こんにちは。人事のあきと(右)です。
仕事柄、いろいろな方とお会いするのですが、その際に「LIGってブログの会社ですよね」とか「何をやっている会社か実はよくわからないんです」といったお話を伺ったりします。
LIGは(実は)Web制作・メディア制作・ゲストハウス・コワーキングスペース・教育事業・飲食事業・地方創生……etc、デジタルだけでなくアナログな領域においてもさまざまな事業を展開しています。
とりわけWeb制作事業は12年前の創業時から主軸事業で、2014年頃からはデザインに関する賞もいただくようになり、アジア発のデザインを表彰するコンテストDesignAwards.Asiaにおける「Design Of The Month」をはじめ、これまで通算で17の賞を受賞しました。(過去の受賞歴はこちら)
今回はその主軸事業「Web制作」に携わるLIGのアートディレクター/デザイナー、藤田遼にLIGでのデザインワークのこと、ものづくりへの取り組み方についてインタビューしてみました。Webデザインに関心のある方、そして「LIGで働く」ということが少しでも気になる方にぜひ読んでいただければと思います!
藤田 遼(ふじた りょう)LIGのアートディレクター/デザイナー。2013年よりLIGに入社。主にコーポレートサイトのリニューアルやキャンペーンサイトのデザイン業務に従事。堅実ながらも遊び心のあるサイトを得意とする。 |
「WebはWebでちゃんとつくりますよ」と地道にやってきた
ー今日は藤田さんのことやWeb制作事業のことなど、いろいろお話を伺えればと思います!
まず、僕がLIGで人事として仕事をしていてよく言われることなんですが、LIGってブログのイメージが強いんですね。たとえばLIGブログでは「社長が砂浜に埋まった」り、「社員が秒速で結婚」したり、「水中で麻雀」したりと、ちょっと奇想天外なことや無駄なことに全力をかけてやってきたわけです。だとすると、Web制作でもいわゆる「面白いもの」を求められることが多いのではないか? と思うんですね。
でも、実際にLIGがクライアント向けにつくっているWebサイトって、真面目というか「かっこいい」印象のものが多いと感じています。そこにギャップがないかが気になっているんですが。(LIGのWeb制作実績)
たしかに以前は「LIGさんらしい面白いのでお願いします!」と言われることは多かったですね。
でも今、LIGに「Web制作をお願いしたい」と言ってくださるクライアントのWeb担当者の方って、もともとデザイナーだったりとか過去にWeb制作に携わっていた方、LIGのWeb制作系記事の読者が多くて、制作実績も見ていただいているケースが多いんです。だから「面白いもので!」とはそんなに言われないんですよ。
これまで僕たちは「LIGらしいWeb制作って、面白おかしいものだけではないですよ」「WebはWebでちゃんとつくります」とご説明しながら地道に制作してました。それが今の世に出ている制作物に繋がっているのかなと思います。
ーなるほど。過去の背景もありつつ、今のクライアントはLIGのWeb制作について知っていただいた上で頼んでくださることが多いんですね。
インプットにかける時間はどのくらい?
ー私はデザイナーではないので感覚的な感想なのですが、LIGのWeb制作ってとてもこだわりが詰まっていて、かっこいいものをつくっているなと感じます。そこで、どうしたらこういうものができるのかに興味があるんです。
忙しいなかでインプットもなかなかできないんじゃないかと。やっぱり通勤時間にまとめてインプットをしていたりするのでしょうか?
通勤時間にまとめてとかではないのですが、電車に乗っていたら中吊り広告は見ちゃいますし、TV、雑誌、内装・外装デザイン、パッケージデザイン、インターフェース……何でも気になって見てしまいますね。カメラのボタンがついてる位置とかも、「何でここに配置しているんだろう?」といったことまで含めて気になってしまいます。
ー職業病というか……普段から無意識にデザインとか広告にアンテナ張っている、ということでしょうか?
