CREATIVE X 第2弾
CREATIVE X 第2弾
2018.07.17
#52
STUDIO上野 by LIG

未経験からWeb業界への転職を、カレーを作りながら振り返ってみた

きくりん

こんにちは、きくりんです!

もともとWeb業界は未経験だったのですが、独学の期間と、Webデザインスクールへの通学を経て4月からLIGにジョインし、現在Webディレクターのアシスタントとして日々奔走中です。

前回は、Web業界を目指す上でどんなことを勉強してきたか、まとめさせていただきました。

もともと映像制作会社で働いていて、未経験のWeb業界への転職、初めての転職活動でわからないことばかり。けっこう大変でした。今回は、そんな私が転職活動を進めるなかで実際にやってきたことや、やっておいてよかったなと思ったことをまとめてみました。

Web業界を目指している人、特に他業種からの転職を考えている人にとって、少しでも参考になればと思います!

転職活動を終えて思うこと

転職活動、特に自己PRって、料理と似ていると思うんです。「いきなり何を言っているんだ」ってなりますよね。でも、料理をする上でのステップと転職活動を進める上でのステップ、そして各ステップで意識することって、けっこう似ている部分があるんです。

そこで、私の一番の得意料理であるカレーでも作りながら、転職活動中にやっていたこと、意識していたことを振り返っていこうと思います。

具体的にやったこと

転職活動を進めるにあたり、大まかには下記のことを行いました。

  1. 自分の現状のスキル・経験・制作物を確認する
  2. 何をアピールポイントにするか考えてみる
  3. ポートフォリオを作る
  4. 転職サイトに登録し、面接に行く

これを、カレーを作る手順に置き換えるとこうなります。

  1. 食材の確認
  2. これだけはゆずれない隠し味
  3. 実際に料理する
  4. 食べてもらう

さすがにこれだけではよくわからないと思うので、具体的に説明させていただきます。

自分の現状のスキル・経験・制作物を確認する

冷蔵庫の中を確認

料理を作る上で、なくてはならないものが食材です。食材がないことには、何も作れません。「よし、料理をしよう!」と思ったときに、食材は何があるのか、そもそもカレーは作れるのかを確認する必要があります。

さながら冷蔵庫を開けて、家にある食材を確認するかのごとく、過去の制作物、今までの経験やそこで培ったスキルなど、自己PRの材料になりそうなものをひたすらピックアップしました。冷蔵庫の奥の方に押し込まれているもの、ドアポケットに置きっぱなしになっていたものも残さず探しました。

制作物の整理

まず過去の制作物に関しては、ポートフォリオの構成なども意識しつつ、下記項目を踏まえてまとめました。

  • クライアント
  • 自分の制作担当(デザイン、コーディング、WordPress化など)
  • 制作期間
  • コンセプトやこだわったこと、制作を進める上で得たスキル

Webサイトに関しては、個人的に作ったものも含めて、すべてリストアップしました。また、前職でDVDパッケージの企画制作なども行っていたので、そういったWebサイト以外の作品もピックアップしました。デザインやディレクションなど、Webサイトではなかったとしてもアピールにつなげられそうなものであれば、とことん活用していいと思います。なにぶんWeb業界未経験なので、使えるものはすべて使いきる所存でした。

ちなみにこのリストアップ作業ですが、転職しようと思ってからまとめてやると、だいぶ骨が折れました。何かを制作する機会があれば、制作が終わったタイミングで逐一まとめておくと、後々ポートフォリオを作るときに楽だと思います。

スキル・経験の整理

次に、現状のWeb制作に関する自分のスキルや、前職の映像制作会社で働くなかで培ってきたスキルをまとめてました。

Webに関する現状のスキル

  • 「デジタルハリウッドSTUDIO上野 by LIG(以下、STUDIO上野)」で学んだ経験
  • デザインからコーディングまで一貫して制作した経験
  • WordPressの実装経験
  • gulpといったタスクランナーも使用した経験 などなど

前職での経験・スキル

  • 制作営業として、クライアントとやりとりした経験
  • 社内の技術者と連携し、スケジュールなどを調整しながら業務を進めた経験
  • 映像の撮影・編集の経験
  • DVDパッケージの企画・提案を行った経験
  • STUDIO上野で学んだことを業務に活かし、映画の公式サイトを作成した経験 などなど
デジタルハリウッドSTUDIO上野 by LIGとは
株式会社LIGとデジタルハリウッド(通称:デジハリ)が業務提携をして始めた、Webクリエイター養成スクールのこと。

「デジタルハリウッドSTUDIO 上野 by LIG」について詳しくはこちら

冷蔵庫の中身は……?

