デザイナーもコード書けなきゃダメ?ポートフォリオのどこを見てる?イケてる企業にホンネを聞いてきた!

デザイナーもコード書けなきゃダメ?ポートフォリオのどこを見てる?イケてる企業にホンネを聞いてきた!

LIGブログ編集部

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突然ですが、デザイナーのみなさん、ポートフォリオ更新してますか?

デザイナーたるもの、転職の予定がなくても、年に1度くらいはポートフォリオを更新しておきたいもの。

ですが、企業がどんなポートフォリオに魅力を感じるのかいまいちわからない、という方も多いと思います。

そこで、Webデザイナー、ゲームクリエイター向けの転職サービス「デザイナードラフトに参加しているBASE株式会社、株式会社オハコ、freee株式会社の方々に、魅力を感じるポートフォリオはどんなものなのか?率直なご意見を聞いてきました!

今回話を聞いた3社がどんな人材を求めているかにも触れていますので、「転職したい!」と考えているデザイナーの方は要チェックです!

BASE株式会社 早川 宗亮さん

専門的なWebサイト構築の知識や技術がなくても簡単にネットショップが作成できる、「お母さんも使える」ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASE株式会社の早川さんにまずはお話を伺います。

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▲BASE株式会社 BASE Product Division デザインチーム マネージャー 早川 宗亮さん

–以前、御社のデザイナーはフロントエンドエンジニアも兼ねた「フロントエンドデザイナー」というポジションだとお聞きしたことがあります。デザイナーがUIデザインをしつつコードも書くイメージがあるのですが、今でもそうなんですか?

以前は「JavaScriptを書けること」が採用要件で、デザイナーにもコーディングスキルを求めていました。現在は会社自体の人数も増えて、デザインチームの役割も広がってきています。その中で、さまざまなスキルをもったメンバーが集まり、これまではできなかったような仕事も請け負えるようになったこともあり、「コーディングスキルがあればいいわけじゃない」という方向に考え方も変化していきました。

たとえば、アプリのデザインにWebの実装スキルは必要ないですし、メンバーそれぞれが得意なことを伸ばしてもらえればいいと思っています。もちろんマルチスキルがある方は魅力的ですが。

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–採用する際、どういったポートフォリオに魅力を感じますか?

Web制作会社かWeb事業会社かでデザイナーに求めるものは違うと思います。ポートフォリオもデザインも良くても、サービスデザイナーとして仕事をお願いする上では、それだけだと物足りない。

たとえば、キャプチャやスクリーンショットを並べるだけじゃなく、具体的な課題に対してどういった仮説を立て、どんな成果を出したのかがわかる、一見デザイナーらしからぬポートフォリオには魅力を感じます。

「デザイナードラフト」の登録フォーマットは、そういった面を補完していると思います。フォーマットに役割などを細かく記入する項目があるので、その項目を埋めてもらえるだけでも、こちらが求めている情報が網羅されたポートフォリオになります。

それ以外では、やはりWebデザイナーとしては「ポートフォリオ自体が作品」という意気込みが伝わってくると魅力的です。

–魅力的なポートフォリオサイトをつくることがアドバンテージになるんですね。

ついでにソースも見てコーディングスキルも見れますから(笑)。外部サービスでサイトをつくっている方がいますが、WordPressでもいいのでオリジナルのポートフォリオサイトは作ってほしいです。もちろんPDFだけのポートフォリオでもデザインが素晴らしい場合はお会いしたいと思うこともあります。

–ほかに見ているポイントはありますか?

仕事以外で、自分で何かしらサービスを作ってたりサイト運営していたりする人は、面接でお話聞いていると面白いですね。
仕事と趣味の領域が曖昧で、常に何かしら新しいサービスのネタを考えていたりとか、それくらいwebサービス作るのが好き、という方とぜひ一緒に働いてみたいと思います。

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株式会社オハコ 澤田 浩二さん

続いて、デジタルプロダクトのUX・UIデザイン設計やアプリ開発支援を強みに、多くのWebサービスやアプリケーションを手がける株式会社オハコの澤田さんにお話を伺います。

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▲株式会社オハコ 執行役員CDO 澤田 浩二さん

–御社はクライアントとともにデジタルプロダクトを開発していくクライアントワークがメインかと思います。どのような観点でポートフォリオを見ているのでしょうか?

その方が手がけた制作物の品質はもちろんですが、制作物に対する自分なりの解説が重要だと思います。ひとつの案件がどのようなミッションのもとで動き始め、自分はそのプロジェクトにおいて何を担当し、課題を解決するためにどんな施策を立てたのか、どうしてこのデザインになったのかが分かりやすく記述されているかを見るようにしています。

我々はクライアントワークを行うデザイナーなので、ユーザーの課題はもちろん、クライアントの課題も解決しなければいけません。

ひとつひとつのデザインについて、なぜそうなったのかを後付けではなく、しっかりとしたコンセプトを語れる方に魅力を感じます。

クライアントを説得するのではなく、共感していただくことを重要視しているので、オハコでは、所謂、一般的にデザイナーに対して見られる “センス” だけで仕事を進めることは、まずありません。

–クライアントワークでは重要ですね。ヒューマンスキルとしてはどのような方に魅力を感じますか?