そうですね。あと、意識的にというところでは、ちゃんとインプットの時間をつくってますよ。業務中に。
ーおお。「業務中に」というのは、担当する案件のためのインプットってことですよね? リファレンス探しとか。
そういうインプットもありますが、案件のためだけじゃなく、朝礼が終わって1時間くらいは意識的にインプットの時間に充てています。そのあたりは自由に仕事ができる風土なので、やりやすいですね。
「0.1秒」にこだわるメンバーたち
ーなるほど。そういう時間があるとモチベーションも上がるし、結果として仕事の効率が上がったりするので、とても大事な気がします。やっぱり意識的にものづくりに必要な時間をつくることが、良いものを生み出す秘訣なんですね。
そうですね。良いものがつくれているかどうかは分からないですけど、納得するものをつくるためにこだわれる環境が、仕組みで担保されている側面はあるかと思います。
あとはやっぱりメンバーにも恵まれていると思うんです。端的にいうと「納得いくまでこだわる」メンバーばかりなんですね。「実装が終わってこれから納品」となる前に、普通ならデバック作業があるんですけど、LIGではその作業とは別に案件によっては「ブラッシュアップ期間」というのを設けているんです。
できあがったものが顧客満足度としてはOKだけど、クリエイターとして自分たちのなかで本当に納得しているかどうかを考える期間ですね。この期間に「もっとこうしよう」「もっと良くしよう」と一生懸命やるメンバーが多いと感じます。
ーそれは、もう少し具体的に言うと、どんな「こだわり方」なんでしょうか?
うーん、なんだろうな、「ここまでやるんだ……」っていうところですかね。ちょっと専門的なことになっちゃうんですけど、速度を速めるためのパフォーマンス調整や、アニメーションの質感調整にとにかく時間をかけています。
「0.1秒レスポンスが速くなった」とか「アニメーションのタイミングが変わった」とか、すごく細かいところなんですが、そういう調整がうまくいくとアウトプットのクオリティが段違いに変わってくるんです。
「少なければ少ないで、目の前の仕事に対して時間を割きたくなる」
ーなるほど! ただ、「徹底的に良いものをつくろう」と思ったら、相応の時間とコストがかかりそうですね。そこで人事として気になってしまったんですが……だいたい何時ごろ帰ってます?(笑)
うーん、だいたい20〜22時のどこかで帰ってますかね。個人的にはあんまり遅いと思ってないのですが。LIGは通常10時出社なんですが、僕は11時に出社してます。今期から育休制度で時差勤務ができるようになったので、さっそく使ってみてます。結婚していて子供がいるので、とても助かっていますね。正直、忙しさについては時期によって波がありますね。年末と年度末は忙しいです。
ーデザイナーさんってやっぱり忙しくなりがちなんでしょうか?
デザイナーに限らず、クリエイターと呼ばれる人たちはみんなそうなんじゃないですかね。仕事が多いとか少ないってことじゃなくて、少なければ少ないで、目の前の仕事に対して時間を割きたくなる。あとやっぱり、そういう人のほうが伸びる印象もありますし。
先ほども話しましたけど、LIGでは「こだわりたいから」って能動的に残る人が多いですね。まぁ年度末とかだと、単純に終わらないから残らざるをえないってこともありますけど(笑)。
ー人事としては、クリエイターの方にはこだわって良いものをつくってほしいですけど、労働時間が長くなってしまうのだけはちょっと複雑です……。
でも、本当に良いものをつくりたいデザイナーであれば「何時に帰る」とかって気にならないと思いますけどね。
ーおー! なるほど……。
あ、でも、週末はしっかり休んでますよ! ワークライフバランスをちゃんと保てるっていうのはLIGの良さじゃないかなと。夜はまぁまぁ残りますけど、そのかわり、子どもを保育園に預けるために出社時刻を11時にできる制度があるのはありがたいですね。
ー安心しました! 制度もぜひ引き続き活用してもらえればと思います。
デザイナー、藤田にとって魅力的な案件とは?