使えそうな食材=よさげなエピソードはテーブルの上に並べ、傷んでしまっている食材=黒歴史は、「こんなこともあったな〜」「こうすればよかったのかな〜」などと振り返りつつ、そっとゴミ箱の中にしまいました。

何をアピールポイントにするか考えてみる

カレーって、家庭ごと、作る人ごとのこだわりポイントがあると思うんです。「この具材は必ず入れる!」とか、「隠し味にこれは欠かせない!」などなど。ちなみに私の小さなこだわりは、最後に隠し味でお醤油を入れることです。コクと深みが出ます。

絶対に外せないカレーのこだわりポイントのごとく、「これだけは絶対に伝えたい」「これだけはアピールしたい」というポイントを考え、そのアピールポイントを補強するためのエピソードをピックアップしました。

アピールポイント1:自ら学ぶ姿勢
Web業界は未経験だけど、独学に挑戦したり、自分からスクールに通ったりして勉強してきた。業界未経験のぶん、情熱でカバーするしかない!

アピールポイント2:前職でのディレクション経験
前職はWebではなく映像だが、クライアントとやりとりし、社内や外部パートナーの技術者との間をつなぎながら、案件を進めてきた経験がある。この経験と、培った調整力はWeb制作の現場でも活かせるはず!

隠し味はこれだ!

ポートフォリオを作る

Let's cooking!

食材の準備も終わったし、いよいよ実際に料理をしていきます。せっかく作るのであれば、「美味しい!」と喜んでもらいたいですよね。美味しく食べてもらうには見た目も大事です。見た目があまりにも悪いと、食べてもらえない可能性もあります。美味しそうな見た目、盛り付けだと、食欲がそそられます。

ポートフォリオも同じで、見た目がごちゃごちゃだと、じっくり目を通してもらえない可能性もあります。読みやすいように、こちらの伝えたいことがしっかり伝わるように意識しました。文章にわかりにくいところがないか、何度も見直しました。面接前に提出する資料のなかで、一番その人の心意気が現れるのがポートフォリオだと思うので、持っているデザインスキルを総動員して作成しました。

ちなみにポートフォリオというと、ポートフォリオサイトをイメージする方が多いと思うのですが、私はPDFで作成し、応募時にデータで送っていました。自分の場合はサイトまで制作する余裕がなかったというのもあるのですが、最低限PDFは用意しておくのがいいでしょう。もちろんサイトはあるに越したことはないです!

掲載する項目などに関しては、企業の制作実績のページなども参考にしていました。

LIG WORKS

ちなみに、実際に採用者がポートフォリオのどこを見ているのか、こちらの記事も参考になります。

転職サイトに登録し、面接に行く

美味しいカレーができました

心を込めたカレーがついに完成! カレーは一人で食べるより、二人で食べるより、たくさんの人で食べるとより美味しいです。「こんな美味しいカレーができました! 食べてください!」と、カレーパーティのお誘いをせねばなりません。

というわけで、いくつかの転職サイトに、経歴や自己PR、ポートフォリオを併せて登録していました。

Wantedly
MOREWORKS
Green

面接に関しては、それこそ転職面接でよく聞かれそうなこと、たとえば「なぜ転職しようと思ったのか」「どんな働き方をしていきたいのか」みたいな質問に対して、どう答えるかは考えておきました。

あとはもう、「このカレーのこだわりは?」と聞かれたら、自分の作ったカレー、つまりポートフォリオの説明ができるようにし、「冷蔵庫の中を見せて?」と言われたら、「今冷蔵庫の中がちょっと片付いてなくて、何が入っているかわからないんです……」とならないように、堂々と説明できるように準備だけはしておきました。

