はじめまして! LIGに2018年夏から入社した新入社員、ぶっちゃんです。
さっそくですが、今回はあるところに来ています。それは……
キャンプ場です!
いやぁいいですよね、キャンプとかアウトドアって。僕は以前アウトドアショップ店員だったこともあり、一度はキャンプ場で仕事をしてみたかったんです!
今回は、そんな非日常な「アウトドアでリモートワークをやってみた」をお送りいたします。
目次
いま、「アウトドアで働く」がちょっとブーム
アウトドアで仕事をする企業が出始めて、じわじわ広がっていったのがちょうど5年ほど前。最近では総合アウトドアブランドの「Snow Peak」が、新たにビジネス向けの子会社を立ち上げたことも話題になりました。
外に置かれたテントの中で会議をしたり仕事をしたりすることで、刺激が生まれて新しい発想も生まれる。そんなことを期待しているのだとか。
元アウトドアショップ店員としては「この波に乗るしかない……!」と考え、自ら体験してみることにしました。
【準備編】リモートワーク×アウトドアに重要な3つのポイント
ポイント①キャンプ場選び
今回、僕は神奈川県にある青根キャンプ場に来ました。ここは都心から近く、キャンプ好きの中では定番の場所です。すぐそばに川が流れていたり、隣に温泉があったりして、よく利用しています。
今回の料金は、日帰りで2000円ほど。交通費(ガソリン代)を加えると3500円以内には収まります。もっと人数が増えていたら、もう少しおトクになりますね。ひとりだとちょっと割高かな? という印象です。
ポイント②電源、通信環境の確保
リモートワーキングの絶対条件は、「電源」と「Wi-Fi」です!
キャンプ場って、汚くて整備されていないイメージがありますが、それはもう昔の話。いまは電源付きサイトというものがあって、Wi-Fiが飛んでいるキャンプ場も珍しくありません(※)。今回の青根キャンプ場も、もちろんそれらふたつを備えています。
「高規格キャンプ場」と言われたりもしますが、トイレは綺麗、炊事場ではお湯が出る、手ぶらで来て道具はレンタル、なんていうのが当たり前になってきているのが、いまのキャンプ場事情。
もちろん、トイレと水場くらいしかないキャンプ場も、僕は大好きですが。
ポイント③持参すべきアイテムたち
写真にあるように、まずはチェア。これがないとはじまりません。
そしてドラムコード。雨に濡れても平気なものが好ましいですが、延長コードでもOKです。最後にテーブル。チェアに併せて高さが調整できるものがいいですね。
続いてこちらのグッズ。
なんとなく右から優先度順においています。まず、タープ(日よけ)とペグ、ハンマーのセット。遮るものがないキャンプ場だと、日差しで目を傷めたり、雨が降って困ったりすることもあります。タープはレンタルできることが多いので必須ではありません。
次に常備薬を含んだ応急セット。これは必要に応じて、でよいでしょう。実際キャンプにでかけて応急セットが必要になったケースがないので、優先度は人によりけりでしょうか。
あとは洗い物セット、食器類、バーナー、サブテーブルです。食事は買ったおにぎりやパンでもいいのですが、ちょっとなにか食べたい、って人は持参しましょう。あと、荷物置きにブルーシートやレジャーシートは大事ですね。
今回は忘れてしまったのですが、虫除けスプレーは持参したほうが無難。加えて、アルコールティッシュがあると、手や食器を拭いたりするのに便利です。
ちなみに、左下にある黒い物体(ナイフと燻製器)は、まったく必要ありませんでした。
リモートワークに最高に便利だな、と思ったのがUSBポート。複数人で一緒に作業する場合も、重宝します。
こんな感じで、持参物はふたつの大きなバッグまでなどと決めておくと、あれもこれもってならなくていいですよ。
【実践編】リモートワーク×アウトドアやってみた
まずは設営から
手順は簡単。タープを張って、チェア、テーブルをおいて、ドラムコードを設置するだけ。
ちょっとした軽い運動(でも汗だく)にもなる設営は20分ちょっとで完了しました。早い人はひとりでも10分くらいで終わってしまうのでは。20分は切りたかったな……という感想。撮影しながらだから、仕方ないですね。
黙々と仕事をします
実際にキャンプ場にPCを持ち出して、本格的に仕事をするというのはいままでありませんでした。思いのほか仕事がはかどります。
そばに誰かがいるだけで、集中が途切れがちになりますよね。だから誰にも話しかけられることもないこのアウトドアオフィスは、とても快適です。
座って撮ったのがこの写真。緑が視界の大部分を占めていて、リラックスしながら集中できるいい環境になっている気がします。
さて、ランチタイム
高規格のキャンプ場だからといって、食事が用意されているわけではありません。なので、食材は持参です。おすすめは普通にカップラーメンとか、レトルト食品です。生ものを持って行くということは、クーラーボックスを持っていかなければならないということ。クーラーボックスは必ず洗って乾燥させなければならないので、時間がとられます。
なるべく限られた時間をリモートワークに使うために、本格的なご飯は向いていないなぁ、と個人的には思います。ただ、外で食べるレトルト食品はおいしい! いや、家で食べるレトルト食品も、おいしいのですが……。気分って大事です。
