Whisky STANDのワークショップでわかった、おいしいハイボールの作り方

Whisky STANDのワークショップでわかった、おいしいハイボールの作り方

トミエ

トミエ

2021年1月15日追記:当記事でご紹介しておりますWhiskySTANDは、2020年に営業を終了いたしました。今までご愛顧いただきましたお客様に、深く御礼申し上げます。

こんにちは! Whisky STAND広報担当のトミエ(@hiroyukitomie)です。

「Whisky STAND」は、ウイスキーをハーフショットの15mlから楽しめるテイスティングバー。ウイスキーを気軽に飲み比べられるだけでなく、お客さまが直接ボトルを手にとって選べるのが魅力のお店です。

10種の食材を使ってハイボールを作るワークショップ

さて、皆さんは自宅でハイボールを飲みますか?

最近はハイボール自体が人気であることに加え、飲料業界でRTD(※)がトレンドになっていることもあり、ハイボールを自宅で飲む人も多くなってきています。

※RTD:「Ready To Drink」の略。瓶や缶を開けるだけで手間なく「そのまま飲める」飲料を指す。ハイボールやカクテルのように、割る必要がなくひとつのパッケージとなっているもの。

が、ただハイボールを飲むだけであれば、コンビニで缶のハイボールを買って家で飲めばいい話ではありますが、どうせ飲むならよりおいしく飲みたいですよね。

ということで、9月22日(土)にWhisky STANDで開催された「10種の食材を組み合わせて絶品オリジナルハイボールを作ろう!」というワークショップに参加してきましたので、レポートしたいと思います!

10種の食材……カルダモン? ローズマリー?

席につくとすでに材料などが用意されていました。もう……なんというか、オサレ。

用意されていた食材の内訳は、ブラックペッパー、シナモン、カルダモン、ローズマリー、ミント、ライム、レモン、スダチ、山椒、生姜、ハチミツの10種類。

ミント、ライム、レモンあたりはハイボールの材料としてイメージしやすいかもしれませんが、ローズマリーやカルダモンはなかなか味の想像ができませんよね。

「この中からカルダモンを探せ!」と言われてすぐ見つけられる人が、世の中にどれくらいいるでしょうか。「消去法でこれかな」という目星は付けられましたが……。

ウイスキーは基本の3種類

そして、ハイボールに使用できるウイスキーは3種類。

左から、「ジョニーウォーカー黒」「オールドオーバーホルト」「タリスカー」です。それを10種の食材と組み合わせてハイボールにどう生かすかがポイント。

店長の藤さんによると、「ジョニーウォーカー黒」は少しスモーキーなウイスキー。ハイボールにしたときに、燻製したときのような香りが出てきます。

一方、バーボンの「オールドオーバーホルト」は少し甘めの印象。「タリスカー」はスコッチで、胡椒っぽくてスパイシーなフレーバーがあります。

3種類のウイスキーと10種類の食材を使ってハイボールを作るなんて、なかなかない機会だと思いますので、ここで自分の好みを見つけたいと思います!

おいしいハイボールの作り方

では、さっそくハイボールを作っていきます。

今回のイベントでは、グラスに氷とウイスキーを注いでもらうところまでをスタッフにやってもらい、それ以降はそれぞれが好きなようにハイボール作りを楽しむという流れ。

とはいえ、「では、どうぞ!」と言われても、どうすればおいしいハイボールを作れるのかなんてわかりませんよね。まずは、Whisky STANDスタッフからのアドバイスを含め、自宅でもできるおいしいハイボールの作り方を紹介したいと思います!

1. 氷をグラスいっぱいに入れてかき混ぜる

細長いグラスを用意して、グラスいっぱいに氷を入れます。その後、マドラーでぐるぐるかき混ぜて、グラス自体を冷やします。かき混ぜていると氷が溶けてくるので、溶けた水のみ捨ててください。

2. ウイスキーを入れてかき混ぜる

次に、ウイスキーを入れてかき混ぜまることで、ウイスキーそのものを冷やします。今回のウイスキーの量は30ml。最終的なアルコール度数をどれくらいにするかによって、ウイスキーと炭酸水の配分を考えましょう。

一般的なハイボールのアルコール度数は5〜10%です。アルコール度数40%のウイスキーを30ml使ってアルコール度数10%のハイボールを作るとすると、炭酸水を90ml前後使うことになります。ウイスキーと炭酸水の割合が、1:3もしくは1:4になるように調整するといいですね

3. 炭酸水を氷に触れないように注ぐ

これがなかなか難しいポイント。まったく氷に触れないのは無理ですが、氷に触れることで炭酸が抜けてしまうので、グラスの縁にそってゆっくりと注ぎます(撮影しながら注いでいるので、上の写真はひどいものですが……)。

4. マドラーを使って底から氷を引き上げて下ろす

これはカクテルを作るときにも使えるテクニック。中身を混ぜるときはぐるぐる回すのではなく、マドラーを使って一番下の氷を持ち上げて下ろすだけ。これだけでウイスキーと炭酸水が混ざります。

これで完成! ぜひ一度ご自宅で試してみてください。しっかり氷をかき混ぜてグラスを冷やすことで、ハイボール全体の冷たさが持続します。炭酸も抜けずに刺激をしっかり感じられて、いつもとひと味違ったハイボールになること間違いなしです!