正直何を聞かれるかはわからないので、「この面接が終わったらまじで美味しいカレーを食べにいく」などと、自分を奮い立たせて頑張りました。

やっておいてよかったと思うこと

LIGにジョインした今、転職活動を振り返ってみて、改めてやっておいてよかったと思うことがあります。

  • 知り合いを増やす
  • たくさんサイトを作る
  • 文章力を鍛える
  • ポートフォリオを本当に頑張って作る

知り合いを増やす

転職活動を料理にたとえてお話ししてきましたが、「美味しい」「また食べたい、あなたが作るほかの料理も食べてみたい」と言って、自分の料理を食べてくれる人を探すことが大切です。料理の代わりに自分自身の魅力をアピールするという点で、転職活動も似ているのかなと思います。

ただ、どうしても料理の好みが合わない人はいます。たとえば辛口がいいのか、甘口がいいのかなど。「カレーに納豆は欠かせない!」というこだわりに全員が共感してくれるとは限らなかったりします。初対面の人だと好みがわからず判断が難しいところではありますが、すでに面識があって、ある程度好き嫌いがわかっていた方が、料理も作りやすいし、出しやすいですよね。

私の場合、STUDIO上野に通っていたなかで、ほかの受講生の方や講師の方など、たくさんの方々と交流させていただく機会がありました。また、LIGが運営しているということもあり、LIGの社員の方とも色々とお話しさせていただいていました。そういった前提があったからこそ、少し気楽に選考を受けられ、その上でLIGにジョインできたのかなと思っています。

また、転職活動を進めるなかで、先にWeb業界へ転職したスクールの卒業生の方から「うちの会社も受けてみない?」と声をかけていただいたこともありました。果たしていい会社に出会えるのか、不安になりがちな転職活動において、知り合いがいる会社から声をかけていただけるというのはけっこう心の支えになりました。

ちなみにLIGはスクールのほかに、「いいオフィス」というシェアオフィス&コワーキングスペースを運営しているのですが、STUDIO上野を卒業後、そこにオフィスを構えている会社に就職した方もいます。

人脈、Web業界のつながりを増やせるというのはスクールに通う大きなメリットだと思います。ほかにも、Web業界は特に交流会のようなイベントが頻繁に開催されているので、そういったイベントに参加してみるのも一つの作戦ですね。

エンジニアをつなぐ IT勉強会支援プラットフォーム

業界未経験でスキルが足りないところを、「これからの成長の伸びしろ」や「人柄」である程度カバーする必要があったので、気楽に料理を出せるような、お互いに気心を少しでも知り合えている人がいると、選考もだいぶ受けやすかったです。

たくさんサイトを作る

材料の選択肢が多いほど、作れるカレーのバリエーションも増えると思うんです。なすやかぼちゃがあれば夏野菜カレーが作れるし、エビ・イカ・ホタテなどを揃えてシーフードカレーというのもいいです。

料理であれば、まず冷蔵庫を見て、もし足りない食材があってもお店に買いに行けばいいです。ただ、転職活動を始める段階で新しく制作実績を揃えようとすると大変です。

これはLIGに転職後、先輩の社員さんから聞いたことなのですが、特に業界未経験の場合は、転職希望者のやる気を図るうえで「制作実績がどれくらいあるか」は非常に大きな判断基準になるそうです。

自分の場合は、幸運にも前職でWebサイトを作る機会をだいぶいただけたので、材料がほぼ揃った段階で転職活動を始めることができました。ほかにも、自分のポートフォリオサイトを作ってみたり、架空のお店のサイトを作ったりしてみてもいいかもしれないです。やる気は実際に作ったもので見せるのが一番です!

