く
アクターごとにアクティビティを洗い出しているので、その情報をもとに流れを描きます。その際、アクターごとにレーンを当てはめているので、該当のレーンにアクティビティを配置するようにします。
5. アクティビティ図を確認する
アクティビティ図ができあがったら、業務の流れが正しいか、無駄がないか、無理はないか、矛盾はないか、アクティビティに不足はないかを主なチェックポイントにし、確認していきましょう。もし検討不足であれば、図を修正しましょう。
さいごに
アクティビティ図は業務フローの作成に大変有効な手段です。「いつ、どのタイミングで」「だれが」「なにをするか」、業務に関わる人の担当領域や責任範囲も明確にすることができる図だと思います。
ぜひ皆さんも活用してみてください。
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