ハイボールをいろいろカスタマイズ

と、これだけでもおいしいハイボールなのは間違いないのですが、今回はそのハイボールをカスタマイズしていきます!

では、僕が試してみた組み合わせを紹介していきましょう。

シナモン+ライム+ハチミツ

まず、シナモンをふりかけてみました。

この後、ハチミツを入れてかき混ぜ、ライムを絞ったのですが、ほとんどライムのフレーバーしか感じません。

これは少々失敗だったかもしれないと後になって思いました。失敗した点としては、まずハチミツは冷たい液体には溶けにくいということ。なので、グラスの下部にハチミツが溜まっており、最後の方にやっとハチミツを感じることができたのです。

さらに、シナモンは最後にふりかけるべきでしたね。シナモンは香りを楽しむものなので、先にかき混ぜてしまってはまったく意味がなく……。

とはいえ、これはこれでライムフレーバーハイボールとしておいしかったです。

ライム+山椒

1杯目でライムフレーバーの威力がわかったはずなのにまたライムかよ! と思われるかもしれませんが、またライムです。いま気づいたのですが、ライムが好きなんでしょうね、僕は。

でも、ライムと山椒って合うと思うのです。山椒のスーッとするフレーバーは柑橘系の味わいにピッタリ。そう思って山椒も入れてみました。

想像できるかもしれませんが、こちらもライムフレーバーハイボールでした……。ここまで試してみて気づいたのは、スパイス系は多めに入れたほうがいいということ。山椒もあまり香りを感じませんでした。

が!

山椒の粒を噛みながら飲むと、これがなかなか爽快感のある味わいに。口の中がスーッとしている状態に、ライムフレーバーと炭酸の刺激がやってくる。山椒が苦手な方にはオススメできませんが、僕はおいしく飲めました。

ちなみに、今回はこうやって写真を撮ってSNSに投稿すると、200円割引券がもらえました(次回以降もあるんじゃないかな……)。

レモン+胡椒+ローズマリー

これはレモンとローズマリーで清涼感を出しつつ、胡椒のスパイシーさをアクセントとして狙った1杯。

なんとなく見た目はいい感じじゃないでしょうか!

飲んでみると、まあ想像通りではあるのですが、レモンの爽やかさが強く出ます。胡椒もローズマリーもこの量では少なかったですね。ビビらずにもっと大量に入れればよかったかな……と思っていたら、

大量に入れている人が!

店長の藤さんがローズマリーとレモンで生花を楽しんでいました。これをマッシュしたものをこの後飲ませてもらったのですが、酸味が出て爽やかな味わい。すごい見た目でも味はおいしかったです。

すだち+カルダモン+ミント+サンジェルマン

そしてこれが最後の1杯。

サンジェルマンなんて10種の食材に入っていたっけ? と思われる方もいらっしゃると思いますが、入っていません。

サンジェルマンは、店長の藤さんが好きなリキュールということで、特別に出してもらったもの。こちらです。

サンジェルマンとは、簡単に言うとエルダーフラワーを使った甘いリキュール。パッションフルーツや桃をも思わせるフレーバーが特徴です。上品な甘味が加わっていい感じ。

サンジェルマンを加えてすだちを軽く搾り、カルダモン少量とミントをトッピング。

グラス中央に見える茶色いものは、ウイスキーに漬けたレーズン。ラムレーズンのウイスキー版ですね。こちらも10種とは別に出してもらったもの。

飲んでみると……うまい!

今回作ったハイボールの中で一番うまい! サンジェルマンという飛び道具のおかげでもありますが、カルダモンが自分好みでした。清涼感とほろ苦さがサンジェルマンの甘さとうまくマッチしているのです。

最後の1杯で、自分の好みの味を見つけられました!

自分の好みがわかって楽しい!

いろいろと試してみると、自分の好みがわかってくるものですね。なかなか自宅では一度に試すことができないので、有意義なワークショップでした。

お客さまも思い思いにカスタマイズを楽しんでいたようです。

なかには他のウイスキーが気になってテイスティングされたお客さまも。

Whisky STANDでは、今後もイベントを開催していく予定ですので、ぜひ参加していただければと思います。最新情報はTwitter、LIGブログでチェックしてください!

店舗情報
店舗名: Whisky STAND
住所: 東京都台東区上野5-16-9 サンエイビルB1F
電話: 03-6806-0665
営業時間: 月〜木 20:00〜24:00(ラストオーダー 23:00)、金・土 20:00〜27:00(ラストオーダー 26:30)
定休日: 日曜日
Twitter: @whiskystand

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ずっとオールドメディアで編集・ライターをやってきました。今は世の中の流れについていこうと必死に生きています。とりあえずは、おいしいビールを飲んでいれば幸せ。基本的に性格はネガティブなのですが、ビジネスポジティブで頑張ります。人生楽しく。

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