文章力を鍛える

転職活動に限ったことではありませんが、文章力って本当に大事です。職務履歴書やポートフォリオなどでは、限られた文字数で最大限にわかりやすく、伝えたいことが伝わるように文章を書く必要があります。

小さいころから本を読むのが好きだったり、前職でもブログを書いていたりと、何かと文章力が鍛えられる機会が多かったのですが、今考えるとそれがよかったかなと思っています。ただ私もまだまだ修行中の身。今もブログを書きながら、「文章書くの、まじで難しい……」と四苦八苦しております。

ポートフォリオを頑張って作る

誰かに料理を振る舞うとして、「まずい料理を作ってやろう」なんて考えながら作ることはそうそうないと思うんですよね。「美味しく食べてほしい」「喜んでほしい」と思いながら、一生懸命作ると思います。

ポートフォリオも同じで、先ほども少し述べましたが、誰か見てくれる人がいる以上、見やすいものになっているか、わかりやすい構成になっているか、文章は読みにくくないかなど、めちゃくちゃ意識しました。制作実績が豊富にあったわけでもないので、読みやすさくらいしか意識できることがなかったと言ってもいいかもしれないです。ただ、「見てくれる人のことを想って作る」と、その「想い」は必ず相手に伝わると思います。

せっかくなので採用担当の方に聞いてみた

ここまで色々と書いてきましたが、私が意識したこと、アピールポイントはどれくらい伝わっていたのか、せっかくなので面接を担当していただいた先輩方に、カレーを食べていただきながら聞いてみました。

面接を担当していただいた、マネージャーのわたるさん。めちゃくちゃ優しいです。毎朝のわたるさんの「おはようございます」の大きな声に、元気をいただいております。

 

同じく面接を担当していただいた、Webディレクターのちゃんれみさん。めちゃくちゃ仕事ができます。たまに甘いものをくれるのですが、それが仕事の活力です。

 

一番左のデザイナーのみやさんは、面接の担当ではなかったのですが、カレーパーティに来てくれました。

Q 私の第一印象ってどんな感じでしたか?

  • 爽やか
  • 好青年
  • 本心は何を考えているのかわからない

面接で笑顔を意識した甲斐はあったかなと思いました。

Q 採用しようと思ったポイントはどんなところでしたか?

  • 最低限のスキルは持っていた
  • 受け答えがしっかりしていた
  • ちょうどポジションが空いていて、人を必要としていた
  • ディレクションを学びたい人を採用しようと思っていた

長男として培わざるを得なかった「しっかり者」スキルがどうやら大きく活かされたようです。あと、ポジションが空いているなど、タイミングも重要だということがわかりました。運も大事になってくるというところですね。

一つ聞けてよかったことが、特にディレクター採用の場合、面接の第一印象は重要だということです。ディレクターはクライアントと直接会ってやりとりする機会が多いため、人当たりのよさや清潔感は大事とのこと。

Q 面接のときはどんなところを見ているんですか?

  • ベースとして持っているスキル
  • 一緒に働いている姿が想像できるか

一緒に働いている姿が想像できるか。とても大事なことを聞けた気がします。自分がもし面接官の立場だったとして、確かに一緒に働いている光景が想像できるような人、一緒に気持ちよく働けそうな人を採用したいと思うだろうなと。

自分だったらどんな人と働きたいか、どんな人を採用したいと思うか、面接する側の立場に立って、自分のアピールできるポイントを考えてみるのも、面接対策として有効かもしれません!

最後に

面接は新卒の就職活動のときに何度も経験していたものの、ポートフォリオを作るのは初めてだったので、本当に苦労しました。STUDIO上野の同期や、転職経験者の方々に相談させていただきながら、なんとか無事に終えることができました。

料理は愛情とよく言われますが、たとえ料理自体のクオリティが高くなくても、お店で出てくるような完成度の高いカレーでなくても、料理を作る人の愛情や想いが伝わる料理は、なんだかんだ美味しいです。

Web業界未経験の私でも、一生懸命Webサイトを作って、一生懸命ポートフォリオを作った結果、LIGに入ることができました。熱意と愛情さえあれば、美味しいと言って食べてくれる人は必ずいます。ぜひチャレンジしてみてください! そして、もしよければLIGにも持ってきて欲しいです!

私も、もっと美味しいカレー、よりイケてるWebサイトを作れるようになるべく、精進していきます! ありがとうございました!

「デジタルハリウッドSTUDIO 上野 by LIG」について詳しくはこちら