今回のランチは、コンビニで買ったサラダ、レトルトカレー、ご飯パックです。こういうのは気分が大事なので、お皿に移しています。そのままだとちょっと味気ないけど、お皿に盛り付けるだけでおいしそうに見えるから不思議ですね。
僕が最終的に行き着いたおすすめバーナーは、岩谷産業の「カセットガスジュニアコンパクトバーナー」です。安定性抜群、ガス缶はコンビニでも売っている、火力は十分、価格も抑えめ、という便利さの塊です。
ランチのあとは、コーヒータイム。ほっとする瞬間です。外でも豆を挽けるコーヒーミルやドリッパーもあるので、こだわりたい人、格別のコーヒーを飲みたい人向けに、普段使っているアイテムも貼っておきます。
ランチのあとはキャンプ場散策
ここは非日常な場所。歩くだけでも「ゆるい刺激」があっていい感じです。スマホを見ながらお昼を食べて、そのまま仕事に移ってしまうようなオフィスでの日常を忘れられます。
こんな感じで休憩……川の音にまた癒されます。チェアを持っていけば、こういう場所でも仕事ができそうですね。
休憩は終わり。そして、午後の仕事がはかどる理由がある
さて、仕事をして、ランチをして、散策をしたら午後はまた仕事に戻ります。
みなさんは、疲れてくる午後の時間帯ってありませんか? LIGでの僕は15時くらいになると集中が途切れて、甘いものが食べたくなって、ふらっとコンビニに行く。食べてがんばろうとするけれど、夕方にまた集中が途切れて、ちょっと休憩して……そんなサイクルを繰り返しています。
キャンプ場の売店はだいたい充実していないので、ふらっと行くものでもありません。誘惑が少ないのが、仕事がはかどる理由です。
意外とよかったリモートワーク×アウトドア
リモートワークを経験したことがある方は共感いただけるかもしれませんが、正直カフェとかで仕事って、難しくありませんか? 今回気づいてしまったのですが、アウトドアで仕事することで、リモートワークの難しさを解決できる一面もあるように思えました。
誘惑が少ない
いい意味でも悪い意味でも、周りにはなにもありません。コンビニもカフェもなく、そこにはただ自然が広がるだけです。
「ちょっと小腹がすいたな……」と思っても、我慢せざるを得ないのです。周りになにもないことがわかっていると、意外と集中も途切れないことがわかりました。
環境音が一切気にならない
これは人によるかもしれませんが、カフェなど周りが騒がしい環境だと気が散ります。最初は集中できますが、僕は疲れてきたタイミングで周りの雑音が気になりだしてしまいます。
平日のキャンプ場で聞こえてくるのは、川のせせらぎと小鳥のさえずり、そして木々のざわめく音だけ……。ヒーリングミュージックですね。いつもより仕事もはかどるわけです。
残業できない
一般的にリモートワークは時間の管理が難しく、際限なく働いてしまう面もあります。自分の仕事のペースがつかめていないと、リモートワークを無理なく成立させるのは難しいと思います。
今回はデイキャンプ(日帰り)で入場しましたが、デイキャンプのいいところは時間が限られているという点。朝来て、夕方暗くなる前に帰らなければならない。残業は一切できないし、仕事を終わらせるしかないわけです。
リモートワーク×アウトドアの注意点
いい面がある一方で、アウトドアには避けて通れない注意点もあります。
みんな気になる、「虫」
僕は虫は大丈夫なのですが、みなさんはいかがでしょうか。やっぱり自然豊かなキャンプ場なので、虫は普通にいます。
たまに、アブとかハチみたいなものが飛んできたりもします。大きい虫はさすがにびっくりしますが、それも一瞬。虫にとっては通り道にたまたま人間がいた、みたいなものなので、気にするだけ無駄かなぁと思っています。気になる方は、蚊取り線香、体にかける虫除けスプレー、地面にかける虫除けスプレーを三重に用意してバリアするのが得策です!
電源確保には細心の注意を
持参したドラムコード。雨よけがあるので、PCのアダプターが挿せないという事態に。「え? 電源なくて、今日企画倒れ?」と一瞬思いました。今回は力ずくで差し込み、なんとか通電。初歩的なミス、ご注意ください!
そして、さらに要注意事項! 仕事をするだけなら気にしなくていいですが、電力を使いすぎるとブレーカーが落ちて周りのサイトの電源も落ちたりしますので、お気をつけください。
リモートワーク×アウトドアのまとめ
良かった点
- お手洗いで席を外すのですらもったいないくらい集中できた
- 外的な要因に気をとられることなく、常に一定のペースで仕事ができた
- 気持ちがリフレッシュし、脳の疲労感が少なかった
ある種の瞑想状態に近いような心持ちで、仕事に集中できました!
反省点
- 設営のタイムロスを深く考慮していなかった点
- ひとりでやる場合は大きな労力がかかるため、体力的な消耗が激しい点
仕事をするだけじゃなくて、やる前、終わったあとのことを考えることが肝心ですね。
以上を踏まえると、事前の計画をしっかり立て、複数人でリモートワークをして、あとで費用対効果をきちんと検証することが必要ではないか、と思っています。
読者のみなさんも、アウトドアでリモートワークしてみてはいかがでしょうか。
撮影協力:青根キャンプ場