横断的にデザインを捉えられる人は魅力的ですね。UIを軸にしつつも、映像に関心があったり、グラフィックデザインやタイポグラフィにも興味があったりする方は、会って話が聞きたくなります。

Webデザインでも、CSSやJavaScriptを使ったフロントエンドの機能が充実し、エディトリアルデザインの考え方が輸入されて、デザイン性が上がったと思うんです。
結果的に、UIでできる表現が広がって、求められる領域も広がる中で、UIに特化するのもいいんですが、さまざまなデザインの考え方を横断的に見られる柔軟な志向性を持っている人は魅力的に映ります。

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–現場ではどんなワークフローでみなさん働いているのでしょうか?

基本的にはUXデザインフェーズ、UIデザインフェーズ、エンジニアリングフェーズの3つに分かれます。UXデザイナー、UIデザイナー、エンジニアのそれぞれが各フェーズをリードしていくといった感じです。

だからといって、UIデザイナーはUXやエンジニアリングについて考えないかというとそんなことはありません。プロジェクトメンバー全員で各フェーズをレビューしていくチームはいいチームですし、具体的に実行するタイミングで、UIデザイナーがUXに入ることもあります。

表立ってクライアントと話をしたり、責任を持ってフェーズを進めたりと、それぞれの領域が異なるというだけのことです。クライアントとのお打ち合わせにはチーム全員で行きますので、エンジニアリングのフェーズじゃないからエンジニアがクライアントのところへ行かないということはありません。

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freee株式会社 96/KuRoさん 神戸さん

最後は「クラウド会計ソフト freee」や「人事労務freee」など、スモールビジネスに不可欠なビジネスプラットフォームを提供する、freee株式会社のUXデザイナーである、96/KuRo(クロ)さんと神戸さんにお話を伺いました。

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▲左からfreee株式会社のUXデザイナー 96/KuRoさん 神戸さん

–同じデザイナーとして、ポートフォリオのどういった部分を見ているのでしょうか?

96/KuRo ポートフォリオそのものがわかりやすく整理されているかは大きなポイントです。整理はデザインの基本中の基本ですので、見てすぐにわかるような内容になっているか否かは判断材料になりますね。

ポートフォリオに載っている作品は複数の人間が関わっているかもしれませんが、ポートフォリオ自体はその人が作っているはずなので、その分力量が見えやすいと思うんで。

あとは掲載されている作品において自分が何を担当して、どう取り組んだのかについて書かれていると良いですね。その人ができることがわかりますし。

規模によるとは思いますが、大抵の物は複数人で作られているので、その人が何をやったのかが書かれていないと、そのプロジェクトに関わったということしかわからないので、判断材料にしにくいんです。

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神戸 僕も同じで、まず情報が整理されているか、作品に対する説明がされているかを見ます。整理した上でどう設計したのか。設計の過程を説明してほしいです。

–情報をどのように構造化し、どうデザインしたかということですね。

神戸 ポートフォリオでビジュアルを見ただけでは、見る側にどうしても主観が入ってきてしまうのですが、設計の部分は主観が入りにくいので判断しやすいんです。きれいな絵だけを並べられても「きれいですね」としか言えないですから(笑)。

それから、レジュメとポートフォリオのアピールポイントが合致しているかは大事です。

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–そのほかにはどういったスキルを求めますか?

96/KuRo スタート時点でドメイン知識までは求めていません。経理会計の世界は、税理士や会計士という専門家が必要な、むずかしい世界ですから。その知識も持っていて、かつデザインまでできる人はまずいないと思います。

コーディングもできなくてもOKです。それがアピールポイントだという方は別ですが、freeeのUXデザイナーにおいてコーディングスキルは必須要件ではありません。珍しいと思うのですが、本当です。

–会社のミッションやビジョンへの共感度は重要ですか?

96/KuRo 評価につながるかというよりも、多分、転職先を探す時にそこのミッションやビジョンに共感できるかで選んだ方がその人にとって良いのでは?と思います。そういう意味で、我々としてもfreeeの事を知ってもらうために、いわゆる行動規範である価値基準の話をさせていただくことは多いです。

–なるほど。どういった事を話されるのですか?

96/KuRo 価値基準の1つ「本質的で価値ある(=マジ価値)」の話はよくさせていただきます。日常のミーティングでも「これのマジ価値はどこなの?」といった発言が出るくらいなので。こういった行動規範はどの会社さんも掲げられていますが、ここまで業務内で実際に使われている会社はなかなか無いと思います。

–「マジ価値」とはどういった基準はなのでしょうか?

96/KuRo 会社の事情ではなく、ユーザーに対して価値あることを目指してやっているかどうか。それをきちんと説明し、筋が通っているか、他にやり方がないか検討しているか、選ばなかったやり方についても理由をきちんと説明できるかどうかですね。

唯一絶対の「マジ価値」があるわけではなく、価値を追求しているかどうかということです。こんな考え方やり方をおもしろそうと感じてくれる人に来て欲しいですね。

【デザイナードラフト特徴その③】
デザイナードラフトではどの企業が、誰に、いくらで、指名をしているのかすべて公開されるので、他者と比較した自分の市場価値が一目でわかります!

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結局のところ

各企業それぞれ求めるポイントは違うものの、どうしてそのデザインにしたのかという意図が解説されているか、それがポートフォリオでわかりやすく整理されているかということは共通していました。

今回お話を伺った方々の「リアル」な声を参考に、改めてご自身のポートフォリオを見直してみてはいかがでしょうか?

そして、企業からの指名で自分の「リアル」な市場価値がわかる「デザイナードラフト」が4月11日から開幕します。転職意欲がなくても参加OK。魅力的なポートフォリオを完成させ、ぜひともご参加ください!

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