ーこだわりのあるものづくりをするために、環境やメンバーが必要なことはわかったのですが、その他にLIGのWeb制作ならではの特徴や、藤田さんが感じている楽しさや喜びがあれば伺いたいです。
それで言うと、お問い合わせ数が多いのは単純に嬉しいですね。
ーたしかに、僕もLIGに入ってまず感じたのは「とにかくお問い合わせの量が多いな」ということでした。
Web制作の問い合わせは昨年だと500件くらいあって、多いときは1日10件くらいになることもあります。当たり前ですけど、お問い合わせの母数が多いとデザイナーとして魅力的に思える案件も多くなるので、そこは嬉しいところです。
ーちなみに藤田さんにとって魅力的な案件って、どういったタイプのものなんですか?
あくまで僕の場合ですけど、
①予算に不足がないこと
②最適な制作期間があること
③クライアントの担当者様や商材との相性が良いこと
ですね。
①と②については当たり前のことかもしれないと思うんですが、③の「相性」については、すごく自分勝手な話なんですが、たとえば担当の方の求めている(または商材に適切な)ビジュアル表現や、ブランディングの方向性が自分の得意分野だったりすると「魅力的な案件になりそうだな」と感じます。
ーそういう条件が揃っている案件って、頻度としてはどのくらいあるんですか?
クォーターでだいたい4〜6本くらい担当するのですが、そのうち少なくとも1本はガチッとハマる案件がありますね。
もちろんお問い合わせの内容だけで魅力的かどうかが決まるわけではなく、一緒に案件を担当するメンバーの組み合わせによっては、先ほど挙げた条件を満たさずとも、良いゴールに繋がることが多いですね。そういう意味では僕はメンバーに恵まれていると思います。
ブランディングやコンセプトの部分からデザイナーが携われる
―そういった案件が多いというのは、やはりLIGの場合は自分たちから営業するのではなく、クライアントから直接お問い合わせをいただくから、ということなんでしょうか。
そうですね。LIGは9割くらい直接クライアントからお問い合わせをいただくんですが、ありがたいことだなと感じています。
なかでも非常にありがたいパターンとしては、お客様が「LIGのファンです」という場合です。そういうときは基本的に、こちらの提案を好意的に捉えていただけるんです。提案をいくつかお持ちして、まず信頼構築から始まって……という、いわゆる「お見合い」のような期間が――普通はあると思うのですが――LIGには「ない」んですね。要は、スター状態のマリオのような……。
ただ、それがちょっと怖いな、と思うときもあります。自分たちにとってやりやすい状況が必ずしもクライアントにとって最善とは限らない。だからこそ、常に「誠実に案件に相対する」ということを意識しています。
直接お問い合わせをいただけることのもうひとつよい点は、クライアントの課題解決や企業のブランディングなど、コンセプトの部分からデザイナーが携わることができるところです。僕はそれが楽しいと感じています。
あと、最近はいわゆるナショナルクライアントさんや代理店さんからの大規模なキャンペーン案件のお問い合わせも増えてきています。様々な規模・工程の案件に関われるのも嬉しいですね。
業界の近い知人と「最近こういう仕事したよ」っていう話をすると、「まず問い合わせが来ることがすごいのに羨ましい」って言われることがあって、そういうときは改めて「LIGで仕事ができて良かったな」と感じてしまいますね……。
ーいろいろと聞かせていただいて、ありがとうございます! どういうお考えで仕事やクリエイティブに向き合っているのかがよくわかりました。最後に、藤田さんはどんな方と一緒に働きたいですか?
えっと……今日話したことをわかってくれる人ですかね(笑)。
ーわかりやすい! ありがとうございます!(笑)
まとめ
今回お話を聞いて、ある程度、環境によって得られるものはあるものの、その恩恵の上にあぐらをかかず、こだわりのあるものづくりをするために必要な時間を確保する姿勢は、職種こそ違えど一緒に働く仲間として、考えさせられるものでした。
LIGではデザイナーに限らず、ディレクターやエンジニアもマッチする方がいれば、いつでも採用するというスタンスで募集を出させていただいております。
この記事を読んで共感していただき、LIGでWeb制作をやりたい、興味があるという方は、ぜひエントリーいただけると幸いです。「話を聞いてみたい」というだけでもかまいません。たくさんの方からのご応募、お待ちしております!
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